■Uneven Structure

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■8/Uneven Structure

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 昨年リリースした1stアルバム「Februus」にてDjentと言うジャンルの金字塔であり、ヘビィロックの新たな可能性を証明する大傑作を生み出したフランスとスウェーデンの6人組であるUneven Structure。そんな若武者達の1stリリース以前の音源であり、09年にリリースされた8曲入EPが今作である。まだ1stの様な宇宙を感じさせるスケールには到達こそしていないが、その進化の片鱗は確かに存在している。



 今作はまだMeshuggah派生型の変拍子多用なヘビィロックであり、Djentその物な音楽性であり、殆どの楽曲が2分台と尺も短めである。しかし彼等はただのDjentのバンドでは終わらない。その短い楽曲がそれぞれ繋がっており、一つの組曲になっているし、3本のギターを生かした音の広がりの幅の大きさは流石である。2本のギターが複雑に絡みながらもゴリゴリの激重リフで叩きつけながらも、残り1本のギターがアルペジオや空間系の音で楽曲に広がりを加えるという彼等の手法は今作から既に健在だ。そして無茶苦茶な拍で、ドスの効いたアタック感で攻めるベースと、法則性すら無視しつつも、変拍子の嵐の中でリズムを複雑に構築するドラムという一体感に満ちたアンサンブル。そんな複雑怪奇さを極めつつも洗練された音を鳴らしながらも、今作はもっとブルータルな暴力性も強いといえる。後ろでクリアな音色が鳴りながらも常にリフが攻めてくる構成。ボーカルはクリーントーンを使用せずに、ブルータルなシャウトのみで闘っているという潔さ。序盤からの7曲はほぼそういった楽曲しか存在していないし、ひたすらにブルータルさのみで目まぐるしく展開していく。そして最終曲「8」のみ6分の今作では少し長い楽曲なのだが、今作のクライマックスはスラッジなリフの猛攻で始まり、カオティックなリフと不穏さを煽る不気味なクリーントーンのフレーズが反復し、増幅した不穏さのブラックホールがフェードアウトという形で不気味さを残したまま収束して終わる。そしてそのラストは後の1stの宇宙へと導く音へと確実に繋がっている気がする。



 今作ではまだ典型的なDjentの音を鳴らしてはいるけれど、1stを聴いた今となっては後の覚醒へと繋がる躍動が存在している事は明確だし、進化の夜明けとも言うべき作品。そして今作でも若手バンドとは思えない卓越した演奏技術に裏付けされた洗練された音は間違いなく健在。若き猛者の軌跡はここから始まったのだ。また今作は下記リンクのダウンロードページからバンド側が公式にフリーダウンロードで配信もしている。



8/Uneven Structureダウンロードページ



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■Februus/Uneven Structure


FebruusFebruus
(2011/11/08)
Uneven Structure

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 新たなヘビィロックの形として現在大きな盛り上がりを見せているDjentのシーンだが、フランスとスウェーデンの6人組であるUneven StructureがついにDjentのシーンに大きな金字塔とも言うべき傑作を生み出した。2011年に満を持してリリースされた1stアルバムである今作はその進化を見せ付ける大傑作と言える。若き才能が生み出した深遠かつ広大なヘビィロックの世界がここにある。



 そもそもDjentとはMeshuggahの流れから生まれた変拍子駆使でテクニカルなサウンドを聴かせる新世代のヘビィロックの形であり、09年に発表したEPである「8」では彼等もそのMeshuggah直系型のDjentを鳴らしていたのだが、今作でいきなり大化けしてしまってる。テクニカルなDjentの暴虐さはそのままに、ポストメタル的叡智を盛り込んだ事によって、楽曲のスケールは格段のアップし、正に宇宙Djentとしか言えない出来になっている。特に今作のリードトラックになっている第1曲「Awaken」の完成度が本当に高い。クリーンなギターが物語の始まりを告げたかと思えば、これぞDjentと言うべき超テクニカルかつ激重のポリリズム駆使の複雑かつ緻密なビートと、3本のギターが複雑に絡み、ブルータルでありながら、超次元の音を奏でる、激情のままに叫ぶボーカルも手伝ってかこの序盤だけでも相当な破壊力になっているのだけれど、サビでクリーントーンのボーカルになり情景豊かな歌声と共に楽器隊の音が一気に壮大さを極めていく様は本当に美しい。そしてそのままポストメタル的サウンドスケープに変貌し、激烈なサウンドを唸らせながら、聴き手の心にも入り込む繊細さも同時に放出し、途方も無い広大な世界へと連れ去っていく。この1曲だけでも今作の凄まじさは十分に伝わると思うが、他の楽曲の完成度も負けずに素晴らしい物になっている。第2曲「Frost」ではデスメタルの破壊的サウンドを出しながらも、同時に空間的な音色がその暴虐の音を際立たせるだけで無く、音階の重みと楽曲のスケールの重みが調和して広大な世界へと導く。3本のギターはそれぞれが卓越した技術を見せ付けるフレーズを展開しながら、ギターが3本いるという編成を最大限に生かし、サウンドの幅を本当に上手く広げている。またブルータルなパートとクリーントーンのボーカルと美しい旋律が魅せる奥行き深くエモーショナルなパートの落差も彼等のサウンドのスケールアップに一役買っている。空間的な音作りのパートやアンビエントなカラーのパートも効果的に取り入れ楽曲の説得力を更に高めている点も彼等の緻密さを極めたDjentサウンドをより明確にしているし、本当に完成度の高さに脱帽するしか無い。最終曲「Finale」に至ってはインストで異世界へと連なる美しい旋律と、今作屈指のスケールで描かれるヘビィロックのオーケストラな楽曲で締めるのだから本当に徹底して壮絶かつ広大な宇宙を描く音楽となっている。また今作は2枚組でdisc2の方は長尺のアンビエントドローンが3曲収録されており、そちらはDjentを完全に放棄してしまったまた違う次元の宇宙を描いている。もう何が何やらだ。



 典型的なDjentバンドだった彼等が今作で常軌を逸した進化を遂げ、Djentの先のDjentを鳴らしヘビィロックの新たな可能性を期待させるだけの作品を生み出した事の意味は本当に大きい。若き才能が切磋琢磨し合うDjentのシーンだが、ついに決定打とも言える作品が生まれた、これでまだ1stアルバムだから本当に恐ろしいし、若さを感じさせない成熟具合も今作には存在している。数多くのヘビィロックの猛者に負けないだけの傑作、これからが本当に恐ろしくなるバンドだ。



プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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