■タグ「ブラッケンドハードコア」
■The Heretic`s Proof
国内メタルコアシーンの中でも異質の存在感を放つAngagement、Arise In Stability、The Rabiesによる3wayスプリット。各バンドそれぞれ2曲ずつ提供の全6曲。
作品タイトルの意味はズバリ「異端の証明」。シーンの中でも強烈なオリジナリティを持つ3バンドによるスプリットのタイトルとしてこれ以上の物は無いだろう。
Angagementは今作の中では一番正統派なメタルコアサウンドではあるが、その強靭なる音は王道でありながら異質。今作に提供した2曲を聴いただけで荒れに荒れまくったピットの光景が簡単に視界に浮かんでくる。
シンガロングパートもガッツリ盛り込み、ブルータル&タフネスなモダンなメタルコアサウンドで堂々と攻める様は猛獣が暴れ狂う無慈悲さ。リフからメロディをちゃんと想起させる要素もありながら、ゴリゴリのまま沸点を超えるダークネス。凶悪な重さと治安の悪さを感じさせるビートダウンパートの歪みを感じたら彼らがモッシュ大好きキッズから絶大な支持を集めている理由も分かる筈だ。
単なる脳筋メタルコアじゃない、ブルータルさから滲み出るアーティスティックさと、それでもやっぱり出てしまうヴァイオレンスさに卒倒間違いなし。
Arise In Stabilityは新境地を感じさせる2曲を提供。これまで通り圧倒的演奏技術と情報量のプログレメタルサウンドこそ変わらないが、楽曲全体の無駄を削ぎ落とし、音にシャープさが生まれたからこそ、AiSの異質な音の乱数がより際立つ物になっている。
特に「Magnetclock」はこれまで以上に音を詰め込みながらもドラマティックな組曲的名曲になっており、変態プログレパート以上に、泣きのギターソロや、クリーンパートの叙情性の広がりと美しさ、特に終盤の激情的クライマックスの胸を震わせる壮大さ。バンドがいよいよネクストレベルに到達してしまっている。よりメロディセンスを磨き上げたからこそ生まれる美しさは寧ろクリーンパートで発揮されていたりもする。
単なる速弾き変拍子大好きバンドと侮るなかれ。緻密なまでに組み込まれた変態の遺伝子に驚くだろう。
そして個人的に一番ブチ殺されてしまったのはThe Rabiesが提供した2曲だ。このバンドは完全に新しいブラッケンドの扉を開いてしまっている。メタルコア×オールドスクールデス×ブラッケンドな音はこれまで他のバンドが全くやろうとしなかった境地であり、メタルコアとデスメタルの両方にルーツを持つ彼らが到達した未知の世界。
重さと神々しさと退廃的美学を激ヴァイオレンスかつ激ブラッケンドな音に仕立て上げて「新感覚の激音」を提示した「Stagnant Eye」。グラインドコア要素も盛り込み暴走しまくる激走と凶悪なビートダウンで心臓に圧迫感を与えて破裂させる過密型暗黒メタルコア「Good Citizen」。どちらも強烈過ぎる。
俗に言うデスコアバンドだと思ったら大間違いだ。彼らはドス黒い死の世界を全く新しい方法論で生み出してしまった。
「異端の証明」というタイトルに偽り無し!!強烈なる激音全6曲はカテゴライズ不可能な新たなる可能性であり、どの時代も新たなるスタンダードは常に異端児達が生み出してきた事を思い出してしまった。
メタルコア系の音楽が好きな人は勿論だけど、それらの音楽が苦手な人にこそ逆に聴いて欲しいスプリット。テンプレ化した音は今作には全く無い。あるのは約30分に及ぶ異端児達の宣戦布告だ。
■Weltschmerz/Totem Skin

スウェーデン・ダーラナのダークハードコアバンドTotem Skinの2ndアルバム。1720年から1870年にかけて彼らの出身地ダーラナ地方で隆盛を極めた、スウェーデンの伝統的なシンボルデザイン「カービッツ」を捩り、「Kurbits Crust」と自ら名乗ることもあるとリリース元である俺たちのTokyo Jupiterのインフォにはある。
そんな彼らの音楽性は正に理想的なダークハードコアであり、2010年代以降のハードコアの流れにありながら、一線を画すパワーとセンスを感じさせるクロスオーバーサウンドだ。
またアルバムタイトルの「Weltschmerz」は、あるべき理想的な状況と世界の現状とを比較することによって引き起こされる、精神的なうつ病や無関心、または感傷的な悲しみのムード、世界苦を意味するドイツ語らしい。
今作で初めてTotem Skinに触れたが、日に日にクロスオーバーを繰り返す現行のハードコアの美味しい所を全部かっさらった上でそれらをダークハードコアの一点に帰結させるキメラサウンドを展開。
音楽性で言うならば激情ハードコア、ブラッケンド、クラスト、スラッジと多岐に渡っているが、それらをとっ散らかしたクロスオーバーにするのでは無く、ダークなメタルクラストを現在進行形のハードコアのエッセンスで消化している。
音はとにかく黒い!!音自体は汚らしい訳では無く非常に洗練されたサウンドプロダクトになっているが、Dビートで爆走するサウンドを重心に、ツインボーカルで畳み掛け、寒々しいリフからメタルコア的なフレーズやカオティックハードコアな曲展開までを同時に乱射しまくる。更にはネオクラストな泣きのメロディまで飛び出してくるから一体どうなっているんだ!?
だけど大雑把なサウンドには決してなっていないのが彼らの凄い所。一本筋の通ったズ太い音はハードコアとしての強度やヘビィさに満ち溢れており、今作を再生した瞬間にその音の破壊力に脳味噌がブチ砕けそうになってしまった。
こうして書くとマッチョイズムに溢れたハードコアを想起させてしまうだろう。勿論それらのタフネスはサウンドから溢れているが、同時にアトモスフェリックな要素も取り入れている事も忘れてはいけない。アートワーク(ちょっとBaronessっぽさを感じたのは僕だけじゃ無い筈)からも感じるだろうけど、彼らの精神性は非常にコンセプチュアルな物でもあり、熾烈なサウンドの随所随所に散りばめられた静謐な引きの瞬間の美しさは北欧ハードコア特有の美意識とメロディセンスに溢れており、そちらもナイス!!
けれどもアトモスフェリックさをあざとく冗長に展開させるなんて手段を彼らは取らない。それは激と美が複合を繰り返して「強く美しい」サウンドフォルムを手にした第5曲「Pretend」を聴けば明らかだろう。一見ポストメタル要素を全開にしていると思わせておいて、スラッジの煉獄へ、そして最後はノイズに吹き消される第7曲「I De Blindas Rike Är Den Enögde Kung」も屈指の名曲。
アルバム全編を通して隙無し捨て曲無しとサウンドのクオリティの高さに驚かされる作品であるが、今作の凄まじさは時折静謐なる音をスパイスとしてふりかけつつも常に激昂の音が吹き乱れている事だ。徹底した芸術的センスも素晴らしいが、何よりもハードコアとして単純に強くあり続けている。滅茶苦茶痺れるよ!これ!!
■Aeon Unveils the Thrones of Decay/Downfall of Gaia
いよいよ来日が迫ったジャーマンブラッケンドクラスト最高峰であるDoGの2014年リリースの3rdアルバム。前作の2ndアルバムから大手レーベルMetal Bladeと契約。音楽性もネオクラストに留まらずポストメタル化し、世界で名前を上げていった。
そして今作ではそこにブラッケンドの要素も持ち込み、更なるクロスオーヴァーを果たしている。曲も殆どが10分近くと大作志向もより強くなった印象だ。
前述通り長尺で複雑な楽曲構成の曲が殆どとなっており、それは前作でも存在した要素ではあるけど今作ではかなり色濃くなっている。
ブラッケンドにも接近した音になっており、トレモロリフがダークなメロディを奏でるパートも多数存在するけど、ブラックメタルに接近したというよりはポストブラックに近い印象で、それらのバンドが持つアート性がDoGの目指す音と合致した結果のクロスオーヴァーといった感じだ。
波瀾のトレモロとブラストの大津波にいきなり飲み込まれそうになる第1曲「Darkness Inflames These Sapphire Eyes」から破壊力は抜群。時折盛り込む引きのパートやポストメタル要素でコンセプチュアルアートな世界観を表現するが、それを塗り潰す音の洪水は美しくありながらも恐ろしい物。
ダウンテンポから獅子奮迅の音へと雪崩込む第2曲「Carved into Shadows」も変わらず破滅的であり、彼らはポストメタル化したとかブラッケンドに接近したという以上に根底にあるハードコアの怒りのエナジーを凄く大切にしているとも思う。だからここまで大作志向でアーティスティックな作風になっても、激動の音は日和ったりせずに寧ろパワーアップしているのだろう。
中盤もトレモロとポストメタル的ダウンテンポとブラストが交互に攻める黒斑の音ばかりが続き病み捲りそうになるけど、12分近くにも及ぶ第6曲「Whispers of Aeon」ではアンビエントやインプロといった要素も盛り込み、不規則で不安な配列の音が混沌の前準備をしてからラスト1分半をブラストとトレモロで駆け抜ける展開は痺れる格好良さだ!!そして最終曲「Excavated」で今作一番の悲哀のメロディを美しく奏でる。
殆どの曲が10分近くにも及び、、前作や前々作以上に音の濃度も高くなっていて軽々しく聴ける感じの作品では無いと思う。実際にアルバムを通して聴くと何とも心地よい疲労感があったり。
けれどもどんなに音をクロスオーヴァーさせて大作志向になろうともDoGのネオクラストから生み出した美しく燃えるメロディセンスは今作でも健在である。クラストだとかメタルなんて関係なしにより邪悪にDoGはパワーアップしたのだ。
DoGは2015年11/13日の大阪火影、11/14・11/15の新大久保アースダムでのTJLA、11/16の新松戸FIREBIRDと四日に渡り日本でショウを繰り広げる。さあ漆黒が燃える瞬間はもうすぐだ。
■Nubes que anuncian tormenta/Khmer

プレス分を完売し多くの人々の賞賛を浴びた3LA第一弾リリースであるAfter ForeverとKhmerのスプリットの衝撃も凄かったが、今回Khmerの単独リリースとなった今作は更に上を行く作品となった。今作は3LA、HALO OF FLIES、TUPATUTUPA、KTC DOMESTIC、NOOIRAX、IN MY HEART EMPIREとの共同リリースの作品であり、A面には新曲5曲、B面には入手困難となっていた2012年のデモ音源5曲を収録。純粋な新作であるけど、過去のデモもコンパイルした半編集盤的内容となっている。レコードの盤はカラーヴァイナルでインサートのアートワークも凝っているし、ダウンロードコード付きと嬉しい内容。
さてKhmerは昨年全曲収録の編集盤が3LAからリリースされ、多くのリスナーから喜びの声で溢れたスパニッシュネオクラストのレジェンドであるIctusのIvanとEl EgoのMarioを中心にマドリードで結成され、バンドの歴史自体はまだまだ短いけど、スペインのネオクラスト人脈の最重要人物達によって結成されたバンドであり、ネオクラストの流れからブラッケンドハードコアへと到達したバンドである。先ずは新作となるA面だが、第1曲「Pujares Negros」から絶好調。ダークな旋律をアグレッシブに叩きつけるサウンドは今作でも健在。2ビートとブラストを使い分け、常に爆走するビートを土台にし、スパニッシュネオクラストらしい非常にメロいギターフレーズの切れ味とインパクトは抜群。ブラッケンドらしい要素は確かに存在するけど、既存のブラッケンドとは全然違う。ネオクラストから更に進化したからこそのブラッケンドであり、寒々しいリフの洪水もあり、カオティックハードコアなフレーズもあり、目まぐるしい展開の中でダレる事なく渾身のアッパーかったを無数にお見舞いしてくれる。歴戦の猛者だからこその馬力の凄さと、円熟では無く、より攻めの姿勢にバンドが入っているからこそのサウンドに圧倒される。第2曲「Bajo La Cruz」はトレモロリフとブラストビートが攻めてくるよりブラッケンドな楽曲であるけど、バンドの攻撃性と哀愁のダークネスが見事に結びつき、精神を抉る美リフだけじゃなく、そのサッドネスの中から獰猛なる怒りを体現したシリアスな爆走サウンド。Ictusもそうだったけど、バンドの芸術性をアグレッシブ過ぎるサウンドに落とし込む手腕は凄いし、スパニッシュネオクラストの一番濃い部分を見事に曲にしているし、その先を行く為のブラッケンドであるからこそ、他のバンドとは違う。第3曲「Metales Que Guardas」もシンガロングを盛り込み拳を突き上げるしかない熱さに溢れていながら、持ち味となっているメロディセンスとカオティックかつ爆走するサウンドは全然衰えない。第4曲「Si Aun Corre La Sangre」もそんなKhmer節しか無い。A面ラストの「Hagamos El Mal」もバンドの新たな進化を体現した楽曲であり、持ち前のリフの切れ味を絶対零度でお見舞いするサウンドスケープ、爆走サウンド一辺倒じゃ無く、攻撃性と芸術性を見事なバランスで共存させ、ある種のポストブラックメタルらしさを出していたりもしながら、やっぱりサウンドに怯みは無し!!この5曲の新曲はKhmerの更なる進化を体現するだけじゃ無く、スパニッシュネオクラストとブラッケンドハードコアが新たな領域に到達した事の証明でもあるのだ。
そしてB面は2012年のデモ音源を再録した内容となっており、A面の新曲群に比べたら少し過渡期的な内容ではあるかもしれないし、それはバンドがたった2年でとんでもない進化をしてしまったから仕方ないんだけど、こちらはこちらでまだ荒々しさもありつつ、バンドが新たな領域への航海を始めた最初の1ページでもある。第1曲「Lenguas De Fuego」はまだブラッケンドハードコアらしさがモロな楽曲ではあるけど、この頃からKhmer節は健在。暴走ブラッケンドサウンドの中に確かに現在に繋がるメロディは存在している。ダウンテンポとクリーントーンのダークなイントロからジャッとコースターサウンドとしてドス黒く真っ逆さまな第2曲「Magna Mater」は新作サイドには無いタイプの曲ではあるけど、サウンドの落差という意味では新曲群には無いカタルシスが確かにある。デモの最後を飾る「Mares Vacios」なんかはKhmerの現在のサウンドに一番近いし、リリース当時にこのデモを聴いた訳じゃ無いんだけど、こうして現在の音とデモの音を聴き比べるとバンドの進化具合の凄さに驚くと同時に、バンドのスタイルは一貫していると改めて思った。
メンバーそれぞれが過去に在籍していたバンド以上に凄まじい情報量と圧巻の破壊力をKhmerは持っているし、そこにそれぞれの持つ美意識が惜しみなく追求された事によって、更なるネクストステージにKhmerは到達してしまっているのだ。冗長さに逃げず、脳筋になるのでも無く、美しく激しく蠢くサウンドは最早室伏兄貴ばりの肉体美であり、そこには美しさしか無い。貪欲に進化を続け、常に新鮮でいて攻撃的なサウンドを繰り出しているからこそとんでもない格好良さだし、そのスタイルはメンバーそれぞれの過去のバンドの頃から一貫している。スパニッシュネオクラストの歴史を背負いながら、それを置き去りにしようと更なる新世界へとKhmerは踏み込んでいる。今作は勿論3LAで購入出来る!!
■The World Doomed to Violence/Su19b

禍々しい上記のアートワークのインパクトも凄まじいが、ここまでドス黒さしか無い音があっただろうか?97年に結成され、これまでに多数の7インチやスプリットをリリースして来たSu19bだが、意外過ぎる事に今作がバンドにとって初のフルアルバムとなる。しかしこれまでのSu19bそのものでありながら、それを最高の形で裏切ってくれたのが今作だ。元からパワーヴァイオレンス勢の中でも異質の音を放っていた彼等だが、これまでの作品以上にドス黒くなっている。
しかしフルアルバムという事もあってか、今作での世界観は見事に統率されている。勿論これまで同様に心拍数が停止してしまいそうな激遅圧殺スラッジから破滅に向かって爆走する激速ファストパートの両極端な極限を極めた音は健在だし、バンドとしてやっている事自体はこれまでと実は変わらないとも思ったりする。しかし音のローファイさを前面に押し出したマスタリングだったりとか、リヴァーブかかりまくった暗黒グロウルを放つボーカル。現在進行形のパワーヴァイオレンスと比較しても全然質感が違うし、人によってはブラックメタル的な感触を覚えると思う。タイトル曲である第1曲「World IsDoomed To Violence」ではのっけからフューネラルドゥームだって言われても全く違和感の感じない音になっているし、一発一発が重過ぎるリフとビートは単に重いだけじゃなくて、精神的苦痛を体現したみたいな音になっている。しかし終盤で徐々にBPMが速くなりそしてお家芸のスラッジからグラインドへの極限ワープが炸裂し土石流が流れ込む大惨事な音になり、最後の最後に止めのスラッジリフをお見舞いと7分間で地獄すら生温いとばかりの世界観の音を炸裂させながら、同時にバンドのこれまで培った凶暴な音を炸裂させてしまう。この第1曲が終わってから最後まで今作は本当にあっという間だ。窒息スラッジからブラッケンドなファストパートまで一瞬な第2曲「Blind」はSu19bのお家芸をここぞとばかりに披露しながらも、これまでの音と比べてもロウで深い所を抉りまくっているし、冒頭からグラインドしまくり、同時にデスメタル的ブルータルさが全開な第3曲「Anbition / Invasion」。プリミティブブラックメタルとグラインドとスラッジともう訳が分からない位に配合が繰り返された末に悪鬼を生み出してしまいましたな第4曲「Trainer Of Ruin」。兎に角今作の情報量の多さとジャンルの行き来し具合は完全に狂っているとしか思えないし、時折見せるフューネラルな感触な音がまた作品が持つ暴力性を際立たせながらも、確かな芸術性を感じさせてくれる。ありとあらゆるエクストリームミュージックを飲み込みまくっているし、フューネラルだと思ったら最後の最後はやっぱり激速グラインドな第6曲「Mental Suppression」、全盛期Deathspell Omegaの様な凶暴さと世界観が完全に融合した美しく鬱苦しい精神破壊装置であある最終曲「Dark-Eyed Virgins」は今作でも一番の出来の名曲だろう。
バンドの持つ最深部を抉りに来るサウンドは見事だし、暴力性だけでも限界突破しているんだけど、それに加えてあくまでもこれまでのSu19bのままでこれまでよりも精神を蝕むおぞましさが蠢きまくっている。内側と外側から人間を破壊してしまう音だし、常人が密室でこれ聴いたら多分第1曲の時点で発狂してしまうんじゃないかって位に極端過ぎる。ブラッケンド方面にも手を伸ばした事で黒さもより増幅し、完全に地獄になっているが、自らの持ち味をより黒く進化させたからこそ、既存のブラッケンドとは全然違う音になっているし、フューネラルからスラッジからデスメタルからグラインドまでとエクストリームミュージックを縦断した末の音は極限という言葉しか見当たらない。もうジャンル云々ぶっちゃけどうでも良いし、全てのエクストリームミュージックフリーク絶対入手不可避な一枚。