■Cinemechanica

■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■Rivals/Cinemechanica


RIVALSRIVALS
(2008/10/10)
Cinemechanica

商品詳細を見る




 ジョージア州が誇るマスロック×ハードコアな音を放出する4人組であるCinemechanicaの08年発表のEP。1stにてTera Melosを更にハードコアにした爆裂バカテクサウンドを展開したが3曲入りの今作はそのハードコア成分を感じさせながらもより緻密になった音が目立つ。時にポストロック的アルペジオなんかも登場しながらもやはりマスロックらしいピロピロサウンドは健在だし、更に緻密になり楽曲のスケールも大きくなった。



 バンドの進化は第1曲「Hero/Protagonist」から伺える縦横無尽に蠢くビートとは対称的に静謐なアルペジオのフレーズが印象的だ。その中でも変拍子駆使のビートは鉄壁だし、繰り返されるピロピロのギターフレーズが一つ一つのキメを見せ、その中で徐々に熱量を高めるドラマティックなインストになっている。その音がノイジーに高まり最後は静謐なアルペジオのみで終わるこの曲は計算された中で爆裂のハードコアサウンドを展開した1stに比べて更に緻密なアンサンブルを手に入れ、より自らの音に説得力を持ったと言える。第2曲「Rivals」は今作でもっともハードコア色の強い楽曲であるが、爆裂のドライブ感では無く、ドッシリとしたミドルテンポを機軸にした変拍子駆使のビートの重みと変則的に絡み合う2本のギターが印象的だ。音の厚みが増しているし、より歌心を見せる様にもなっている。第3曲「Kurosawa」は完全にマスロックなパートで始まり、不協和音を分解したギターフレーズをビートと組み合わせた引き算の1曲。轟音のサウンドも見せ付けているし、歪な変則的な構成でありながらも、ポストロック的アプローチと、スケールの大きなドラマティックさも見せる様になったのはバンドの大きな変化だ。繰り返すフレーズが快楽の熱量を高め、ラストは轟音のカタルシスへ帰結する。



 全3曲共に1stとは全く違うアプローチであるし、バンドの音に深みがかなり増した作品だ。持ち前のマスロックサウンドとハードコアさは健在でありながら、更に緻密なアンサンブルを鳴らしバンドの成長を実感させるEPとなっている。1stでの爆裂サウンドに惚れていた人からしたら少し物足りなさは残るかもしれないが、僕は今作の緻密な音にさらなる激情が加わったら間違いなくマスロック×ハードコアな彼等の音は見違える様な進化を遂げると思うのだ。そんな事を期待させてくれる1枚。



スポンサーサイト

■The Martial Arts/Cinemechanica

61EZW08GBVL.jpg

 アメリカはジョージア州出身の4人組爆裂系マスロック・ハードコアバンドCinemechanicaの06年発表の1stアルバム。Tera Melosの様な疾走感溢れるジェットコースターの様なマスロックに、エモーショナルハードコアの成分をこれでもかと言わんばかりに注入した結果、テクニカルなだけで終わらない、どこまでも激しさと快楽性の強いサウンドになってしまっている。全9曲30分とかなりコンパクトに纏めてる事もあってか、作品全体通してテクニカルなピロピロマスロックサウンドと、その中から滲み出る男臭いハードコアな格好良さに陶酔してたら作品があっという間に終わってしまう。そんな作品だ。



 第1曲「Yen」から先ずブッ飛ばされそうなテクニカルかつエモーショナルな爆裂具合、At The Drive-Inがマスロックをやってしまった感じだ。テクニック・展開・メロディ・そして血管が切れそうなテンションのボーカルとどこを取ってもしっかりCinemechanicaのカラーを確立している。第2曲「Antsinjapants」も基本はマスロックでありながら、そこに90年代のサンディエゴ周辺のポストハードコアのバンドのカラーを感じるエッジの効いたギターリフと疾走していくエモーショナルサウンド!第5曲「Take Me To The Hospital」の様な若干スロウなインストナンバーでしっかりと作品にアクセントをつけながらも、マスロック・ポストコアバンドとしての懐の大きさをじっくりと聴かせているのは見事。そこからバーストしまくる破壊的な第6曲「Get Outta Here Hitler」を経て再びエモーショナル絶叫マシーンに突入していく第7曲「Ruins Of Karnac」のそれぞれのベクトルからCinemechanicaの音を見せ付けて、一気に混沌へと雪崩込んでいく流れは秀逸としか思えない。



 どうしてもテクニック先行になりがちで個性を生み出せないバンドが多かったりするマスロックの中でも、ここまで爆裂な必殺のサウンドとエモさとマスロックならではの疾走ピロピロサウンドは融合させてしまったバンドはいないのではないだろうか。マスロックがどうにも説教臭さを感じて苦手って人も、この即効性の高いエモーショナルハードコアサウンドは是非聴いて欲しい。マスロック好きは勿論、エモ・ハードコア・スクリーモなんかが好きな人も虜に出来る激しさと懐の深さをこのバンドに感じる。



プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

タグ別記事表示

日本 ライブレポ 激情系ハードコア アメリカ スラッジ ポストメタル ポストハードコア ポストロック カオティックハードコア ドゥーム エモ イギリス オルタナティブロック サイケ フランス アンビエント ネオクラスト ストーナー ドイツ ドローン シューゲイザー ロック ハードコア プログレ ギターロック グラインドコア ポストブラックメタル インタビュー マスロック ポストパンク デスメタル スウェーデン カナダ モダンへビィネス ブラックメタル ギターポップ エクスペリメンタル スラッシュメタル イタリア エレクトロニカ ジャンクロック インダストリアル ベルギー フューネラルドゥーム グランジ スペイン 年間BEST オーストラリア ノルウェー ジェント アコースティック モダンヘビィネス プログレッシブメタル ポップス ブラッケンドハードコア フォーク ミニマル ニューウェイブ ラーメン ゴシックメタル ロシア ファストコア ハードロック ノイズ ニュースクールハードコア メタルコア パワーヴァイオレンス フィンランド 駄盤珍盤紹介 ヒップホップ オランダ トリップホップ アブストラクト 自殺系ブラックメタル ゴシックドゥーム ヘビィロック ミクスチャー ラトビア ダブ クラウトロック シンガポール ノーウェイブ ノイズコア ゴシック パンク ダブステップ メロディックパンク テクノ インディーロック チェコ ポーランド ドラムンベース ウィッチハウス オルタナティブ アイルランド デンマーク スイス ヘビィネス メキシコ ポジパン ジャズ ヴィジュアル系 アシッドフォーク メタル ブルデス 声優 ボイスCD ドリームポップ トラッドフォーク クラストコア スクリーモ カントリー プリミティブブラック 韓国 ハンガリー アイスランド イラン シンフォニックブラック ギリシャ スコットランド USハードコア ポルトガル ガレージ ソフトロック フリージャズ モダンクラシカル 台湾 トルコ ファンク 

カテゴリー

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。