■Electric Wizard

■Dopethrone/Electric Wizard


DopethroneDopethrone
(2006/06/13)
Electric Wizard

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 世界最凶のマリファナ破壊神であるEWの00年発表の3rdアルバム。破壊神として暴虐の限りを尽くした前作「Come My Fanatics」と方向性は変わっていないが、今作はより洗礼された仕上がりとなっている。耳を破壊する超重低音のドゥームさはそのままに、マリファナの煙が充満する世界の表現力は前作より増している気がするのだ。表面的な聴き易さは増しているが、そこに油断したら最後。より凶悪なマリファナ絵巻に飲み込まれ、奈落へと落っこちてしまう!



 確かに第1曲「Vinum Sabbathi」はEWにしては珍しい3分代の楽曲であるし、聴きやすい部分は少なからずあるけど、決してEWの破壊力は落ちてなんかいない。第2曲「Funeralopolis」はブルージーな冒頭のパートであったりとか全体的に音の幅広さや深みが増している楽曲であるけれど、それがかえってEWのバッドトリップの暗黒世界を体現していると思うからだ。組曲になっている第3曲もスラッジコア色の強いハードコアを歪ませたリフから空間系エフェクターの原型を崩壊させた酩酊感に満ちた音から一気に激遅の極悪極まりないドゥーム地獄に陥っていく様なんか本当に恐怖でしかない。聴き手を破壊する手段が増えたからこそ、激重のリフをより効果的に使用し、より聴き手の破壊方法をマスターしている凶悪極まりないアプローチだ。特に圧巻なのは終盤の2曲だろう。深みを感じさせながらも、超極悪なリフが暴れ回りのたうち回る様は正にマリファナ地獄。聴き手を破壊するマリファナ神としての本領を発揮している。どんなに洗練されたとしても、EWの本質はやはり破壊的重低音であり、それこそがEWの核になっているのだ!



 やはりEWはドゥームを語る上で絶対に外せないバンドだ。今作は前作同様に揺ぎ無い金字塔であると同時に危険過ぎるマリファナ絵巻であり、巨大な手に押しつぶされてしまうかの如きのヘビィなリフはやはりEWならではだと思う。全てが歪んだマリファナの煙の向こう側にある世界をここまで描いたバンドなんて恐らくEW位だと思うし、音楽がどこまでも危険で恐ろしい物であることをここまで証明したバンドも本当に少ない。破壊の限りを尽くし、漆黒の炎と煙で全てを無に還すEW。やはりこの音は危険であるし、嵌ったら二度と抜け出せない。



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■Come My Fanatics..../Electric Wizard


Come My FanaticsCome My Fanatics
(2006/06/05)
Electric Wizard

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 イギリスが誇る世界最凶のマリファナバンドであるElctric Wizard(以下EW)が自らの悪名を全世界に轟かせた2ndアルバムである今作は、ドゥームメタルを語る上では絶対に外す事の出来ない大名盤である。冒頭からラストに至るまで徹頭徹尾埋め尽くしているのは黒々しい煙であり、マリファナの煙はあらゆる物を飲み込む暗黒の超極悪殺人低域の重圧殺リフとして空間を隙間無く埋め尽くしているのだ!



 まず3ピースとはとても思え無い音圧が本当に凄まじい。楽器隊の音はやり過ぎな位に低域を強調されていて、それを遅いBPMと殺人的爆音で鳴らす事によって、立ち上がる事すら困難な、圧殺サウンドになっているのだ。ベースの音割れや振動、ローファイなドラムの音、そして引き摺るかの様な激重ギターリフとEWの音はどこまでも極端過ぎる位に極端だ。しかし殺人的音圧で鳴らされるのは、人間を内部から麻痺させて破壊させるかの様なマリファナによる退廃的トリップワールドだ。例えば同じくマリファナドゥーム神であるSleepはマリファナにより全感覚を覚醒させるトリップワールドを描いたが、EWはマリファナ以外にもヤバい物をキメまくった末に、バッドトリップして壊れていくジャンキーが見る世界や、肉体的苦痛を描いてしまっているかの様な本当に危険な世界を描いているのだ。特に第1曲「Return Trip」と第5曲「Son Of Nothing」はEWの極悪さが本当に出ている楽曲だ。噴出する黒い煙はさながら黒魔術の儀式の様であるし、その幻覚世界は聴き手の現実世界を粉々に粉砕し、二度と抜け出す事の出来ないバッドトリップへと誘う。



 音楽が描く世界や感情は様々であるが、今作は間違い無く破壊と酩酊を究極まで突き詰めた黒き経典だ。決して多くの人に受け入れられる作品では無いのかもしれないが、今作の破壊的トリップワールドを知ってしまい、抜け出せなくなってしまった人は多いと思う。音楽はどこまでも危険な音を鳴らせるし、音楽は全てを破壊する事が出来る。それを証明してしまった今作の存在価値は本当に大きい。全てを奪い尽くす黒煙と重圧殺リフに飲み込まれたら最後。二度と抜け出す事は出来ない。



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Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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