■BP.

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■THE NEW BP./BP.


THE NEW BP.THE NEW BP.
(2013/01/30)
BP.

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 COALTAR OF THE DEEPERSの元メンバーでもあるイチマキ嬢がかつて中心になって活動していたギターポップバンドであるBP.。たった4年で活動を休止してしまったバンドであるが、イチマキ嬢の産休終了宣言と共に2011年から活動を再開。今作は2013年リリースのBP.活動再開後の新作であり、長い沈黙を破り実に15年振り以上の最新作になっている。全5曲で、プロデュースとエンジニアリングはNATSUMENのAxSxE氏。



 音楽的な方向性は90年代の頃のBP.と大きくは変化していない。ギターポップの浮遊感も、少し前のめりでつんのめった感じのバンドのアンサンブルも、イチマキ嬢のウィスパーボイスも、絶妙なハードコアのテイストもかつてのBP.と何も変わってはいない。シューゲイザー的な要素も相変わらず健在だし、より明確に研ぎ澄まされたギターポップとしてBP.が前線に帰って来たのだ。第1曲「Goodbye,Love」からその自らの音をより洗練させ研ぎ澄ましたBP.が存在している。ギターポップと微かなシューゲイザー成分が少し危うげに漂う感覚だったり、よりエモのカラーが出ているギターワークだったりはBP.の一つの新機軸だ。そんな楽曲の中にも絶妙にハードコアを感じさせるブレイクやキメのパートがあったりするのもBP.だし、何も変わらないけど、確かな変化もある。第2曲「Tomato Bazooka」はハジメガネ氏のシャウトがサビで入り、ハードコアテイストとギターポップの見事な対比というBP.節が炸裂。浮遊するイチマキ嬢の声と、ハジメガネ氏のシャウトの掛け合いなんかは、ポップでありながらも、どこかハードなテイストを見せるBP.の独自の音楽性が見事に表れていると言えるし、それはどこまでも青臭く前のめりな焦燥のサウンドとして甘く胸を締め付けてくる。
 よりシューゲイザー色の強く出た第3曲「Puddle」はそんな青い衝動が更に加速しているし、絶妙な轟音サウンドとギターワークが冴え渡り、静謐なアルペジオから重厚な轟音のリフへと変貌する落差、そして一気に青臭さが高まり一つの純粋無垢なシューゲイザーサウンドへと変貌する瞬間、そして後半ではハードコアテイスト溢れるリフの応酬もありと、ある種のごった煮感さえあるサウンドの全てが甘い陶酔へと繋がっていく。ハジメガネ氏がとにかく叫びに叫びまくっているのに、サウンドはどこまでも甘く透き通る一つの矛盾が郷愁と焦燥へと繋がる第4曲「Loop」、より重厚なシューゲイザーサウンドがタイトに突っ走り、その重みから軽やかに開放されるサウンドの煌きが素晴らしい第5曲「Praying Mantis」。どこまでもBP.節が炸裂し、それは更に研ぎ澄まされクリアになっているのだ。



 活動再開は本当に心から嬉しかったし、活動再開後、見る事の出来なかったBP.のライブも二度も見る事が出来た。しかしこうして改めて最新の音源でBP.を聴くと、90年代の活動当時から何もブレていないし、更に研ぎ澄ましたサウンドはどこまでも青く甘く胸を締め付けてくる。BP.という存在はどこまでも普遍的で不変であり、そして唯一無二だ。
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■ゴールデンBP./BP.


GOLDEN BPGOLDEN BP
(1995/01/01)
BP

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 先日再結成が発表された伝説的バンドであるBP.。そのBP.が残した唯一のアルバムが今作である。後にCOALTAR OF THE DEEPERSに参加するイチマキ率いるこのバンドはポップで甘いメロディを前面に押し出したシューゲイザー要素とハードコア要素を融合させたバンドである。COTDと比較される事が多かったらしいが、彼女達はもっとポップさを前面に押し出しストレートな音を鳴らしていたと言えるだろう。何にしても今作が90年代に発表されたというのが驚きであるし、シューゲイザーとギターポップとハードコアを絶妙なバランスで配合した音は今でも新鮮だ。



 冒頭から轟音のリフが鳴ったと思えば、イチマキの浮遊感に満ちた声とギターポップらしいキャッチーなフレーズが鳴り、そして幾度と無く轟音リフとキャッチーなパートが入れ替わりハードさと浮遊感がプリズムの様に光る第1曲「ES」からBP.の音を展開している。ギターポップとハードコアという相反する要素を融合させながらもそれを自然な形でキャッチーでキュートな轟音ポップにしているセンスにはただ驚くばかりだ。第3曲「Diving Death」なんてヘビィなリフと男ボーカルのシャウト渦巻くハードコアさを前面に押し出しながらも、決して重苦しくなく取っ付き易さも残し、そこから透明感溢れるアルペジオへと変貌していく、しかしまたハードコアパートへと変貌する様は、BP.がいかに二面性の持ったバンドであるか証明している。中盤からは一気にシューゲイジングする泣きの旋律と轟音からハードコアとシューゲーザーを一つの線で結んでいく様は胸を掻き毟る激情にも満ちているのだ。第5曲「Count」は今作で最もストレートな哀愁溢れる1曲であり、中盤からのメタリックな刻みのリフが登場する辺りヘビィさも感じるが、イチマキのウィスパーボイスと男声のシャウト渦巻く後半から再びギターポップへと回帰する。どの楽曲も目まぐるしく展開が変わるし、構成も捻くれているのにBP.の音は最終的にはポップさもハードコアさも素直な音へと聴き手には伝わってくる。それは彼女達のボーダーレスなセンスを統率された上で何の先入観も無くポップな旋律も浮遊する音もヘビィなリフも全部飲み込むバンドの懐の大きさがそれを具現化させる力へとなっている気がしてならないのだ。



 本当にボーダーレスで魅力的な音を鳴らしていながらも短期間で活動休止してしまったBP.であるが、今年になって突然の再始動となったのは本当に嬉しい限りである、イチマキのセンスとギタープレイとボーカルはCOTDの「NO THANK YOU」にも表れていたし、そのイチマキが再びBP.を始動させた事は彼女の音楽が再び日の目を見るという事である。この再結成は今から非常にワクワクする物であるし、BP.が残した今作が再び評価されるのは必然であるべきだ。



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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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