■Trainwreck

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■Old Departures, New Beginnings/Trainwreck


Old Departures, New BeginningsOld Departures, New Beginnings
(2014/04/27)
Trainwreck

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 ジャーマン激情の最高峰の名を欲しいままにするEngrave、Eaves時代からジャーマン激情の歴史を作り上げて来たTrainwreckの2014年リリースの最新作品にして本当に久々のフルアルバム。活動の歴史の長さに反してリリースした作品こそ多くは無いけど、その一つ一つのリリースがとんでもない名盤しか無かったけど、ここに来て本当に集大成であり、最新の進化の結晶をドロップして来た。Trainwreckの手によって2014年の激情系ハードコアの決定打と言える作品が生み出されてしまったのだ。



 今作は本当に久々のフルアルバム形式の作品だけど、Trainwreckのこれまで、そしてこれからが詰まった作品だと言える。長きに渡って活動を続けるバンドの素晴らしい作品って自ら積み重ねた過去と、その先の未来を感じさせる作品が多いと思うんだけど、今作も例外無くそんな作品だし、Trainwreckがこれまで積み重ねたサウンドと、その先の新たな地平の両方がある正にバンドの最高傑作と言える作品だ。前作のEPではTrainwreckの持ち味だった熾烈なるハードコアサウンドを更に鍛え上げてより凶悪になったサウンドを叩き付けて来たが、今作はこれまで通りの熾烈さを持ちながらもバンドとしてより音の幅を広げて洗練させている。
 せわしないギターストロークのフェードインから始まりこれぞTrainwreckと言うべき瞬発力と爆発力溢れるサウンドがのっけから展開される第1曲「Time Erases Everything」からバンドの進化と変化はかなり感じ取れる、サウンド自体は性急でありながらも、これまでと違い美麗のメロディのアルペジオを取り入れているし、感情の暴発とクラストテイスト溢れる猪突猛進な音の横断といった直情的で肉感的な音は相変わらず最高過ぎるけど、ダークな熾烈さよりも、シャープかつソリッドに研ぎ澄ました音の洗練された美しさはこれまでのTrainwreckには無かった要素だし、バンドとしてのタフネスはそのままに、より芸術的な美意識を感じる音になったのは本当に大きいし、何よりも音の全てがクリアに突き抜けている。かといってそんな楽曲だけで攻めている訳では無くて第2曲「Summarized Existence」はクラスティの暴走するジャーマン激情らしさとTrainwreckらしさ全開の暴力的混沌の爆発が展開されているし、そんな曲もより強く美しい肉体美を見せてくれている。ミドルテンポで音塊を岩石投げしまくる第3曲「Splitting The Seams」も痺れる格好良さ。
 そんな進化を感じさせる曲が並ぶ中で第4曲「Old Departures」や第9曲「New Beginnings」のギターのみで郷愁の美麗な旋律を響かせるインストの小品2曲はこれまでのTrainwreckじゃ絶対に無かった曲だし、フルアルバムだからこその作品全体で一つの激情の物語を描く今作だからこそ、そういった曲は随所で作品の完成度を高めている点も見逃せないし、第4曲の余韻を受け継ぐアンビエントなイントロからエモーショナルな泣きのメロディが炸裂する美と激の対比が見事すぎる第5曲「Apnea」は心を掻き毟る熱さに溢れていて最高!!ダークなネオクラスト的激情を化け物じみたテンションとソリッドに刺しまくる激烈曲である第6曲「Heartless」、そしてあざとい位にドラマティックなエンディングを飾る最終曲「I Will Show You Fear In A Handful Of Dust」と作品全体で音の幅の増幅と洗練を感じさせながらも、よりドラマティックに突き刺すサウンドを手にした今のTrainwreckはもう無敵って訳だ!!



 これまでの作品に比べたらレコーディング的な面での熾烈さは少しだけ後退はしているかもしれないけど、バンドの演奏やテンションといった点での熾烈さはよりハイボルテージになっているし、アグレッシブに暴れまくるサウンドこそ普遍だが、よりメロディのドラマティックなエモーショナルさや美しさという点は大きく進化を遂げているし、これこそみんなが待ち望んでいた激情系ハードコアだろ!!今作を聴いていると激情系ハードコアはまだまだオワコンになんかなっちゃいねえし、まだまだ進化と発展の可能性は十分にあると思うし、Trainwreckというジャーマン激情の歴史と共に歩んできたバンドがこうして最新作で最高の作品を生み出してくれた。限界なんてこんな物じゃねえ!!そう高らかに宣言している様にも思うし、この熱さは紛れも無く本物だ。激情系ハードコアはまだまだ行ける!!



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■If There's Light It Will Find You/Trainwreck

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 EAVES とENGRAVEのメンバーによって結成されたジャーマン激情最高峰とも言うべきバンドであるTrainwreckの2011年リリースの現時点での最新作となるEP。全5曲で第1曲がSE的な楽曲だから実質4曲入りと収録曲こそは少ないけれども、、それでも怒涛のカオティックサウンドを徹底して鍛え上げ、破滅的なテンションで押し寄せる音は勿論、少しのメロウさ、ストイックなアンサンブル、マシンガンの様なビートを鍛え、より前人未到の領域に達した1枚だと思う。



 クリーントーンのギターのみで厳かな雰囲気を作り出す導入的な第1曲からそれを粉砕する第2曲「Crooked Rooms」が先ず凄い。怒涛のクラストのビートが攻め立て、徹底してソリッドなギターリフが刺しに刺しまくる。爆音の音塊の中で時にはメロディアスなフレーズを取り入れながらも、常に天井知らずのテンションで叫ぶボーカル。カオティック等の要素も取り入れ、ブレイクダウンでの落差や、重低音の利いたグルーブ等は今まで以上に鍛え上げられて、火力を極限まで高めている。続く第3曲「Thorns And Shroud」でもそれは留まる事を知らない。HIS HERO IS GONE的瞬発力とカオティックさとネオクラストの憎悪と破壊力を融和させた鬼神の音塊こそTrainwreckの大きな魅力だと僕は思っているが、作品を重ねる毎にそれは鍛え上げられているし、作品毎の路線とかは正直に言ってしまうとそこまで大きな変化は無かったりもするのだけれども、それでも自らのスタイルを変えずに徹底してビルドアップさせたアンサンブルと火力は作品を重ねる毎に凄まじくなっているし、それだけじゃなくメロディアスさやドラマティックさも加速させた結果、暴力的で深遠さを感じさせる漆黒の濁流としての激情をTrainwreckからは感じるし、第4曲「Smaller And Smaller」はそんな彼等の進化を一番感じられる名曲となっており、そこから今作屈指のドラマティックさが暴走する最終曲「Piano Gigante」へと雪崩れ込み、激情のカタルシスが怒涛の洪水としての猛威を見せ付ける。激情とかカオティックとかネオクラストとか、そう言った類のサウンドを徹底して極めようとしているTrainwreckの現在進行形での進化が暴走しているのだ。



 最早、現行の激情のバンドの中では最高峰に位置していると言っても過言じゃ無いレベルで今のTrainwreckは凄まじい事になっている。今作は収録されてる楽曲数こそは少ないけれども、全曲凄まじい完成度を誇っているし、よりヴァイオレンスに、よりドラマティックに狂うTrainwreckは最果てへと暴走を続けているのだ。



■Of Concrete Canyons And Inner Wastelands/Trainwreck

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 日本限定の特別な編集盤と来日公演にて日本の激情フリークス共の心を掴んで話さないジャーマン激情破壊神である5人組Trainwreckの09年発表の6曲入り2nd。僕はNO MEMORIESからリリースされた編集盤である「2005-2008」にてこいつらの破壊的サウンドにブチのめされた人間だが、今作でもその破壊力は健在。クラストコアと激情のドッキングさせたサウンドはより深遠さも増しているし本当にとんでもないバンドだ。



 序盤から二本のギターの轟音から幕を開け、ドスの利いたベースラインと暴走しながらも感動的な旋律を超音圧で放出するギターとDビートを軸にしながら重戦車の如く全てをなぎ倒すドラムの散弾銃と悲痛な叫びという。暴走破壊激情系のバンドに必要な物を全て持ち合わせている。HIS HERO IS GONEフォロワーではとてもじゃないけど片付けられないパワーは今作でも健在だ。それに空間的なエフェクターを使いながら不穏で美しいフレーズを奏でるパートを挟んでくる辺りもニクいし、自らのサウンドの深遠さを確立するのに大きな役目を果たしている。第2曲ではスラッジなリフを高速で乱打する様なギターリフにまず一回死んで、そこから急斜面を転がり落ちるどころか真っ逆さまに墜落するビートとギターリフの嵐で二回死んで、絶妙なキメの乱打で三回死ぬという激情・スラッジ・クラストの攻撃性を更に高めて一つの音塊はドス黒く膨張し、巨大な岩石が無数に降り注ぎながらも、その岩石が目の前で粉々になって超スピードで降り注ぎ体中が穴だらけになってしまう感覚にすら陥ってしまう。よりエモーショナルな旋律をドラマティックの奏でて今までに無い深遠さを出しながらも激情系ハードコアとしての暴虐さも決して忘れていない第3曲や、よりスラッジの要素を盛り込みミドルテンポで攻めつつも高速のビートの乱れ咲きも見せる第4曲、バーストにバーストを重ねる邪悪さと一気にBPMを落とし静謐なクリーンのフレーズで落差を生み出し、感動的な結末へと暴走する第6曲と、暴虐の激情は決して変わらないが、よりスケールアップされた激情の破壊力は矢張り只事では無い。



 より残虐により美しくなったTrainwreckはやはりジャーマン激情最強の破壊力を持ったバンドである、激情系と言っても、静謐さからドラマティックな音を奏でるバンドもいれば、エモーショナルさとクリアな旋律を大切にするバンドもいるが、徹底して破壊的な音を放出する激情としては別格中の別格のバンドだろう。暴虐の炎は尊厳すら感じさせる領域にあるし、破壊と残酷さを極めた激情としてこいつらは途方も無いエネルギーを持っている。また今作は下記リンクのbandcampからフリーダウンロード配布もされている。



Trainwreck bandcamp



■2005-2008/Trainwreck

2005-2008.png



 EAVESとENGRAVEのメンバーが中心となって2005年に結成されたドイツの激情系ハードコアバンドであるTrainwreckの日本限定の特別編集盤。500枚限定でのリリースとなっている。1st、COMADREとのスプリット、ZANN/PERTH EXPRESS/GHOSTLIMBとのスプリットから全12曲をコンパイルしているだけじゃなく、リマスタリングまで施した初期音源集となっている。これらの音源は日本はおろか欧州でも入手困難となっているらしく、日本だけの本当に特別な編集盤となっているのだ。この様な貴重な音源を日本でリリースする事に成功したNO MEMORIESというレーベルに頭が下がる。



 そのサウンドは正に破壊の猛威その物といっても過言ではない痛烈さを放っている、混沌を放つ激情という意味ではHIS HERO IS GONE直系のサウンドであるが、悲壮感に満ちた旋律がを2本のギターは描き出し、それでいて安易に静謐なパートなどには移行したりはせずにあくまでも粗暴なハードコアサウンドのまま破滅へと突き抜けていくパワーとスピードで放たれているからこそこいつらは恐ろしい。しかしヴァイオレンスさ一辺倒でも無いのも確かで、全編通して漆黒の煉獄の様なサウンドを轟かせながらも、絶妙に緩急を付けてるドラムのビートや構成の美学が圧倒的パッションと共に泣きのドラマティックさも加速させているから恐ろしい。第1曲~第6曲の1st収録の曲はストレートでメタリックな感触のリフも飛び出し、何のギミックも無しにストレートなハードコアサウンドを絶妙な緩急で突っ走る様に聴かせてくれるが、暴発しまくりの咆哮を聴かせるボーカルと共に終始破壊的サウンドで攻める!攻める!あくまでも原始的な部分のハードコアの精神を彼等は大切にしている様にも見えるし、それを純粋なパワーとアンサンブルを鍛え上げた事によってこいつらにしか生み出せない破壊と泣きの激情系ハードコアに仕上がった。スプリット収録の楽曲でもその破壊力は何も変わってはいないが、ヴァイオレンスさの中でよりカオティックに、より深遠さを感じさせる旋律を聴かせるまでになっており、クラストや激情だけでなく、ドゥーミーな要素を持つパートも登場する様になっており、メタリックな感触で攻め立てる激ハードコアなサウンドの中でより落差もつける様にもなっているが、それと同時にドラマティックさを感じさせる展開なんかも登場する様にもなっているし、初期Envy辺りを愛好する人にはかなり破壊力のあるサウンドになっているのではないだろうか。それでいて楽曲の尺も決して冗長にはなっていないし、あくまでも3分台の楽曲の中で目まぐるしく展開する構成美のドラマティックさと、ヴァイオレンスさの中で緩急をつける展開と、粗暴さの向こう側にある泣きの旋律はTrainwreckにとって大きな要素であるのは間違い無いのだ。でもこいつらの一番の魅力はストレートに放出される混沌を平伏すしかない暴虐さで最初から最後まで圧倒的なテンションで暴走するプリミティブな粗暴さにあると僕は思う。全12曲45分、その暴虐の激情は息切れなんか起こさず最初から最後までギアがマックスの状態のまま破滅の向こうへと突き進んでいくのだ。



 ドイツが生み出した最強の激情系ハードコアとしてこいつらは君臨しているし、激情好きは勿論、本当に多くのハードコアフリークスに訴えるだけのパワーをこいつらには感じる。決して日本での知名度は高くは無いのかもしれないけど、これだけのバンドの入手困難な音源集をこうやって日本で入手出来る事の意味は大きい。限定500枚という事もあるので、ネット上のショップやCD屋で見つけた際は即効で購入するべき傑作だ。絶対に期待を裏切らない破壊的激情が45分止まる事無く暴れまわっているから。激情のシーンの最終兵器としてTrainwreckはこれからも更なる暴虐さを見せてくれるに違い無い筈だ!!

プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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