■Asva

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■Presences of Absences/Asva


Presences of AbsencesPresences of Absences
(2011/05/24)
Asva

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 SUNN O)))のオマーリーが参加していた事でもお馴染みのドゥームバンドであるBurning Witchのメンバーによって結成されたAsvaの2011年発表の3rdアルバム。前作ではSUNN O)))直径の重圧殺ドローンに民族音楽等のテイストを加えた作品だったが、今作ではドゥーミーなテイストは後退し、不穏でありながらも美しいドローンサウンドのくぐもった感覚と音響的なアレンジを施した事により少しだけ開放的にもなっている。ドゥーム系ドローンからはかなり脱却した作品であり、Asvaの新しい次元の到達も告げる作品だ。そしてKayo DotのToby Driverがメンバーとして参加した事も見逃せない。



 今作では前作以上にオルガンの不穏な音色の持続音がかなり前面に出ているし、へビィなドローンサウンドも健在ではあるが、それには全く頼ってはいないし、自らの持っていた深遠さを前面に押し出す方向に完全にシフトしたと言えるだろう。中心人物であるG. Stuart Dahlquistは今作製作に於いて、メンバーを一新したらしいが、今までの重圧殺サウンドを封印してまで作られたドローンサウンドは良い意味で今までのAsvaのイメージを覆しているし、SUNN O)))系ユニットを完全に脱却している。第1曲「A Bomb in That Suitcase」は後半こそドゥーミーな音も加わるが、全編通してオルガンの持続音をフューチャーしているし、賛美歌の様なボーカルを前面に押し出していたりと作風の変化が人目で分かる筈。重圧殺ドローンに頼らない、よりアート感覚を研ぎ澄ました上でのヘビィさがそこにはあり、殺人的音圧こそ無いけど、その精神的ヘビィさは存在しているし、そのコールタールの海に溺れる様な閉塞感から少しずつ開放されていく様なサウンドスケープは妙な開放感を感じるし、同時に閉塞感も付きまとうタチの悪さも存在しているのだ。第2曲「Birds」ではクリーンな深遠さを持つボーカルを前面に押し出した上での静謐な美しさを持つ浮遊するドローンを展開、そのアンビエントな美しさが波紋の様に静かに広まる様は今までのAsvaには絶対に無かった物だ。Kayo DotのToby Driverがボーカルギターとして参加している事が今作の変化へと紛れも無く繋がっている事は大きいし、TobyのクリーンなボーカルはAsvaの音にどこか開放的な感覚を与えているし、G. Stuart DahlquistとTobyのセンスが最高の形で結びついたからこその変化であるのだ。第3曲「Presences of Absences」は完全にKayo Dot系エクスペリメンタルとAsvaのドローンサウンドが神経レベルで繋がった楽曲でもあるし、24分にも及ぶ長尺の中であらゆる音がその音圧を高めて開放へと向かい、美しいオルガンの音色に導かれながら精神の開放へと向かうカタルシスは脳髄を溶かしていく。第4曲「New World Order Rising」での粗暴さと暗黒色の色が交じり合う暴力的エクスペリメンタルドローンの世界も新機軸だし、徹底して今までのAsvaを破壊し、漆黒の開放へと向かっている。その重厚かつ壮絶なサウンドは極上のカタルシスを感じさせてくれるだろう。



 重圧殺ドローンを封印してまで作り上げられた今作だが、その研ぎ澄まされた感覚が作り上げた美しく重厚なエクスペリメンタルドローンの世界は魂を開放させると同時に新たな閉塞へと導いてくれる。重厚かつ緻密なサウンドスケープが描く闇の世界に光を差し込ませ、微かな光がおぼろげに輝く瞬間に芸術的さ彼等の音の核が存在している様にも見える。ここ最近のSUNN O)))の音に惹かれる人は勿論、Kayo DotやNadja辺りのファンにも是非聴いて欲しい作品だ。



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メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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