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■POEM OF ANGEL/ANGEL HEART

ヴィジュアル系というムーブメントは90年代のから現在にかけて尚も少なからず大きな影響力を持っている。そもそもは80年代の一瞬だけ起きたポジパンのムーブメントが捻じ曲がった末に生まれたムーブメントであるのだけれど、しかしながらXであったりLUNA SEAであったりという時代を作り上げたカリスマの登場であったり、ヴィジュアル系という名のジャパメタであったり、やってる事がもうDEAD END直系のバンドが登場したりと混沌としていながらも音楽的な意味では良い意味でも悪い意味でもシーンに大きな影響を与えたムーブメントであるのは間違いないであろう。
そんな日本独自のムーブメントであるヴィジュアル系はお隣の韓国にも大きく飛び火したのかしていないのかは知らないけど、今回紹介するのはANGEL HEARTという韓国産V系バンドの2000年発表の音源。メンバーはやたら西洋的な女装をしていたりとMALICE MIZER的な何かを感じる衣装を着ていたりする。まあそこはV系なんだからよくある話。しかしその音楽がもうズコー!っていうズッコケ感満載過ぎてアレなのだ。音楽性はXの表層的な部分に影響を受けたのを感じさせる感じの物であるが、なんというかスラッシュメタル的なもっと違うアレな感じで、うーん上手く言えないけど、少なくてもXの様な感じはまずしない。本当に表層だけしか真似出来てない感じなのだ。このB級どころかZ級な感じはやばい。もう色々と残念な感じに満ち溢れているのだ。それでいて録音の酷さったらもうちょっと無いレベルだ。最早完全にリズムマシーンの打ち込みとしか思えないチープ過ぎるドラムの音も、潰れまくったディストーションのせいで音階も旋律も潰れまくったギターの音も、もう何か色々と録音が酷い。というかギターの音に至っては高校生のラルクとかのコピーバンドやってる奴等のがよっぽど音作りしっかりしてるぞってレベル。当時の韓国のエンジニアや録音環境がアレだったのか、このバンド自体がアレだったのかは不明だけれど、それがただでさえB級以下の楽曲を更にB級以下にしてしまっているのだ。というかほぼ全部韓国語で歌われているせいで、空耳満載仕様になっていて非常にお得感満載!というかボーカル全部ほぼ空耳仕様なんですけどね。というか今の韓国のバンドそれなりのレベルあると思うぞ。この音源が出た00年は知らないけどさ、もうちょい韓国のロックバンドもそれなりのレベルあるだろうし、こいつら韓国でもかなりズコー!な残念なバンドな気もしてきたわ。というかこいつらが韓国で人気があるのかどうか凄く気になりますので、韓国のロックシーンに詳しい人は是非教えて下さい。
取り敢えず日本の文化が色々な意味で間違った形で伝わるとこういった形になるのかもしれません。いや、実際はちゃんと伝わっていてこいつらだけこうなのかもしれないって可能性のが大きい気がしてきた。いやもうなんていうか日本にもこうゆうズコー!バンドいそうな感じするもん。問題はこいつらが韓国で人気あるのかどうかが全てな感じはする。これ人気あったら流石にちょっとひきますね。