■zenocide

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■zenocide/zenocide

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 09年にHG FACTからリリースした1stにてその極悪すぎる重低音で一気に名前を広めたzenocide。昨年はオフィシャルブートのリリースもあったりしたが、今作は彼等の久々のスタジオ音源となる6曲入りEP。一時期はギターレスの変則編成で活動していたりしたけど、今作では1st録音時のギターも復帰し4人編成での作品になっている。バンドに関する情報はネット上ではあまり無くて、ちゃんとライブ活動しているにも関わらず相変わらず謎が多いバンドだが、今作でベースがex,FILTHY HATEの人になっているらしい。



 1stアルバムではEPの時のCorruptedを彷彿とさせるサバス感ゼロでハードコアを極限まで遅く重くした様なサウンドで僕たちのド肝を抜いたが、今作でもその破壊力は健在。しかし1stの頃に比べると作風は大きく変わり、1stの頃は長尺の楽曲がメインではあったけど、今作に収録されている楽曲は1分台2分台がメインになっており、極悪重低音サウンド自体は全然健在でありながら、曲はかなりシンプルかつショートになっている。よりソリッドになった音が聴き手を粉砕し、同時にハードコア色もかなり強くなり独自のスラッジサウンドになっている。
 第1曲「#Shit」からもうzenocideのお家芸は炸裂。ミドルテンポで全てをねじ伏せるビートと、ドス黒いノイズと化したギターは相変わらず極悪だが、これまでと違いBPMも速くなり、より直接的なハードコア色も感じさせると同時に、人力インダストリアル感のあるビートはより無慈悲さを高めている。音の粒が潰れまくったサウンドはロウな音だからこその本質的なヘビィさを充満させ、聴き手に緊張感や圧迫感を与えまくる。第2曲「My Nightmare」はこれまでに無く速い楽曲になっており、スラッジというより最早クラストの領域とも言える音になっており、アンサンブルも躍動感をやたらと感じさせる物になっていてダーティでありながら実に気持ちが良い。zenocide印の汚らしいボーカルも見事にハマり、元々パンクバンドであった彼等の核の部分を感じる重圧殺クラストはお見事。次元が崩壊するベースから始まり、スラッジリフからブラストビートが飛び出し、まるでzenocide印のグラインドサウンドを炸裂させながら、スラッジ感溢れるパートも盛り込んだファストな第3曲「I Need Dat」、こちらもクラストサウンド炸裂な第4曲「Ballz」、再び這い回るスラッジリフの殴打の連続である第5曲「Enemie」、そして終末感と共にノイジーでスラッジでインダストリアルな暗黒サウンドな最終曲「Heretic」と全6曲12分に渡る作品だが一貫しているのは兎に角重くて黒くて陰鬱であるという事だ。



 これまでの作品以上にハードコアテイストを強め、遅いパートでなく速いパートもしっかりと盛り込み独自のサウンドを手にしたが、これまでの作品同様に一貫しているのは徹底して重く汚く黒く極悪だという事だ。4人編成になってからのライブは何度か観ているし、その爆音の重圧殺サウンドの凄まじさに圧巻されていたが、音源の方でもそれは見事に健在。油断していると押し潰されてしまうし、鈍器で人を殴りつける瞬間を音にしたみたいなサウンドはやはり凶悪でしかない。



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■zenocide/zenocide

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 東京で活動するドゥームトリオによる暗黒世界が展開された09年発表の1stアルバム。元々はハードコアパンクをやっていた連中が何があったのかドゥームメタルへと変貌し、徹底的に音数を絞り、超ローファイなへビィなリフが生み出す緊張感と圧迫感に満ちた、極北のドゥームメタルと言える作品に仕上がっている。従来のドゥーム以上に殺気と黒い憎悪が増幅したデスドゥームとなっている。



 彼等はハードコアから始まったバンドというのもあるのかもしれないが、サバス直系ドゥームとは全く無縁な、ひたすらにドス黒い憎悪しか感じさせないリフが非常に特徴的だ。ピンボーカルとギターとドラムのみという極限まで最小限な歪な編成がそうさせたのか、ハウリングを繰り返しながら地底からうねり食らい尽くす様な大蛇の様でもあり、真上から降り注ぐ巨大な岩石の様なへビィさとダークをを持ったリフは最初から旋律とか放棄した音塊であり、その裏で鳴り響くローファイさを極めたドラム、低域グロウルで殺意を放出しながら、時にハイトーンの喚き声も使いこなすボーカルといったたった3つの要素が生み出すドゥームは暗黒を司る司祭であり、軽々しく聴き手の命なんか捻り潰してしまうだろう。サバスの影響を感じさせないハードコアを純粋に遅く重くした先に生み出されたドゥームと言えば真っ先にEP作品時のCorruptedを思い浮かべる人が多いと思うが、彼等の音からはもっとオールドスクールなハードコアの匂いを確かに感じるのだ。それでいて初期EW級の禍々しい音が生み出すサイケデリックさもありながら、EWのマリファナサイケデリックとはまた違う、無慈悲なハウリングノイズの濁流が生み出す酩酊感が彼等のサイケデリックさの源だし、純粋な初期衝動的殺意を突き詰めた末のデスドゥームだ。序盤の3曲はそんなサウンドが暴虐の限りを尽くすが、第4曲「Third」でその趣は少し変わる。ブラックメタル要素を取り入れた寒々しいトレモロリフが残酷な週末を描きフゥーネラルドゥーム的なカラーも取り入れ作品の中で見事に幅を広げている点も見逃せない。そしてzenocideのドゥームの真骨頂とも言えるのは第5曲「Shindow」だ。基本的に約6分程とコンパクトに仕上げた他の楽曲と違い11分近くあるこの曲は、今作で一番のダークサイドに突入しているし、終わり無く落下するリフが徐々に形を変えて、ただでさえ輪郭がブッ壊れたリフが完全に漆黒の音塊へと変貌し、最終的には制御不能の殺意として毒ガスの様に撒き散らされていく。



 ハードコアパンクの原始的な衝動を守りながらも、それを極限にまで負の方向へと増幅させた末に生まれたドゥームサウンドはハードコア側からのドゥームへの回答として非常に理想的な物になっていると同時に、エネルギーを殺意に変換し、暗黒に特化した大量殺人ドゥームとなった。最小限の編成で最大級の悪夢を見せてくれる彼等は奈落すら生温い無へと容赦無く聴き手を突き落とす。Corrupted以降を担うに相応しいドゥームサウンド、触れる時は覚悟を決めた方が身の為だ。



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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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