■デラシネ

■デラシネ/デラシネ


デラシネデラシネ
(2006/02/08)
デラシネ

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 風間コレヒコ率いるベースボーカル・サンプラー・ドラムの異形の編成で成り立つ3ピースパンクパンクであるデラシネの1stアルバム。爆裂音源製造工場として名高いLess Than TVからリリースされた今作は、全14曲約16分のノンストップで突き抜ける電脳パンク作品だ。ゴリゴリに弾き倒すベースと変拍子でありながらも爆走するドラムとノイジーさとトリッキーなギミックを持つサンプラーの音が混沌としながらも一体感を持つ危険信号として発信された作品だ。



 トリッキーでありながらもやたらキャッチーなショートカットチューンはその破壊力を存分に振り回し、それでいてハードコア的即効性とポストパンク的ダンサブルさが絶妙なバランスで結合している。その危険信号に乗るのは風間コレヒコのラジカルでありシニカルな社会意識に基づいたアンチテーゼだ。コレヒコは強烈なメッセージを軽快さとシニカルさを以て発信している。危険な毒素を振り撒く強烈な音塊とコレヒコの異形の言語感覚から成り立つボーカルは確かなメッセージと快楽性を持ったサウンドとして発信されている。
 コレヒコはありとあらゆるポーズだけの軽々しいメッセージや戦争やアメリカ中心社会といったこの世界の異常さに対し子供の独りよがりでは無く、確かな知識と確かな意識を持ち中指を立てている。形だけのファッションパンクに対し唾を吐き、常識に捕らわれないサウンドと、パンクスとしての確かなスピリットを以てラジカルなメッセージを発信しているのだ。



 パンクミュージックが生まれてから長い時間が過ぎ、昨今では名前だけの音楽的にも精神的にも全くパンクと呼べないバンドがパンクとして持て囃されている。しかしデラシネはそれらのファッションパンク達に媚びる事無く、社会や大人達に中指を立てる。精神としてのパンク・オルタナティブを大切にしているからこそ、形式に捕らわれない破壊的なサウンドをデラシネは鳴らしているし、コレヒコはありとあらゆる常識や形式に刃向かっている。
 これは21世紀の極東の島国に生まれるべくして生まれた現代の電脳パンクだ。破壊を繰り返し新たな価値観を構築していくDIYの精神を軸にしながら、デラシネの音は多くの人々に確かな意志と毒を発信している。
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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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