■weave

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■The Sound/weave


The SoundThe Sound
(2013/08/07)
weave

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 横須賀のエモーショナルロックバンドであるweave。これまで精力的な活動で多くの人々を虜にしてきた彼等が2013年に満を持して1stアルバムをリリース。リリースは勿論FURTHER PLATONIXから。本当に数多く存在する国産エモのバンドだけど、weaveは1stにして国産エモの金字塔を生み出したと言えるだろう。横須賀から生まれた奇跡の様な1枚だ。



 weaveは本当に正統派な90年代エモの流れを継承したバンドだし、そのサウンドにはトリックもギミックも無い。本当に純粋で無垢なメロディセンスの素晴らしさ、繊細なメロディを持ちながら力強く進んでいくアンサンブル、それらをただ素直に放つバンドだ。今作のタイトルも「The Sound」である。もう堂々としているし、それは音にもしっかり現れている。第2曲「need for solitude」だけでも今作が素晴らしい金字塔である証明になっている。透明感溢れる繊細なアルペジオと歌から始まり、それが優しく歌いだし、そして最後は一気に力強さを加速させて、繊細さを捨て去り、暴発するアンサンブルと共にドラマティックに奏でられるサウンド。それだけで胸を焼き焦がされそうになる。その流れを受け継ぐ様に第3曲「fold」はより疾走感を見せ、エモーションの暴発がこれでもかと繰り出されていく。アルペジオとバッキングのギターのツインギターは非常にオーソドックスではあるとは思うけど、これは見事に王道を往くweaveならではだし、それぞれの音が立体的に絡んでいくアンサンブルも見事であるし、ドラマティックさを加速させる各所のキメとか堪らない。何よりもドラマティックに展開されるサウンドには本当に穢れや淀みなんて物が無くて、全てが純度100%の透明度を誇っている。
 特にweaveのライブではアンセム的な1曲になっている第6曲「let me alone」はweaveの魅力が最大限に詰め込まれている1曲だと言えるだろう。静謐で繊細なギターが緩やかに進行し、力強く歌い上げられる歌と共に熱量を高め、サビではコーラスと共に本当に雲をも越える高らかさで情感を歌い上げるから堪らないし、これライブじゃもうシンガロング必至な熱さだよ。アコギの調べが剥き出しの情感を表現する第7曲「walk a bit slowly」、ストリングスを導入し、美旋律のギターと共に美しいハーモニーを描く第8曲「appearance to confront」も今作の大きな聴き所だと言えるだろう。個人的には終盤の2曲が特に素晴らしい出来だと思っていて、第10曲「into the everyday life」は冒頭の憂いと湿り気があるギターのフレーズから持っていかれるし、チョーキングのギターが胸を掻き毟り、感情の高まりと共に、その湿り気が大きく燃え上がる様はweaveの表現力の高さを物語っているのだ。今作の中でも本当に屈指のドラマティックさだ。そして最後の最後の最終曲「take a feel」が個人的に今作で一番のベストトラックで、壮大なラストではなく、ストレートに掻き鳴らされる情感で今作は終わるのだ。イントロのギターフレーズから泣きに泣きまくり、weaveが持っている繊細でありながらも力強く突き進む躍動が一番見事に表現された1曲だし、この1曲は本当に明日へと繋がる物語の様に感じるのだ。非常にメランコリックで優しいメロディを持ちながらも拳を突き上げたくなる強さ。これこそがweaveなんだなって思った。



 今作がバンドにとって初のフルアルバムであるが、この一歩一歩足を進めていく様な力強さと、卓越したメロディセンス、スタンダードなサウンドスタイルでありながら珠玉のメロディと、屈強なアンサンブルだけでこれだけの名盤を作り上げてしまったのだ。間違いなくこれから更に大きな飛躍を遂げるバンドだと思うし、今作に収録されている全11曲はどれも素晴らしい名曲だ。



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