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■コラム

■TJLA FEST 2018いよいよ開催

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3LAとTokyo Jupiterの共同主催によるエクストリームミュージックフェスことTJLA FESTが約3年振りに開催されます。

前回のTJLA FESTには二日間とも足を運ばせて頂き、国内外のエクストリームミュージックの今を肌で感じるフェスとなりましたが、今回は前回とはまた大きく趣を変えた面子が集結して、前回に負けずかなり事件性の高い2日間になると思います。

個人的には2年前の熱過ぎる来日公演が未だに脳裏に焼き付いて離れない、スパニッシュブラッケンドクラストKhmerの再来日というトピックが今回の大きな目玉と言えるでしょう。
今回はボーカルのMario以外はex.Ictusというスペシャルな布陣での来日。既に伝説の予感しかしません。

一方で宇宙ポストメタルを放つRosetta、壮大なるドローンを描くthisquietarmyも再来日。Khmer同様に今回の目玉です。
勿論国内バンドも両日共にバラエティ豊かかつ強烈なバンドばかり。前回もジャンルの壁なんて始めからないとばかりに各方面から強者が集結しましたが、今回も今注目すべきバンドのみ集まりました。

それぞれの点が線となり、それぞれの物語が新たなページを開く二日間。皆さん是非とも見逃し厳禁で!!



前回のTJLA FESTのライブレポ
day1
day2

前回のKhmer来日公演のライブレポ

オフィシャルサイト



2018年9月23日(日曜) DAY1

会場: 新宿Zirco Tokyo

OPEN/開場: 14:30

START/開演: 15:00

Adv. ¥4800 (+1D) / Door ¥5500 (+1D)

出演者: Khmer (Spain) / Rosetta (USA) / thisquietarmy (Canada) / SWARRRM / KUGURIDO / GUEVNNA / OVUM / lang


2018年9月24日(月曜・振休) DAY2

会場: 新宿Zirco Tokyo

OPEN/開場: 14:30

START/開演: 15:00

Adv. ¥4800 (+1D) / Door ¥5500 (+1D)

出演者: Khmer (Spain) / Rosetta (USA) / thisquietarmy (Canada) / Of decay and sublime / sans visage / pale / 老人の仕事 / KLONNS

※各日入場時に別途ドリンクチャージ(600円)がかかりますので予めご了承ください。
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■2017年BESTアルバム TOP20

遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
そんなワケで2016年の年間ベストをすっぽかした昨年ですが、今年はちゃんと年間ベストを発表します。色々フォーマットが定まってなかった年間ベスト記事ですけど、今回はきっちり20枚に絞らせて頂きました。



ALL BLUES
ALL BLUES
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THE DONOR
TILL YOUR DEATH RECORDS (2017-10-04)
売り上げランキング: 112,778


20位.ALL BLUES/The Donor

金沢が誇る前人未到のヘヴィロックを放つThe Donorの3年振りの2ndアルバム。
全10曲22分と瞬く間に繰り出されるドス黒い轟音は更にパワーアップしている。
作品としてのインパクトは1stのがあったけど、今作もバンドのさらなる進化を見せた快作となった。
それだけに活動休止は本当に惜しい。またThe Donorのライヴを観る日を心待ちにしてます。



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19位.Minorty Pride/PUNHALADA

メンバーチェンジを経て4人体制で制作された2ndアルバム。
よりスラッシュメタルへと接近しながらも、グラインド/ドゥームをクロスオーヴァーさせ、ダーティで漢臭い激烈の一撃を喰らわせてくれる。
単なるクロスオーヴァーメタルパンクで終わらないのは彼等の美学があるからこそ。
タイトル通りマイノリティであることへの誇りがにじみ出ている。



Infidele
Infidele
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Celeste
Denovali (2017-10-20)


18位.Infidele(s)/celeste

フランスの激情ダークハードコアの6thアルバム。
真っ黒くろすけ出ておいでなサウンドこそ相変わらずであるが、今作は収録されてる10曲がそれぞれ違う表情を見せるバンド史上最も多様性を持つ一枚だ。
漆黒のアンサンブルの中から滲み出る美メロ、混沌の中のスケール、celesteはやはり頭一つ飛び抜けた存在だ。
何よりもcelesteの持つ悲壮感は胸に突き刺さる。



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17位.Larga Sombra/Khmer

2016年の狂熱の来日公演も記憶に新しいスパニッシュハードコアKhmerの最新作はバンドのさらなるポテンシャルを見せつけるものとなった。
トラディショナルな突き抜けるサウンド、爆裂のハードコアでありながら、クラシカルな泣きメロのフレーズが咲き乱れ、メンバーチェンジを経てバンドも絶好調の状態な今をパッケージングしている。
この途方も無い進化のエネルギーこそハードコアそのものだ。



THROUGH THE MIRROR (スルー・ザ・ミラー)
ENDON (エンドン)
Daymare Recordings (2017-03-08)
売り上げランキング: 55,409


16位.Through Of Mirror/ENDON

最早世界のENDONとも言えるまでに成長し、名前を上げた戦略的ノイズ楽団の2ndアルバム。
前作でも見え隠れしていた最大公約数を狙えるキャッチーさとエピックさは今作で一気に花開いた。
ハードコアとしての即効性、緻密なノイズの濁流、より開かれたアプローチは彼等の世界を獲るという野心を感じる。
エクストリームの最先端にして一つの模範解答だろう。


THISISFIREBIRDGASS.jpg

15位.THIS IS FIREBIRDGASS/FIREBIRDGASS

高円寺を拠点に長年にわたり活動を続けているpal商店街の地下室の地縛霊ことFIREBIRDGASSの満を辞してリリースされた1stアルバム。
余計なギミックなんて一切無し!ジャパニーズハードコアパンクのお手本とも言うべきサウンドに溢れ、キャッチーなフレーズと真っ直ぐにぶっ放すメッセージが胸を焦がす。
結成15年を経て、燃え滾る炎は今作にて最高潮を迎えた。聴いてると何度も拳を突き上げてしまう熱き一枚!



Sulphur Pusher
Sulphur Pusher
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OiDAKi (オイダキ)
BIRDLAND RECORDS REVOLUTION ☆ ROCK (2017-04-26)
売り上げランキング: 102,255


14位.Sulphur Pusher/OiDAKi

仙台を拠点に活動するストーナーヴァイオレンスバンドの1stアルバム。
基軸はストーナーロックであるが、グラインド/ハードコアパンクも飲み込み、ロックの原始的な衝動とハードコアの暴力的衝動が奇跡のバランスで同居している。
カオスとヴァイオレンスを行き来しながら、不思議とキャッチーで何度も聴き返したくなる中毒性もある生々しい衝動の塊だ。



PREDATEURS
PREDATEURS
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LES DISCRETS
PROPH (2017-04-21)
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13位.Predateurs/Les discrets

かつてAlcestともスプリットをリリースしたフランスのブラックゲイズバンドの実に5年振りの3rdアルバム。
今作で大胆にサウンドチェンジを図り、ブラックゲイズ要素は完全に消え去ってしまっているが、ダークアンビエントな歌物ポストロックな音は全く別物として普通に良い。
バンドの一番の持ち味である美メロは今作でも健在。本当に夜に映える一枚だ。



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12位.Neutralize/Su19b

世紀末から異形のパワーヴァイオレンスを生み出す神奈川の暗黒楽団の2ndアルバム。
激速と激遅の理不尽な乱打だけでなく、より暗黒へと迫ったサウンドは世紀末パワーヴァイオレンスの名に恥じない物になっている。
今作では激速パートの破壊力も前作以上にパワーアップし、極限の中で生まれる芸術性も磨き上げられている。
現行パワーヴァイオレンスとは全く違う異質のサウンドは今作でも健在だ。



Mass VI
Mass VI
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Amenra
Neurot Recordings (2017-10-20)
売り上げランキング: 56,986


11位.MASS VI/Amenra

ベルギーの漆黒大使の6thフルアルバム。
漆黒の一大芸術とも言えるサウンドスケープは前作で頂点を極めたかと思ったが、今作では路線をそのままに更に歌心を突き詰めた物となっている。
Amenra節とも言えるダウンテンポの黒のアンサンブルと悲痛な叫びだけでなく、優しき歌声によってその先にある光を遂につかみ取ろうとしている。
ベルギーの怪物は今なお健在!そして来日を心待ちにしてます!



溜息の断面図(初回生産限定盤)
ハルカトミユキ
SMAR (2017-06-28)
売り上げランキング: 53,862


10位.溜息の断面図/ハルカトミユキ

女性二人組ユニットの3rdアルバム。
ポップネスが持つ毒、オルタナティブが持つ感情、それらと素直に向き合った今作は過去のどの作品よりもダイレクトに言葉と音が突き刺さる快作となった。
愛も憎しみも全て引っくるめて刃を聴き手に向けてくる。往年の素晴らしきポップスが確かに持っていた毒をハルカトミユキは持っているのだ。
ポップス畑からのオルタナティブへの模範解答とも言うべき作品。



消える世界と十日間
消える世界と十日間
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それでも世界が続くなら
ベルウッドレコード (2017-07-26)
売り上げランキング: 67,469


9位.消える世界と十日間/それでも世界が続くなら

痛みを包み隠さずに歌う国産ギターロックの問題児の7thアルバム。
約十日間で生み出されたドキュメント的な作品であり、一人の人間の生々しいリアルが轟音と共に綴られた短編集の様な一枚。
歌物であり、非常に普遍的なサウンドではあるが、荒々しい音質と共に再生される轟音と言葉は痛々しくも優しさに満ちている。
暗く重いけど、聴き終えた後には聴き手の心に楔を打つ感情としてのロックの名盤。



War Inside You
War Inside You
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STORM OF VOID J.ROBBINS
Hostess Entertainment (2017-09-20)
売り上げランキング: 28,171


8位.War Inside You/STORM OF VOID

bluebeard/NAHT/TURTLE ISLANDのGeorge BodmanとenvyのDairoku Sekiによるスラッジバンドの待望の1stアルバム。
ゲストボーカルにNapalm DeathのMark'Barney' GreenwayとJawboxのJ. Robbinsが参加したことも話題を呼んだが、8弦ギターのストイックかつプログレッシブなリフの応酬、ヘヴィでありながらも柔らかで温かみのあるサウンドはSOV独自の物だ。
前衛的であり、スタンダードなエクストリームミュージックの新たな形だ。



Confusion (コンフュージョン)
Nepenthes (ネペンシス)
Daymare Recordings (2017-11-22)
売り上げランキング: 95,022


7位.Confusion/Nepenthes

日本が世界に誇るドゥームロックバンドの2年振りの2ndアルバム。
メンバーチェンジがあり、ギターが一本になった事でよりサウンドがシャープに研ぎ澄まされた。
長尺曲の哀愁から爆走するロックナンバーの破壊力まで何処を切ってもドゥームでありながら、ロックンロールであるネペは今作で更なる進化を遂げている。
誰にも飼いならせないどう猛なる野獣ことNepenthesの快進撃は止まらない。強烈なるロックンロールを喰らえ!!



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6位.影切/discotortion

殺幌爆音オールスターによる3年振りの4thアルバム。
5曲25分とコンパクトな作品ではあるけど、一曲一曲に渦巻く説明不可能なカオスの濃度は極限まで高まっている。
ジャンクかつヘヴィに渦巻く音像、密教的かつアーティスティックな世界観、何よりも極限まで鋭利で無慈悲な音が渦巻くのに刹那からの哀愁が漂う。
ただでさえオリジナリティの塊みたいなバンドだったが、今作にてオルタナティブミュージックの曼荼羅を完成させてしまった。



Luciferian Towers
Luciferian Towers
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Godspeed You Black Empero
Constellation (2017-09-22)
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5位.Luciferian Towers/Godspeed You! Black Emperor

気が付けば今作で再結成後三枚目のフルアルバムなカナダのポストロックレジェンドGY!BEの6thフルアルバム。
前作は個人的にちょっと消化不良な所も正直あったけど、今作はドローンな要素だけでなく、しっかり轟音のカタルシスも感じさせてくれる一枚になっている。
彼等にしてらコンパクトな作りではあるが、よりソリッドに怒りを体現したアンサンブルと轟音、そしてラストの光のシャワーは感涙必至。
これこそが僕が愛するGY!BEだ!やはりGY!BEは最高!!



LUV(初回限定盤)(DVD付)
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LUNA SEA
Universal Music =music= (2017-12-20)
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4位.LUV/LUNA SEA

X JAPANの方はいつアルバムが出るかは分からないけど、LUNA SEAはきっちり四年振りとなるとなる9thアルバムを出してくれました。
再結成後初のフルアルバムだった「A WILL」は往年のLUNA SEAだったけど今作は再結成後の今のLUNA SEAを見事に見せてくれている。
序盤の楽曲のメジャー感に最初は戸惑いこそしたが、盤が進むにつれてLUNA SEA節全開、アルバムトータルでも光と影のバランスが見事に取れており、結果的に聴き込む程に全曲リードトラックな名盤だと気付かされた。
常に新たなる挑戦を続ける実にLUNA SEAらしい作品だ。



Mensch, achte den Menschen
Mensch, achte den Menschen
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死んだ方がまし
死んだ方がまし (2017-04-08)
売り上げランキング: 190,573


3位.Mensch, achte den Menschen/死んだほうがまし

2012年に結成されたTokyo Blue Days Punkの待望の1stアルバム。2017年は気がつけばこのアルバムばかり聴いていた気がします。
死んだほうがましっていう強烈なバンド名通り、陰鬱なる感情を文学的に吐き捨て、このまま死んでやると言わんばかりに底の底へと沈んでいく。
正統派なニューウェイブ/ポジパンだけでなくみんなが大好きなV系な空気感も感じさせ、それでも結局は音楽は誰も救わないし世界はクソって事を今作を聴くと分かるだろう。
日に日に空虚化していく現代社会に痛烈なカウンターを食らわせる今作は外側も内側も焼き払って自爆する様なカタルシスすらある。



SONGS OF EXPERIENCE (DELUXE EDITION) [CD] (4 BONUS TRACKS)
U2
INTERSCOPE RECORDS/ISLAND RECORDS (2017-12-01)
売り上げランキング: 814


2位.Songs Of Experience/U2

アイルランドのロックレジェンドの14thフルアルバム。
ここ最近のU2の作品の中では屈指の出来となっており、往年の名盤達に比肩する2010年代のU2のマスターピースが遂に生まれた。
これまでのキャリアを総括する作品であり、U2が何故80年代から世界のロックの頂点に立ち続けているのかは今作を聴けば分かる筈だ。
ロックが持つ神秘的なエナジーをU2はいつだって体現し続けてきた。そんな当たり前な事を今作は気付かせてくれる。
続けていく事が最高にカッコいい。U2を聴くとそう思わずにはいられないのだ。



delaidback
delaidback
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syrup16g
DAIZAWA RECORDS/UK.PROJECT (2017-11-08)
売り上げランキング: 1,168


1.delaidback/syrup16g

今年はこのアルバム以外に一位は無かった。
単純にこれまで音源化されてなかった楽曲を寄せ集めただけのシロップお馴染みの遅刻シリーズの第三弾にして、記念すべき10枚目のアルバム。
最早スピッツのB面集の様に、単純に名曲を集めただけで名盤が成立している。
再結成後にライヴでは披露してたけど音源化されてなかった曲から、結成当初の20年も前の楽曲が何の違和感もなく並び輝きを放っている。
天才メロディメイカー五十嵐隆にしか生み出せない珠玉のメロディがこれでもかと詰まっている。
syrup16gが何故00年代以降のギターロックの中で未だに唯一無二の存在なのかは今作を聴けば分かる。



とまあ簡単に各音源の紹介も添えて年間ベストを発表させて頂きました。
2017年に関しては2016年末からの開店休業状態を引き継ぎ殆ど更新してませんでした。
流石に一年以上も休んだので今後はマイペースにしっかり更新します。
特に何かするってアレも無いので、気ままに買った音源の紹介を初心に帰って続けていこうかなと。
それと2017年は2月と8月にMOCHIとの共同企画「Under the Surface」を開催させて頂きました。
気が付けば一発目のUTSから既に2年が経過してて時間の経過は怖いです。
改めて昨年のUTSに出演して頂きましたNoLA、wombscape、Presence of Soul、STUBBORN FATHER、REDSHEER、PUNHALADA、Ry、SUNDAY BLOODY SUNDAY、THE CREATOR OF、割礼の皆さん。東高円寺二万電圧の皆さん、来てくださったお客様。色々サポートしてくださった皆さん本当にありがとうございます!
暖かくなって来た4月に5発目となるUTSも開催させて頂きますので、そちらもチェックよろしくお願いします!

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Guilty Forest & MOCHI pre
Under the Surface Vol.5
2018/4/14(Sat)@東高円寺二万電圧

STORM OF VOID
101A
saisa
I love you Orchestra

OPEN17:00
START17:30
adv2500円
door2800円



そんなこんなで今年は流石にしっかりと更新して行こうと思います。
Guilty Forest/Under the Surface共々よろしくお願いします。
タグ : 年間ベスト

■2015年BESTアルバム TOP30

 あけましておめでとうございます。今年もGuilty Forestをよろしくお願いします。
 さて例年以上に遅れに遅れ捲りましたが、今回で6回目となる年間BESTを発表させて頂きます。今年も色々と沢山音楽を買いましたライブにも行きました。相変わらずおたくでした。そんな感じの30枚です。色々キリが無くなるので今回は編集盤やスプリット等は省かせて頂きました。
 そんなワケで人からしたら本当にどうでもいいであろう個人的趣味が例年以上に出まくった年間ベストです。どうぞ。





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第30位:コミューター/おまわりさん

 都内で暴虐の限りを尽くすノイズハードコアバンドの1stアルバムはまさかの2枚組のコンセプチュアルな作品となった。
 ノイズと叫びが台風の様に駆け巡るdisc1もナイスだったけど、Slintをより理不尽にした不気味な静寂と神々しさすら感じる陰鬱な音が降り注ぐdisc2が特に素晴らしい。
 アルバムのラストを飾る「ハイパーインテリジェンツィア」のラスト1分の衝撃波はとんでもないカタルシス!!









第29位:ピカデシカ/ネム

 大阪のサイケデリックロックバンドであるネムの待望の1stアルバム。
 よりアプローチを広げてニューウェイヴやジャンクロックなテイストも加えつつ、メジャー感と王道ロックの風格も手にした好作。内側へと堕ちていく感覚と外側へ向かう攻撃衝動の両方を手にし、独自のサイケデリアを展開している。
 割礼、ゆらゆら帝国、dip、THE NOVEMBERZ、ちゅうぶらんこ辺りのバンドが好きな人にはマストな一枚。







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第28位:Weltschmerz/Totem Skin

 スウェーデン・ダーラナのダークハードコアバンドであるTotem Skinの2ndは紛れもない激昂の作品。
 激情ハードコア、ブラッケンド、クラスト、スラッジ要素を取り入れつつ、メロディアスな美しさもありながらも、ツインボーカルで畳み掛ける音は完全に振り切った物。
 芸術的な完成度を持ちながらも、根底は間違いなくハードコア。滅茶苦茶痺れるよこれ!!







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第27位:Existentialism/INFANTICIDE SS

 拠点が町田である事以外は全て謎に包まれたINFANTICIDE SSの4曲入1stアルバム。
 ブラッケンド、インダストリアル、デスメタル、スラッジを取り入れ捲った末に嘔吐を繰り返し捲った精神的にも肉体的にも痛々しくて陰惨な音のみで構成されており、見たく無い物を無理矢理見させられている気分になる完全にドM向けの黒さと重さ。
 Su19bやCorrupted等の漆黒音楽に比肩するトーチャーサウンドは本物の恐怖だ。









第26位:ボトムオブザワールド/eastern youth

 ベースの二宮氏脱退こそショックではあったが、だからこそ生み出せたイースタンの集大成とも言える傑作。
 困窮する生活、ずっと真似し続けた友の死、長年共にしたメンバーとの別れ、そんな絶望すら喰らい尽くす生の衝動と渇望はぶっきらぼうで本当に暑苦しい。
 イースタンはずっと昔からブレないままだったじゃないか。街の底で足掻き続ける全ての人へ。







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第25位:Faith, Hope And Charity/ZOTHIQUE

 毎年積極的にアルバムのリリースを重ねるサイケデリックドゥームZOTHIQUEの3rdアルバムはバンドの新境地を見せつける力作となった。
 メンバー全員が作曲をする様になり、アトモスフェリックな楽曲からよりハードコアに接近した楽曲までと多様性を広げ、マントルから金星まで行き来するオリジナリティを獲得したと言える。
 ドロドロと渦巻く轟音は最早ドゥーム・スラッジだけでは語り尽くせなくなってしまった。









第24位:Epitome/Tiala

 小岩のハードコア番長の2ndアルバムは新しいハードコアを追求し続けてきたからこその会心の一撃。
 一見ハードコア色は後退したと思わせておきながら、よりフレーズが独創的になり、自由でありながら不気味に轟く衝動が充満している。
 ハードコアを形骸化させる事に全力でNOを突きつけながらも、その精神性は間違いなくハードコア。聴いていると宇宙へと吹っ飛ばされてしまう。









第23位;none but air[at the vanishing point]/none but air[at the vanishing point]

 静岡のfurther platonicからリリースされた京都の激情ハードコアの1st音源。
 プログラミングを駆使しまくった壮大で宇宙的なサウンドでオーケストラの様なサウンドスケープを作り上げている。初期のheaven in her armsとバンド編成でのworld’s end girlfriendが自然と同居した進化の音を展開。
 「今のバンドはつまんね(笑)」みたいにほざいている老害共をブチ殺してくれるだろう期待の若手の新たなる一撃だ。









第22位:裏現/COHOL

 フランスの超名門レーベルOsmose Productionsとの契約も話題になったCOHOLの待望の2ndアルバム。
 ブラックメタル・デスメタルの要素が増えているけど、それらのサウンドの獰猛さを抽出し、そこにスケール感と美しさを加え、しかし行き着く先はどこまでもハードコア。
 日本の東京という都市で生きて感じた事を音として表現された音は確かなる現実に対する宣戦布告であり、音こそは黒いけど、絶望で終わらない傑作。









第21位:Scent/Nepenthes

 ex.Church of Miseryの根岸氏と須藤氏が在籍するNepenthesの1stアルバムは最高のロックアルバムとなった。
 爆音巨根、酒税納税推進、長尺サイケドゥームからゴリゴリでビンビンのロックナンバーまで網羅し。最高のロックアルバムだから酒飲んで音量MAXで聴け!!以外に言うことは無い。
 今作を聴いてるといつまで経っても自分はロックキッズのままである事を思い出す。ネペは間違いなく本物のロックバンドだ。







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第20位:Litany/Dead To A Dying World

 メンバーにストリングスも在籍する7人組ネオクラストの2ndは前作と大きく音楽性を変えた問題作になった。
 クラスト要素は一気に後退し、よりアート的な美意識と大作志向の色が前面に出たと思う。前作に比べたら破壊力やインパクトといった点は劣るのかもしれないけど、楽曲の完成度はより高くなっている。
 ブラッケンドな音の神秘性もそうだが、ここぞという所でお見舞いしてくる疾走パートはやはり震えるし、至高の絶頂感はやはり健在!流石です!!









第19位:Purple/Baroness

 最早Mastodonフォロワーなんて言葉は完全に消し去り独自の音だけを生み出すBaronessの4thアルバム。
 ツアー中に事故に巻き込まれるなんてピンチもあったが、それを乗り越えて作られた今作は男臭さはそのままに、よりネオプログレ的なアプローチを積極的に導入。更なる洗練を提示した。
 歌心とゴツいサウンド。その一方で繊細さと天へと昇る高揚感もあり。理想的なヘビィロックである。









第18位:Atheist's Cornea/Envy

 日本の激情ハードコアの代表格であり生ける伝説Envyの最新作はこれまでの全ての集大成とも言える作品だった。
 全8曲とコンパクトな作品ではあるが、20年に及ぶEnvyのキャリアで培った全てを惜しみなく出し切っている作品だと思うし、どこを切ってもEnvyな作品だと思う。
 痛烈なハードコアもあれば柔らかな光差し込む楽曲もあり、光と闇と激情から世界を描くEnvyの総決算する逸盤。今作もそんなEnvyの新たな1ページとして狂い記されていく。









第17位:The Deal/Sumac

 アーロン大先生の新バンドはまさかのハードコアへの回帰!!BAPTISTS、RUSSIAN CIRCLESのメンバーも在籍するスーパースリーピースバンドとなった。
 最初期ISISの様なインダストリアル感のある熾烈なスラッジサウンドに回帰したと思ったら大間違いで、凄まじい情報量で音が目まぐるしく変貌して混沌を生み出す。
 超絶技巧の3人が生み出す煉獄の音。そこには美しさは無く、血飛沫の音だけが存在する。







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第16位:People, when you see the smoke, do not think it is fields they're burning/The Black Heart Rebellion

 前作で激情ハードコアを置き去りにしたTBHRの3rdアルバム。
 完全に激情ハードコア要素は死滅し、民族音楽要素をより前面に押し出している。前作で培った物を確信へと変えてしまったのだ。
 複雑怪奇なグルーブ、ドープにトリップするギター、豊かな表現を聴かせるボーカル。ダークネスに満ちながらより聴き手の内面を抉り取る音を生み出す。それはここ最近のSWANSの様だ。
 激情ハードコアの未来はそれを捨て去る事によって生まれた。そのフロンティア精神に乾杯。







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第15位:All Creation Mourns/Presence of Soul

 シューゲイザー×ポストロックなPoSの最新作である3rd。
 前作と大きく音楽性を変えてポストメタル化した音は日本のYear Of No Lightとも呼ぶべき音となっている。しかし前作からの儚く美しいシューゲイザーサウンドも健在だ。
 ドス黒い轟音とヘビィネスも凄まじいが、その先にある美しい原風景の様な救いの音色には心が洗われる事間違いなし。国産ポストロックの新たなる進化を刻み付ける名盤となった。









第14位:歓喜のうた/Discharming Man

 最早ex.キウイロールなんて冠なんて必要ないDischarming Manの4thアルバム。
 キウイロール時代も含めて蛯名氏のキャリアの最高傑作とも言うべき傑作。盟友竹林現動も参加し、これまで生み出した数多くの名盤が持つ全てを凝縮した蛯名氏の全てが詰まった大傑作だと言える。
 形こそ変わったりもあったけど、20年以上に渡って音楽を続けた男だからこそ歌える本物のブルースであり、全ての形骸化されたエモを無効化する。涙無しでは聴けないよ。



 



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第13位:The Consciousness Of Internal Time And Space/WonderLand

 若手3ピースバンドWonderLandの26分で1曲の渾身の傑作。
 「MONOとかmogwai系のポストロックなんだろ?もう掃いて捨てる程いるよ。」って思う人もいるかもしれないけど、極端に難解さに走ってないし、取っ付きやすさもかなりあるけど、今作を通して聴いて感じるのは「居心地の悪さ」と「居場所の無さ」だ。
 彼らはあらゆる既存のテンプレートに対して唾を吐き、スタイルだけをコピペする事を全否定する道を選んだに過ぎない。豊富なアイデアと音が詰まっているけど、でも今作を聴いて感じる「居心地の悪さ」はオリジナルグランジの先人たちが歌っていた事と同じだ。
 グランジから始まった同調圧力と無意識の暴力との戦い。凄まじい音像が確かにある。







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第12位:新世界標本/wombscape

 東京を拠点に活動するアートコアバンドwombscapeの初の正式音源となる1stミニアルバム。
 アナログな音色を出した録音だったりとか、イントロダクションやアウトロも含めて7曲で一つの作品というプログレ的な作品構成もそうだけど、フロントマンでメインコンポーザーのRyo氏の美意識と世界観を今作からヒシヒシと感じ、カオティックハードコアという単語では語り尽くせない名盤。
 特に「正しい愛が正しい絶望に変わるまで」は今作でも屈指の美しさと絶望を描く屈指の名曲。24分の中で描かれていく「新世界標本」は純粋なアートだ。









第11位:TOBIRA/ele-phant

 ABNORMALS、KING GOBLIN、exBUCKET-Tのメンバーによって結成されたギターレス3ピースele-phantの1stアルバム。
 ギターレスという編成で、歌とベースとドラムという最小限の編成で生み出す最大の効果。それは割礼やATATHEMAが持つミニマルさにも近いし、この3人だけで全てを成立させてしまってる。
 既存のドゥームやサイケとは全く違うアプローチを取り、リフで押し潰さず、リフを聞かせ、メロディに溢れ、躍動で踊らせ、そして最高のボーカリストによる歌で心を奪い取る。それはロックが持つ危険なエロスだ。
 似ているバンドゼロ、斬新でありスタンダード、だけど取りつくかれたら逃れられない「悪魔の歌」がそこにある。歌謡エクストリームミュージックここに極まり!!









第10位:Kranke/Syrup16g

 奇跡の生還ライブから再結成、そして昨年のアルバムリリースとシロップは完全に表舞台に帰ってきたけど、意外と間を空けないであっさりとリリースされた5曲入EP。
 今作で歌われている事は言ってしまえば諦めの悪さと、思春期的な拗らせた感情とこれ以上に無い位にシロップではあるけど、本当に優しい曲ばかりが並ぶ。
 今作の楽曲たちは間違いなくシロップ以外には作れない曲ばかりだし、静かにゆるやかに、でも確実にシロップは歩み続けている。単なる再結成出戻りでは無い、シロップにしか無いギターロックのスタンダードが詰まっている作品だ。







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第9位:The World Doomed to Violence/Su19b

 97年に結成され、これまでに多数の7インチやスプリットをリリースして来た神奈川発世紀末行きパワーヴァイオレンスSu19bの1stアルバム。
 心拍数が停止してしまいそうな激遅圧殺スラッジから破滅に向かって爆走する激速ファストパートの両極端な極限を極めた音。ローファイさを前面に押し出したマスタリングだったりとか、リヴァーブかかりまくった暗黒グロウルを放つボーカル。現在進行形のパワーヴァイオレンスと比較しても全然質感が違うし、人によってはブラックメタル的な感触を覚えると思う。
 本人たちはブラッケンドパワーヴァイオレンスを自称しているが、最早ペンペン草すら生えない全てが無に還った世紀末の黒は東のCorruptedと呼んでも良いだろう。
 フューネラルからスラッジからデスメタルからグラインドまでとエクストリームミュージックを縦断した末の音は極限という言葉しか見当たらない。
 








第8位:lastorder/zArAme


 2008年のSPIRAL CHORDの突然の墜落から表舞台から姿を消していた竹林現動の新バンドの1st音源。
 誰もがこの男の帰還を心待ちにしていたのは当然だが、現動が新たに生み出した音は末期COWPERSの持つあのエモーションを更に突き詰めた現動にしか生み出せない北の大地からの冷徹な熱情の数々。
 長年現動は表舞台から姿を消していたが、その間に現動の代わりになる人間は誰も登場しなかった。狂音乱舞楽団の冠を背負いながら地獄の淵から帰ってきた男達の生み出すスリリング極まりない音の数々。これを単なるエモとか激情で片付ける事は不可能であり。zArAmeという言葉でしか言い表せない。
 心の底から言うよ。おかえり!!!!!







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第7位:De Fragments/Milanku

 2013年秋の魂を震わせまくった来日公演から2年、今年で結成10年を迎えるMilankuの3rdアルバムが遂に届いた!!
 メンバーチェンジ等もあったが、轟音系ポストロックとポストメタルを基軸に、真正面からドラマティックな轟音をぶつけてくる。正統派ではあるが、メロディセンスは更に磨かれている。
 白銀の轟音は幻想的なメロディはそのままに、肉感的な感触も増え、より生々しくタイトな音でバンドの進化を見せつける。作品としてのインパクトは前作の方があるけど、完成度は全然負けてない。
 国内外問わずに短命で終わってしまうバンドも多い中、10年に渡って活動を続けこうして3rdアルバムをリリースしたのは何とも感慨深さがある。再来日を是非とも!!









第6位:僕は透明になりたかった/それでも世界が続くなら

 まさかの切欠で出会ってしまったそれせかのメジャーリタイア最後の作品となる5th。
 メジャーの作品とは思えない荒々しい録音、生々しい轟音ギター、メロディは非常にキャッチー。そして見たくない現実を言葉にして突きつける。ロックとは幻想を暴き続ける事である事を証明し、どこまでも不器用に痛く搾り出す音と歌の切迫感。
 ギターロック・オルタナティブロックのスタンダードを描き、ライブ感を真空パックし、純度の高い物だけで構成された真摯過ぎる作品。
 この人たちはどこまでも血まみれになりながら、それでも音を奏でる誰よりも残酷で優しいアーティストだ。そしてメジャーリタイアから更に凄まじい作品を生み出す事に…










第5位:The Sense Of Wonder/Detrytus

 国産ポストハードコアの孤高の存在であるDetrytusの2ndアルバム。
 アルバムタイトルは「一定の対象、SF作品や自然に触れることで受ける、ある種の不思議な感動」って意味らしいけど、正にそんなタイトル通りの作品だと言えるだろう。
 決してアバンギャルドな事もしていないし、難解な事をしている訳でも無い。寧ろ3ピースという編成の無駄の全く無いサウンドフォルムと緊張感を最大限に生かしたヒリヒリしまくったオルタナティブロックアルバムでありながら、生々しい程にドキドキしてしまうこの音は何なんだろうか?
 自らのルーツを完全に消化し、バンドのアンサンブルを細胞レベルまで極める事によってヒリヒリしていて全容が掴めない、でもロックのカタルシスに溢れた作品を生み出したDetrytusには本当に拍手喝采だ。DischordだとかHooverだとかでは形容不可能なロックバンドのまま完全なるオリジナリティを獲得した大名盤。もっと沢山の人に聴かれるべきだろ!!









第4位:THE ARK Work/Liturgy

 狂気のポストブラックメタルであるLiturgyの3rdアルバム。それがとんでもない大問題作であり大傑作となってしまった。
 前作が生温く感じてしまうレベルでLiturgyの狂気が詰められた作品であり、そして本気で他に似ているバンドや作品が全く思い浮かばない作品だ。一言で言ってしまうと本気で頭オカシイし気持ち悪いビートと音しかない。
 ほぼクリーントーン、叫び無し。そもそもブラックメタル要素は殆ど無い。プレイヤーが壊れたんじゃないかと思うズタズタに壊れまくったビート、ちゃんとメロディが想起されるからより不気味なトレモロ、そして生気の全く無いボーカルと抜け殻だらけの音は完全にカルト。ヒップホップやブレイクコアといった音にそれを近づけながらも決してそこには属さないでいて、今作で正にLiturgyでしか無い音を生み出したのだ。本当にここまで気持ち悪くなる音は無いし、それをクリーントーンで生み出してしまったから本当にタチが悪いったらありゃしない。
 究極に異物感と恐怖を覚える音に歪んだ音は最早必要無い。ある意味では歴史に残って欲しい作品。今作はメタルとか云々じゃなくて一つの表現の究極系だと断言したい。









第3位:PRAYGROUND/BOMBORI

 新たなるエクスペリメンタルを創造するBOMBORIの2ndアルバムはバンドの途方も無い進化の証明となった。
 「HEAVINESS(ヘヴィネス)」をキーワードに、あらゆる音を食い散らかし、その結果完全に化け物な音を吐き出す永久機関。ジャンルの形容は不可能。数多くのフェスやイベント、フランスツアーで鍛え上げた音のグルーブと馬力はそのままに、更なる独創的エクスペリメンタルの生み出す事に成功した。
 単なるアバンギャルドにも走らない。単なる技術主義にも走らない。音自体はキャッチーな余地を残し、リフで圧殺し、轟音でトランスさせる。確かな取っ掛かりがどの曲にも存在しているからこそ余計に引き摺り込まれたなら逃げる事は不可能だ。
 滴り落ちる汗、背筋を走るゾクゾク感、未知の世界に触れそうになる瞬間の覚醒、それらを全てヘビィネスから発信する。これはもう理屈で語る事は到底不可能だろう。
 強烈な激音の中で渦巻く一抹の刹那の最果てである最終曲「Echo」はBOMBORIにしか生み出せなかった名曲であり、この曲が全ての行き着く所だ。
 触れた者全員爆殺確定。完全無欠のモンスターことBOMBORIはこれから更に全てを喰い殺していくだろう。最高だ!!









第2位:最低の昨日はきっと死なない/それでも世界が続くなら

 メジャーからリタイアし、レーベルすら所属せずリリースされたそれせかの6thアルバム。
 、廃カラオケボックスの一室で一発録音され、加工は全く施されてない最早ライブと全く変わらないトーンとテンションでレコーディングされているが、先ずその完成度の高さに驚く。
 そして「希死念慮」をテーマにして作られた楽曲たちは、安易な絶望や慰めすら尻尾を巻いて逃げ出すリアル。完全に悟りの境地であり、アンビエント色の強い音色が余計に悲しく響く。
 まるで「生活」の頃のエレカシとSyrup16gと「深海」の頃のミスチルとブッチャーズが全く薄くならずに共存してしまった世界。そして「最後の日」の「俺はもう長生きでいいよ」というフレーズが全ての行き着いた先だと思う。
アッパーな曲はほぼ無し、底の底に沈んだ先に何を見るかは聴き手それぞれにあるけど、こんな純粋な音楽は他に無い。
 カテゴライズされた絶望や死にたさでは無く、本気で足掻く人を優しく包み込む作品だ。こんなリアルで生々しくて残酷で優しくて透明な音は他に無い。









第1位:Eternity/REDSHEER

  ex.ATOMIC FIREBALL、ex.SCALENE、ex.Bucket-Tのメンバーによって2013年に結成されたREDSHEERの1stアルバム。
 90年代ポストハードコアからデスメタルまでメンバーそれぞれのルーツは多岐に渡り、それらの影響を受けながら既存の音楽をトレースする事に中指を立て、自らのルーツとキャリアを大切にしながらも、それらを嘲笑うように既存の音楽に無いREDSHEER is REDSHEERのみを追求したサウンドは激烈で膨大なエネルギーを持ち、変拍子とリズムチェンジも多い複雑さが生み出す構成美もあり、人間臭い生々しさもあり、聴き手の肉体をゴリゴリ破壊する攻撃性と、聴き手の内面を破壊するダークネスとサッドネスを兼ね備えている。
 激音でありながら尖りだけじゃ無く独特の丸みも音に感じるし、何よりも全10曲のベクトルは全然違うのに一つの世界観で統一されているし、それは正に「愛と憎悪」だ。そんな作品を単純にカオティックとか激情と言う言葉で終わらせるのは絶対に違う。新たなスタンダードを提示したオルタナティブロックであると同時に、唯一無二の激音で地獄を生み出す作品でもあるのだ。
 個人的に今年一番ライブを観たバンドだったし、何度ライブを観ても音を聴いても、胸の震えが止まらなくなってしまった。心の底から出会えて本当に良かったと思うし、こんな激音にはもう二度と出会えない気もする。2015年は僕にとってREDSHEERの一年だったんだよ!!







 今年も30枚と搾って選ばせて頂いたので、気に入っているけど漏れた作品多数です。簡単に言うと2015年はREDSHEERとそれせかとBOMBORIの年になったなって所です。というかそれせかとの出会いは色々と僕を狂わせてしまった気すらします。去年はREDSHEERに出会い、今年はそれせかに出会うって、自分にとって人生のバンドとまだまだ出会えるのは本当に幸せだと実感してます。
 今年もライブにやたら行ったりしてました。本当に外タレ来日も多かったし、待望のANATHEMA来日公演やTJLA等特別なイベントもありつつ、DIYな来日公演もありつつ、国内バンドの企画やライブも熱いのばかりで金と時間とあと3人位自分が欲しくなったりしましたね。
 それとずっとやりたかった自主企画の方もやらせて頂きました。相方のMOCHIとあーだこーだ言い合いながら出演バンド決めたりとかは本当に楽しかったし、出演して下さったBB、bilo'u、Su19b、ZOTHIQUEには本当に感謝しかありません。来て下さったお客さんと二万電圧スタッフの皆さんにも本当に感謝しています。
 今年も夏前に自主企画打つ予定なので、詳細決まり次第アナウンスさせて頂くのでチェックして下さりましたら。
 それと2015年はインタビューを6本やらせて頂きました。NoLA、SEI WITH MASTER OF RAM、STUBBORN FATHER、REDSHEER、Birushanah、TILL YOUR DEATH RECORSの皆さん本当にありがとうございました。
 今年は現時点で決まっているインタビューの話も多いので例年よりハイペースでやっていく予定です。
 まあ大分遅くはなりましたが、これにて2016年のGuilty Forest始めさせて頂きます。今年は攻めるよ!!今年もよろしくお願いします!!

■オルタナティブであるということ

 記事のタイトルは僕が思春期時代に影響をかなり受けたMO'SOME TONEBENDERの名盤「LIGHT,SLIDE,DUMMY」の帯に書かれていたキャッチコピー。
 14歳だった当時、Syrup16gやGRAPEVINEといったバンドを愛聴していて、その流れでモーサムに触れたけど、ファーストインプレッションは最悪だった。全然メロディアスじゃないし、音質良くないし、正直に言うと雑音にしか聴こえなかったんだけど、金の無い男子中学生は折角買ったCDだから聴き込みます。その結果、爆音のリフとグルーブが渦巻くドス黒い衝動、言葉にならないエネルギーの塊の虜になりました。
 NIRVANAといったグランジ勢にも影響を受けましたけど、MO'SOME TONEBENDERは僕が日本のうるさい音楽を好きになる一番最初の切欠ですし、「LIGHT,SLIDE,DUMMY」は墓場に持っていく一枚です。



 よく色々な人が「ジャンルとか分からないし、もうオルタナって単語で良いじゃん。」みたいな事を口にします。僕もそれには大きく賛同しています。
 激情系とかカオティックハードコアとかネオクラストとかポストメタルというサブジャンルは深さを求めるフリークスにとっては確かに便利なラベルかもしれませんけど、同時にそれらを知らない人にとっては敷居の高さを作ってしまうのも事実です。
 同時にそれらのサブジャンルもテンプレ化が進んで過渡期になっているのも事実だと思います。僕がCONVERGEには心酔したけど、そのフォロワーにはあまり心が動かなかったのは、CONVERGEが持っていたカオティック以前にまずハードコアとしてとてつもなく強くて格好良いという点、CONVERGEが持つ強さの後ろに隠された脆さや繊細さ、人間離れしたテンション、そういった物があまり感じられなかったからです。
 CONVERGEがカオティックハードコアになったのはあくまで結果論だと思いますし、それ以前に新しいハードコアを確かに鳴らしていました。そしてそれらは未だに色褪せませんし、CONVERGEは現在でも全くブレずにそんな音を放出しています。だからみんな未だにCONVERGEが大好きなんじゃないかな。そういった意味ではCONVEREGは未だにオルタナティブな存在なのです。



 でもオルタナといった言葉ですら誤解と湾曲を繰り返し、それについて誰しもが納得できる説明を出来る人は殆どいないと思います。僕も自信がありません。
 ポストグランジという単語も僕の中ではTHE CREATOR OFとか若いバンドだとWonderLandみたいなグランジを起点にして、その先の新しい音楽を追い求めオリジナリティを獲得しているバンドに使う言葉だと思ってたんですけど、やっぱりポストグランジという言葉自体がハイプな物になってしまってますし、オルタナって言葉自体も実際そうなっていると思います。
 僕がREDSHEERやweeprayに心酔しているのは、彼らが「その先」の音を明確に提示しているからであるからですし、それこそBBはメンバー全員が凄まじいキャリアを持ちながらも、それを置き去りにして「現在進行形の音が最高傑作」である事を証明し続けています。だから僕はBBが大好きですし、12/20の自主企画にも呼ばせて頂きました。



 僕自身が別に創作活動をしている訳では無いですけど、もしそういった活動をこれから始めるなら絶対のルールとして「他に無い物」を作るって事は絶対のルールにすると思います。
 BBやREDSHEERは今SNSや口コミで大きな話題を集めてますけど、本人たちが新人バンドのつもりでいても、やはり傍から見たらベテランになってしまいします。そうしたバンドを「喰い殺してやる!!」って若手の存在こそがシーンの健全な循環に繋がるのでは無いでしょうか?
 NoLAやBOMBORIやWonderLandといった既にオリジナリティも高いライブのクオリティも獲得している若手が存在していますが、そういったバンドはもっと多くのフリークスの間で情報が共有されるべきですし、そうした若手がもっと多く登場して欲しいなとも思ったり。同時に僕自身のアンテナも万能では無いので、「良い若手いるぜ!!」って人がいましたら遠慮なく教えて欲しいです。



 話が逸れに逸れまくりましたけど、オルタナティブとはあらゆるサブジャンルを総括するだけじゃ無く、コピーバンドじゃない、そのバンドじゃなきゃ体験出来ない物を提示するバンドにこそ使われて欲しいですね。
 言葉じゃ説明出来ない、未知のエネルギーこそがエクストリームミュージックであり、オルタナティブなのですから。そう考えると今の福島バンドの流れは本当に面白いですし、かつてのLess Than TVとかZKとかが提示していた「面白い事をやりたきゃやっちまえ!!」なエネルギーがそこにはあります。
 未だにSSEや初期フールズメイト辺りのバンドが評価されているのは、単なる懐古では無くて、その時代にしか生み出せなかった表現衝動が存在しているからですし、今のバンドは「今しか生み出せない物」を提示してこそ意味がありますし、それは絶対に色褪せませんから。
 僕がMO'SOME TONEBENDERを聴いた時の衝撃だったり不快感だったりな様々な感情こそオルタナティブの原点ですし、僕はそれを未だに探し続けています。

■2014年BESTアルバム TOP30

 2014年もあっと言う間に終わってしまいましたね。明けましておめでとうございますと言いたいですけど喪中なので新年のご挨拶は控えさせて頂きます。
 今回で5回目になる年間ベスト、今年も色々と音源買いました。本当に良い作品ばかりでした。勿論例年通りまだ買えてない音源も多数だし、色々とアレな感じですけど、今年も自分的なログとして年間ベストはやります。まあ例年と違って2015年になってからこの記事は書いてますけどね。
 去年まではBEST50って感じでやってましたけど、今年は思い切ってBEST30まで絞らせて頂きました。そのお陰で色々と漏れた名盤も多数ですし、何でこれが入って無いんだって意見もありそうですけど、それはそれこれはこれって感じで見逃して下さい。それではサクッと30枚発表します。



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第30位:And Baby / Safe Crusades / No Judgements/The Caution Children

 今年も多数の素晴らしい名盤を送り出したTokyo Jupiterだけど、特にTCCの最新作が素晴らしかったです。同じTJRのThe Black Heart Rebelionとは違って王道の轟音激情系ハードコアを突き詰めたTCCだけど、これまで以上にサウンドが屈強になりながらより美しく進化しているし、マスタリングも滅茶苦茶良い。美し過ぎて強い激情系ハードコアバンドとしてTCCは不動の地位を確立したまである。



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第29位:流転の幻日/RED RAN AMBER

 
 今年は国産グラインドが名盤を多数輩出していたけど、RRAもそんな一枚。ex.324のメンバーが在籍するRRAの2ndはこれまでも禍々しいグラインドコアサウンドだけじゃなく、美しい激情系なサウンドを取り入れてより進化した作品になったと思う。暗黒のカオティックグラインドの地獄でありながら、速く禍々しく美しいサウンドはとんでもないインパクトだ。破滅的美しさが暴走する様は正に激音の一言しか無いだろう。



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第28位:The Dark Halo/不幸

 各地でその名を広めていた大阪のドゥームバンド不幸の待望の1stはこれぞ王道を往くドゥームメタルといった会心の一作。ハードコア成分を感じさせながらも、泥臭さでは無くて、サイケデリック成分を表に出したサウンドはEWやSleepといった王道サイケデリックドゥーム好きには堪らない内容になっていると思う。シークレットトラックも含めて気を許せない緊張感と黒さが常に充満するこれぞドゥームといった快作。



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第27位:ZOTHIQUE/ZOTHIQUE

 国産ドゥームといえば僅か一年でリリースされたZOTHIQUEの2ndも素晴らしかった。JAH EXCRETIONをベーシスト兼ノイズ担当としてメンバーに迎えて制作された今作は前作同様にGOUMのkumi嬢をゲストに迎えた新機軸な暗黒童謡ドゥームまで飛び出し、よりドロドロと蠢くサイケデリックな音のみしか存在しない。よりぶっ飛んだシンセの音も含めて更にトリップ出来る危険なドゥーム作品になってしまったのだ。



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第26位:I will be your blue friend/blue firend

 akutagawaのメンバーも在籍するblue friendの待望の1st。現行のUS激情の最先端の音と強くシンクロし、数多くのバンドへの愛を感じさせながらも、それを確かに消化した末のバーストしまくる疾走感が最高だし、斬新さやアバンギャルドさは無いにしても、王道の激情系ハードコアとして堂々とその音を放つ。ベタだけどそれが良いし、スタイリッシュに突き抜けているけど熱い!!特に今作のリードトラックになっている「Midikai」のインパクトは強烈だった。




EyehategodEyehategod
(2014/05/27)
Eyehategod

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第25位:EYEHATEGOD/EYEHATEGOD

 俺たちのスラッジ神であるEHGの復活作はもう堂々とEHGでしか無かった。14年振りの5thっていうのも色々凄いけど、しかし何一つブレずにEHG印のサウンドを容赦無く展開する今作が最高じゃない訳が無いし、スラッジコアの先人による見事すぎる復帰作。作風こそ復活前と何一つ変わってないけどそれで良いのだ。泥臭くハードコアなスラッジサウンドで気持ち悪い顔してしまうだけで良いのだ。そんな訳で単独での来日をいち早く望みます。



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第24位:暗夜に蠢く/ZENANDS GOTS

 本当に千葉拓哉という男の頭の中にはどんな悪魔が棲んでいるのだろうか。るギターボーカルとドラムの2ピースで残酷過ぎる世界を生み出すゼナンズの待望の正式リリースの1stミニアルバム。超絶ファストでショートでハードコアやグラインドコアの影響を受けているサウンドだけど、そこのルールを守る事を全否定し、ひたすら地獄のみを産み落としまくっている。たった15分で聴き手を完全獄殺する負の世界に選ばれた表現者の手による本物の地獄が今作にはある。




Time to DieTime to Die
(2014/09/30)
Electric Wizard

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第23位:Time To Die/Electric Wizard

 俺たちのEWが完全に帰ってきたと拳を突き上げたくなる作品だ。悪趣味極まりないアートワークから最高だし、これまでの日和っていたEWは完全に死んだ。全盛期のEWが持っていた極限すぎるサイケデリックさも取り戻し、より重くなったサウンドが生み出すグルーブに酩酊必至!!今作には整理された美しさなんて何も無いし、ダーティさを追い求めてこそのEWだ。マリファナ馬鹿によるマリファナドゥームがやっと帰ってきた事が僕は心の底から嬉しいんだ!!




DAWNDAWN
(2014/10/08)
URBAN PREDATOR

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第22位:DAWN/Urban Predator

 茨城県古河市を拠点に活動するグラインドからの突然変異であるベースレス3ピースURBAN PREDATORの初の全国流通作品である1stミニアルバム。既存のハードコア・激情系・カオティック・グラインドに見事に喧嘩を売り、カオティックだとか激情とかグラインドという枠組みに嵌ってくれない。やりたい事を徹底的にやり尽くしながらも、それをお行儀よくまとめていないし、8弦ギターとブラストビートと言葉のナイフによるたった3人の手によって生み出された不協和音としての仮泊反応。URBANは正しい音のマッドサイエンティストであるのだ。エクストリームミュージックの新たな夜明けだ。



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第21位:tetola93/tetola93

 2012年に解散した栃木県足利市を拠点に活動していた激情系ハードコアバンドであるTetola93のディスコグラフィーでありながら全曲再レコーディングされた実質最初で最後のフルアルバム。ダークでシリアスなメッセージを放つ激情系ハードコアとしてとんでもないエネルギーを持ち、凄まじくショートで瞬発力に満ちた激情を放つ。まさかの「アンインストール」のカバーまで繰り出しながら、複数ボーカルでハイテンション極まりない音を繰り出しまくる。しかしながらシリアスに社会の闇を叫ぶ音は単なるカタルシス重視の激情では無い。今作はどこまでも重く聴き手に迫るのだ。既にバンドは解散しているけど、今こそ本気で説得力を持つ作品だ。



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第20位:暴妖/discotortion

 気付いたらex.COWPERSとex.200MPHがぞれぞれ二人在籍すると言う最強布陣になっていた札幌のdiscotortionの3rdは教科書通りに正しく音楽をする事に常にNOを叩きつけてきた彼等の真骨頂となっている。サンディエゴ周辺だとかポストハードコアを継承しながら、それをズタズタにしまくって再構築した彼等独自の音楽性を、更にズタズタにしてしまい、新たな形に構築し、今まで以上にジャンクで血生臭く破壊的だ。「もっと速いバンドも、もっと重いバンドも山ほどいるが、こんなバンドはdiscotortion以外にはいないのだ。」とリリースインフォにはあったけど、正にその通りでしかない。



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第19位:Epicureans/Yumi

 先日来日を果たしたシンガポールの激情系ハードコアYumiの1st。それが正に「君の靴と未来」の頃のEnvyに匹敵する音だったのだ。HIHAのスプリットで聴かせたポストブラック然した音では無く、激と美が同居し、これぞ激情系と言わんばかりの王道サウンドで攻めまくる。荒々しさをしっかり感じさせながらも洗練された音もグッドだし、今盛り上がりを見せている東南アジア激情をいよいよここまで来たかと思った。来日公演も良かったし、本気でこれから追いかけていきたいバンドだ。




Animal MotherAnimal Mother
(2014/10/14)
Today Is the Day

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第18位:Animal Mother/Today Is The Day

 もうブレずに凄く格好良い音をこの人たちは生み出しているよなあ。これまで以上にジャンクで血生臭くなった激烈サウンドは最初から最後まで殺伐しまくっているし、音楽的多彩さもアピールしながらも、一番痛烈だった頃の音に回帰しているのがまた素晴らしい。90年代初頭から活動を続けながらも常に悪意の塊みたいな音しか生み出していないし、今作でもそれは全然ブレていない。大ベテランの貫禄と余裕を感じさせつつも、本気の殺意しか無い。




Songs of InnocenceSongs of Innocence
(2014/10/14)
U2

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第17位:Songs of Innocence/U2

 U2って誰?騒動も記憶に新しい世界のロックモンスターの実に5年振りの最新作は80年代U2のあのメロディセンスを彷彿とさせ、ロックなU2の復帰作となっている。単なる原点回帰かと言うと違うし、これまでの作品の流れを汲み取りながら初期衝動に満ちたロックを鳴らしている。ここ最近のU2は勿論大好きなんだけど、渋くありながらもロックバンドであり続けているU2をここで聴けるとは思ってなかったし信者としては大歓喜するしかない。しかしながらエッジ先生のギターのセンスが本当に良い。ボノのボーカルも相変わらず最高だ。




viewview
(2014/06/04)
Anthology three chord

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第16位:View/anthology three chord

 札幌のエモーショナルロックバンドの1st。USエモリヴァイバル、何よりも北海道と言う多くの偉大なるバンドを生み出した地のDNAを完全に受け継いだバンドであり、特にbloodthirsty butchersからの影響を色濃く感じながらも、模倣じゃ無くて、継承する。多くの先人達への敬愛、そしてそれを昇華するセンス。WE ARE!亡き今、彼等こそが北海道エモの真っ当過ぎる継承者になったのだ。全7曲、捨て曲は一切無しどころか全曲球玉の名曲となっており、本当に素晴らしい1stになったと思う。




Distant SatellitesDistant Satellites
(2014/06/10)
Anathema

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第15位:Distant Satellites/Anathema

 前作も前々作も素晴らしかったけど、今作もただただ素晴らしい。もうゴシックメタルだとかプログレとかそういったカテゴライズも不要だし、ただただ名曲のみを生み出している。今作も天上の美しさは健在だし、涙無しでは聞けない名曲ばかりだ。ゴシックメタル時代を彷彿させる曲もあり、打ち込みを取り入れた新機軸な曲もありながらも、正にANATHEMAの集大成と呼ぶに相応しい名盤になっている。今作でも僕たちを桃源郷へと誘う音は健在。その神からの福音とも言うべき音にただ溺れっぱなしになるだけだ。



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第14位:Split/TRIKORONA × STUBBORN FATHER

 今年の最後の最後に真打とも言えるスプリットが生まれてしまった。東京のTRIKORONAは最早パワーヴァイオレンスですら括れなくなってしまった。宇宙かと思わせて、そことは全く違う場所へと道連れにしてしまう異次元パワーヴァイオレンスで、大阪のSTUBBORN FATHERはもう激情・カオティックの最高峰としか言えない出来となっており、混沌に次ぐ混沌で最早交通事故みたいな音になってしまっている。東京と大阪の化け物バンド2つの激突が生み出すエネルギーは想像を遥かに超えているし、この2バンドの行き先はもう誰にも分からない。




Primitive and DeadlyPrimitive and Deadly
(2014/09/02)
Earth

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第13位:Primitive and Deadly/Earth

 ドゥーム・ドローンの最重要バンドであり、御大Dylan Carlson率いるEarthの2014年リリースの最新作はシンプルなバンドサウンドとリフに回帰し、earth史上最もロックな作品となっている。これまで同様にアメリカーナな要素もありながらも、ヘビィなリフが作品を構成し、グルーブの重さと美しさを両立してしまったのだ。ゲストボーカルのQueens Of The Stone AgeのMark LaneganとRose WindowのRabia Shaheenの二人のボーカルも最高だし、誰もが望んでいたヘビィロックとしてのearthがここに極まったのだ。Dylan先生の天才っぷりにはもう驚くしか無いし、これは最早悟りの境地だ。




HeathenHeathen
(2014/03/25)
Thou

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第12位:Heathen/Thou

 ルイジアナの極悪スラッジの4thは。これまでの憎悪に満ちたスラッジサウンドでは無く、叙情溢れる芸術性を手にし、これまでで一番美しい作品になったと言える。これまでの作品にもふりかけ程度にはそんな要素はあったけど、こうした要素を前面に出したのは正解だと言えるし、かといって激重スラッジさが後退したかと言ったら大間違いで、暗黒スラッジサウンドも余裕で健在。バンドとして完成度の高さは屈指の物になっているし、誰にも文句を言わせない暗黒芸術が極まった作品だと言えるだろう。




JidouJidou
(2014/11/05)
カイモクジショウ

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第11位:Jidou/カイモクジショウ

 ベースレス女性ボーカル3ピースヘビィロックバンドであるカイモクの待望の1stは正にヘビィロックの全てが詰まった作品になった。メンバー全員が超絶技巧を活かし、他の音が入り込む余地の無い奇跡の三角形を形成している。その全てが必然として存在しているし、あらゆる物を咀嚼しまくって消化して生み出された音は本質的な意味でのミクスチャーであると思うし、カイモクは形骸化する事に対して全力で「NO」を叩きつけた。何よりもこの音がアンダーグラウンドな音じゃなくて、オーバーグラウンドな音として産み落とされたって事は本気で凄いんじゃないかな?今作は王道を往く作品でもあり、カウンターでもある。だからこそ2014年に日本のヘビィロックの新たな必然として生まれたのだ。



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第10位:レジスト・レジスター/アジアの純真

 この作品は今年本当に聴いた一枚になったなあ。元々はParc Fermesというバンド名で活動していたが2014年からアジアの純真へとバンド名を改名、それと同時にリリースされた自主制作1stフルアルバム。自ら「ポリティカル・ハード・アート・チーム」を名乗り、「革命と闘争のロマン」をテーマに掲げ、数多くの思想や事件が持つエネルギーを考察し、それを音楽だけで無く、ライブパフォーマンスやアートワーク等でも体現していくスタイルは独特ではあるけど、ハードコア・レゲエ・パンク・オリエンタル・レトロといった雑多な要素を持ちながら統率された楽曲、泉中水氏のポエトリーとラップによるボーカルスタイル、それぞれの楽曲が持つ情報量の多さ、どれも異質であり、異様なエネルギーを持っているし、同時に激情系ハードコアの流れにもある。しかしアジアの純真は紛れもなく正しいロックバンドだし、誰にも真似できないオリジナリティに溢れながらも、そのエネルギーの膨大さこそが彼等の真髄だ。




Rhapsody in beautyRhapsody in beauty
(2014/10/15)
THE NOVEMBERS

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第9位:Rhapsody in beauty/THE NOVEMBERS

 今年になってこれまでノベンバと無縁だった層にも大きな評価を得た5th。「美しさ」をテーマにした作品となっており、同時にノベンバのこれまでの作品で最もロックのロマンを感じる作品になっていると思っている。前作での多様性とは全然違うし、しかしこれまでのノベンバとも違う、歪みも美しさも耽美さもノイジーさも手にした残酷過ぎるロマンの結晶はロックが持つ妖しいロマンに満ち溢れているし、俗に言う「ロキノン系」だとか「ギターロック」の広い様でいて狭い範疇で語ってはいけないバンドになったと思う。まさかのBorisとの対バンだったりで、これまでのイメージを変化させ、これまでノベンバとは無縁だった層にも着実にアピールしながら、非常に多数の色彩によって描かれたロマンと美しさは今のノベンバの大きな魅力だろう。ロックのロマンスが揺らめきながら美しく輝いている。本当に良いバンドになったなあ。



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第8位:Hope Is Misery/Walk Through Fire

 weeprayの阿武さんが「海外のwombscape」って言ってお薦めして下さって聴いたけど、間違いなく今年の暗黒大賞最優秀作品だ。今作はスウェーデンのスラッジ・ドゥームの3rdである今作はダウンテンポを極めに極めた暗黒スラッジであり、激重・激遅・激暗の全てを兼ね備えた極限過ぎるサウンドは確実に人を選ぶとは思うけど、暗黒の世界観を持ちながら、時にハードコアな要素も感じさせ、スラッジな音の中から悲哀の旋律を確かに感じさせ、ズブズブと奈落の最奥へと引きずり込まれるサウンド。圧倒的な完成度を誇るし、この手の音楽の最高峰とも言える大傑作。ぶっちゃけアルバム全部通して聴くと体力かなり持って行かれてしまうけど、この手の拷問スラッジでは間違いなく最高峰に位置するだけの作品であるし、ダウンテンポの美学と暗黒の美学による黄泉の音だ。悪趣味極まりないジャケも最高!!




OSRUMOSRUM
(2014/12/17)
OSRUM

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第7位:OSRUM/OSRUM

 元Z、元AS MEIASの魚頭氏、元NAHTの羽田氏、BALLOONSの藤本氏という重鎮3人によって結成されたスーパーバンドOSRUMの1stは本当に最高だった。僕自身が魚頭圭という表現者の信者でもあるのも大きいけど、魚頭氏がまさかここまで真っ直ぐなエモを鳴らしてくれるとは思わなかった。ミドルテンポで鳴らされる音はギミックなんて何も無いし、時にはブルージーな哀愁も漂わせながら、心に突き刺さるメロディと共に歌われるのは再生の歌だ。勿論魚頭節とも言えるギターの音やフレーズは健在だし、羽田藤本のリズム隊のアンサンブルは最強でしか無いけど、重鎮達が新たに奏でたのはエモもオルタナティブもグランジも全て手にした新たなる旅立ちの歌だ。前に進み続ける人たちへのアンセムしか無いし、本当に聴いていて涙が溢れてくる。




AGONYAGONY
(2014/06/25)
The Donor (ザ・ドナー)

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第6位:Agony/The Donor

 SEC DIMENSIONの元メンバー達によって結成され、あのGREENMACHiNEのメンバーが在籍する金沢のThe Donorの2014年の待望の1stアルバム。ありとあらゆるエクストリームミュージックを吸収し、それをシンプルな3ピース編成で鳴らしながらも、全音圧殺のサウンドしか無い、メタルだとかハードコアだとかを超えて、全てのエクストリームミュージックフリーク必聴の大名盤だろ!!海外でのライブ経験もあるし、メタル・ハードコアの線引きなんて完全に無効でしかねえし、ハードコアパンク・スラッシュメタル・デスメタル・スラッジ・ドゥーム・ネオクラスト・ブラッケンドハードコア・グラインドとこのバンドの音を形成する要素を挙げると本当にキリが無いんだけど、それらを爆音で鳴らしているから最高に格好良いし、最早「音でかくて強くて格好よきゃ良いんだよ!!」と言わんばかりのサウンドは燃え上がるしかない!!ライブも最高だし、もう言う事は無い!!




ヒビノコトヒビノコト
(2014/09/10)
isolate (アイソレイト)

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第5位:ヒビノコト/isolate

 東京暗黒重速歪音楽団isolateの1stは激情系ハードコアの新たなる未来を生み出す作品だった。単なる激情系ハードコアではない、単なるブラッケンドハードコアでは無い、これまでリリースされた作品も勿論素晴らしかったけど、それすら生温く聴こえてしまう位に、今作は暗黒も激烈さも痛みも美しさも轟音も全てが桁が違う。激・重・暗・美・裂・黒だと?そんな言葉じゃ表せない何かが確かに存在していて、そんな化け物に付いた名前が「ヒビノコト」ってのはまた凄いと思う。その音も、言葉も、本当に規格外過ぎるし、正直ここまで凄い作品を作り上げるとは思っていなかった。これまでも新たなる激情・カオティックを鳴らすバンドとしてisolateは圧倒的な存在感を放っていたけど、今作でそれは確固たる物になったと思う。紛れも無くisolateにしか生み出せない作品だし、39分間が本当に一瞬で過ぎ去ってしまうし、これは真髄の音だ。この怪物の音はもう形容すらさせてくれやしない。極限の熾烈なる美しき黒の濁流。もうそれでしかないのだ。




NOISE (ALBUM+SINGLE)NOISE (ALBUM+SINGLE)
(2014/06/18)
BORIS

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第4位:NOISE/BORIS

 ヘビィロックを基点に全ての音を縦断する変幻自在であり孤高であり最果てのバンドであるBorisの2014年リリースの最新作。ヘビィロックサイドに留まらずboris名義での要素を持つ楽曲も普通に存在するどころか、これまでのBorisを総括する作品であり、しかしただ総括するんじゃなくて、散らばりまくった点を一つにせずにそのまま「NOISE」という箱にブチ撒け、そしてそれを最新の形で進化させたのだ。これまでリリースした膨大なる作品が持つそれぞれの実験の結果の再検証であり、同時に発表であり、実験を踏まえた上での実践であり、そしてそれらを散らばったままヘビィロックとして鳴らし、結果として非常にBorisらしい総決算的な作品に仕上げたと思う。本当にこのバンドの触れ幅の大きさやアイデアの多彩さは驚くしかない。それぞれの楽曲がこれまでの作品の焼き直しや再利用では無く、これまでの作品を完全に通過させる事によって全く別の次元へと到達させた作品だ。言ってしまえば「flood」も「PINK」も「New Album」も「feedbacker」も「Heavy Rocks」も今作にはあるし、同時にその過去の作品は存在すらしていないのかもしれない。全曲が必然的にそれらの作品の新たなる息吹であり、長い実験とリリースとライブを重ねて生み出した終着点であり、そして次の出発点なのだから。今作の音は進化系でありながら、脱ぎ捨てた蛹な気もするし、常に人を置き去りにしかしないBorisならではの置き土産なのかもしれない。総括する、一つの点にするのではなく、散らばらせたまま、それをそのまま新たな枠に取り込み、それぞれの楽曲が反発しながら新たな調和を生み出す。その不自然さと自然さこそがもしかしたらBorisが提唱した「NOISE」なのかもしれないし、そんな歪みすら超えて、ただ単純に最高のヘビィロックアルバムだと思う。




Clearing the Path to..Clearing the Path to..
(2014/09/02)
Yob

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第3位:Clearing the Path to Ascend/YOB

 最早ドゥームの領域では語り尽くせないバンドになったと思う。Neurot Recordingsからリリースされた7thである今作は正にYOBの最高傑作であり、本質的にヘビィでサイケデリックでありながら、これまで以上に完成度が高く美しい一枚となった。Amenraもそうだったけど、Neurot Recordingsでリリースされて本当に更に進化したと思う。YOBのボーカルの良さは今作のドラマティックな音に最高に嵌っているし、かといって芸術性重視かと言ったら違って、最高に煙たくてドゥーミー。それでいてヘビィロック的な要素ももちろん健在で、メロディセンスは過去最高の出来になっていると思う。ドゥームでありながらロックで有り続けたYOBは今作でポストメタルの領域に入ってしまったけど、それでもYOBの核に何もブレや揺らぎが無いのが良いし、素晴らしい大傑作なのにあんまり話題になってないのが少しびっくりだったりもする。今年はドゥーム系は国内国外問わずに豊作だったけど、これを超える作品は無いと思う。YOBという素晴らしいバンドの最高傑作だ。




Old Departures New ArrivalsOld Departures New Arrivals
(2014/05/19)
Trainwreck

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第2位:Old Departures, New Beginnings/Trainwreck

 ジャーマン激情の最高峰の名を欲しいままにするEngrave、Eaves時代からジャーマン激情の歴史を作り上げて来たTrainwreckの2014年リリースの最新作品にして本当に久々のフルアルバム。ここに来て本当に集大成であり、最新の進化の結晶をドロップして来た。Trainwreckの手によって2014年の激情系ハードコアの決定打と言える作品が生み出されてしまったのだ。本当に久々のフルアルバム形式の作品だけど、Trainwreckのこれまで、そしてこれからが詰まった作品だと言える。長きに渡って活動を続けるバンドの素晴らしい作品って自ら積み重ねた過去と、その先の未来を感じさせる作品が多いと思うんだけど、今作も例外無くそんな作品だし、Trainwreckがこれまで積み重ねたサウンドと、その先の新たな地平の両方がある正にバンドの最高傑作と言える作品だ。これまでの作品に比べたらレコーディング的な面での熾烈さは少しだけ後退はしているかもしれないけど、バンドの演奏やテンションといった点での熾烈さはよりハイボルテージになっているし、アグレッシブに暴れまくるサウンドこそ普遍だが、よりメロディのドラマティックなエモーショナルさや美しさという点は大きく進化を遂げているし、これこそみんなが待ち望んでいた激情系ハードコアだろ!!今作を聴いていると激情系ハードコアはまだまだオワコンになんかなっちゃいねえし、まだまだ進化と発展の可能性は十分にあると思うし、Trainwreckというジャーマン激情の歴史と共に歩んできたバンドがこうして最新作で最高の作品を生み出してくれた。限界なんてこんな物じゃねえ!!そう高らかに宣言している様にも思うし、この熱さは紛れも無く本物だ。激情系ハードコアはまだまだ行ける!!




HurtHurt
(2014/08/27)
syrup16g

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第1位:Hurt/Syrup16g

 2013年の五月に五十嵐隆生還ライブと言う名の実質Syrup16gの再結成ライブ。そしてその一年後の2014年の6月にに正式に再結成がアナウンスされ、そして突如としてアナウンスされた再結成後の完全なる最新作。2014年リリースの実に6年半振りのシロップの最新作であり、シロップが一度解散してからポストシロップなんて売り文句で色々なバンドが登場したりしたけど、その穴は誰も埋められなくて、日々の絶望や怠惰や諦めや嘆きや、それでも希望とか少しばかりの意地や愛とか、どこまでも人間臭い事を歌い続け、それは鬱ロックなんてゴミみてえな括りに括られたりもしたけど、五十嵐隆という天才であり、ゴミクズなギターロック界の冨樫みてえな立ち位置にいた天才メロディメイカーの最新作。五十嵐隆という男は本当に素晴らしいソングライターである事、同時に五十嵐・中畑・北田の鉄壁の三人によるシロップというバンドはまだまだ未完成であるという事。このアルバムはこれまでシロップを聴いていた人からしたら、それぞれの想いがあるし、絶賛する人もいればdisる人もいるだろう。でもなんで五十嵐隆とかいうゴミクズニートの癖にメンヘラのカリスマになっちまって、武道館ライブまでやってしまったんだっていう男が率いるSyrup16gというバンドが、他に代えのいないバンドなのかは、今作を聴けば分かるだろうし、結局絶望にも希望にも振り切れないゴミクズっぷり、その癖シンプルなアプローチをすればする程に際立つ天才的メロディーセンス、聴き手を突き放しもしないし、抱きしめもしない所。ああ、これこそがシロップなんだって思う。今作は始まりの作品だ。だからこそ歪だし、全曲名曲とは言えないけど、でも最高にシロップらしいシロップにしか生み出せなかった作品だ。ぶっちゃけ2位であるTrainwreckの新作を1位にしたかったけど、今年はもうこれ以外に1位は無かった。ありがとうSyrup16g。お帰りSyrup16g。僕は国際フォーラムでのライブのチケットを取れなかった事を一生恨みます。仕方ないから一生ついて行くよ。



 はい。そんな感じで今年は30枚に絞って選んだので良かったけどランキングに入ってない作品が多数という例年以上に残尿感溢れる年間BESTになりました。しかもいざ30枚選んだら激情系ハードコア・グラインド・ドゥーム・スラッジ多数という非常に偏りまくった年間ベストで、そんな中で信者的なアレでシロップが一位というオチになっているので、もう何がなんやらです。今年もそこそこ新譜系も旧婦系も買ったけど、やっぱりライブで金がガンガン減っていたし、音楽で財政が圧迫されまくった一年になりました。
 色々と振り返ると、編集盤なので年間ベストには入れてないけど、3LAによるIctusのコンプリートディスコグラフィのリリースは本当に事件だったと思う。僕自身がネオクラストに関しては後追いになってしまっているから、こうした形での編集盤リリースは嬉しかったし、Ictusは今年一番聴いたバンドかもしれません。他にもSL'S3再発だったり、Hexisの国内盤リリースだったりと相変わらず3LAは熱かったです。同時にTokyo Jupiterのリリースも熱いのが多かったし、特にTCCの新作は最高の一言でしたね。もう言ったらキリ無いけど、他にも国内外問わず数多くのレーベルから素晴らしい作品が送り出されていたし、そうした状況はリスナーとして大変嬉しいですね。
 ライブに関しては何だかんだ今年も60本以上は行ったと思う。特に印象に残ったのを上げると、先ずは3LA招聘によるHexisの来日公演。東京公演全部行ったけど、まさかのフィリップとかいうアホ外国人を支える運動会で、正にデンマークのMilkcowとしか言えないアホなライブは最高に楽しかった。Obscene Extreameが日本に上陸して、それでのDOOM(UK)の来日も熱かったし、DOOM(UK)のライブは俺の中のクラスト熱をより熱くしてくれました。勿論復活Abraham Crossを含めた国内バンドのライブも最高だったし、次回の開催は他の日も行ける様にしたいなあ。外タレ来日だと約束通り再び日本に来てくれたAlcest、よりpワーアップして再び来てくれたDEAFHEAVEN、Cyclamen今西さんとヒロシさんの招聘によるdjentの始祖であるSikThの来日公演も凄く良かった。でもライブそのもので言ったらRussian Circlesの来日公演が一番だったなあって。紛れもなく今年のベストアクトはRussian Circlesです。
 復活系も熱いライブばかりだった、高校の頃から好きだったSports、俺の中では既にレジェンドだったSxOxBやRise From The DeadやGREENMACHiNEやCo/SS/gZのライブを大阪で観れたのも良かった。でもこうした外タレや復活したレジェンドだけじゃ無く、普段のライブも熱いライブばかりだったなあ。敬愛するTHE CREATOR OFは今年も結局追いかけていたし、ワンマン2公演も勿論行った、それにsekienやカイモクジショウといったバンドと現場で出会う事が出来たのも嬉しかった。特にREDSHEERは本当に久々に心から大好きだって言えるバンドだし、今年は出会ってからREDSHEERのライブは行ける限りは行ったし、来年リリースされるアルバムが本気で楽しみ!!それと屍のラストライブもちゃんと行けて良かった。屍の解散はやっぱり残念ではあるけど、最後の最後まで自らを貫いたライブをしていたし、文句無しに最高のラストライブだったよ。
 そんな感じで簡単に2014年を振り返ったら結局おんクラして一年終わりました。このブログも相変わらずマイペース極まりない感じでした。でも今年は5本インタビューが出来て良かったです。インタビューを受けて下さったCyclamen、SeeK、BOMBORI、weepray、isolateには本当に感謝とリスペクトしかありません。インタビューは来年もやっていきます。これまでにインタビューしたバンドも新作リリースがあったらまた再度インタビューしていくつもりです。それとライブは2015年は流石に少しだけ減らすとは思いますけど、でもライブに行かないとは言ってないので、現場でもし僕を見かけたら気軽に声をかけて下さい。
 2014年は個人的に色々と大きな変化があったり、2chでdisられたり、バンドをサポートする事を改めて考えたりもしたりとかでしたけど、Gulty Forestは相変わらず続けていきます。というか今年で5周年になるのか。ここまで長く続けるとは正直思って無かったなあ。
 ではそんな感じで今年もゆるりとよろしくお願いします。
タグ : 年間BEST

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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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