■Sleep

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■Holy Mountain/Sleep


Holy MountainHoly Mountain
(2009/06/16)
Sleep

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 ドゥーム・ストーナーの偉大なるマリファナ馬鹿バンドであるSleepの93年発表の2ndアルバムにしてドゥーム史に残る傑作の一つ。前作はドゥーム要素が強かったのに対して今作はバンド全体の音に煙たさが強く出ている物になっている。それでいて引き摺る様なヘビィなリフは健在!オジー・オズボーンが手放しで大絶賛するグルーブは正にマリファナ馬鹿が生み出す物であり。非常に酩酊感溢れるサウンドが魅力的だ。ギタリストだったJustin Marleの脱退によって3ピースでの音になっているが、それがよりスラッジな音を際立たせており、緊張感とグルーブとマリファナパワー全開の危険作品に仕上がっている。



 正直言って今作は全曲の完成度とグルーブが凄まじい事になっている傑作であるが、のっけからサバスの煙たい部分を抽出したかの様な音階のギターとベースが非常に印象的だ。リフも非常にシンプルでありながらも、そのリフの存在感がかなり大きい。後乗りのギターとベースの生み出すグルーブはシンプルなリフによる物であるが、その音階とヘビィさが融合した結果、とんでもなく煙たいマリファナグルーブへと結びついているのだ。そして引き摺るリズム隊の音に乗るMatt Pikeのギターソロの脳汁噴出の音はマリファナが生み出す宇宙そのものと言って良いだろう。ベースの音階もメロディラインをなぞる物でありながらも、それがギターの音階と見事に融和し、低域のグルーブをしっかりと生み出している。
 第2曲「The Druid」は今作でのSleepの進化を見せ付ける名曲であるし、ワンリフで繰り返されるギターリフとは対照的に動き回りドープな音を奏でるベースがそのヘビィさに立体的な色付けをするだけでなく、より効果的に危険な音を加えていくから本当にタチが悪い。そして中盤のギターソロは初期サバスのブギーする疾走感を継承しながらも、更にヘビィな物へと変貌させた名ソロだ。自由に動き回るギターとベースと、タイトに鳴らされるドラムが三位一体となって鼓膜に襲い掛かってくる。また第4曲「Holy Mountain」もほぼワンリフの進行でありながら、リズム隊の細かい部分での音の変化が展開を作り出し、ローファイの音作りも手伝い、ズブズブと沈んでいくかの様なヘビィでドープなグルーブを体感できる名曲と言って良いだろう。今作は全体的に長尺の楽曲は多くないコンパクトな作りの作品と言えるが全曲通しての徹底して貫かれているドープでヘビィなグルーブが印象的でもあるし、それと同時にロックとしての即効性も兼ね揃えている。



 今作に続く3rdである「Jerusalem」では規格外のドゥーム絵巻を展開するSleepであるが、それは今作に繋がっているし、今作もまたドゥーム史に於ける存在意義は非常に大きい。3ピースのシンプルな音と構成でありながらも、そのアンサンブルとグルーブはSleepにしか生み出せない物であるし、この頃からワンリフで構成された楽曲も多いが、そういった方法論だけでなくバンド自身が生み出すアンサンブルが本当に奇跡的である事は今作を聴けば分かると思う。Sleepは紛れも無いマリファナ馬鹿バンドであったが、「月でライブしたい。」とか言い出してしまう位であったそれは、ドゥーム・ストーナーとマリファナの煙から宇宙へと突き抜けて行くグルーブと酩酊感がこれでもかと噴出したサウンドにアウトプットされている。
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■Volume One/Sleep


Volume OneVolume One
(1992/01/19)
Sleep

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 Electric Wizardと並ぶマリファナ神であるSleepの92年発表の1stアルバム。後の「Holy Mountain」や「Dopesmoker」の影に隠れてしまう事の多い作品であるが、紛れも無くドゥーム・ストーナーの傑作である。後のSleepはストーナー要素を強くしたアプローチになるのだが、今作は紛れも無くドゥームだ。ヘビィで這いずり回るリフと、そこから噴出されるマリファナの煙のストーナー具合が融合し、危険な酩酊感に満ちた全ての次元を歪ませるグルーブが存在している。それでいて緊張感に満ちた小細工無しのアンサンブルがより危険度を高めている。



 ヘビィなリフをひたすら刻むギター、動きまくり危険なうねりを生み出すベース、変則的であり遅いドラムが生み出す時間軸の歪み。今作を構成するのはこれらの要素だが、4者の音が緊張感を持って絡み合う事で煙たく重いSleepの音が完成しているのだ。余計なアレンジなんか一切無く、生々しい躍動と振動をダイレクトに伝えてくるアンサンブルも今作の聴き所だ。粗暴さを前面に出しながらも緻密に練り込まれた楽曲の完成度も高く、ドゥームメタルの良い部分を良い所取りしまくっている卑怯さすら感じる。第3曲「Numb」と第4曲「Anguish」なんか楽曲を構成するリフのパターンこそ多くないが、変則的なビートが聴き手にリラックスする隙なんか与えず、ブレイクの一つまで刺し殺されてしまうのではないかっていう空気を作り出しているのだ。
 第5曲「Catatonic」の不穏の音階を鳴らすギターとベースの音であったり、ビートの変則的なキメの嵐もまた素晴らしいし、第6曲「Nebuchadnezzar's Dream」の超重の大地の割れる感覚からマリファナによる精神世界の螺旋へと迷い込んでいく様であったりと、各楽曲の揺らぎと感覚破壊の捻れは本当に凄まじい。EWは殺人的音圧による破壊神であるが、Sleepは不穏の音で聴き手を蝕む悪魔の様だ!



 今作はSleep屈指のヘビィさを持ちながらも、Sleepの持ち味である煙たい音と脳を蝕んでいく揺らぎは健在だ。今作で渦巻くグルーブは間違い無くSleepにしか鳴らせない物だし、螺旋を終わり無く描く様な音はSleepが本当に危険なバンドである事を証明している。確かに荒さはあるのだけれども、「Holy Mountain」とはまた違った歪みが確かに存在している。「Holy Mountain」が空間を煙まみれにする歪みであるなら、今作は大地が激しく振動する事によって生まれた眩暈の様な歪みだ。どっちにしろ危険極まりないし凶悪!1stアルバムでこれだけの作品を作り上げてしまったSleepは矢張り恐ろしいバンドだ。

■Dopesmoker/Sleep


DOPESMOKER(直輸入盤・帯・ライナー付き)DOPESMOKER(直輸入盤・帯・ライナー付き)
(2009/06/27)
SLEEP(スリープ)

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 当時メジャーからリリースが中止され、発売される事なくSleepが空中分解し、99年にようやくリリーズされた全1曲のスラッジ・ストーナー史に残る大傑作であるSleepの3rdアルバム「Jerusalem」に削られてたパートを追加し、リマスターされたのがこの「Dopesmoker」である。1曲一時間超えの圧倒的なスケールを持ったマリファナ騎士団のエルサレムを目指す旅を表現した大作であり、Sleep史上はおろか、歴史的な名盤になったといえる作品であろう。

 楽曲は基本的に単一のリフが延々と繰り返されるギター、それに上手く変化を付けてくリズム隊といった非常に聴き手を選別してしまう内容ではあるが、圧倒的な音圧で鳴らされる一寸の隙の無い緊張感と、ズルズルと聴き手をドープな世界に引きずり込むリフ。そして楽曲中の三度のギターソロは素晴らしい。特に合間合間のソロは、聴き手の脳髄から危険な分泌物を全て引きずり出しかねない圧倒的な煙たさと酩酊感を持っていて、マリファナの煙にまみれてる感覚になってしまう。単調な構成でここまでの物に仕上げてしまっている事、所々の見せ場となるパートの圧倒的な存在感の強さ、そして引き摺る単一リフで終わるラスト。最初から最後まで聴き所しかない。
 そして今作ではボーナストラックとして未発表曲である「Sonic Titan」のライブ音源も収録されている。「Sleep's Holy Mountain」の頃のSleepに近い感触の楽曲であり、ストーナーなサウンドがドープに這いずり回る名曲だ。こちらもギターソロがかなり素晴らしいプレイを見せているので是非聴いて欲しい。終盤の一気に昇天してしまいそうなサウンドも最高だ。

 SleepはHigh On FireとOMの二つに空中分解してしまったが、現在でもそれぞれが素晴らしい音楽を鳴らしている。Sleepというバンドの存在は奇跡だったとすら思ってしまう。今作で鳴らされている音の一つ一つの存在感は凄まじい。未開の地に到達してしまったSleepの歴史的作品である。

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AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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