■シベールの日曜日

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■Sundays & Cybele II/シベールの日曜日


SUNDAYS & CYBELE IISUNDAYS & CYBELE II
(2010/10/06)
シベールの日曜日

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 裸のラリーズの唯一の後継者と言っても過言では無いシベールの10年発表の2ndアルバム。ライブではラリーズ顔負けのフィードバックノイズの怨念をこれでもかと撒き散らしているが、音源ではアシッドで優しいアレンジになっており、緩やかな緊張感に満ちた物であると言える。今作は1stと比べてやっている事自体はあまり変わってはいないが、前作よりも更に深くなった哀愁と優しい音色が支配する作品になっており、バンドの成長は確かに感じる。



 今作はラリーズ的アシッドフォークさを基調としながらも、シンセライザー等の音色をフューチャーいた楽曲も多く、艶やかでいて、郷愁を胸に刻み付ける様な温度を持った楽曲が並ぶ。その中で随所にサイケデリックな揺らぎを持つギターソロも登場し、幻想的な世界を音で表現しているのだ。第2曲「二人の黒い物語」なんかは淡々と楽曲が物語を紡ぎ、柔らかな狂気に満ちている楽曲だ。徐々に激しくなっていくフィードバックノイズも印象的であるし、その中でも楽曲の穏やかさは消える事無く、徐々に怨念に満ちていく様なんか本当に美しい。
 前作に収録されていた名曲の再録である第4曲「白詰草」もアコースティックな感触とエレキギターの音色が同居しより陶酔のサウンドになっているのも見逃せない所だ。前作はアシッドフォークな楽曲ばかりが揃っていたが、今作では惜しみなくエレキギターも使用する事によって、その裸の美しさを持っていた楽曲により説得力が増したと思うし、シベールの世界観をより奥行き深く見せる事に成功しているのは確かだ。
 そして今作のエンディングを飾る楽曲である第6曲「夜の恋人達」で一気に狂気値はマックスになる。エレキギターの音色が前面に出し、ロックの暴力性と、アシッドフォークの温度と哀愁がそれと結びついた事によってサイケデリックな甘い狂気に満ちた名曲。そして終盤のあらゆる感情が雪崩れ込むフィードバックノイズ蒼い炎に僕は焼き尽くされてしまう感覚に陥ってしまった。



 ラリーズの影響を受けながらも決して模倣するだけではなく、その世界観をより深い物にしようとしているシベール。今作に満ちているサイケデリックな狂気は凡百のバンドには絶対に出せない物だと僕は思うし、古き時代と現代を繋ぐシベールの音はやはり確かな説得力と意味がある。この美しき哀愁と郷愁に身を任せていたい。
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■Sundays & Cybele/シベールの日曜日


Sundays & CybeleSundays & Cybele
(2008/03/25)
シベールの日曜日

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 函館出身のサイケデリックロックバンドの1stアルバム。リリースはあふりらんぽ、夢中夢、羅針盤などの数多くの良質なバンドの音源をリリースしている関西のレーベルであるギューンカセットから。
 僕は三年程前に違うバンド目当てで観に行ったライブの対バンでたまたまシベールが出ていたのだが、裸のラリーズを正統な形で受け継いだ爆音のフィードバックノイズの嵐と、サイケデリックな世界観に一発でやられて好きになった。実際に元ラリーズのメンバーから「君たち、二代目ラリーズ名乗っちゃいなよ。」と言われたらしい。

 しかし音源ではライブで見せる圧倒的爆音のフィードバックノイズは無く、ラリーズの名盤「Mizutani」を彷彿とさせるアシッドフォークな楽曲が殆どである。
 第1曲「お前の眠りが覚めたなら」から哀愁漂うアコギのサウンドと歌でじっくりと聴き手に聞かせるスタイルを見せている。長尺ながらも耽美で美しい情景をしっかり見せてくれる。第2曲「白詰草#1」なんてある種のポップさを感じる正統なラブソングなんじゃないかと思えてしまう出来だ。中盤の楽曲からはエレキギターの音が前面に出た楽曲になるが、フィードバックノイズは無く。派手になり過ぎない空間系エフィクターの使い方と、決して良くは無い音質がシベールのサイケデリックな世界観をより際立たせている。
 ハイライトは間違いなく16分近くに及ぶ第6曲「めぐり逢い#1」ではないか。アシッドフォークな音から徐々に暴力的になっていくギターの音、中盤からは優しくも暴力的なフィードバックノイズが鳴り響き、聴き手にとてつもない酩酊感を与える名曲だ!さながらシベール流の「The Last One」といった所か。

 ラリーズと比較されてしまう音楽性ではあるが、ラリーズの世界観とサウンドをしっかりと受け継ぎ、それを現代の形として蘇らせたシベールはメンバーチェンジをしたものも東京に活動拠点を移し、数多くの人々に衝撃を与え続けている。
 僕はシベールは懐古的なバンドでは無いと思う。先人をリスペクトした上で素晴らしいサイケデリックロックを鳴らす21世紀のバンドだ。この音は現代の音楽だからこそ説得力がある。

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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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