■Amebix

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■Sonic Mass/Amebix


Sonic MassSonic Mass
(2011/09/23)
Amebix

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 80年代ハードコアに於いて最重要バンドの一つと言われる伝説的バンドであるAmebix。2008年に再結成したが、今作は2011年にリリースされた再結成後初のアルバムであり、実に25年振りのオリジナルアルバム。しかし80年代はメタルクラストバンドであった彼等だが、その面影は全く無く、一言で言うなら全てを超えた先にあるドラマティックな物語があった。枠組みを破壊し、本当に素晴らしい作品であるその一言に尽きる。



 本当に野暮になってしまうけど、今作はメタル・ハードコアだけでなく、プログレッシブロック。ゴシックとかそういった要素も入り込んだ作品になっており、ジャンルで形容するのは最早意味が無いし、本当に一言で素晴らし過ぎるハードコアとしか言えない。そして作品の楽曲が全て繋がった組曲形式の作品になっており、楽曲の合間合間にはSEが入っていたりもするし、本当に壮大な物語としてのハードコアだ。全楽曲にてシンセが本当に重要な役割を果たしており、そのシンセがゴシックな感覚を生み出し、また組曲形式になっている楽曲が本質的な意味でのプログレッシブさを生み出している。また楽曲の傾向も本当に幅広く、メタリックなハードコアからゴシックメタルまで本当に幅広い、しかし全ての楽曲が一つの太い線で間違いなく繋がっているし、楽曲の尺も4分台5分台で占められており、長尺な楽曲は無い。しかも決して難解では無いし、ハードコア・メタルの要素を思いっきり感じさせる音にもなっている。それでも今作は全てが一線を画している。もうそれはあらゆる要素の音を極限まで極めたからこそ生まれた物だと思うし、楽曲の完成度の高さと作品としての気高さを極めたからこその凄みであり、分かり易いアプローチをしても芸術性をとことん追求し鍛え極めたらとんでもない化け物になる事を今作は証明してしまった。
 うねるベースに引っ張られシンセのフレーズと独特な爬虫類ボーカルが耳に残る第1曲「Days」から「Sonic Mass」という壮絶な物語は幕を開け、楽曲の終盤ではゴシックかつクラシカルな世界が広がり、その壮大な超大作映画の様な世界に圧倒される。メタリックな第2曲「Shield Wall」でも単なるヘビィロックでは終わらず、プログレッシブなビートと細部まで作り込まれたシンセとSEの音が壮大さを与え、読経ボーカルから始まり正にプログレッシブメタルとしか言えない、トライヴァルさとゴシックさとプログレッシブさを極限までダイレクトに伝える第3曲「The Messenger」で今作の物語は一気に絶頂。第4曲「God Of The Grain」の様なシンプルなパンキッシュさを出してる楽曲こそあるけど、それでも常に入り込むシンセが聞き流すのを許さないし、肉体的なアンサンブルの強度とは裏腹に本当に細かい所まで洗練されたアレンジの緻密さも光る。Amebix流ゴシックメタルな第5曲「Visitation」、オリエンタルな旋律が印象的なアコースティックナンバーである第6曲「Sonic Mass Part 1」、その空気を切り裂き今作屈指の高速ヘビィネスメタルサウンドを展開する第7曲「Sonic Mass Part 2」、アッパーでエモーショナルなロックナンバーである第8曲「Here Come The Wolf」、ソリッドさからスケールを加速させる第9曲「Here Come The Wolf」と本当に捨て曲が全く無いどころか、全曲が本当に名曲で目まぐるしく変わるサウンド、そして決して変わらないバンドとしての屈強なアンサンブルと芸術性、それらを高めた先に待ち構える最終曲「Knights Of The Black Sun」は間違いなく今作のハイライトであり、「Sonic Mass」という闇と光が交錯する天変地異の物語から新たな誕生を想起させる本当に生命としての原始的かつポジティブなエネルギーを感じさせ、そしてその先にある新たな光と物語の幕開けを告げるクラシカルな音像が力強く響き渡る。もうこれは本当に終わりの無い生命の輪廻の様でもあり、今作に満ち溢れている生命エネルギーがビッグバンを起こしている!!!!!



 何度も言うけど、今作には枠組みなんて本当に不要だし、あらゆる要素を飲み込みそれらを極めた先にある壮大な世界、正に進化の精神がネクストレベルに突入している事から今作は最高に素晴らしいハードコアであり、そして最高のロックアルバムであるのだ。今作では全ての音が一つの円を作り出し循環をしている、そして第1曲と最終曲が一つの繋がりを持ち、まるで円環その物であるし、そして生命が還る場所であり、新たに旅立つ場所でもある。それがこの「Sonic Mass」で描かれる物語だ。もう自分でも何を言っているか分からないけど、一言で言えばメタルとかハードコアとか抜きにあらゆる音楽好きを屈服させるだけの壮絶な1枚になっているのだ。歴史的名盤!!!!!



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メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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