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■Ufomammut

■Eve/Ufomammut


EveEve
(2010/04/22)
Ufomammut

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 イタリアのスラッジコアバンドであるUfomammutの2010年発表の5枚目のアルバム。3ピースとは思えないとてつもない重厚でヘビィな音圧にまず驚かされるであろうが、5曲45分の組曲となっている今作は、ヘビィさだけでなく、ある種の酩酊感さえも感じる空間的な不穏さと、異次元を感じる時空の歪みすら作り出してしまっているかの様だ。

 Electric Wizard等の影響を感じる、ドープさとヘビィさを持ったリフは更に激震の揺らぎと重さを持っていて、それに空間的な音が加わった瞬間にこの世の物とは思えない異次元の歪みが訪れてしまっているのだ。音割れすらしてしまっている音に美しさなどは全く無く、見えてくるのはひたすらに漆黒のブラックホールに飲み込まれた後の地獄すら無くしてしまった無の世界だ。一本調子にはならない、奥行きの深いサウンドはその向こう側のトリップ感とサイケデリックさを聴き手にじわじわと見せ付けてくれている。中盤の2曲はElectric Wizardがマリファナだけでなく、コカインやLSDも一緒にキメてしまったかの様な危険なトリップワールド、耳を劈くシンセの音と、ドープなギターリフがより危険な世界へと僕達を引き擦り込んでしまう。そして最終章にて異次元の無へのトリップを完全なる破壊によって終わりを迎える。ラスト5分は不気味な語りと全てを塗り潰すかの勢いで鳴っているギターの黒い轟音に全ての感覚を蹂躙されてしまい、そして長々と続くハウリングとドローンなギターのクリーンの音が終わりを知らせる。

 僕は今作を全くの予備知識無しに購入したが、今の時代にここまでドープな音を鳴らすバンドが存在した事に驚いた。Electric Wizard以降と言っても言い位の危険な匂いのするリフとトリップ感覚、それをより凶悪な音に仕立て上げてしまっているのは本当に凄い。音圧の大振動だけでも即死必死だが、それに空間を歪ませる酩酊感を加えたらここまで危険な音になるのだ。暗黒の破壊神が無表情のまま全てを飲み込んでいる。
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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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