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■NoLA、ロングインタビュー

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 いや本当にNoLAというバンドはとんでもない進化を続けている。1stミニアルバムである「DISORDERLY」でNoLAを知り、それからこのバンドをずっと追いかけて来たけど、本当に凄いバンドになっていく。ライブを観る度にトラウマを植え付けられる感じになるし、ダークでヴァイオレンスなエクストリームミュージックの一番純粋な部分を解放する彼等の音は本当に凄まじい物だ。そんな彼等も10代から20代になり、ベースレス3ピースでの活動から、まさかのベーシストでは無くて、新ギタリストであるmakino氏が2013年末に加入し4人編成になったり、初の海外ライブであるオーストラリアツアーを2014年には経験し、本当にバンドとして大きくなった。そんな最高の状態でリリースされたのが彼等の2ndミニアルバム「DEAD BEAT」(当ブログでの紹介はこちら)だ。数多くのライブで鍛え上げてより禍々しくなったサウンド、小細工無しのリフとビート、凶悪さはそのままにある種の分かりやすさやキャッチーさ、全方位に喧嘩みてえな音で喧嘩を売りまくっている痛快さはより進化し、暗黒であり地獄でありながら、もっとヘビィロックの暴力をダイレクトに伝えるだけの力量を確かに手に入れている傑作だった。
 今回でNoLAへのインタビューは二度目で、前回のインタビューではバンドの結成から現在に至るまでとか、バンドの詳細について聞いたけど、今回は前回同様にボーカルのTakeruと新たに加入したギタリストmakino氏の2人に4人になってからの事、「DEAD BEAT」について、オーストラリアツアーの事、これからの事、果ては彼等の純粋な音楽に対する思い。色々と聞きまくった!!




・「DEAD BEAT」リリースおめでとうございます。

Takeru&makino:ありがとうございます。

・先ずはmakinoさん加入の経緯を聞こうかな。

Takeru : makinoが加入して初めてライブやったのが2013年の10月…ってもう一昨年か!早っ!

・おまわりさんとの共同企画の時だよね。俺もいたよ。

Takeru : そう考えるともうmakino入って結構経つのかあ。

・そもそもどういった経緯でベーシストじゃなくて何故ギタリストが入ったのかという。

Takeru : それはmakinoがギタリストだったからってだけなんですよ。勿論最初はベースを弾いて欲しくて、「ベース弾いてくれない?」ってお願いしたんですけど、それは嫌だと。ギターで入りたいと。

makino : ベースは弾けないから。先ずベース持ってないし。

・(爆笑) そもそも何で最初はベーシストで入れようとしたの?

Takeru : 当時は三人でやっていく事に限界を感じてたし、新しいメンバーを入れるならベースって感じで、ギターって考えはあんまり無かったんですよ。
でも新松戸FIREBIRDでお世話になったりとか、makinoがやっていたスタジオまきので対バンしたりとかして、こいつとバンドやりてえなあって。

・割と直感的な部分で決めたと。

Takeru:直感ですね。makinoとバンドやったら広がりそうだなって思って。とにかく一緒にバンドをやりたかった。

・それでmakinoさんはNoLA加入の誘いが来てどうしようと思いました?

makino : 取り敢えずベースで誘われて、ベースは弾けないけどギターは弾けるから、ギターで加入して欲しいなら一回話頂戴って。

・ギターで入りたいと。

makino : そうですね。一人でスタジオまきのやっててもベースアンプもギターアンプも両方鳴らしていたから、俺が入る前はKeyakiがそれをやっていたとは思いますけど。そういう感じでなら音出せるよと。

・割と経緯はシンプルだったんですね。Takeruがベースで入れようと思ったらギターで加入になったと。

Takeru : そうですね。でも成り行きでそうなったとしてもギターが2人になるのは面白い事は面白いかなって思って。
スタジオ一緒に入って音合わせてみたら、やっぱり面白い事になるからそこからどんどん工夫して、これでいけるんじゃないかってなった感じですね。

・それでNoLAという既存のバンドに加入してどういった音を入れたいとか、NoLAをどう変化させたいってのはmakinoさんの中ではありましたか?

makino : それはありましたね。1stの曲だったら自分だったらこうアプローチするなあとか、そういうのはスタジオ入った時にちょくちょくやっている感じで。

・実際に元々のメンバーだった3人はmakinoさんが加入して変わった事は?

Takeru : 本当にバンドやりやすくなりましたね。3人だけだった時は意外とバンド内の空気がギスギスしたりもあって、でもmakinoが入って出来る事が増えたから、だから3人だけだった頃よりもバンドが楽しくなったし単純に音を出すって事が。それがギターであろうと一人増えるだけでこんなに広がるんだと。それをmakinoに味あわせてもらって、バンドが単純に楽しくなったなあ。

・これまで3人で背負っていた物を4人で背負う事によってメンバーそれぞれの負担が減ったってのは大きいのかもしれないね。

Takeru : それは大きいですねえ。これまではライブ活動の方針とか、曲の方向性とかはほぼ俺が考えている感じだったんですよ。それをKeyakiやKotarouに振って形にしてもらう感じで。
でもmakinoが入って、makinoが結構そういう事を考えてくれるし、曲を作ることに対して賢いから、負担が減りました。

・こうして2013年の10月からNoLAは4人編成になったけど、それから去年の春に初の海外ツアーとなるオーストラリアツアーとなったけど、そのツアーの話を。先ず最初にツアーの話が来てどうしようと思った?

Takeru : 最初は正直、滅茶苦茶行きたいとは思ったけど、そんなに上手くいくのかなあって。でも向こうが色々取り仕切ってくれて、実現出来て良かった。

・日本との環境の違いとかはやっぱりあった?

Takeru : 日本のライブハウスみたいにPAがちゃんといて音を作ってくれたり、アンプがあってドラムセットがあってってのはあんまり無いですね。もう自分たちでやるしか無い環境でした。

makino : ライブハウスってのがそもそも無いんですよ。

・もうライブハウスって概念が先ず無いと。

Takeru : 海外だとライブハウスじゃなくてべニューって呼び方らしいです。

makino : もう機材も自分たちで用意して設営するというか。

Takeru : 日本のライブは夕方スタートが大半じゃないですか。でも向こうは5バンド6バンドが出演するイベントでも21時スタートとかでスタートが遅いんですよ。
向こうって電車って概念があんまり無くて、日本の首都圏みたいに狭い場所にライブハウスが密集してないんですよ。オーストラリア中で滅茶苦茶分散しているんです。例えばこの日ライブがあるってなると、その土地はそれしかイベント無くて、東京みたいにイベントが被るって事が先ず無いんですよ。ここしかライブを観れる場所が無い!って感じで。だからライブに遊びに来る絶対数が多いんですよ。べニューに集まるお客さんの絶対数は日本のライブハウスとは雲泥の差というか。

・やっぱり海外は日本以上に音楽が土着的な文化になっているのかな。

Takeru : 日本も音楽はしっかりとした文化にはなっているけど、でも日本は狭くて多いから。

makino : 日本は情報量が多すぎると思うんですよ。海外は情報が少ない分、みんな純粋に音楽を凄い楽しんでいるという感じですね。

・僕たちは首都圏の人間だから尚更情報量は多いと思う。二人はNoLAやっているから、俗に言う被りとかもあるだろうし、良くも悪くも選択肢が多いってのはあるかも。

Takeru : そうなんですよね。今日どのライブ行こうかなって選べる感じは凄い良いとは思うんですけど。

・それは良い事だけど、バンドマン側したら悩ましさとかあるのかな。

Takeru : 問題では無いんですよ、ある事自体が物凄く良い事なんで。
俺は「今日他にもライブ被ってるからなー。」みたいのはあんまり好きじゃ無いんですよ。あんまり言いたくない、格好悪いなって。そこはもう腹括るしか無いだろうって思います。

・ステージ立つとなると最高のライブする以外の選択肢は無いって感じ。

Takeru : 無いですねえ。その日がライブだったら誰が何処でやっていようが関係無いです。

・実際にオーストラリアで何本もライブやって来たじゃん?こうバンドとして強くなったって実感はある?

Takeru : ありますねー。

・NoLAがオーストラリアから帰ってきた直後にブッシュバッシュのライブあったじゃん?それでツアー帰りのNoLAのライブ観たんだけど、やっぱり凄くバンドが強くなったと思った。

Takeru : ツアーがmakinoが入ったタイミングで本当に良かったですよ。makinoが入ってオーストラリア行ってで、バンドが一気に鍛えられたから。完全にバンドが固まった感じ。

makino : 完全に精神と時の部屋でしたね。

・(爆笑)修行みたいな。

makino : 修行ですね。

Takeru : 完全にそんな感じでしたね(笑)

・makinoさんも初の海外ライブでしたよね。やっぱり体力的にも精神的にも負担はあったとは思いますけど。

Takeru : makino、Keyakiと同じベッドで寝てましたよ(笑)。オーストラリアで宿泊する部屋入ったら、ダブルベッドと二段ベッドがあって、ダブルベッドで2人で寝たい奴なんていなかったんで、メンバーでベッド争奪大富豪勝負しようってことになり、俺とKotarouが勝ってしまい、ギター2人でダブルベッドで寝るという(笑)、
朝起きたらmakinoだけ床で寝てるという(笑)。
苦しかったのかもしれないですね(笑)今となっては楽しい思い出ですけど。

・でもやっぱりツインギターになった事で1stの曲もアレンジが広がったと思うし、単純に音圧が強くなったというのもあるし、makinoさん入って、これまでKeyakiが100やってたけど、単純計算でmakinoさんが入ったから200出来るぞみたいな感じで。それで新作「DEAD BET」の話に入るけど、先ず単純に凄く格好良かった。

Takeru : ありがとうございます。

・それでライブではやってた曲もあったし、曲自体はリリース前にライブで聞いてはいたけど、改めて盤で聴いて、凄いシンプルになったと思う。普通ツインギターになったらもうちょい込み入ったアレンジにしようとか、大作志向になるのかなあって気もしていたんだけどね…真逆だったね!!

makino : NoLAのメンバー全員が多分シンプルで格好良い物が凄い好きだし、僕もそうだし、それはまあ1stの時からそんなに変わってないのかなって。

・確かに。1stに収録されてた「Mist」みたいな大作志向の曲は無いしね今回の2ndには。3分台ってある種キャッチーな尺で。

Takeru : そんな感じでやりましたね。でもまた絶対「Mist」的な曲は作ろうってずっと考えていて、それはでもね…ベースが加入してから作りたいって思ってもいるんですよ。
ベースのループ感みたいのが欲しいから。ベース入れてからそういう大作系は作っていきてえなあって。

・今思うと寧ろ1stが少し異常だった感じはあるかもね。ベースレスでよくこれをやろうとしたなあって。

Takeru : 確かに(笑)。

・変な言い方になるけど、ある種未完成の状態からスタートしてて、今も未完成ですって感じはあってさ。本当に良い意味で言っているんだけど。NoLAって最初からベースレスでやるんじゃ!!ってスタンスでは無いじゃん?ベース入れたいって思いながらずっとやってた訳でしょ?
でも未だにベースは見つからずで、それでもライブをやらなきゃいけない、音源を作らなきゃいけないで。だから逆境的な部分からスタートしている感じはある。それを利用しているというか。

Takeru : そうっすね…それでも格好良い物を作らなきゃいけない…っていうか作りたいし、その中でどれだけ出来るかっていう所でやっている感じ…ですね。

・でもひたすら限界に挑むバンドだなあ君らは(笑)ドMだよね?

Takeru : ドMです!!全員ドMです!!ドMじゃ無いなら自分の事をここまで叩けないから(笑)。

・だからNoLAはドMだからこそドMの気持ちが分かるんだと思う。
でもNoLAはもっとサディスティックでもあるし…だからSもMも両方あるんだろうね。SとMって表裏一体じゃん?

Takeru : 精神的にはMなんだけど、何だろうなあ…ライブになるとSになるっていうか。

・ある種のサービス精神?

Takeru : 自傷行為とか自虐とかそういう方向には行きたくなくなるんだよな…

・もっとアッパーな方向だよね?解放するっていうか。

Takeru : うん。その方が今は表現してて楽しいかなあって。

・僕個人の意見なんだけど、音楽に限らず表現って両極端で、「もう死んでやる!!」って自分に矛先を向けるのか、「てめえら全員ぶっ殺す!!」って外に矛先が行くのかっていう。
それはメタルだとかハードコアって最早関係無くて、自分の中の地獄を表現して地獄を作るのか、他をブチ殺しまくって地獄を作るのかって感じ。エクストリームミュージックだと尚更それは出て来ると僕は思っているから。
だからNoLAは外側に行ったよね。makinoさん入ってより外に外に!!って気持ちが強くなったというか。

Takeru : 周りで触れ合うバンドとか普段聴く音楽とかがそういう物だったからそれに影響を受けて今のこの形になっていると思うんですよ。やっぱり今聴いている音楽が自分たちがやる物に反映されるから。

・Takeruは今影響って言ったけど、真似ているんじゃないし使っている感じがして、それを使っていかに強くなっていくかみたいな。ゲームで言うとステータスをカンストさせようとしているんだけど、そのステ振りが良い意味で極端なんだよね。でも実は凄いバランスも良いって気もする。魔法戦士なんだけどやっぱ力が強いみたいな。
「DEAD BEAT」聴いてKeyakiとmakinoさんのツインギターの絡みとか凄い考えられているけど、初見でNoLAに触れた人は凄い混沌としていると感じると思う。そういったレコーディングしているってのも大きいんだけど、それでNoLAの中でKeyakiとmakinoさんの役割分担とかあるんだろうけど、それが外に出たらツインギターが一気に音塊で来る感じ。それが僕がNoLAが強くなったって思う要因なんだろうなあ。

makino : 僕が言うのもアレなんですけど、一つのバンドとして凄い成長出来ているんだろうなって思います。単純に音だけ見てもそう思うし、選択肢が増えたなあって。

・その選択肢はベースが加入したらもっと増えると思う。

Takeru : そうですね。だからその辺も期待していて欲しいですね。必ずベースを入れるんで。

・5人で。

Takeru : 5人になると思います。まあ今は今の状態で滅茶苦茶楽しめているんですけど。

・より楽しむために、より格好良い物を作るためにと。

Takeru : そうですね。

・こうやって晴れて「DEAD BEAT」がリリースされて、それを多くの人が聴いていると思うけど、単純にNoLAが外に向けてやりたい事ってなんだろう?

Takeru : 自分が格好良いと思う音楽を作りたい、作ってそれをライブでやりたい。それを人に伝いたい。

・リスナーやオーディエンスに対して何を感じて欲しいとかってある?

Takeru : リスナーに対して、何を感じて欲しいとかって俺はあんまり…無いんですよね。それはもう聴く側の自由だと思うから。別にそれが「だせぇ」でも「格好悪い」でも良いっちゃ良いし、逆に「格好良い」ってなってくれたらそれは嬉しいし、「エグい」とか「熱い」とか「速い」とか、そういう単純な事でも良いし、とにかく聴いてくれている人に「こう思え」って事は俺はあんまりしたくないんですよ。

・もう自分たちが作った格好良いと思う音楽を聴いて楽しんでくれと。

Takeru : 「楽しんで欲しい」とは本当に思います。でも「楽しんで欲しい」ってのはどのバンドもきっと思っていると思うんですけど。

・やっぱ音源でもライブでもマーチでも良いけど、こういうインディーズってシーンだと厳密にプロとは違うのかもしれないし、プロになるともっと他にもやらなきゃいけない事もあったりすると思う。でもそうじゃないにしてもやっぱりリスナーからお金は取っているって部分は大きいんじゃない?

Takeru : だから自分の時間を削ってまでNoLAにお金を使ってくれる人にはやっぱり楽しんでもらえる様に。NoLAを聴いて楽しんだり考えたり…逆に苦しくなったりとか…自分が好きな音楽を聴いて生まれた気持ちをNoLAを観たり聴いたりした人に味わって貰えれば、こんなに幸せな事は無いと思います。

・NoLAは本当に純粋にインプットとアウトプットを繰り返している気がするね。良い物を食って良い物を吐き出したいみたいな。
前にインタビューした時も思ったけどTakeruはそういった部分の考え方がシンプルだよね。

Takeru : 単純に自分が格好悪いと思っている事はしたくない。自分が格好良いって思っている事をしたいって思います。
まあ自分が正しい・格好良いって思っている事が、他の人にとっては間違っているのかもしれないし、そこで失敗したりもするけど、今は正解・不正解じゃなくて、自分にとって格好良いか格好悪いか…そこですね。

・でも初めてTakeruにインタビューした時は10代だったよね。今年の3月でTakeruが22かあ…

makino : 僕がNoLAに新宿ANTIKNOCKで初めて会った時は、僕がいまのこいつら位の年齢でしたね。

・その頃から今に至るまでで、makinoさんの中でNoLAに対する印象とか自分の中での音楽に対する考えとかって変わったりとかしました?

makino : 自分の中では基本的には変わらないですね。昔より今のが音楽をやっていて楽しいけど、音楽に対しては何も変わってないです。ずっと自分も楽しんでいきたいし、周りも含めてみんなで楽しんでいきたいし。

Takeru : 言い方普通ですけど大人になったと思います。まだまだ子供な部分もあるけど、そこら辺は常々諸先輩に本当に勉強させてもらってます。

・それでこれからの事を聞こうと思うけど、NoLAとしてはこれから外に向けてどう活動していく感じなのかな?

Takeru : もう一回海外も行きたいですけど、今後は日本のまだ行った事の無い場所にも行きますし、今はスタートした「DEAD BEAT」のリリースツアーを確実にこなしていく事と、それが終わったら1stフルアルバムの制作にガッツリ…ガッツリ入る事。それでもライブは定期的にやっていきますけど。

・でも昔に比べたらライブは少しだけ減ったよね。

Takeru : makinoが入って少し足が重くなりましたね。makinoが仕事入っているだけでライブ出来ないから。それでも全然軽い方だと思いますけど。

・軽い軽い!寧ろ昔が本数おかしかったんだよ!

Takeru : あの頃はおかしかったです。月に9本とかやったりしてましたね。

・精神的な部分はバンドとして円熟する方向に行ったよね。昔は「今日死んで良い」みたいなノーフューチャー感があったんだけど。

Takeru : 今を見ながら先を見れる様にはなりました。

・勿論Takeruのライブパフォーマンスは相変わらずだけど(笑)。でも根本的な部分ではもっと積み上げていく感じになったというか、出している音とは別に円熟していく感じ。

Takeru : 兎に角今は積み上げて積み上げて考えて考えてってやっていかないと良い物が出来ないと思っているんですよ。
突発的な勢いだけだと曲はもう作れないし、自分たちのライブも考えてやらないと良い物は出来ない気はしますね。

・昔と今でライブでのTakeruの心境とかって変わったりした?

Takeru : 出した頃はもう…本当にカオス!っていうか、内側の狂気を外側に吐き出すみたいな感じだったんですけど、今は自分も楽しい、相手も楽しませるがモットーかな。もちろんカオスや狂気や恐さありきなんですけど。
別に誰かを傷つけようと思ってライブはしていないし、楽しさのが今は上回っているのかな。周りに言われたんだけど、エンターテイメント性が出てきたって。

・それは俺も思う。オーストラリアから帰って来てやっぱり変わったよ。

Takeru : オーストラリアの連中が本当に楽しい連中ばっかりだったんですよね。良い意味で馬鹿だし。

makino : 馬鹿だけどしっかりしているっていうか。

Takeru : 純粋に音楽を楽しんでいるっていう。1stの頃や海外行く前はその辺の考え方が俺たちは間違えてたと思ったんですよね。もっと…楽しいを前提に。
自分たちを追い詰めながらやるのも大切だとは思うけど…追い詰めても苦しくなるだけだしな…

・でもそうなると先が見えなくなっちゃうんだろうな。

Takeru : なっちゃうんでしょうねえ…バンド続けていく上で楽しい方向にシフトしていく方が…得だなって!
オーストラリアに行って、自分たちと一緒にツアーを回ってくれたバンドに話を聞くと、バンド内で喧嘩した事一回も無いって。そんなバンドは日本にも沢山いるでしょうけど、兎に角音楽をやっている時が一番楽しいって言っていたんですよ。それが凄く印象的で。
単純に車で何時間もかけて違う場所に行くってそれだけでも凄いストレスだというのに、それでもワーワーって楽しくやっているから。憧れましたね、俺たちもそうならなきゃなあって思いましたね。

・でもこうした考えのバンドが出てくるのは大きな意味があると思うよ。海外と比較するつもりってのは無いけど。

Takeru : 日本でしかライブやった事無いバンドは絶対に海外に行った方が良いと思います。絶対に考え方が良い意味で変わると思うし、色々な知恵が増えるし、凄く勉強になるから。
オススメするって言い方は変だけど、兎に角、海外は是非行って欲しいと思います。それはバンドやっている人全員に言いたいです。

・でも今ってカルチャーとしての音楽の転換期だと思うんだ。

Takeru : 本当に今はダウンロード主流ですからね。海外って音楽がそんなに好きじゃ無い人ってCD買うって概念が無くて、「CD買っているの?ダサっ!」って考え方だから。日本もほぼそうなりつつあって、でもタワレコあるしディスクユニオンあるし、色々なCDショップが日本に一杯あるから、まだ全然廃れてないんだなって。いつかは「ダウンロードしてるの!?CD買わないの!?ダセー!!」ってそういう感じになればと思います。

・Takeruが純粋に音楽が好きだからこそだよね。

Takeru : なんかこう…ネットで探すんじゃなくて、ショップに行って自分が探しているCDを探す感じってやっぱ…1番良いじゃないですか。ネットも良いし、利用しますけど。

・僕はアナログとデジタルの転換期な世代のギリギリの世代なんだけど、昔はYoutube何それ?って感じだったよ。

Takeru : Youtubeって一気に来たのって最近ですけど、今やそれが主流ですよね。PV作ってネットに上げて興味をそそらせるのかとか、逆に作らないで興味をそそらせるのかとか。選択肢が増えましたよね。
でも俺は音源をネットにアップするってあんまりしたくないし、やっぱりCDを手に取って欲しいし、その気持ちはまだ捨てたくないなって。
フルアルバムがネットに上がっちゃってるとか多いじゃないですか?それって凄く寂しいですよね…どうしても盤で手に入らないけど、ネットでデータでは買えるから仕方ないからそれ買うかってのはありますけど。

・君らって若いけどアナログ気質だよね。

Takeru : 音楽に関してはアナログの方が良いと思ってます。CDが棚に増えていく感じとか快感ですよね。レコードとかも回す作業や手間が好きですし。
レコード聴く時の他に何もできない感じも好きです。それが音楽に対する一番の姿勢なのかなって思います。CDをパソコンに入れて読み込ませて聴くとどうしても、他に作業しながらってなりますし、レコードプレイヤーやCDプレイヤーだと集中力上がるし、聴かなきゃってなります!

makino : オーストラリアでは向こうのバンドの物販がTシャツとアナログだけって感じで、「CDは無いんですか?」って聞いたら「デジタルならあるからダウンロードしてくれ」って。そういう文化なんでしょうね。

・海外だと本当にアナログ主流ですよね。

Takeru : オーストラリア着いて、誘ってくれたバンドの奴の家に行ったらレコードがいっぱいあるんですよ。オーストラリアでChurch of Misery聴きながら、誘ってくれた奴が「腹減っただろ?」ってカップ麺作ってくれて。オーストラリアでチャーチ聴きながらカップ麺食うなんて思ってなかったですよ。「音楽はやっぱレコードだ!」って。格好良いなって思いましたね。

・やっぱり海外の人たちって日本の音楽滅茶苦茶聴くんでしょ?

Takeru : オーストラリアはPALMが凄い有名でした。

makino : 向こうで日本の好きなバンドでよく挙がったのは、PALMとenvyとBorisが好きな人が多かった。

Takeru : PALMは本当にどこ行っても聞かれた、「You Know PALM?」って。びっくりしたのはCYBERNEも凄い有名でした。

・そこら辺は良い意味でのネットの恩恵なんだろうね。海外のバンドも凄い近くなったみたいな。

Takeru : ネットがあるからこそ繋がれているって部分は大きいですよね。

・僕が高校の時はネットが普及してなくて、情報源は雑誌だったよ。

Takeru : そうなんですねー。雑誌とかラジオとか聴いて、これ良いなってなって買いに行ったんですよね。でも音楽に対する貪欲さって昔も今も変わって無いと思うんですよ。
それが昔より求めやすくなっただけと思うんですよね。でもそれを利用するんじゃなくて、先を見て、自分がどうすれば良いのか、どう発信すれば良いのかってのを考えて俺はやっていきたいですね。

・NoLAって今時珍しい位に現場主義で土着的なやり方してるよね。

Takeru:珍しいんですかね。基本的な部分ではネット使ってますけどそこまでネット思考では無い方だと思います。
変にネットでアピールする活動ってよりはライブでってのが俺は格好良いと思うし、NoLAはライブバンドだっていうの大事にしていきたいっていうのは今後もずっと変わらないことです。



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DEAD BEAT" tour 2015

3.13(金) 立川BABEL
3.15(日) 仙台BIRDLAND
3.21(土) 渋谷GATEWAY STUDIO
3.27(金) 小岩bushbash
3.29(日) 関内B.B.STREET
4.4(土) 新松戸FIREBIRD
4.11(土) 新宿ANTIKNOCK
4.16(木) 新潟Club Riverst
4.17(金) 新潟上越Earth
4.18(土) 秩父LadderLadder
4.19(日) 静岡騒弦
5.16(土) 心斎橋火影
5.17(日) 東高円寺二万電圧
NoLA presents "DEAD BEAT" release tour FINAL!!








【オフィシャルサイト】http://nolaofficial.jpn.org/
【blog】http://nolaofficial.blogspot.jp/
【twitter】https://twitter.com/NoLA_OFFICIAL
【bandcamp】http://nolajpn.bandcamp.com/



photographer : ミツハシカツキ
https://www.flickr.com/photos/xscherzox/



Check!!↓


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(2015/01/21)
NoLA

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■DEAD BEAT/NoLA


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 これまで何度もライブを観て来たし、観る度に凄いライブを展開して来たNoLA。2013年末からmakino氏が加入し、ベースレスツインギター編成にもなったが、その新編成も板に付いていよいよリリースされた2ndは現在のNoLAの凶悪なる宴をパッケージした作品になった。1stの頃のNoLAは既にいないし、二年半の歳月を経て進化を続けてきたからこそ生み出せた作品だと思う。激烈なる憎悪をメタルだとかハードコアを衝突させて生まれた集大成だ。



 今作は自主レーベルNoLA Recordsを設立してリリースされた訳だけど、自主レーベルリリースという事もあって気合十分だ。自主企画での猛者との共演やオーストラリアでのライブ経験は見事に生かされている。NoLAが選んだ道は洗練でなく、狂気をより増幅させる事だった。変な言い方になるけど、1stよりもある意味では1stらしさもある作品であるし、でも1st以上の作品である。より衝動は暴走し、同時にツインギターになりより凶悪になったサウンドが押し寄せてくる。何よりも1st以上にアプローチが明確になりより暴力的になった。現在のNoLAの強靭過ぎるサウンドはより禍々しくなり、安心する暇なんて与えてくれない、刺し違え上等、通り魔的であり、テロリスト的でもある、狂気以外に形容する言葉が見当たらない、制御不能のエクストリームミュージックだ。
 のっけからダウンテンポのブルータル地獄が始まる第1曲「The Dead Beat」から異様だ。Takeruのボーカルはキレまくっているし、Kotarouのドラムは今まで以上に音に重さと説得力が満ちている。ベースレスである事を前以上に感じさせなくなったのはツインギターになった事も大きいだろうけど、それでお上品に纏めるんじゃなくて、Keyakiとmakino氏のギターが共に凶悪なフレーズしか弾いてない事も大きい。突発的にビートを加速させ、引き摺り回しながらブン投げる遠心力溢れるアンサンブルはこれまでのNoLAには無かったし、その流れを引き継ぎ1分弱の激速ヘビィネス煉獄「Pull」へと雪崩込むのは最高に格好良い。リフとリードのダークなフレーズの対比を見事に展開しながら、変則的な曲展開を活かし、着地点が見えないままにカオティックさを爆発させる第3曲「狂宴-kyouen-」もお見事。デスメタルやスラッシュメタルの要素もより濃厚になりながら、突発的にグラインドするビートだったりとか、もっとハードコアパンク的な音の荒々しさは、彼らが影響を受けた国内外の多くのバンドが持っている物だけど、それをごった煮にして、凶暴なビートとリフで全て片付けてしまっている痛快さは本当に気持ちが良い。個人的には第5曲「The Pit」のモロに90年代前半のモダンなヘビィネスサウンドをベタに展開してしまっているのも痛快だったし、ボーナストラックである前作に収録されていた楽曲のリミックスである第6曲「燈 DJ NOdISC Remix」ではNoLAをダークなダンスミュージックへと料理していて、NoLAの別視点の魅力を浮き彫りにしているけど、でもNoLAは元々ダンスミュージックであるのだ。特に今作の楽曲は地獄の閻魔すら巻き込んで血湧き肉躍る狂宴を生み出しているんだから。



 凶悪さはそのままにある種の分かりやすさやキャッチーさも今のNoLAは持っているんだと思う。前作にあった長尺のドゥーム曲こそ今作は無いけど、でもより小細工無しにリフ・ビート・叫び、それだけで全てを殺すのは容易いとNoLAは笑っているんだ。全方位に喧嘩みてえな音で喧嘩を売りまくっている痛快さはより進化し、暗黒であり地獄でありながら、もっとヘビィロックの暴力をダイレクトに伝えるだけの力量を確かに手に入れているし、この若武者はまだまだ血に飢えているんだろう。僕はNoLAはメタルでも無く、ハードコアでも無く、ヘビィロックでしか無いと断言したい。余計なカテゴライズは犬にでも食わせておけとばかりにクロスオーバーを繰り返しまくったからこそ今作は生まれた。本当に聴いてて痛快だし、素直に脳天ブチ割ってくれる。だからNoLAは格好良い!!

■Punhalada/Punhalada

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 2012年に愛知にてN.E.K.のRafael YaekashiとIwaneの二人にドラムのAndoを加え結成されたクロスオーバー系メタルバンドであるPunhaladaの2013年リリースの7曲入り1st。リリースはRafael自身のレーベルであるKARASU KILLERから。まだ結成して間もないバンドながらGRIND BASTARDSに参加し、数多くの猛者と殺り合ったりしているバンドなだけあって、初音源の今作でも十分過ぎる位の熾烈なる音を鳴らしている。



 彼等の音はスラッシュメタルを機軸にしながら、ハードコア・グラインドコア・ストーナー・ドゥーム・ブラックメタルと非常に雑多な音を組み合わせたクロスオーバー系の音でありながら、それをしっかり統率し、楽曲のレンジの広さを持ちながらも、破壊的で絶望的な音という部分で確かな統率を感じるし、バンド名通り、背後から刺し殺す極悪さをしっかりとアピールしている。Rafaelのドスの効いた低域ボーカルとハイトーンを組み合わせたボーカルスタイル、Iwane氏のリフでゴリゴリ刺しながら、ソロでは見事な表現力を見せ付ける変幻自在なギター、Ando氏のハードコアパンク感覚の前のめりで突っ走るドラム、単なるクロスオーバー系メタルでは片付けられないと思う。
 第1曲「Diversao E Ilusao」からストーナー色も感じさせるソロから始まり、ザクザクに刻むリフと突っ走るビートが地獄の行進をしている。絶妙なIwane氏のコーラスがまた良かったりもするし、ポルトガル語で歌う絶望が熾烈なサウンドとマッチしている。あらゆる要素を飲み込みながらトラッシュしている。第2曲「Anormal」ではハードコア成分を更に高め、高速2ビートと高速ギターリフと高速引き倒しベースが三位一体で暴走しており、グラインド成分も持たせ、アッパーな音を展開。GRIND BASTARDSのコンピに提供した第3曲「Perturbado」はビートダウンパートではドゥーミーな成分も見せつけ、更に雑多になりながらも、持ち前のリフで攻める殺気とビートの破壊力で堂々と突っ走る。重戦車ビートが炸裂し、ドスの効いた低域ボイスとハイトーンのボーカルを巧みに使いこなす暴走グラインドな第4曲「Sombras」と、本当に音のレンジは広いし、あらゆるエクストリームミュージックの美味い汁を吸い尽くした、吸血鬼的なサウンドは負の感情を体現する熾烈さという点でどれも同じベクトルを向いているし、後半の楽曲はドゥーミーさや煙たさを前に出した楽曲が続くけど、それでも変わらない。彼等流のストーナーロックである第6曲「Isolado」から、ミドルテンポのビートからドゥーミーなサイケデリックさが展開される最終曲「Escuridao Eterna」まで、全7曲に渡って繰り広げられる絶望と殺気の殺戮ショウはただ見事だ。



 まだ結成間もないバンドでありながら、弦楽器隊の二人はあらゆるバンドで経験値を積んでいる猛者だし、初の単独音源ながらも、確かな猛威と破壊力を十分に見せ付けてくれている。メタラーからハードコア好きまで納得させるだけの力がこのバンドには確かにあると思う。



■Anno Domini/TORMENTOR

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 今もブラックメタルの生きる伝説として君臨し、Mayhemのボーカリストとして知られるアッティラであるが、そのアッティラがブラックメタルの代表格であるMayhemに加入する以前にハンガリーで活動していたバンドがTORMENTORである。今作は88年にレコーディングされ、95年にようやく日の目を見たTORMENTORの1stである。Mayhemとは違う音ではあるが、今作の音はその後のブラックメタルへと確実に連なる重要作品だ。



 感触としては楽曲自体にはブラック特有の陰鬱さやギターワークは健在ではあるが、もっとスラッシュメタルに近い感触であるし、言うなればブラックメタルを語る上では欠かせないVenomがもっとブラックに接近し、もっと陰鬱になった印象だ。しかしローファイな音で繰り出されるスラッシュメタルな感覚と、ある種のロウさは妙にマッチし、黒い方々だけでなく、初期SODOMが好きな人も気に入ったりする気がする。そしてギターワークはトレモロリフ一辺倒では無く、スラッシュメタルとブラックの中間の絶妙な位置にある物だと言えるだろう。果てにはロウな音ではありながらもテクニカルなロングソロが登場してきたりするし、ざらつく黒いリフが駆け巡るパートと、メロ中心のギターワークのパートの対比も中々に絶妙な所を確実に突いて来る。2ビートで疾走するビートは本当にロウなスラッシュメタルのそれだし、古き良きハードコア好きも取り込めそうな感じもある。何よりギターワークが全く単調じゃないし、リフで押し切り絶妙な泣きのフレーズを挿入してきたり、ポジパン的なアルペジオを入れてきたりと、全く飽きさせない。こいsて楽曲の面だけで見るとブラックメタルというより、完成度の高いロウでメロウなスラッシュと言った所だが、それだけで終わる訳は勿論無い。楽曲だけ見ても十分過ぎる位に良いのだけれども、それをより独自の物にしているのはやはりアッティラのボーカルだと思う。Mayhemで聴かせた完全にオカルトの領域に足を突っ込んでいるボーカルとはまた違い、ドスの効いたもっと攻撃的で直接的なボーカルを聴かせるが、それがもうアッティラ感しかないのが凄い。不気味で呪いの憎悪を惜しみなく吐き出し、叫びながらも、どこか耳元で呪いの言葉を囁いていくかの様なボーカルが楽曲と本当に完全な形で噛み合い、TORMENTOR独自のブラックスラッシュを生み出してると言えるし、この音はその後のブラックメタルへと確実に繋がっている。



 ブラックメタルを語る上で絶対に外す事が出来ない作品なのは最早言うまでも無かったりするけど、それすら抜きにしても全然良い作品だなと個人的には思ったりする。ブラックメタルとしてでは無く、もっとシンプルにメタルの名盤として聴けるし、疾走しながらも、邪悪さを醸し出し、それでいて耽美でドロドロした旋律と絶妙に絡むTORMENTORの音はもっと普遍的なメタルの名盤だと思う。



■NoLA、椚田建ロングインタビュー

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 今年に入って、機会があってNoLAというバンドを知った。NoLAは新宿ANTIKNOCKや登戸STARGICROOMを中心に活動する僅か19歳のベースレス3ピースバンドである。そして今年リリースされた1st音源である「DISORDERLY」(当ブログのレビューはこちらから)で僕は初めて彼等の音に触れたが、本当にぶっ飛ばされた。トラッシュなメタルとかグラインドコアとかカオティックハードコア、果てにはドゥームにまで行き着いた完全なるクロスオーバーな音、キャッチーさやナヨさを完全に削ぎ落とし、狂気と殺気でブルータルに攻めまくる熾烈過ぎる音。僅か19歳にして、重さも速さも遅さも混沌も自在に操るエクストリームサウンドを生み出し、メタルとかハードコアとかいった垣根を完全に越える事に成功してしまっていたのだ。今回、この若き猛者であるNoLAについてもっと多くの人に知って貰いたいと思い、またNoLAが放つブルータルな狂気の源を少しでも知りたいと個人的に思い、ボーカルの椚田建氏にインタビューをする運びになった。椚田氏は丁寧にNoLAの音についてと、1st音源である「DISORDERLY」についてと、NoLAが持つ野心について語ってくれた。本当に音楽のジャンルとかそういった物の細分化が進んでいる現在に、必然的に登場したと断言できる若武者NoLAについて少しでも興味を持って頂ければ幸いだし、若き恐怖のエクストリームサウンドの猛者が生み出す極悪極まりない音塊にはブチのめされる事は間違い無い筈だ





■まずはNoLAの結成や現在に至るまでの経緯を教えて下さい。

椚田:元々今のNoLAのギターとドラムがTHE IMMIGRANTSという3ピースバンドを組んでて、そのバンドを脱退したんです。その時にひたすらバンドが組みたかったのに友達もいなく何も出来ずに腐ってた自分を見つけてひっぱり出してくれて、バンド結成に至りました。自分が入ったNoLA結成当時はベースも居て、4人編成だったんですけど、ベースとは中々折が合わずに2回もベースが代わって、結成1年ちょっとで今のベースレス3ピースになりました。

■NoLAのメンバーが影響を受けたり好きなバンド等について教えて下さい。

椚田:メンバー全員NIRVANAとJohn FruscianteとRadioheadが好きで、メタルだったらPANTERAとSLAYERとKorn。そのバンドがNoLAに与えた影響は凄まじいですね

■ボーカル、ギター、ドラムのベースレスでの3ピースという編成ですが、Discordance AxisやMORTALIZED等のグラインドコアのバンドを意識していたり影響を受けていたりしますか?

椚田:申し訳ないですが、そこに挙げられたバンド一つも知らないです。ベースレスでも出来ると思ったのは日本のバンドが多いですね。ZENANDS GOTSとか、URBAN PREDATORとか、SEI WITH MASTER OF RAMとか。外国のバンドで言うと、The White Stripsとか。なので外国のバンドからはほとんど影響は受けてないですね

■NoLAはスラッシュメタルやカオティックハードコアやグラインドコアやドゥーム等の音楽性を持っていますが、結成当初はどのような音楽性でしたか?

椚田:もっと単純でした。馬鹿でちょっと渋めなメタルでしたね。今もそうとる人もいるかも知れないですが。

■NoLAが現在の音に行き着いた経緯を教えて下さい。

椚田:好きな音を自分達の出来る範囲で好きなように再現していったら今の音に落ち着きました。まだ満足している訳じゃなくて、もっと進化します。

■新宿ANTIKNOCKを中心にライブ活動を行ってますが、ANTIKNOCKという名門を拠点にしたのはどのような経緯からですか?またアンチノックでライブをする事で自分達にどの様な影響とかがありましたか?

椚田:元々拠点は登戸STARGICROOMというライブハウスで活動していて、活動の幅を大きくする為に新宿ANTIKNOCKをまず最初に選びました。新宿ANTIKNOCKはメンバー全員の憧れのライブハウスで、同時に近づきがたいというか、怖いライブハウスでもありました。そこでライブをすることによって自分達の経験値は確実に高まると思ったし、ライブするようになったらなったで、皆いい人たちばかりで、出演しているバンドもいいバンドばかりだし。離れられなくなってしまいました。

■新宿ANTIKNOCK以外にはどのようなライブハウスで主にライブをしていますか?

椚田:先ほどの質問でも名前を挙げた登戸STARGICROOM、新松戸FIREBIRD、立川BABEL、新大久保EARTHDOM、渋谷CYCLONE等ですかね。9月からは東高円寺音響二万電圧にも出演させて頂きます。

■NoLAは19歳というメンバーの若さにも注目されていたりしますが、その事は自分自身ではどう思っていますか?

椚田:歳が若いってだけで、少しでも注目されるのは得なことだと思ってます。同時にありがたいです。19歳にして、環境のいい所でライブ活動が出来るのも周りの人達のおかげですからね。音楽を心の底からやりたくても周りの人に恵まれなくて悶々としてる人達は山のようにいるでしょうから、自分達は本当に運のいいバンドなんだなって心底感じます。

■NoLAの音楽性と言いますと、ナヨさやそういった部分を完全に排除して徹底してブルータルで極悪な音を鳴らしてますが、その事に拘りとかありましたら教えて下さい。

椚田:鳴らしたい音を鳴らしてるだけなので、特に拘りとかはないですが。なんというか真の恐怖は笑いと紙一重だと思ってるんです。
本当の絶望だったり憎しみだったり狂気だったりを目の当たりにした人間は恐怖を通り越して笑ってしまう。訳も分からず震える、笑う、NoLAはそれをお客さんに与えたい。音を楽しむのではなく、音を苦しんで、音に恐怖して、音に笑ってほしい。そういう音を届けられるようになりたいですね。

■今年発売された1st音源である「DISORDERLY」について質問しますが、この作品に収録されてる楽曲はメタルやハードコアが完全にクロスオーバーしてますし、果てはドゥームにまで行き着いた作品ですが、NoLAがそういったクロスオーバーな音を鳴らす必然みたいな物ってありますか?

椚田:NoLAが出来ることは人々に音を聴かせて単純に楽しませるんじゃなくて、奈落の底に突き落とすこと。突き落とされた先の気持ちよさを味わってほしい。そう考えて今までNoLAが聴いてきたリスペクトしてる音楽を自分達流に解釈して、これだと思った音を鳴らしている。ただそれだけのことです。

■「DISORDERLY」は具体的にどのような作品にしたい!とかこんな音にしたいとか!どのような意識で作りましたか?詳しく教えて下さい。

椚田:十代のうちに、胸を張って誇れる作品を作りたかった。自分達だからこそ出来る音を表現したかった。十代だからってナメんなよって意識も若干ありましたね。1stアルバムってなんでも絶対的にかっこいいものでなきゃいけないし、2ndのことも視野に入れて作らなきゃいけないと思ってるからかなり大事に作りました。リアルな話をすると、ライブ活動する面でちゃんとした音源があるとないとじゃ全然違うと思うし、周りのNoLAを担いでくれている人達にCDという形でお礼もしたかったんですよ。後はNoLAが次のステップに進む為の精算っていうのもありますね。

■「DISORDERLY」に収録されてる楽曲についてそれぞれ解説なんかをお願いします。

椚田:CDを聴いてくれる方々の自由な解釈に委ねます。

■人によってはメタルと見るし、ハードコアとも見るし、NoLAは多くの人を巻き込める音を放っていると僕は思いますが、自分自身ではメタルである事やハードコアである事に拘りはありますか?

椚田:ありがとうございます。やっぱりNoLAに合ってるんですよ、メタルやハードコアであることが。それが自分達の中で1番伝えやすいし、1番美しい方法だと思ってるんです。

■NoLAというバンドの精神的な部分での拘りや核みたいな物について教えて下さい。

椚田:いつでも自分達は周りのおかげで生きているんだって事を実感して、それに感謝すること。後は自分達の力を信じること。過大評価しすぎない程度に。自分達は芸術家として心置きなく表現させてもらっているんだということを常に感謝し、幸せを感じる心を本当に大事にしています。

■自分達で考えるNoLAにしかない個性とかそういった物について教えて下さい。

椚田:陰鬱な力じゃないですかね。これはもうどのバンドにも負ける気がしませんね。恐怖や狂気にたいしての表現力もNoLAにしか出せないものがあると思っています。

■NoLAはそのライブの凄まじさも話題になっていますが、ライブに対する想いや拘りについて教えて下さい。

椚田:とにかく、恐怖を通り越した笑いの世界を体感出来ればと。後は素っ裸の自分をさらけ出すこと。狂気の中にある、寂しさや、繊細さ、美しさも、自分の体で表現して、見ているお客さんに伝わればと思ってやってます。どう捉えようとお客さんの自由なんですけどね。

■NoLAはTHE CREATOR OF、GxSxD、AWAKED、小手といった俗に言う先輩格の猛者とも積極的にライブをしていますが、そういったシーンを築いた猛者と一緒にライブをする事でNoLAにとってどのような気持ちだったりとかってのはありますか?

椚田:自分達が本気でリスペクトしているバンドにNoLAを観てほしいし、そういった先輩方とライブをやることで、自分達の成長にも繋がりますからね。要するにぶっ倒したいってことです。

■積極的に一緒にライブをやったり、交流しているバンドとか教えて下さい。

椚田:定期的に"Yutori Thrash"というタイトルの共同企画をDEADLY PILESというバンドと共にやっています。DEADLY PILESは新宿ANTIKNOCKで出会い、互いに通ずるものがあったので、仲良くさせて頂いています。他に共演させて頂いてるバンドは小手、ZENANDS GOTS、juki、VAIN、おまわりさん、hollywood mammoth、一寸笑劇、SEI WITH MASTER OF RAMなどです。

■自分達と同世代でシンパシーを感じたりするバンドはいますか?

椚田:同世代ではないですが、URBAN PREDATORやおまわりさんやjukiなんかは同じ匂いというか、共通するものを感じますね。

■今のライブハウスのシーンや音楽シーンに対して思う事とかありましたら教えて下さい。

椚田:今はCDも中々売れないし、ライブなんて観ようと思えばYoutubeなんかでいくらでも観れてしまう。それだけ今の音楽が手軽になってしまっているのって、つまらないし、もったいないと思う。もっと自分達の表現の場をライブハウスに集中させるべきですよ。
ライブの動画も溢れかえりすぎてて本当にそれでいいのかとも思ってしまいます。情報をネット等で公開するんだったらもっと映像でしか出来ない面白い物を作ればいいと思うし、音源はネットなんかでタダで手に入るそんな手軽なものじゃない。レコードやCDは形があって、手に取れる物であるべきなんです。それは音楽のみではなくて、映画、演劇、美術、芸術全般そうだと思っています。今の日本の音楽シーンって本当に価値ある素晴らしいものなんですよ。だからこそ、ライブはライブハウスに行って生の音を体感すべきだし、ネットなんかで、観た気になったり聴いた気になったりしているのは間違いだと思いますね。

■NoLAはライブハウスのシーンや音楽シーンにどの様に斬り込んで、どのような変化を与えたいとかありますか?

椚田:何か一つの物事が自分の想像の範囲内だと人って平然としているんですよ。でもほんの小さな無秩序で何かをひっくり返すと、人は頭の中で混沌に陥るんです。その混沌の原因って恐怖から来るんだと思ってます。そんな小さな無秩序と恐怖を与えて、自分達を混沌に陥れてくれるバンドが中々いないんですよね。楽しもう!みたいなのばっかりなんですよ。だからNoLAではそんな刺激と興奮をライブハウスという独特の空間で味わって頂けたらこれほど嬉しいことはないと思っています。今のライブハウスにはあまり刺激や興奮やスリルが足らない気がするんです。それをNoLAが今の音楽シーン全体に取り戻せたらなと思っています

■「DISORDERLY」は本当に各所で話題になり、NoLAの名前を広げるのに一役買ったと思いますが、今後は自分達の音楽性はどの様に変化し進化していくと思いますか?

椚田:嬉しいお言葉ありがとうございます。今後はより美しく、それでいてより混沌な音になっていくんじゃないですかね。色々なジャンルを飲み込んでそれを自分達の音にし、混沌な音にして吐き出す。聴いてる人の頭の中のルールを壊して、無秩序を生み出し、そこに恐怖を通り越した笑いを再現できる音により一層進化させていきたいと感じています

■最後に今後のビジョンや活動について教えて下さい。

椚田:これからは作曲活動をしながら、それと同様にライブ活動も今まで通りのペースで行っていきます。NoLA自主企画も2012年8月19日@新宿ANTIKNOCKを皮切りに3,4ヶ月おきに行います。新曲も自主企画の度に毎回1曲づつ披露します。そして地方でもどんどんライブをやっていきます。

地方の日程は

2012年8月24日@大阪 火影 -HOKAGE-

2012年10月12日@新松戸 FIREBIRD

2012年10月21日@高崎 SUNBURST

2012年10月25日@稲毛 K'S DREAM

2012年11月9日@甲府 KAZOO HALL

となっています。

活動の幅もどんどん広げて、次のCDリリースに向けて今はひたすら作曲活動とライブ活動に専念するのみです。





 インタビューでも宣言している通り、NoLAは今後も作曲活動と、ライブ活動を精力的に行い、その悪意と恐怖を全国へと拡散させていく予定だ。まずは2012年8月19日に新宿ANTIKNOCKにて自主企画を敢行する。NoLAだけではなく、他の出演者もエクストリームな音を放出する猛者ばかりで、実におぞましい邪悪な夜になる事は間違い無いだろうし、僕自身も足を運ぶ予定だ。お近くの方や時間のある方や、エクストリームな音に飢えている方は是非とも足を運んで頂きたい。

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2012年8月19日(日)『NoLA presents DISORDERLY~癸~』
新宿ANTIKNOCK
open/start 18:00/18:30 ticket adv1,700/door2,000(別途1D)

・NoLA
・小手
・hollywood mammoth
・おまわりさん
・ZENANDS GOTS
・一寸笑劇


↓OFFICIAL VIDEO





NoLAオフィシャルTwitter:https://twitter.com/NoLA_OFFICIAL
NoLA audioleaf:http://www.audioleaf.com/nola_japanse_metal/
購入(diskunion):http://diskunion.net/metal/ct/detail/PNK1204-900

プロフィール

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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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