■anthology three chord

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■view/anthology three chord


viewview
(2014/06/04)
Anthology three chord

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 2011年に北海道で結成された4人組エモーショナルロックバンドanthology three chordの2014年の7曲入1stアルバム。リリースは昨年weaveの1stアルバムと言う国内エモの金字塔をリリースしたstereo type芹澤氏主宰のFURTHER PLATONICSから。また自らのディストロでデモ音源を販売していたTIED KNOTSの野宮氏がライナーノーツを寄稿している。デモ音源も素晴らしかった彼等だが、こうして全国流通の正式リリース音源としてアルバムがリリースされたが、この1stが間違いなく2014年の国内エモの金字塔と言うべき素晴らしい一枚になった。



 彼等は本当に王道を往くバンドだと思う。USエモリヴァイバル、何よりも北海道と言う多くの偉大なるバンドを生み出した地のDNAを完全に受け継いだバンドなのだから。特にbloodthirsty butchersの影響はかなり大きいと思う。でもそれは何も悪い事なんかじゃない。模倣じゃ無くて、継承する。多くの先人達への敬愛、そしてそれを昇華するセンス。WE ARE!亡き今、彼等こそが北海道エモの真っ当過ぎる継承者になったのだ。
 第1曲「サマーエンド」の一発目の鐘の音の様なファズギターのストロークから展開されるコード進行やギターフレーズを聴いた瞬間に僕は直ぐにブッチャーズの名曲「Jack Nicolson」を思い出してしまった。郷愁の空気を纏い、青く繊細なメロディの素晴らしさ、それこそファズギターが炸裂するフレーズがあったりもするけど、決して分かりやすい爆発にはいかないで、じわりと燃え上がるエモーション、不器用で居場所の無さ全開なのに、でも伸びやかに高らかなボーカル。どこをどう切っても堂々とブッチャーズのそれなのだ。これが単なる模倣なら誰も彼等を聴きもしないし、評価もしないと思う。しかしデモ音源の時点で多くの賛辞を集めた彼等だ。偉大過ぎる先人の影響を全く隠さないで、それを堂々と受け継ぐ覚悟を今作から感じたし、何よりもこの音を聴いて「ブッチャーズとか後期COWPERSとかキウイロール聴けば良いじゃん。」とはならないのだ。この音は紛れも無くanthology three chordというバンドの物だ。
 バンドの繊細かつ多彩に絡み合うアンサンブルの最高だけど、ここまで純粋に曲が良過ぎるバンドもいないと思う。タイトル曲となっている第2曲「view」の青い疾走感が確かな渋さと共に炸裂し、クリアな疾走から最後のファズギターの泣きのソロまでただ最高の言葉しか見つからないし、デモ音源にも収録されていた第3曲「janet」のチョーキングを絶妙に織り交ぜたギターワークと金属的で少しひんやりとしたギターの音色や揺らぐギターフレーズ、メロディラインをこれでもかと弾くベース、微熱の中の確かな熱情。もう見事に北海道過ぎる。第5曲「future」もより渋みを増さした透明感と確かな歪み、繊細でありつつも確かな力強さもそうだし、最終曲「海の向こう」はデモ音源にも収録されていた曲だけど、暴発するエモーショナルな躍動とクリアさの対比、緩やかに流れる情景を想起させるアンサンブル、痛々しさと哀愁溢れるボーカル、泣きまくり名ギターソロ。彼等の魅力が最大限に詰まった曲だし、名曲しか無い今作でも個人的に一番大好きな曲だ。



 全7曲、捨て曲は一切無しどころか全曲球玉の名曲となっており、本当に素晴らしい1stになったと思う。国内エモのバンドは本当に素晴らしいバンドばかりだけど、ここまで北海道のあの空気を堂々と受け継ぎ先へと繋げるバンドが登場した必然、誰しもが愛したあの音を自らの力と愛で放つ愛おしさや狂おしさ、もう本当に良いバンド過ぎるし、良いアルバム過ぎる。北海道エモやUSエモ好きは必聴盤だし、というかロック好きな人みんなに聴いて欲しい最高の1stとなった。間違いなく2014年に産み落とされた必然としての傑作。



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タグ : 日本 エモ

■DEMO/anthology three chord

DSC_0715 (1)



 北海道から本当に素晴らしいエモーショナルロックバンドが登場した。4人組エモーショナルロックバンドであるanthology three chordの2曲入デモ音源が今作なのだが、これがもう本当に素晴らしい歌を歌い奏でているバンドなのだ!北海道の先人達の血肉を感じさせ、USエモの空気を大きく吸い込み、郷愁の珠玉のメロディセンスを生かし、伸びやかに、しかし哀愁全開で、じわりじわりと歌い上げるバンドだ。



 今作は「janet」と「海の向こう」という2曲を収録しているのだが、本当に誤解を恐れないで言えば、現在のUSエモの空気と、北海道のエモーショナルロックバンドの空気を吸い込み育ち、それを自らの歌として歌っているのだ。彼等のギターワークだったり、メロディだったりはそれこそbloodthirsty butchersだったり後期のCOWPERSだったりの影響を感じさせる物だけど、彼等はそれを見事に昇華し、それらの先人の音を絶妙にすり抜け、確かな流れを受け継いだバンドだと思う。何よりも彼等は本当に歌という点に対して真摯なバンドに見えるし、伸びやかであり、かつ不器用な居場所の無さを感じさせるギターボーカルの安田氏のボーカル、絶妙に燃え上がりながらも、爆音の暴発へ行きそうで行かなく、でも確かなエモーショナルな暴発へと雪崩れ込んだりもし、微熱の中で静かに燃え上がる熱量を感じさせる楽曲のアンサンブルやメロディ、特にメロディセンスとギターワークのセンスが本当に秀逸なバンドだと思うし、歌と鋭利さが本当に良い塩梅で共存している。「janet」の一発目のギターストロークからクリアなアルペジオ、そしてチョーキングを絶妙に織り交ぜたギターワークと硬質にザックリとした感触で響くバッキングのギター、それがもう北海道のあの感じ、USエモのあの感じを上手に料理して、先人達への敬意を、自らの音にして還し、生まれ変わらせている。個人的に今は亡きWE ARE!に対しても凄く強く感じていたのだけれども、本当に凄いバンドは偉大なる先人の影響を強く感じさせながらも、それを単なる模倣じゃなくて、自らの音として生まれ変わらせる事が出来るし、真っ向から王道のサウンドを奏でる気迫、それと同時に先人が作り上げた王道を絶妙にすり抜けて、自らの覇道として更新する。そのすり抜けて、更新していく感覚がこのバンドにも感じるし、彼等の音はUSエモや北海道エモの流れで説明出来そうで出来ないのだ。何よりも研ぎ澄まされたメロディセンスが生み出す青い郷愁と、過ぎ去ってしまった日々の煌きがアンサンブルに見事に表れている。「海の向こう」なんて、クリアなアルペジオの旋律と暴発するエモーショナルな躍動から始まりながらも、その燃え上がる熱量を落し、緩やかに流れる情景を想起させるアンサンブルによって、より純度を高めた歌が響き渡る。そして泣きに泣きまくったギターソロからファズギターと共に感情の暴発が疾走するパートへと雪崩れ込んでくるニクい展開も見せてくれるのがまた良い。とにかく歌心を最大限に生かしたエモとして彼等は単純に素晴らしい曲を生み出しているバンドだと思う。



 言ってしまえば彼等は一つのズルさを持ったバンドである。先人達への影響こそ感じるし、それらの先人の生み出した音に対する愛も凄い感じる。しかしそれをすり抜けてかわしていく感覚。それこそが本質的な意味でセンスと呼べる物なんだと思うし、何よりも純粋にメロディセンスが郡を抜いて素晴らしいバンドなのだ。今作は2曲収録のデモ音源となっているが、是非ともアルバム単位で作品に触れたいバンドだし、何よりもライブを観たいバンドだ。
 また僕は今作をTIED KNOTSのベーシストであるちんねん氏のディストロにて購入させて頂いている。関東では近作を扱っているのは恐らくちんねんディストロだけらしいので、下記リンクのちんねんディストロのページを是非ともチェックして頂きたい。

ちんねんディストロ(仮)



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