■OM

■Pilgrimage/OM


PilgrimagePilgrimage
(2007/10/02)
Om

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 ストーナー・スラッジコアの伝説的バンドであるSleepの元メンバー2人で結成されたギターレスドゥームバンドであるOMの07年発表の3rdアルバム。プロデュースは音の錬金術師ことスティーブ・アルビニ。同じく元Sleepのマット・パイク率いるHigh On Fireは爆裂ストーナーロックを鳴らしているが、OMは全くの真逆で、Sleep以上にドープな方面を目指している。今作はより精神的にドープな世界へと足を踏み入れ、分かりやすいディストーションサウンドに頼らず、修行僧の如く、自らのドゥームサウンドを追求した作品となっている。



 第1曲「Pilgrimage」からとてつもなくドープな精神世界に聴き手は連れて行かれる。ベースとドラムのみの本当に最小限の楽器は、ただひたすら少ない音をループさせて僕達を精神的迷宮へと誘う。クリートーンのベースはひたすら同じフレーズをループし、ドラムも決して主張する事無く淡々の少ない音を鳴らす。それに念仏の様なボーカルが乗り、危険な儀式的世界を描いているのだ。第2曲「Unitive Knowledge Of The Godhead」ではベースにディストーションはかかり分かりやすいアプローチになるが、ほぼワンリフのフレーズの酩酊感覚をディストーションベースがより引き出し、密教の邪悪な儀式の如し煙たさはより増している。
 そして第3曲「Bhima's Theme」にて危険な物が一気に効き始めたかの如き音は鳴り響き、そして第4曲にてまた第1曲に回帰するのだ。構成や展開を全て排除し、ループするリフとドラムのみで空間的うねりを作り、それらが光すら見えない地下への螺旋階段として僕達を危険な精神世界に導くのだ。



 Sleepの大傑作であるDopesmoker以降のマリファナ騎士団が墜ちていった地下世界をOMは描いている様に僕は思う。彼等が行き着いた先は、終わり無き反復リフが作り出した全ての軸が歪んだ牢獄だ。時間感覚は耳から入るリフが全て支配してしまう。
 ストイックに自分達の音を鍛え、空間を支配する音は僕達を永遠に抜け出すのは不可能な音の牢獄へ誘う。ドゥーム地獄の水先案内人であるOMが鳴らす音はどこまでもドープで危険極まりない。
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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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