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■Eternal Elysium

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■Highflyer/Eternal Elysium


HIGHFLYER(ハイフライヤー)HIGHFLYER(ハイフライヤー)
(2012/10/24)
ETERNAL ELYSIUM

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 20年にも渡り活動し、日本が誇るドゥームメタルバンドとして名高い名古屋の世界遺産級3ピースドゥームメタルバンドであるEternal Elysiumの2012年にリリースされた久々の新作は4曲入りのEP作品であり、表題曲である「Highflyer」は大日本プロレス・石川晋也選手の入場テーマとして書き下ろされた物だ。石川選手はドゥーム・デスメタル・ブラックメタルの愛好家であり、EEの岡崎氏はプロレスファンでもあり、石川選手がEEのライブに足を運んだのが切欠で親交が始まり、お互いにライブや試合に足を運ぶ間柄になったらしい。それで今回の様な意外なコラボが生まれたという経緯らしい。その他にも表題曲の別アレンジやFlower Travelin' Bandのカバーや最新の新曲を収録した充実の4曲入りだ。



 先ず今作のリードトラックにもなっている第1曲「Highflyer」はEEの楽曲の中でもアップテンポな1曲であり、ドゥームメタルとしてだけでなくハードロックバンドとしての土臭さやキャッチーさを持っているEEのそちらの方面のカラーが色濃く出ている。序盤のドゥーミーなリフからワウギターの流れなんかは間違いなくドゥームではあるが、少し引き摺るリフの重みなんかを持ちながらもBPMは決してそんなに遅くないし、ヘビィさとキャッチーさの両方の要素の融和を武器にしているEEの魅力が全開になっていると言えるだろう。中盤ではBPmを落としドゥームとサイケデリックの融和とも言える煙たい爆音リフが吹き荒れ、密教的な音階を聴かせつつも、それでもギリギリのラインで持ち前のキャッチーさは絶対に失わないのは流石。そしてラストは再びアップテンポなハードロックとなり試合終了のゴングで終わるという何ともニクい終わり方。彼等の持ち味がモロ出たキャッチーさとサイケデリックさとヘビィさの三点攻めは見事だ。第2曲「Map」はFlower Travelin' Bandのカバーであり、原曲の持つブルージーな哀愁を生かしながらも、それをより重苦しくしたカバーを見せており、タイトル曲とは打って変わって湿った哀愁と少しの密室感を見せつつも、原曲の魅力を生かしながらそれをよりヘビィにビルドアップしたサウンドスケープはお見事の一言である。第3曲「Circulation」は新曲となっており、ブルージーなフレーズから始まりながらもそれが爆音のヘビィなリフへと変貌し、サイケデリックさを前面に出したドゥームサウンドが炸裂する1曲。ブルースや古き良きハードロックやサイケデリックといった音楽を根底に持つ彼等の必殺のサイケデリックドゥームが炸裂しており、引き摺るリフとは対照的に躍動感のあるビートがサイケデリックさだけでなく肉体的なアンサンブルを生み出し決して難解にはならないキャッチーなドゥームメタルとしてのEEがまた違う形で全開に。終盤のアップテンポになってからのギターソロは本当に純粋にロックバンドとして格好良いソロだし、その中でドゥームならではのサイケデリックな高揚感を見せつけ、頭の中からヤバい分泌物が出まくってしまう。第4曲「Highflyer - Down Not Out」はタイトル曲の別アレンジで、全く違う空気を生み出しホーンやピアノ等を取り入れ完全なるサイケデリック絵巻になっている。



 個性豊かな全4曲になっているが、国内ドゥームの最重要バンドとしてのEEは相変わらず健在で、貫禄を見せるEPに仕上がったと思う。現在もマイペースながらも精力的に活動し、気付いたら20年選手になっていた彼等だが、現在でも全く衰えないドゥームサウンドを生み出しているし、そんな猛者の貫禄が伺える作品だ。そして早く次のアルバムが聴きたい限り。



 
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