■AS MEIAS

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■AS MEIASⅢ/AS MEIAS

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 BluebeardとThere Is A Light That Never Goes OutとKularaのメンバーが集結し結成されたバンドであるAS MEIAS。マイペースな活動でありながらも着実に足跡を残し、2枚の名盤ミニアルバムを残したが、彼等は2012年7月に約10年の活動にピリオドを打った。チケットが秒速でソールドアウトし、残念ながら彼等のラストライブに足を運べなかったが、そんな彼等が最後の最後に残したのが今作だ。たった1曲のみを収録したシングルではあるが、10年の活動を総括したAS MEIASからの最後のプレゼントである。



 今作に収録されているのは「●▲■」という1曲のみで、時間にしたらたった8分の音源ではあるけれど、その1曲は紛れも無く、彼等の10年間の集大成であり、屈指の名曲だと言える。先ず今までAS MEIASは全曲英語詞であったが、今作の「●▲■」は初の日本語詞の楽曲である。そして何よりも今までも楽曲郡の中で屈指のメランコリーさとストレートな哀愁を感じさせる名曲なのだ。勿論AS MEIASらしい変拍子多用で卓越した演奏技術を持つ猛者による複雑なアンサンブルはあったりするが、それは今までの楽曲の中でも前面には出ていないし、シンプルなギターリフと美麗かつ郷愁とか哀愁を強く感じさせるアルペジオが絡み、それが淡々と静かに響く。ビートの方もミディアムテンポで感触としてはバラードと言ってしまっても良いレベルではないだろうか。楽曲の前半はそういった要素が本当に色濃く出ており、聴き手の涙腺を直撃するけど、それだけでは終わらないのがやはりAS MEIASといった所か、中盤では彼ららしい複雑なアンサンブルが華開くパートも登場したりする。しかしそれすら後半の青い哀愁と感情を際立たせる前フリみたいな物だし、後半では高橋氏の歌が淡々と静かに伸びやかに広がり、一つの終末を感じさせたりもするが、同時に新たな始まりを静かに宣言するかの様にも聴こえる。そして終盤では各楽器が本領を発揮し、美しいアンサンブルを奏でながらこれまでに無い位に直情的な旋律を聴かせ、同時に持ち前のテクニカルさを発揮し、一つの物語にピリオドを打つ。そして確かな光を見せてくれるのだ。8分間にも及ぶ、緩やかでありながらも力強い壮大なる終わりと始まりを告げる確かな歌がそこにあった。



 日本の激情系ハードコアの黎明期を支えた猛者によるスーパーバンドは残念ながらもう存在しない。しかし彼等はまた新たな形で音楽を続けていくだろうし、彼等が残した2枚のミニアルバムと今作の存在は決して失われる事の無い輝きを放ち続けていくのだろう。AS MEIASという素晴らしきバンドに最大級の賛辞を送りたい。そして10年間の活動お疲れ様です。
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■AS MEIAS/AS MEIAS


ASMEIASASMEIAS
(2004/11/25)
ASMEIAS

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 日本の激情系ハードコア黎明期にその礎を作ったBluebeardとThere Is A Light That Never Goes OutとKularaのメンバーが集結し結成されたスーパーバンドと言うべきAS MEIASの04年発表の5曲入の1st。Bluebeardの持っていた蒼くクリアなエモーションはそのままによりプログレッシブになったサウンドスケープが生み出す音の結晶の輝きが幾重にも重なり合う作品になっている。高い演奏技術と磨きあげた旋律が結び付く純度の高い快作だ。



 第1曲からアスメ節は炸裂、エモ・オルタナの流れにある刻みのリフから始まり軽やかに旋律と歌が広がり、スタンダードな90年代エモの流れにあるサウンドをプログレッシブに分解し再び再構築した緻密かつアグレッシブな息づかいを感じるアンサンブルの緊張感は不思議と陽性の旋律と融和し、力強く飛翔して行く。複雑でありながらも難解さを全く感じさせないで、素直に入り込む旋律は妙に捻れたビートと共に不思議な高揚を与える。続く第2曲はインストだが、2本のギターが変則的でありながらも美しい旋律を描き熱量を高め、変拍子のビートの独特のビートがうねり、各楽器が躍動し呼吸する繊細でありながらも肉感的な形を作り出し、その中で魅せる輝きと緊張感は聴いてて息を飲むし、そのフォルムの美しさには溜め息がこぼれそうにもなる。第3曲と第4曲に至ってはポストロックの域にまで到達したアンサンブルを奏で、静けさの中で燃え続ける熱情を肌で感じさせ、儚くも力強く紡がれるボーカルがそのメランコリーを更に高めていく。クリーントーンとクランチのギターフレーズの魅せる流れる大河の流れの様な清やかさも、一歩一歩大地を踏みしめながら進行するリズム隊のビートもメロウで感傷的なエモさを持った楽曲の中に肉体的にも精神的にも屈強さを見せつけてくれるし。このアンサンブルの鉄壁の強度はアスメの核になっている。ラストの第5曲では美しく歪んだ魚頭氏のギターが印象的であるし、今作で一番の哀愁とメロウさを誇りながらもざらつきと無垢さが共存し、その朝焼けの様な新たな始まりを見せてくれるし、伸びやかさから今作屈指の激情を見せつける変態的なアンサンブルを完全に解放し、最後は静かに息を吐く。一つの物語を描きながらも、その先の風景すら感じさせる余韻もニクい名曲だ。



 90年代末期から00年代初頭のシーンを築いた猛者達が集結し生み出したのは、どこまでも伸びやかな感情の広がりを緻密かつ大胆に奏でるドラマティックな音の躍動だった。熱情も叡智も兼ね揃えた作品であるし、どんなにプログレッシブかつ変態性に満ちたアンサンブルを奏でても全ての音が自然に共存している。それこそがアスメにしか出せないアスメ節だ。



■AS MEIAS II/AS MEIAS


AS MEIAS IIAS MEIAS II
(2010/12/08)
AS MEIAS

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 Bluebeard、Kulara、There Is A Light That Never Goes Outといったエモ・激情系ハードコアの猛者が集結した軌跡の様なバンドであるAS MEIASの2010年発表の2ndEP。04年の1stEPから実に6年振りの音源である。彼らの音はSunny Day Real Estateの様な風通しの良いエモーショナルな音にMeshuggahの様なポリリズムを駆使しまくった最高のキャッチーでありながら、とんでもなくテクニカルで変態その物な音を鳴らすバンドだ。今作でもそんなAS MEIASにしか鳴らせない音は見事に炸裂している。



 基本的なサウンドはそれこそ90年代USエモの郷愁に満ちた音をベースにしており、表面的には純粋に良質なエモであるが、少し注意して聴いてみるとドラム・ベース・2本のギターがポリリズムを駆使し、ズレを駆使し奇妙な捻れをを感じるだろう。だが決して変態的な音が表面に出る事は無く、あくまでも伸びやかな歌と郷愁の旋律が支えるエモーショナルな歌世界を展開し、持ち前のポリリズムの応酬はそれを際立たせる要素として存在しているのだ。基本的な方向性は1stと変わってはいないけれど、純粋なメロディが良くなっているし、よりタイトかつソリッドになった楽器隊のアンサンブルの進化を第1曲「STRUGGLE」を聴けば一目瞭然だ。今作でも彼等はあくまでもロックバンドであるという自らの姿勢を崩していないのだ。第2曲「AROUSE」のプログレッシブさを強めながらも、何者にも邪魔されない旋律と歌が羽根を広げて飛び立っていくかの様な高揚感とそれをサポートするスリリングなポリリズムの応酬は見事であるし、真冬の夜空の世界の様な郷愁の旋律はBluebeardにも通じる彼等の核だ。テクニカルなリフとビートの応酬が快楽的でもあり、ソリッドさを感じさせながらもそれらも持ち前のエモーショナルなサウンドを際立たせる第3曲「WAY」、持ち前の変態性を開放した第4曲「DISAPPEAR」の緻密に入り組んだ音のフォルムが魅せる美しさも素晴らしい。純粋な歌物エモとしてのAS MEIASの核と底力を見せ付ける壮大で胸を突き刺すメロウな旋律の楽曲その物の純度の高さを見せ付ける第5曲「INSTANT」で終わるのもまたニクい。



 僅か5曲で見せ付けるのは1st以上に多彩になったアプローチだけでなく、より屈強になったアンサンブルと不変の郷愁のエモーショナルサウンドだ。緻密に組み込まれ計算され尽くした構成や展開もそうだし、徹底的に自らの音を鍛え上げる職人気質と、マニアックなアプローチをしまくっているのに、自らのキャッチーさから逃げない姿勢は本当に評価すべき点だ。今作も前作同様に多くのリスナーに有効な音を鳴らしているし、AS MEIASは自分たちにしか鳴らせない音を見つけそれを進化させるバンドであるのだ。今作も前作同様に屈指の傑作である。



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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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