■いいにおいのするKrallice Japan tour 2016 東京編2(2016年8月6日)@渋谷TSUTAYA O-NEST

 4年越しの約束が遂に果たされた。ニューヨークを拠点に活動し、今やポストブラックメタルの代表格のバンドにまで上り詰めたKrallice。本来は4年前に来日公演を果たす筈だったが、それは果たされずに終わってしまった。そして4年の歳月を経ていよいよ待望の来日公演が果たさせる運びとなったのだ。
 国内サポートはこれまで数多くの海外の猛者を招聘し、今回のKrallice来日を実現させたVampillia、台湾・中国ツアーを成功させ、いよいよヨーロッパに殴り込みを仕掛けるCOHOLといった国内勢に加え、Seefeel・Locustのメンバーとして知られるMark Van Hoenもソロで初来日を果たして共演するという贅沢極まりない一夜。
 Kralliceは本国アメリカ以外で殆どライブを行っておらず、今回の来日公演は貴重な一夜。という事もあってか当日のnestは大入りとなり集客的にも大成功だったのでは無いだろうか?ブラックメタルから電子音楽までという異様な一夜は果たして日本のエクストリームミュージック愛好家にどんな衝撃を与えたのか。これは一つの事件のドキュメントだ。



・Mark Van Hoen

 ハナからMark Van Hoenのライブという非常に贅沢な感じで始まったが、僕個人としてはLocustが大好きな事もあり、Markがソロではどんな音を鳴らすかは凄く楽しみだった。
 音としては少し洒落た感じもするエレクトロニカ・アンビエントなサウンドとなっており、音だけで世界観を感じさせる物。VJを使用してのライブという事もあって、音の世界観への陶酔具合は中々の物。
 同時にブレイクコア方面にも足を伸ばした音の鋭利さも際立ち、インダストリアルなエグさもサウンドに内包されていたのが個人的に凄くツボを突いて来る。幻想的なサウンドアプローチに中に隠された攻撃的電子音の連続に思わず心が踊ってしまう。
 ライブ自体は30分程ではあったが、のっけからかなり楽しませて貰った。多方面で活躍するMark Van Hoenの実力を肌で体感したよ。



・COHOL

 個人的にはKrallice以上に楽しみだったCOHOL。今年の2月の2ndアルバム「裏現」リリースツアーのファイナル以来実に半年振りの日本でのライブとなったが、海外公演を経てCOHOLというバンドは更に強靭になって僕たちの元へと帰ってきた。
 転換こそ時間がかかってしまったが、その分最高のライブでお返しするぜとばかりによりソリッドで切れ味の増した音で攻めにかかってくる。「下部構造」、「地に堕ちる」といったライブでお馴染みとなった曲の精度もパワーアップを果たし、特に現在のCOHOLのキラーチューンである「暗君」は三位一体のサウンドがより正確さも鋭さも増して襲いかかってくる凶悪な物に。
 ITARU氏の「沢山仲間増やして帰っ来たぜ!!}という激熱MCもフロアを大いに盛り上げ、何度も何度もフロア中から突き上げられるメロイックサインはCOHOLと共にシーンを作り上げているという瞬間をダイレクトに感じさせるピュアネスその物だった。
 個人的に「裏現」で一番大好きな「急性期の終わり」を今回聴けたのが心から嬉しかった。ライブで全くプレイしていなかった楽曲ではあるが、COHOLの持つブルータルなエグさも壮大なストーリーも全て内包したエピックさすら感じる大名曲は今のCOHOLだからこそ演奏する事が出来たのかもしれない。
 その音楽性もライブも素晴らしいが、COHOLにはブラックメタルとか激情ハードコアとかという陳腐なワードは必要ない。全てが熱き魂を持つ仲間と共に作り上げる物語であり、誰もがその物語の当事者なのだ。音楽を愛する者達と生み出す熱き一大巨編。それがCOHOLというバンドだ。



・Vampillia

 今回の主催の大阪のやらかし集団Vampillia。セッティングが終わっていざライブかと思ったらKralliceのメンバーが登場し、一瞬Vampillia+Krallice!?と思わせる演奏が始まったが、普通にミッチーが登場しツッコミを入れるなんて茶番を繰り広げつつしっかりライブをスタートさせる。
 去年とかは毎回毎回色々なネタを仕込んでいた印象が大きかったが、この日のライブはお馴染みの脚立芸以外はネタ要素は殆ど抜きにしたVampilliaの音楽的実力を存分に発揮したライブとなったと言える。
 お馴染みの「Ice Fist」から最新シングル収録の「fuck you」まで彼らの中でもアグレッシブに攻める楽曲中心のセット。その中でも多人数楽団ならではの音の奥行の深さまで自在に表現するライブパフォーマンスは相変わらず高いクオリティ。ネタ的な部分がどうしても目立ってしまう彼らだけど、ネタ的な要素をほぼ封印する事によって彼らのバンドとしての実力の高さが垣間見える。
 終盤はKralliceのドラマーを迎えてのスペシャル編成でのライブもサプライズとして展開され、ただでさえ完成度の高いVampilliaのライブに更にビートの凄みを与える凄まじさを見た。どこまでも全力で音楽も馬鹿もやれるバンドだからこそ毎回毎回のライブに確かなドラマが存在する。このバンドはまだまだ色々やらかしてくれる筈だ!!



・Krallice

 そしてその実力が遂に白日の目に晒される事になったKrallice。メンバーご登場するや否や大きな盛り上がりとメロイックサイン。多くの人々がKralliceのライブを目撃したくて仕方なかったのだ。
 セットは最新作を中心に実に70分程に及ぶ地獄セット。まずは6弦ベースを弾き倒しながらボーカルも平然と取るベースの演奏技術の凄まじさにド肝を抜かれ、更には地獄のトレモロを無慈悲に叩きつけるツインギター、弦楽器隊のアグレッシブな演奏を安定した演奏で支えるドラムと「こいつら本当に人間か!?」と疑いたくなるライブの出来の凄さに漏らしそうになる。
 ブラックメタルらしい世界観的な物すら徹底的に排除し、人間離れした演奏による不条理の連続を70分も浴びていたせいで脳が情報を処理し切れなくなってパンクしそうになる。
 取っ掛りこそあるが全くノレない。目の前で繰り広げられるトレモロ地獄に口をポカンとさせて呆然と眺めるだけになってしまい、曲間のレスポンスこそ凄かったが、観ていた人々はあまりの常識外れのライブに呆然とするだけになってしまったと思う。
 初期の曲もプレイしていたが、初期の楽曲も現在の楽曲も人間的要素は徹底して削ぎ落とし、気合いが入った演奏すら理解困難の混沌へと突き落としてくる始末。
 70分に渡って轟音を浴びて満身創痍になってしまったが、ライブ終了後はなんとも言えない開放感というか、憑き物が取れたみたいな気分になった。毒で毒を解毒するみたいな感覚すらあった。
 これを書いている今でもKralliceのライブは理解不能の領域ではあるが、一つだけ言えるのは本当に凄いライブを目撃してしまったって事だけだ。



 全ライブ終了こそ遅い時間にはなってしまったが、沢山いたお客さんの誰も帰らずに最後まで混沌の地獄を満喫していたのが印象に残っており、まだまだエクストリームミュージックも大きな盛り上がりを作ることが出来るんだなって改めて実感できたのも今回個人的に嬉しかった事でもある。それとたくさんの人と普通にコミュニケーションを取っていたKralliceのメンバーはステージとギャップを感じる位にフレンドリーな印象だった。
 4年越しの約束を果たして下さったいいにおいチームの皆さん、本当にお疲れ様でした。次は是非ともLiturgyを呼んでください!!
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■THREAD(2016年8月5日)@小岩bushbash

 8月で7周年を迎えた東京の極東の爆音激震地こと小岩bushbash。この日はブッシュバッシュの7周年イベントの一環としてSu19b・Coffins・NEPENTHESと極悪で無慈悲な圧殺重低音から爆走ロックンロールまで網羅する見逃し厳禁な3マンが開催された。
 この日出演した3バンドは個人的に大好きなバンドという事もあり、金曜の小岩ではあったが全力で駆けつけさせて頂いた。流行り廃りなんかに全く流されない3つの核のぶつかり合いは果たして何を生み出したのか?



・Su19b

 トップバッターは神奈川産ブラッケンドパワーヴァイオレンスことSu19b。照明はほぼ無しでステージは真っ暗な状態でのライブはSu19bの暗黒の音と見事にハマる。
 この日は他の2バンドは40分以上のロングセットだったので、Suは25分程度でライブが終わってしまったのだけは心残りではあるが(折角だしSuも40分セットで観たかった!)、25分間に詰め込んだ濃密な重低音地獄。体感する音から感じるのは尋常じゃない威圧感と圧迫感。既存のパワーヴァイオレンスには無いデスメタルの影響下の血腥いドロドロとした感触。食らってしまえば一撃で即死しかねない音にも関わらず、ひと思いには殺してくれずに嬲り殺していく。
 極端な速さと遅さと重さがあればパワーヴァイオレンスであるという事をSuは真っ向から否定し続ける。音の暴力とはただ強ければ良いだけでは無い。徹底して無慈悲で感情を無くした殺人鬼になる必要があるとSuは提唱していると僕は思う。
 感情移入させずに音だけで惨劇を生み出すSuは言葉は悪いがサイコパスの音楽だ。カテゴライズさせないヴァイオレンスとブラッケンドの真髄がSuのライブにはある。極限の重低音の黒さに震えるライブとなった。



・Coffins

 二番手は一週間振りにライブを観る運びとなったCoffins。前回の220のレコ発の時のアッパーなパーティ感も凄かったが。この日はいつも通り粛々とやらせて頂きますなモードのCoffins。
 ここ最近のライブはアッパーなモードでブチ上げるライブが多かったが、渋さを感じさせるライブを繰り出す事が出来るのもCoffinsの大きな魅力だろう。バンド側のテンション自体はかつてに比べたらアッパーな方向ではあるけど、デスメタルバンドとしての真髄の部分を丁寧に出している印象がこの日はあった。
 Coffinsはオールドスクールデスメタルの核を守りながらも、それ以外の部分は枠からはみ出すバンドであり、下手したらパワーヴァイオレンスなんかにも通じる音を鳴らしている。だからここ最近のライブはモッシュも普通に発生するが。今回の様に客がじっくりとCoffinsの音と向き合う感じのテンションのライブになるとデスメタルの血の匂いを丁寧に出してくれる。そんな振り幅があるからCoffinsの音は信頼できる。
 終盤はここ最近はプレイしていなかった曲もプレイしつつラストは代表曲「Evil Infection」でしっかり締め括り。どんな場所でもCoffinsらしさをブレずに出してくるからこそCoffinsは心から信頼出来るのである。



・NEPENTHES

 トリは先日GREENMACHiNEとEternal Elysiumと共にツアーを回ったばかりのNEPENTHES。ラスボス級の猛者と共にツアーを回ったネペは更に一回り大きなバンドへとパワーアップを果たした。
 ステージで煙草を吸う姿すら見事に様になる爆音ロック五人衆のグラムでギラギラとしたオーラだけで健全な青少年と婦女子が触れたら虜になるであろう。そんな色男達が鳴らすのはギミックなんて何一つ無いロックンロールだから惚れない訳が無い。
 哀愁を全開にしながらミドルテンポでブルージーに奏でるサウンドからストーナー色を押し出したロックチューンまで行き来し、それらの雑多さを全てロックへと帰結させる。ロックスター根岸氏をはじめネペのメンバー全員の演奏とオーラが余計な能書きが不要なサウンドしか奏でていない。だからこそネペのライブは純粋なロックキッズの気持ちで観る事が出来る。いや観るなんて大人しい物じゃなくて、心の底から叫びたくなり、拳を突き上げたくなるエネルギーをガンガン放つ。
 根岸氏はステージの返しのスピーカーをフロアまで持ち出すという暴君っぷりを発揮したりとフロアをガッツリ盛り上げていたが、最後の最後は他のメンバーもフロアのお客さんと拳をぶつけたりハグしたりと最高のロックショウを作り上げた喜びを分かち合っていた。
 本物ののロックバンドにカテゴライズは必要無い。ネペはこれからもロックを食い尽くした化物として想像以上の景色を見せてくれるだろう。



 終演こそ23時近くと大分遅くはなってしまったが、最後の最後まで誰も帰らずに激烈なる3マンを目撃していた事実が今回のイベントの素晴らしさを表していた。平日の金曜のハコ企画で比肩する者がいない猛者を呼び、大きな盛り上がりと磁場を生み出すブッシュバッシュはこれからも極東の爆心地として更に多くの人々に愛されるライブハウスとなると確信している。
 改めて小岩bushbash7周年おめでとうございます。今後も足を運ばせて頂く次第なので、また多くのカタルシスを体感させて頂けたらと心から思います。
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■second to none 1st. full album Bab-Ilu release show in Tokyo(2016年7月31日)@新大久保EARTHDOM

 90年代から活動を続け、ハードコアシーンの中でも孤高を貫き続ける大阪が誇る群青色の破壊神ことsecond to none(220)。その長い活動歴にも関わらず未だにリリースされていなかった1stアルバム「Bab-Ilu」のリリースに多くの人々が歓喜。そのリリースパーティの東京編は220一年振りの東京ライブという事もあって大盛況となった。
 東京を代表するエクストリームミュージックの猛者が脇を固めた今回のレコ発だが、僕自身は220のライブを今回初めて目撃する運びに。これまでのリリース音源、そして1stアルバム「Bab-Ilu」を聴いて圧倒され続けていたが、音源でも凄まじい音を実際にライブで体感したら死んでしまうのではないだろうか?そんな期待を抱いてしまうライブは本当に久々だ。果たして群青色で描かれた世界の先には何があったのだろうか。



・TERROR SQUAD

 今年頭にはSWARRRMとのスプリットもリリースし、大ベテランバンドでありながら未だに精力的にライブを重ねるスラッシュメタルからのロックスターことテラーはこの日もガッツリとアースダムを持っていった。
 スラッシュメタルから始まりながらもそのアグレッシブなライブは正にハードコアパンクであり、メタル・ハードコアの垣根をブチ壊す熱さがテラーの凄さ。、この日もボーカルの宇田川氏はキレッキレで何度もフロアに降りて客に絡みながらも渾身の言葉を叫び散らしていく。
 疾走感溢れるバンドサウンドは時にカオスを生み出していくが、太く屈強な幹の様な揺るがない強さ、時には壮大さすら想起させながらもそこにあるのは神々しさでは無く、人間の限界を超えてやろうじゃねえか!!という熱き闘志。限界突破の先にあるのは喜怒哀楽がグチャグチャになりながらも笑顔をフロアに向ける宇田川氏であり、そんな姿を観てフロアの人々も笑顔を浮かべていた。



・Funeral Moth

 春に2ndアルバムをリリースしたFuneral Mothだが、この日一番の静寂の美しさを体現するライブ。バンド名通り葬式その物なライブとなった。
 プレイしたのはたった2曲。盛り上がり所なんて皆無であり、心拍数が停止したBPMと極端に音数が減ったサウンドスケープ。クリーントーンの美しい音色と地の底から響き渡るグロウルが自然と共存し、退廃的美しさが生まれる。
 フューネラルドゥームというただでさえ特異な音楽の特に純粋なエッセンスだけを音にしているモスだけど、実際にライブを体感しているとその美しさは快楽に十分なり得る物であり、ただ漠然とその音を浴びているだけで濃霧の粒子の一部と聴き手は化す。
 ロングギターソロが静かに涙を流し、永遠とも思える時間を描き続け、気がついたらライブは終わっていた。沈黙を守りながら演奏を見守っていた聴衆のレスポンスは盛大な拍手であり、自らの世界に人々を引き込むモスの力量に感服した次第だ。



・Coffins

 葬式会場と化したアースダムを一変してパーティ会場に変えたのは俺たちのCoffinsだ!!ATAKE氏が加入してもうすぐ一年になるが、Coffinsは全く新しいバンドとして生まれ変わったと言っても過言ではない。
 ライブ開始前から既に出来上がった客は悲鳴にも似た歓声を上げ、ライブが始まると即座にピットは阿鼻叫喚。こんな光景はこれまでのCoffinsには無かった。
 音楽性が変わった訳では無い。寧ろこれまでのCoffinsだってフロアをアジテートする曲を十分生み出し続けていた。それが大きくアウトプットされる様になったのはATAKE氏がヘヴィなベースを弾き倒しながらフロアを盛り上げる様になったのもあるが、ボーカルのTOKITA氏のパフォーマンスがより攻めのモードに変わったのも大きいと言える。
 TOKITA氏は何度もフロアに飛び込んでサーフされていただけで無く、ドスく黒さの渦の中で笑っているかの様な余裕と貫禄を感じさせるまでになった。Coffins加入当時はここまで化けるなんて思ってもいなかったが、今やTOKITA氏は最強のフロントマンの一人だろう。
 ATAKE氏とTOKITA氏が場を盛り上げる中、ストイックにタイトなドラムを繰り出すSATOSHI氏、あくまでも自分の軸を守りながらも、メタラー魂を感じるプレイを繰り出すUCHINO氏、今のCoffinsは無敵のカルテットだ。
 オールドスクールデスメタルの核を貫きながら、デスメタルの最果てを目指すCoffins。デスメタルでもパーティバンドになれる事を証明してしまっている今のCoffinsは無敵だ!!



・second to none

 待ちに待った220。ステージは彼らのイメージカラーである群青色とは少し違うが青の照明が後光のみで照らされ、青のモノクロを生み出す。そしてライブが始まり最初の一音が鳴った瞬間に空気が一変するのを全神経で体感。
 実に一時間以上、フロアのとてつもない熱気に応えてダブルアンコールと、かなりの盛り上がりでライブは幕を閉じたが、その一時間以上のライブの間、一瞬たりとも気を緩める事は許されなかった。
 思えば220は異常過ぎるバンドである。90年代ハードコアから登場しながら、その当時から同じスタイルのバンドは皆無、バンドの歴史を重ねる毎に更に孤高の存在と化し、90年代の時点で何でこんな音が出てくるんだという驚きは2016年現在、誰も到達出来なかった世界へと踏み入れている。
 220のライブは音源以上に神話的な世界の空気を生み出し、アルバムタイトルである「神の門」の旅路を分子レベルでまで精密に生み出していく。しかしただ圧倒的な音で黙らせるだけでは終わらないのが220だ。激重のツインギターのリフ、常にループする霧状のハウリングノイズ、乾ききったグルーブとビート、リバーヴのかかったボーカルの呪詛。それらがブルータルなリフが刻まれた瞬間に神々しさから破滅の悪意へと変貌し牙を剥く。そうなったらピットは一気に荒れまくり、音もその空間で起きている現象も地獄へと変えてしまう。
 中盤の「Wrongside」から「All You Know」の流れには220の音に飲み込まれて陶酔していた全感覚のギアが変わり、本能の中にある殺意や悪意を丸裸にされてしまいそうになり、本編ラストの「The Tale's End - The Method To Calm Your Evil Down -」は音源でもゲストボーカルで参加したANYOの4hoさんが登場し、220が産み落とした神の世界に最後の仕上げとして美しきモノクロの声を添える。4hoさんのボーカル音量が小さかったのだけ少し残念ではあったが、暴力と殺意と救いとアート性が全て帰結した音に殺された。
 こんな人を黙らせる音の筈なのに、その神秘の世界の真裏には惨たらしい血溜りが存在し、光と闇・美と醜・青と黒、全ては表裏一体で存在している。その音に黙るしか無くなった人もいれば、ピットで暴れまくる人もいる。
 ただこれだけは言える。聴く人や観る人に何の答えも与えず、その音に委ねる事だけを許す220はハードコアの一つの完成型だ。ここまでヘヴィさもグルーヴもコンセプチュアルさもブルータルさも手にしたライヴをするバンドは存在しない。



 もし今後近くで220のライヴがあったら意地でも足を運んで欲しいと心から願う。これはライヴでも何でもない、人間の想像を超えた儀式だからだ。
 大阪という激音爆心地は本当に数多くの素晴らしいバンドを輩出したが、220はハードコアのままハードコアを超えた先の「何か」を群青色で塗りつぶす表現へと到達した。そして220という化物達をそれぞれの殺り方でブチ殺しにかかった都内の激音バンドもまた違うベクトルでそれぞれ素晴らしいステージを見せてくれた。
 とんでもない激音を全身で浴びたから帰宅後は疲れが一気に来てダウンしてしまったが、その疲れは余韻とか心地よさとは全然違う物だった。凄まじい物を体感した事実を体中の細胞が必死で受け止めているからこその疲労だった。こんな体験をするライヴが今後あるかどうか僕には分からない。
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■Less Than TV presents another channel #52(2016年7月16日)@秋葉原CLUB GOODMAN

 秋葉原の名門ライブハウスであるグッドマンの20周年を祝すイベントの一環で開催された日本が誇る国宝レーベルLess Than TVのイベント。今回は先日復活を果たした山形のハードコアバンドShiftの7年振りの都内ライブ!!
 かつてLess Than TVからリリースされた名盤3wayスプリット「MORE HUGE TINY」にShiftと共に参加した柏のDeepslauterと小岩のTialaに加え、YOLZ IN THE SKYとニーハオ!とmilkcowという強力ラインナップ。転換はLess Than TV主宰者であり、U.G. MANをはじめ数多くのバンドに参加した歴戦の猛者である谷口順氏のアコースティックソロFUCKERと磐石のラインナップとなった。
 個人的な話にはなってしまうが、8年前の20歳の頃はレスザンのイベントに数多く足を運んでいて、Shiftをはじめとする今回のイベントの出演バンドはその当時何回もライブを観させて頂いた。8年の歳月を経た今、僕自身はどこか20歳の頃のワクワクとドキドキと共にグッドマンへと足を運んだ。



・Tiala

 スタート前からFUCKER谷口氏の弾き語りならぬ弾き叫びによる人間賛歌フォークパンクで既に湧き上がっているフロア。そして谷口氏の「Tiala!!!!!」という叫びから小岩のハードコア番長Tialaのライブがスタート。
 「MORE HUGE TINY」に収録されている「less talk more xxxx」からキックオフし、柿沼氏は早々にフロアへと降りて叫び倒す。Tialaは変則的ハードコアではあるが、フロアの空気さえTialaに染めてしまえば完全勝利なバンドだ。
 ダーティヒーローの風格を撒き散らしながらフロアを闊歩する柿沼氏、何度もモッシャーに飛び込み、気づいたら床に大量のフライヤーまで散乱している始末。今日という日が単なるお祭りで終わらない事を象徴しているかの様な光景である。
 セットは新旧のTialaの名曲を網羅したセットで盟友Shiftの復活を祝う物となっていたが、かつての楽曲も現在のTialaのキレまくりでグルーヴィーな演奏でよりパワーアップされており、小岩のハードコアヒーローの意地を見せつけるライブとなった。



・milkcow

 ツル氏の「 LET'S GRIND!!!」という高らかな宣誓から始まった出禁上等のイベント荒らしグラインドmilkcow。この日は全体的にツル氏は大人しくしているかなと思いながらライブを観ていたけど、気づいたらサーフされながら二階ののPA席まで運ばれていたり、フロアの客にどこからか登場したキャビを運ばせていたりとやっぱりやりたい放題。
 ブラストビートに合わせてフロアと一体になりながら手を振るいつものアレも飛び出したり、脚立やタムに座り込んだりと、いつものmilkcowだけど、普通じゃ無い事が普通になってしまっているのがmilkcowの凄さであり、このバンドが最強のパーティバンドとして賛辞を浴びる確かな理由だ。
 グラインドコアとか云々を抜きにして、徹底的にフロアを楽しませるエンターテイメントとしてのハードコアがmilkcowであり、最後の最後にツル氏がお家芸の火吹きをブチかました時のテンションは最高潮。反則技すらスタンダードにしてしまうのは無敵だ。



・ニーハオ!

 お久しぶりにライブを拝見するニーハオ!は4人編成となっており、ギターとベースと、他の二人でタムとスネアとハイハットを叩くという超変則スタイルのバンドに変貌。
 そんな変態的編成でありながら、楽曲は超キャッチー&超キュート。YUKARIさんのハイトーンボイスのボーカルと共にフレーズの複雑な繰り返しが生み出す快楽が最早一種のダンスミュージックとして機能している。
 途中でmilkcowツル氏も飛び入りしたりなんかもして自由なカオスが生み出され、最後は楽器すらもフロアの客に弾かせたり叩かせたりとドンチャン騒ぎに、自分もフロアに運ばれたタムを叩かせて貰ったりしたが、最後の最後はYUKARIさんがサーフされて大盛り上がりで終了。自由翻弄でありながらガッツリ掴んでいくライブであった。



・DEEPSLAUTER

 このバンドが登場したら誰もが無敵のパーティピーポー!!柏シティハードコアの一角DEEPSLAUTER!!!!!
 ShiftもTialaもそうだけど、「MORE HUGE TINY」に参加した活動拠点もサウンドスタイルも全然違う3バンドに共通しているのは強烈なオリジナリティと強靭な瞬発力。特にDEEPSLAUTERに瞬発力で勝てるバンドは他に存在しないと断言出来る。
 ショートカットチューンにこれでもかとフックとキラーフレーズを盛り込み、その音をトップギアでブッ放す。無尽蔵のエネルギーを躊躇せずに出し切るからこそDEEPSLAUTERはライブバンドとして長年に渡り名を馳せている。
 ツル氏の「おめぇよウソ付いてんじゃねえぞ?」の振りから始まった「ウソ」も大盛り上がりを見せ(この日はmilkcow以外でもツルさんは大活躍でした)、終始激烈なままで全てを貫くハードコアの真髄を発揮していた。DEEPSLAUTERには嘘偽りのないピュアネスがある。だからこそ毎回全力で格好良いライブをするんだろう。



・YOLZ IN THE SKY

 かつては何度もライブを観ていたが、本当に久々にライブを観るヨルズ。僕が知らない間に二人組となっており、ギター&ラップトップとボーカルによる編成へと変わっていた。
 バンドサウンドで変態的ジャンクロックを密造していた頃しか知らなかった僕だけど、現在のヨルズを観てまたド肝を抜かれた。ラップトップにより超ミニマルなビートとクラウトロックなどの実験的サウンドに接近したギター、以前とは変わらないのはゆらゆら踊りながら吐き出すハイトーンのボーカル位だろうか。
 徹底してミニマルに拘り、最小限のフレーズとビートのみをループさせるサウンド。しかし単なる垂れ流しにならずに緊張感を保ったまま緩やかに踊る独自のダンス理論。踊れなさそうで踊れるシュールさ、何よりも徹底して温度を感じさせない無機質なサウンドと掴み所が全くないままライブが続いた。
 観る側の時間感覚を捻じ曲げながら、自らの世界へと吸い寄せるヨルズのライブは以前とはまた違う形にはなっていたが、更なる変態バンドになっていた。僕個人としては、今のサウンドで再びバンド編成に戻ったらより無敵のバンドになる気がする。



・Shift

 トリは待ちに待った復活を果たしたShift。かつて何度もライブを観ていたバンドだけに今回の復活は本当に嬉しく思っていたが、再始動を果たしたShiftを観て感じたのは、このバンドが活動休止する前から何も変わらずに帰ってきてくれた喜びだ。
 Shiftというジャンクで切れ味しかない音と言葉を放つハードコアバンドはかつてライブでも狂騒感のみで突き抜けるバンドではあったが、当時から何一つ衰えを感じさせないライブを展開し、「本当に活動休止していたの?」と真面目に思ってしまう程度に復活したShiftには何一つ淀みも迷いも見当たらなかった。
 個人的に大好きな一曲である「新世界」が飛び出してくれたのも嬉しかったが、それぞれの楽曲がこれまでとアレンジが少し変わっていたりしたのも過去の焼き直しではなく、現在進行形のバンドとしてこれからも歩んでいくという覚悟の現れだったのかもしれない。
 最後はShiftのかつてからのキラーチューンである「I Was Robot」で締め括られた。アンコールこそは無かったが、怒りと衝動をそのままにShiftは帰ってくてくれた!!今後の新曲や展開などにも期待しているけど、僕の青春時代を象徴するバンドのライブがまた観れた事が何よりも格別だ!!



 最後はbossston cruizing maniaのボーカルであり、グッドマンスタッフのカシマ氏をステージに上げ、DEATHRO氏、谷口氏、YUKARIさん、milkcowビリー氏による「BE MY SELF」の演奏でグッドマンの二十周年を祝い大団円のラストを迎えた今回のイベントだったが、心は青春時代にタイムスリップしながらも、その当時ライブを観ていたバンドが未だに現役で格好良い音楽をプレイし続けている事が何よりも嬉しかった。
 Less Than TVのイベントにも本当に久々に足を運んだが、老若男女が自由に自分のスタイルで遊び尽くせるスタンスは何も変わっておらずそこもブラボーの一言に尽きるだろう。
 グッドマン20周年&Shift復活本当におめでとうございますという意味と出演バンド・Less Than TV・グッドマンの皆さんへのリスペクトを込め、今回のレポは締めさせて頂く。

■Noise Slaughter vol.9(2016年7月10日)@新大久保EARTHDOM

 早くも第9回目を迎えたBB主催の鉄板企画「Noise Slaughter」。今回はよりコンセプチュアルアートな世界を構築し始めたアートコアバンドwombscape、新機軸のHEAVINESS常に提示するBOMBORIを迎えての3マンとなった。
 wombscapeもBOMBORIも今年から新体制となり、これまでのサウンドを変化させながら新たなる独自性を模索しているが、そんな2バンドに対しキャリアや時代性を超え、進化する激音を叩きつけるBBはどう迎え撃つのか? 三つ巴の決戦が始まった。



・wombscape

 新ギタリストHirokiを迎え新体制で活動を開始したwombscape。これまでも持ち込み照明やキャビに絵を施す等アート的な方面でもアプローチを繰り出していたが、現編成になってからマイクスタンドやアンプに蔦をモチーフにした小道具を装飾し、以前にも増して明確なコンセプトが伝わりやすくなった。
 現編成になってからの新曲の方はハードコア要素を完全に削ぎ落としたダークアンビエントな楽曲や、ブラストビートも取り入れ以前にも増して攻撃的なアプローチを取り入れながら、楽曲のストーリー性が際立つ新たなる看板曲「枯れた蔦の這う頃に」とアートコアバンドとしてより深みを目指している印象を受ける。
 現体制になってからプレイしていなかった「新世界標本」、「正しい愛が正しい絶望に変わるまで」もこの日はプレイし、バンドが持つ視覚的な音の世界も存分にアピール。約35分程のライブで色彩が溶け合う現象を体現していた。
 ライブ自体は個々の持つポテンシャルの高さこそあれど、現体制になってからの音がまだ固まりきっていない部分もあったりした。今後、バンドが持つ世界観をより多次元な物へと進化させながらも、バンドその物の音が確固たる一枚岩になったら更なる次元に到達出来るだろう。wombscapeはもっと高いステージへと立てるバンドなのだから。



・BB

 過去最長の約一時間に渡るロングセットで挑んだ主催のBBは常に最高記録を更新し続ける実力の高さを見せつけるライブを今回も展開していた。
 カオティックハードコア・ヘヴィネス・ジャンクロックとBBを形容する言葉はどれも不十分になってしまうのは、BBがダークな歪みを表現するバンドだからだ。ミドルテンポ主体の楽器隊の音は曲を重ねる毎に音域の重さからグルーブの重さへと変わり、最終的には精神的な重さへと繋がる。
 バッキバッキに歪んだベースと変拍子とリズムチェンジを繰り返しながらも殴りつけるドラムのグルーブ、ジャキジャキにジャンクなリフを吐き出すギター、怒号その物でありながら色香と痛みを体現するボーカル。黄金カルテットによるドス黒いマグマはより粘度も熱を高めた物へと変わり続けていく。
 恐らく現時点での持ち曲は全てプレイしたセットになったが、ストレートにヘヴィさを吐き出す楽曲も不気味な蠢きで青黒い濃霧の様な空気感を生み出す楽曲もそれぞれの楽曲がリンクし続けながら細胞分裂を繰り返す。単なる演奏発表会で絶対に終わらず、ライブという場で呼吸も血流も感じさせるのがBBの真の魅力。
 照明が後光だけ、MCゼロ、ほぼノンストップで一時間に渡って繰り出されたライブはRyuji氏がマイクを床に捨て去り終了。圧し潰される緊迫感の中で観る人の内面世界を暴いていく痛快さすら感じた。そして何度も書くが、本当に単独音源のリリースが待ち遠しい。これだけ凄まじいライブをするバンドが、未だに正式リリース音源が無いという事態はおかしいのだ。



・BOMBORI

 トリのBOMBORIは先日、前作「PRAYGROUND」から僅か半年というスパンで現編成での新作アルバム「we are cured, fuck you.」を突如bandcampでフリーダウンロード配信という暴挙に出て話題になった。新作「we are cured, fuck you.」は「PRAYGROUND」とは全く違うサウンドへと変わっており戸惑った人も多かった筈。
 そんな中で約一時間に渡るセットで挑んだ今回のライブだが、現在のBOMBORIがただ4人になってサウンドチェンジしただけじゃ無いと証明されるライブとなっただろう。表面的な音は現在進行形のパワーヴァイオレンス方面へと接近したが、それはあくまで表層であり、これまでのBOMBORIの中にあったストーナーやドゥームといったキーワードの音がより明確なHEAVINESSとして体現されただけだ。
 一曲一曲ただヘヴィさを垂れ流すのではなく、明確なフックを用意した上で吐き出す。更なる新曲も飛び出す中で一番驚いたのは現編成で全く別の魔改造アレンジが施された「Prayground」だ。よりソリッドで贅肉を削ぎ落としたサウンドフォルムへと変貌しながらも、元々「Prayground」という楽曲が持っていた核の部分を剥き出しで表現していた。
 続く「dear pap」からラストまでは怒涛の勢いで駆け抜けてライブは終了。TPOGalaxyは常にステージの真ん前で叫び尽くしフロアを大きな盛り上がりへと誘い、楽器隊3人もフルバーストの熱量で自らのHEAVINESSを爆散。
 現編成になってからのサウンドチェンジは人によって賛否両論かなり別れるだろうし、僕個人としてはリズム隊の二人にはパワーヴァイオレンス的アプローチから更に踏み込んだ表現を是非とも目指して欲しいと願っていたりする。だが、人々の期待や困惑へと唾を吐いて自らの信念を貫くBOMBORIというバンドは確かな正義だ。




 毎回間違いの無い本物のバンドのみが出演するNoise Slaughterだが、今回もカテゴライズに唾を吐く3バンドにより邂逅のドキュメントとなったに違いない。目指す先は全く違えど、それぞれが他が到達出来ない場所を目指している。それだけで十分であり、wombscape、BB、BOMBORIの3バンドが本物である事実は揺らがない。
 記念すべき第10回目となるNoise Slaughterは10/15にアースダムでCoffinsとNEPENTHESを迎えての3マン。世界レベルのヘヴィロックを放つ2バンドはBBにどう立ち向かうのか、今から楽しみで仕方ない。

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メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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