■タグ「エクスペリメンタル」

■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■PRAYGROUND/BOMBORI





 カオティック美大として名高い武蔵野美術大学にて結成されたエクスペリメンタルヘヴィサウンドチームBOMBORIの初の全国流通となる2ndアルバム!!
 フランスでの武者修行ツアーやフジロック出演で名前を全国に広げ、その圧巻のライブアクトは各地で話題を呼んでいたが、2014年からプレイされていた今作収録の楽曲は1stの頃のカオスなサイケデリアから更に踏み込み、HEAVINESS(ヘヴィネス)をキーワードに新しいエクスペリメンタルを生み出すに至った。
 レコーディングエンジニアにはex.GAJIとしても有名で、OSRUMやskillkillsやREDSHEERのレコーディングも手掛けた浅草橋ツバメスタジオの君島結氏が担当。最高じゃないワケあるか!!



 今作での大きな変化を先ず挙げるとすると、ツインドラムの片割れであるTPOGalaxyがフロントに立ちボーカルを務めている事だ。まず彼のボーカルが素晴らしく、ヘイトフルであり叙情的な叫びを聴かせている。
 オープニングを飾るタイトル曲「PRAYGROUND」からバンドの変化と進化を発揮。3分半というコンパクトな楽曲でありながら、明確で分かりやすいリフと、複雑さを極めて逆にシンプルでダイナミックになったビート、奥行あり過ぎりな宇宙的音響、そしてTPOGalaxyの叫びが3分半で冥界へと誘う。
 前作にも収録されていた第2曲「Land」も全く別の曲へと変貌を遂げている。元々のトランスでトライヴァルなドラムとmicroKORGの音はそのままに、轟音のヘビィネスとループ感によるミクロとマクロをごった煮にした闇鍋感を下手したらスタイリッシュに、だけど洗練というより超越的に生み出している。
 ブルースやストーナーやドゥームをドカ盛り全部乗せにしてしまった第3曲「Helios」のドープさとマグマすら蒸発させてしまいそうな熱さ。真夏の夜の悪夢の様であり、キャンプファイアーの炎にみんなでクラウドサーフしちまっている感じ。全部ひっくるめて頭がおかしくて最高。
 序盤の3曲だけでも方向性は見事にバラバラではあるけど、共通しているのは徹底してヘビィである事と、メンバーそれぞれのルーツになっている音楽を新旧古今東西問わずに好き嫌い無く全部平らげておかわり君も卒倒するレベルでのおかわりchangな音に対する貪欲さ。食っても食っても表現衝動によって脂肪が燃焼されてしまうフードファイターっぷり。これ最早万年空腹のモンスターだ。
 個人的に後半の4曲が特に好きで、夏の終わりの切なさのクリーントーンをツインドラムで絵日記なんかに出来ずに全部破り捨て、思い出なんか残さない爆音の激昂へとなだれ込む第5曲「Egungun」、micoroKORGとツインドラムの秩序が生み出すダブと民族音楽を起点にしたBOMBORI流EDMな第6曲「VLS」。 
 今作で一番ヘビィな涅槃のサイケデリアを描く第7曲「Black Mountain」のクラウトロックやニューウェイブのバンドが持つあの泥臭さと血流を想起させながら、極限までビルドアップしたリフの応酬が乱反射する黒の輝き!!そして最終曲「Echo」の一抹の刹那の最果てはBOMBORIにしか生み出せなかった名曲であり、この曲が全ての行き着く所だ。



 あらゆる音を食い散らかし、その結果完全に化け物な音を吐き出す永久機関。ジャンルの形容は不可能。単なるアバンギャルドにも走らない。単なる技術主義にも走らない。音自体はキャッチーな余地を残し、リフで圧殺し、轟音でトランスさせる。確かな取っ掛かりがどの曲にも存在しているからこそ余計に引き摺り込まれたなら逃げる事は不可能だ。
 滴り落ちる汗、背筋を走るゾクゾク感、未知の世界に触れそうになる瞬間の覚醒、それらを全てヘビィネスから発信する。これはもう理屈で語る事は到底不可能だろう。
 触れた者全員爆殺確定。完全無欠のモンスターことBOMBORIはこれから更に全てを喰い殺していくだろう。そしてBOMBORIという新たなる王国が生まれた…最高だ!!



スポンサーサイト

■Tangled/Nadja

81fcbbede47d2005333ddc1a16b204bf.png



 関連音源とかコラボ音源まで含めるともうどれだけリリースしているかちゃんと把握している人はいるのか疑わしくなってしまうレベルで膨大な作品を世に送り出しているカナダのエクスペリメンタル夫婦ことnadja。そのNadjaがTokyo Jupiter Recordsから日本盤リリースのニュースを聞いて驚いた人は多かったんじゃないだろうか。今作はNadjaが2014年に7インチでリリースしたEPの日本盤としてTJRからCDのフォーマットでリリースされた作品であり、同時にNadja史上最もキャッチーかもしれない一枚だ。



 Nadjaと言えば他の追随を許さない真の唯一無二の轟音を奏でるユニットであると同時に、その楽曲は殆どが長尺曲ばかりであるし、聴いていると脳が溶ける感覚すら覚える至高のエクスペリメンタルサウンドを鳴らしていた。しかし今作は「Grindgaze=グラインドゲイズ」と称され、Nadjaのサウンドの視点からインダストリアル・グラインドコア・ブラックメタルを解釈した作品になっている。Nadjaとしては驚きのボーナストラック以外の楽曲がどれも2分前後という驚きの短さの曲ばかり並ぶ。それが結果としてNadjaの轟音サウンドの最も分かりやすくてキャッチーで気持ち良い部分を抽出したみたいな音になっている。
 勿論Nadjaの解釈によるグラインド・インダストリアル・ブラックメタルと聞いて既存の解釈をするなんて誰も思わないだろう。ビートこそ機械的なインダストリアルのビートだけど、サウンドに分かりやすいブラック要素もグラインド要素も全く無い。無機質でノイジーなギターの轟音が容赦無く降り注ぎ、これまでのNadjaの様な天へと上る轟音とは違って、奈落へと沈み込むかの様なサウンド。しかも音の輪郭もかなり歪んでいるし、これまでよりも異常なまでにショートな楽曲であるからこそ、余計に際立つドス黒さを感じるディストーションサウンド。しかしそれすら奈落の暗黒サウンドと感じさせないのがNadjaの凄い所だと思う。不気味な轟音はあくまでもこれまでのNadjaをフィルターとして通過させた物だし、今作を例えるなら全6曲13分弱の混沌と言うべきだろうか。光と闇が衝突する瞬間だけを切り取ったサウンドは無機質で残酷であるのに、やはり神々しさを感じてしまう物になっているし、約13分の本編が終わった瞬間に何故今作がGrindgazeと称されたか理解するだろう。
 そしてTJR盤では最終曲「The Smell Of Bastards」に続く形で2007年にリリースしたアルバム「Radiance of Shadows」に収録されている「I Have Tasted the Fire Inside Your Mouth」のデモVerが収録。デモとは全然思えない完成度は流石はNadjaとも言うべきだけど、今作の本編とは全然違う、25分以上にも及ぶ神々しくも激重のドローンサウンドの地獄から美しき天国へと導くNadjaの世界を十分に堪能出来る物になっている。



 Nadjaに関して言えば余りにもリリースが膨大過ぎて正直追いきれてないのだけど、今作で久々にNadjaに触れたらこれまでと全然違う芸風に驚いたし、同時にユニットとしての実験作が結果として凄くキャッチーで分かりやすい作品になったのも何だかNdjaらしくて面白い。勿論既存の音のトレースなんて今作ではやってないし、終わりなき実験精神と轟音の追求の一つの成果として提示された今作はやはりNadjaにしか生み出せない音だ。勿論今作はTokyo Jupiter Recordsnにて購入可能だ。



■GONG/BOMBORI

gongalbum.jpg



 この音は必然的にサイケデリックであると僕は思う。都内で活動するBOMBORIの2013年リリースの1stを聴いて僕はそう思った。一年前にたまたま彼等のライブを観て、そのダブのヘビィなグルーブも飲み込んだ末に生まれた危険な高揚としてのサイケデリックサウンドに完全に脳髄を粉砕されたのだけど、彼等の記念すべき1stでも、その意識を彼方へと連れ去りながら、ギリギリのラインで窒息しそうな感覚と、そこから解き放たれた時のトランス感覚は健在だ。



 ツインドラム、ダブからサイケデリックからヘビィさを横断するサウンド、microKORGを取り入れている事、彼等のサウンドは一概にこれっていう形容が中々に難しいバンドだと思うのだけれども、彼等はまず本当に卓越した演奏技術を持っているバンドで、ツインドラムの二人とベースに関しては本当に郡を抜いた物を持っていると思うのだけど、彼等の音のキモの一つとしては本当にグルーブという物が大きな物を占めていると思う。ギターやコラージュされた音が自由自在に音の色を変化させながらも、一貫としているのは確かなリズムセクションだ。特にツインドラムだからこそ生まれた緻密かつ複雑でありながらも、聴き手の本能に訴える原始的なリズムの躍動という物をこのバンドから強く感じるし、ダブの緊張感からドゥーミーさまで感じさせる重厚なグルーブとノイジーさが生み出すサイケデリックな高揚、それらを一つの音として纏め上げたバンドだし、やっている事は難しい様でいて、実は非常に分かりやすい形で「ヘビィさとグルーブから生まれる緊張感とサイケデリックとしてのトランスミュージック」を生み出していると思う。
 盤を再生した瞬間に耳に入ってくるmicroKORGの耳を劈く旋律から、ドープに展開される音の濁流。和笛みたいな音と、ツインドラムが織り成す妙にオリエンタルなサウンドが先ず脳髄から離れなくなってしまうけど、第2曲「Kingdom」からは更に不穏さを加速させる上物の音と、確かな地盤を作りながらも、変則的かつダイナミックに展開されるリズムセクション。原始の世界へと聴き手をトリップさせる本能的な音は意識のレベルを確実に一つ上まで上げるし、圧倒的情報量で放出される音を感じる為に、脳の普段はロクに動いてない様な所までフル稼働していく感覚を個人的には覚えた。よりダンサブルになった第3曲「Land」では更にトランスしていく音がまた脳の意識を更に上の次元まで持ち上げてくるし、とにかく不穏な緊張感が充満しているにも関わらず、本当に踊れるのだ。それはまるで体中が冷や汗でタラタラになっていながらも、本能が勝手に自らの肉体を起動させる様な物だし、脳の意識と本能が同時にフル稼働する様な音が生み出す確かなサイケデリックさだ。時にドゥーミーな重低音も放出し、本当に多くの音階を支配しながら、それを解き放たせている。
 特に終盤の楽曲は本当に別次元になっており、第6曲「Summer」は正にダブの方面から、夏の哀愁と狂騒を生み出している楽曲で、一つのメランコリックささえ持ちながらも、持ち前のサウンドは全くブレてなんかいない。終盤ではストーナーなギターフレーズまで飛び出し、多くの側面を持つ音が縦横無尽に駆け巡りながらも、狂騒が生み出す何かが新たなる覚醒を生み出す。そして決まり手は第7曲「Granule」だ。哀愁溢れるギターフレーズから始まりながらも、それらが熱を浴びて、そこから今作屈指の狂騒へとワープする。手数多く叩きつけるツインドラムのビートの散弾銃、大胆不敵にサイケデリックとダブとドゥームを飲み込むギター、そしてそれらの音を加速させる不穏のmicroKORG。最後の最後では全ての音が一つの音塊としてのビッグバンを生み出し、宇宙へと聴き手を突き放しやがる。そして最終曲「Gang Of Six」で聴き手を完全に置き去りにして終わる。



 グルーブとトランスするサウンドが生み出す一大エクスペリメンタルサイケデリックオーケストラであり、46分に渡って新たな次元へと聴き手を放り投げる様なサウンドを見事に展開している。非常階段のJOJO広重氏の「BOMBORIの音楽は向こう側への渡し船」という言葉は非常に的を得ている。そして彼等はライブが本当に音源以上に凄くて、本当に彼岸の更に先まで飛ばされる感覚を覚えるだろう。是非ライブにも足を運んで欲しい。今作はバンドの公式サイトの方で現在通販で入手可能だ。



■Har Nevo/THE BLACK HEART REBELLION

0962dd8c896c67b4c029c8fc401fc415.png



 ベルギーの激情系ハードコアバンドであるTBHRの実に4年振りの2ndアルバム。日本盤のリリースは勿論Tokyo Jupiterから。先日の来日公演でも完全に別次元に進化した音を見せ付けてくれたが、この最新作はTBHRが激情系とかそういった枠組を超える、新たな次元のバンドへと変貌した事を告げる怪作。最早激情系すら超えて完全にエクスペリメンタルの音の世界を鳴らしてしまっているのだ。



 TBHRはこれまでは激情系とポストロックの融和とも言うべき音楽を鳴らしていたが、今作ではそれに加えて民族音楽のテイストを大胆に取り入れている。鈴の音色から始まり、パーカッションの音も大胆に取り入れ、民族音楽的なトライヴァルなビートを前面に押し出し、不穏の旋律を響かせ、ダウナーさの中で一つの躍動感を生み出しながら、不気味な読経ボーカルを繰り出し、合間合間に民族音楽的な掛け声まで入れてくる第1曲「Avraham」からTBHRが完全に別のバンドへと進化してしまった事を告げている。第2曲「The Woods I Run From」では、、これまで同様にポストロック的アプローチを見せながらも、不穏のビートは相変わらずだし、地を這う空間的轟音がビートと共にうねりを生み出し、更にハードコア的粗暴さを聴かせる激情のシャウトも放出。完全にクロスオーバーかつエクスペリメンタルな音を奏でるまでに至ってしまった。今作の音は本当に無国籍な音に仕上がっているし、その中でこれまでの自らの音楽性を高めつつも、それを完全に別の化け物にしてしまっている。決して分りやすいハードコアサウンドでは無いのだけれども、だからこそ生まれる不穏の闇の放出。第4曲「Animalesque」こそハードコアテイストが少し強めではあるが、それでも幾多の打楽器と不気味なラインをなぞるベースのおどろおどろしいグルーブと、燃え上がりきらない焦燥の中で身を刻まれる感覚は凄まじい物があるし、ダウンテンポかつトライヴァルなビートの強靭さの中で、残響音が響き、よりクロスオーバーな第6曲「Ein Avdat」、オリエンタルな旋律と共に、当ての無い旅路を描く様な第7曲「Gold And Myrrh」、そして最終曲「Into The Land Of Another」ではシタールまで取り入れ、今作の不穏の旅路を総括する激情を放出。民族音楽やエクスペリメンタルといった要素と混ざり合い、ギターの残響音をどこまでも有効に使い、その空間的な響きの中で、消えない闇を彷徨い、屈強なビートが常に楽曲を引っ張り、更にはシャウトや読経だけでなく、謎な掛け声まで見せるボーカルの素晴らしい表現力が、この世界の現実すら虚無にしてしまうであろう、天国でも地獄でもない、異次元の何処かへと聴き手を導く作品なのだ。



 正直に言うと、ここまで違うバンドに化けるとは思っていなかったし、先日の来日公演で進化した彼等を初めて目にして、音源以上の高次元のエクスペリメンタルな世界にただ驚くしか無かったし、彼等もまた進化を続ける事でハードコアを破壊するハードコアバンドだったのだ。Tokyo Jupiterの公式サイトの作品紹介のページにAmenraのColin H. Van EeckhoutとNeurosisのSteve Von Tillという猛者の惜しみない賛辞の言葉が綴られているが、本当にそれだけの作品だと思うし、TBHRは新たな次元への旅路を続けていくのだと思う。激情の最果てを描く傑作。また今作は下記リンクのTokyo Jupiterのサイトから購入可能になっている。



Tokyo Jupiter Records

■Weighing Souls With Sand/The Angelic Process


Weighing Souls With SandWeighing Souls With Sand
(2007/05/15)
Angelic Process

商品詳細を見る




 轟音という言葉は様々な音楽に対して使われる言葉であるし、その轟音を持ち味にしているバンドやクリエイターは本当に数多く存在する。その中でキャッチーさを放棄し、SUNN O)))やNADJAの様な極限のエクスペリメンタルへと到達した猛者もいるが、その極限の超轟音をどこまでもキャッチーかつポップに、それでいて重く壮大に鳴らすユニットが存在する。ジュージア州の夫婦デュオであるThe Angelic Processは簡単に言ってしまえば本当にそんな音を鳴らす完全にオリジナルな轟音を鳴らしている。今作は彼等の07年発表の作品であり、圧倒的音圧から別の世界が見える1枚となっている。



 言うならば彼等の音は少し強引だがNadjaに近い物であると言える。しかしNadjaとは全く違う。長尺の楽曲こそ多目だが、それでも10分未満だし、5分台6分台の楽曲も平気で存在する。ドローンとかアンビエントの要素がありながらも明確な展開とストーリーも存在する。それでいて非常に神秘的で美しい旋律が轟音としてシューゲイジングしており、それらを圧倒的な重みと音圧で鳴らすのがこのユニットの凄い所だ。ビートはギターの超轟音は重苦しく鳴らされてるのに明確な旋律を強く体感させられるし、重いのに浮遊する音色と共に神秘的なボーカルがしっかり乗り、エクスペリメンタルの中で極限のキャッチーさと極限の重さを両立するという誰かやってそうで誰もやってなかった事を体現したというだけでこのユニットの凄みが分かると思う。今作で最長の第1曲「The Promise of Snakes」の時点で彼等ぼ凄さの深淵を嫌でも体感させられるし、美しい浮遊するアルペジオから重いビートが入り込み、気がついたら超絶轟音がスラッジさと揺らぎを同居させながら五感を更新し、それどころか持ってるかどうか怪しい第6感を余裕で覚醒させる別世界へと連れていかれる。そして特筆すべきは奈落の底の様な重苦しさを感じさせるのに、その深い闇を超えた先には眩い光が待ち構えている事だ。闇も光も受け入れ、超えた先にあるのは正に天上の美しい桃源郷であるし、地獄の堂々巡りの先にある救いだ。第2曲「Million Year Summer」も名曲で僅か4分足らずの短めの尺の中で眩いシューゲイジングする轟音から幕を開け、ドッシリしたリフとビートが緩やかに楽曲を引っ張りつつ、最後はあらゆる音という音が絶唱するという魂を燃やしつくす轟音の塊が全身を焼き尽くしている錯覚にすら陥ってしまう。それぞれの楽曲が確かな意味を持ち、作品全体で中弛みする要素は全く無い上に、それぞれの楽曲がメインを張れる勢いで完成度の高さを誇る。そしてメランコリックさ、浮遊感、重み、神秘性、闇、光、混沌、極限、轟音、超音圧、独自性、キャッチーさ、音楽のあらゆるプラスになる要因を詰め込むに詰め込みまくりながらも、出来上がったのはThe Angelic Processにしか生み出せない轟音世界。もうこれはNadja、Godspeed You! Black Emperor、This Will Destroy Youの様に孤高のオリジネイターの領域に辿り着いた表現だと断言する。



 ユニットは夫であるK.Angylusの右腕の病気により活動停止を余儀無くされ、彼は08年にこの世の人ではなくなってしまっている。そんな悲劇によって幕を閉じてしまったユニットではあるが、それでも彼等が残した音は絶対に不変だし、ここまでの表現を残したという意味で彼等の音は絶対に死ぬ事なんてない。今作に残された音は間違いなくエクスペリメンタルの究極系の一つだと思う。



プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

タグ別記事表示

日本 ライブレポ 激情系ハードコア アメリカ スラッジ ポストメタル ポストハードコア ポストロック カオティックハードコア ドゥーム エモ イギリス オルタナティブロック サイケ フランス アンビエント ネオクラスト ストーナー ドイツ ドローン シューゲイザー ロック ハードコア プログレ ギターロック グラインドコア ポストブラックメタル インタビュー マスロック ポストパンク デスメタル スウェーデン カナダ モダンへビィネス ブラックメタル ギターポップ エクスペリメンタル スラッシュメタル イタリア エレクトロニカ ジャンクロック インダストリアル ベルギー フューネラルドゥーム グランジ スペイン 年間BEST オーストラリア ノルウェー ジェント アコースティック モダンヘビィネス プログレッシブメタル ポップス ブラッケンドハードコア フォーク ミニマル ニューウェイブ ラーメン ゴシックメタル ロシア ファストコア ハードロック ノイズ ニュースクールハードコア メタルコア パワーヴァイオレンス フィンランド 駄盤珍盤紹介 ヒップホップ オランダ トリップホップ アブストラクト 自殺系ブラックメタル ゴシックドゥーム ヘビィロック ミクスチャー ラトビア ダブ クラウトロック シンガポール ノーウェイブ ノイズコア ゴシック パンク ダブステップ メロディックパンク テクノ インディーロック チェコ ポーランド ドラムンベース ウィッチハウス オルタナティブ アイルランド デンマーク スイス ヘビィネス メキシコ ポジパン ジャズ ヴィジュアル系 アシッドフォーク メタル ブルデス 声優 ボイスCD ドリームポップ トラッドフォーク クラストコア スクリーモ カントリー プリミティブブラック 韓国 ハンガリー アイスランド イラン シンフォニックブラック ギリシャ スコットランド USハードコア ポルトガル ガレージ ソフトロック フリージャズ モダンクラシカル 台湾 トルコ ファンク 

カテゴリー

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。