■2014年08月

■I Shall Die Here/The Body


I Shall Die HereI Shall Die Here
(2014/04/01)
Body

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 先日来日もアナウンスされたポートランドの極悪インダストリアルスラッジデュオであるThe Bodyの2014年リリースの5thアルバム。僕自身は今作で初めてThe Bodyに触れたけど、数多く存在するスラッジの中でもここまで極限に全てをドス黒く塗りつぶし、拷問どころか、本当に人をいたぶるのに特化したサウンドは無いだろう。人間味なんて皆無、負の感情すら寄せ付けない、完全なる殺意の音楽だ。



 The Haxan Cloakのプロデュースによって制作された今作だが、本当に極限過ぎる。第1曲「To Carry the Seeds of Death Within Me」の時点で聴き手は完全に死ぬだろう。ヒステリックな音のコラージュから幕を開け、鉄槌なんてチャチな物じゃない、本当にプレス機の様な人力インダストリアルなビート、そして極限まで重さを追求し過ぎた殺戮第一なベース、メロディなんてそもそも存在しないし、感情なんて存在しない。ただひたすらに殺意と悪意だけの音。BPMも完全に遅くて推進力放棄。ダブっぽいコラージュの施された叫び声は断末魔の様であり、ビートや各所に散りばめた音は細部まで徹底的に拘っているけど、機軸になっているのはやはり極限のスラッジビートで、這い回る重低音が精神を蝕み、ビートが肉体を粉みじんにする。まさに外道だ。更に推進力を放棄した第2曲「Aloneh All the Way」もとんでもなく、ベースとドラムを機軸にしたサウンドだからこその装飾の無さ、ただベースの重低音の残響が血だるまになった目前の光景を嘲笑い、心臓すら停止しそうなBPMで嬲り殺す。終盤になるとトライヴァル要素のあるドラムの応酬が攻めてくるけど、そこに高揚感は無いし、絶望に打ちひしがれる精神を更に追い詰める。SUNN O)))だとかKHANATEだとかGARADAMA辺りの猛者すら只の肉塊にしてしまうであろうベースの重音によるドローンスラッジな第3曲「The Night Knows No Dawn」なんてもう馬鹿じゃねえのって感じで笑いすら込み上げる。それは恐怖によって生み出される笑いである事は言うまでも無い。
 インダストリアルな無機質なビートによって生み出される今作で一番インダストリアルらしい第4曲「Hail to Thee, Everlasting Pain」は特に秀逸で、ヒステリックな叫びがひたすらに木霊し、ダンスミュージックへと接近したスラッジサウンドは今作で一番キャッチーであるけど、このシェイクシェイクブギーな胸騒ぎスラッジには陰鬱さしか無いし、中盤で一転してスラッジになった瞬間にSMAPは全員死亡。香取は「ほげええええええええええ」って言うまでも無く死ぬし、草薙君は勿論全裸で死んでいる。キムタクは「ちょ、待てよ!」って言う前に全身が肉の破片だし、稲垣メンバーが起こした事故なんて非じゃ無いレベルの大惨事だ。勿論中居も死んでる。森君の怨念すら凌駕する地獄が目の前に広がるのだ。第5曲「Our Souls Were Clean」もダンスミュージック的な音を使用しているけど、精神のドン底をただ這う様な重低音の持続音から、ラストのハウリングノイズからの煉獄へと変貌する瞬間は最早今作を聴いていると最高に気持ちよくなってくるし、今作で最も長尺である最終曲「Darkness Surrounds US」は殺戮ショウの終わりを告げるダークアンビエントから、目前に作った死体の山すら粉々に分解してしまっているんじゃねえかって感じの今作屈指のスラッジ地獄。これさ、完全に狂っている。



 ただ単純にスラッジとしても極限だけど、インダストリアルを機軸として、ダブやダンスミュージックも飲み込み、とんでもない完成度の作品になっている。しかし極限を突き詰めたスラッジは拷問から瞬殺まで何でもあり、2014年の激重暗黒部門受賞間違い無しなスラッジ作品。スラッジもとうとうここまで来てしまったのだ。



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■Guilty of Everything/Nothing


Guilty of EverythingGuilty of Everything
(2014/03/03)
Nothing

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 本当に美しい…そう溜息が出てしまう作品だと思う。ex.Deafheavenであり、WhirrのメンバーでもあるNick Bassettの参加する新バンドであるNothingの2014年リリースの1stアルバム。リリースはまさかまさかのRelapseである。あの激重レーベルから今作がリリースされた事は謎だが、しかし今作の素晴らしさを前にしたらそんな事はどうでもいい。Deafheavenという今をときめくバンドの元メンバーの参加バンドと言う事もあるし、今作に対する注目度は日本でも高いとは思うけど、その期待を裏切らない素晴らしい作品だ。またPitchforkのレビューに対してメンバーがファックを突きつけていたのも記憶に新しい。



 さてDeafheavenの作品とは対称的にPitchforkではそこまで評価されなかった今作だけど、何を言おうと本当に素晴らしいシューゲイザーである。Deafheavenの様にブラックメタル要素は無く、完全にシューゲイザーに振り切った作品であるが、今作の素晴らしい点は兎に角轟音が荒れ狂いまくりながらも、郷愁の美しいメロディが吹き荒れるサウンドだと思う。甘く切ないメロディと美しくもヘビィで猛る轟音と言う組み合わせは言うまでも無いけど最高だし、そもそも楽曲の完成度はどれもとんでもなく高い。第1曲「Hymn to the Pillory」の郷愁のコードストロークと甘い歌声と裏で鳴るトレモロギターだけで、今作の世界に引き込まれるし、ハウリングギターからJesuを髣髴とさせるヘビィな轟音とシンセの音色が入った瞬間には完全に持っていかれる。バンドのサウンドは非常にタイトで力強さを感じたりもするのは、このバンドのリズム隊による物がかなり大きいと思う。一つ一つの音をドッシリと聴かせ、確かな重みをビートで体現する。それが幽玄のサウンドとメロディと融和を果たす。サウンドプロダクトやアプローチは完全にシューゲイザーのそれなのに、何とも言えない心地の良い重みを彼等から感じるのは、生々しいサウンドプロダクトによる物が大きいと思う。それでいてオルタナティブロックの流れも感じたりするからまた良い。第2曲「Dig」は今作を象徴する名曲だし、甘美に浮遊するサウンドを聴かせて夢見心地になっていたと思ったら、楽曲のキメの部分ではヘビィなギターリフも顔を覗かせたりするし、そのバランス感覚もお見事。何よりも曲が本当に単純に良い。モロにシューゲではあるけど、生々しいサウンドは楽曲の根本的な良さを生かすには十分過ぎるし、甘さと重さのクロスオーバーを普遍的なロックサウンドとしているから凄い。青き疾走がオーバードライブする第3曲「Bent Nail」でのアプローチは単なるシューゲイザーに収まらないパンキッシュな衝動を感じたりもするし、幽玄のアンビエントサウンドの美しさに酔いしれぬ序盤からスロウテンポで甘美さが花開き、ラストはあざとい轟音のシャワーで昇天な第5曲「Somersault」、インディーロックな第6曲「Get Well」と楽曲のレンジの広さもこのバンドの魅力であるし、終盤の第8曲「B&E」の壮絶なる轟音の世界から、美しく儚い世界を描くクライマックスに相応しい最終曲「Guilty of Everything」の流れは本当に眉唾物だ。



 ここまで書いたけど、今作の一番の魅力はそのメロディであるし、それは儚く美しくありながらも、どこか懐かしくて胸を締め付けるし、それがまた独特の湿り気やダークさを感じる点だと思う。かといってダークさに振り切ったサウンドではなく、その絶妙な陰鬱さを美しい轟音の洪水に昇華している点は本当に素晴らしい。シューゲイザー好きやJesu辺りの音が好きな人やDeafheavenが好きな人は勿論だけど、本当に多くの人に受け入れられるであろう傑作。



■EXTREME SELECTION(2014年8月22日)@東高円寺二万電圧


 日本人で本当に良かった!まさかREDSHEERとNEPENTHESとCoffinsの3マンとかいう世界が嫉妬する3マンを観れてしまうのだから。チケ代ドリンク別1500円で今まさにライブを重ねる度にその凄みを拡散爆撃する感傷と混沌の激情を鳴らすREDSHEER、酒飲み野獣根岸率いるアルコール塗れのパーティドゥームNEPENTHES、そして世界レベルどころか、とうとう世界トップレベルの領域なんじゃねと思ったりもするデスドゥーム鬼神Coffinsの3マンが観れるとか最高じゃん!!以下最高しか言う事が無いレポになってないレポである。



・REDSHEER

 先ずはこの世界を断罪するカオティックのLOVE/HATEを叫ぶREDSHEER。ベースボーカル小野里氏の「飲もうか!」の第一声からライブはスタート。先日のCoffins企画でも披露していた新曲を序盤にはプレイしていたけど、その3曲はよりストレートな激情要素が増幅し、REDSHEERの中でも更に余計な音を削ぎ落とし、しかし静謐さには決して逃げずに常に肉体を引き裂き、脳を犯す爆音の激音が鳴らされ、正に「攻め」の楽曲であるのだけど、その攻めの中にも確かな「引き」があるのがREDSHEERであるし、3ピースのある種の極限を突き詰めている様にも見えた。ライブ自体は一週間程度しか間を空けないで観る事になったのだけど、たった一週間でバンドとしてのただでさえ高いクオリティは更に上がっていたし、それは後半の楽曲にも現れていた。「The End. Rise Above」というREDSHEERでも特にソリッドに尖りまくった楽曲は、よりダイレクトに刺す感覚だけで無く、得体の知れない何かに押し潰されそうになる感覚すら個人的には覚えたりもしたんだけど、それはチューニングの重さから来る物では全然無くて、もっと精神的な窒息する感覚だった。特に終盤の「Curse From Sad Spirit」と「Gloom」の二曲は本当に脱帽。クリーントーンの音色が余計にバンドのリフの殺傷力の先にあるメロディセンスを開花させ、本質的部分での「ポスト」な感覚を色濃く出したその2曲は正にREDSHEERというバンドを象徴する楽曲だし、もっと言うと置き去りにされる感覚すら覚えた。セット自体は30分弱ではあったが、それでも十分過ぎる位に凄いライブだったし、個人的にREDSHEER聴かない奴はなんなの!?って言いたくなってしまう位だ。最高だよ!!

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・NEPENTHES

 お次は一転してライブハウスを完全に酒場に変えてしまう酒飲みドゥームロックであるNEPENTHES。このバンドに関してはまだ正式な音源のリリースこそは無いにしても、もう言う事は多くなくて良いだろ。この日もボーカルの根岸氏はベルボトムにジャケットとビシッとキメてるスタイルだったし、このバンドの良さって、本当に単純にロックである事なんだと思う。そりゃ馬鹿じゃねえのって言いたくなる爆音のサウンドだったり、煙たさ全開のドゥームリフは紛れも無くドゥームなんだけど、このバンドはドスの効いたサウンドと、ロックの煙たさによるドゥームだし、楽曲自体は本当に爆走ロックンロール。メンバーがのっけからみんな咥え煙草で登場し、最初の一発目で「うああああああああ!!!!」ってなっちまう音を放ち、爆走するサウンドと共に、野獣根岸は叫びまくる。人間の本能に基づき、理性を捨て去り、ただアルコールとロックでギンギンになっちまったサウンドだけで勝負出来てしまっている事が何よりもNEPENTHESというバンドの強さだし、それは最高にハッピーなロックンロールショウとして確かに成立しているのだ。勿論、個々の楽器隊のサウンドは重いし強いんだけど、ワウギターの応酬も、BPM速めでも抉るビートも、とにかく深みを感じさせるから凄い。45分近くに及ぶライブは一瞬の様でもあったし、とにかく爆音ドゥームロックで酩酊しまくってナンボ。根岸氏はこの日も野獣の様に暴れまくっていたし、本能で感じるロックとしてNEPENTHESはやっぱり最高でしか無いのだ!!

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・Coffins

 そしてトリは世界的デスドゥームであるCoffinsである。何度も言っているけど、このバンドは紛れも無い世界レベルのバンドでありそのライブは世界に普通に通用しまくっているんだけど、そんなバンドのライブを普通に日本で観れてしまっている時点で、本当に日本人で本当に良かったとなる。先日の自主企画でバンドとして新編成が完全に板に付いたのは確信したけど、この日は少しばかりリラックスした雰囲気こそありつつも、やっぱりガンガンに攻めまくっていたと思う。しかし相変わらずこのバンドの重低音はエグ過ぎるし、デスメタルの血の匂いと、ドゥームの重みとグルーブ、何よりメタル・ハードコア・ロックを超えたバンドとしての圧倒的強さ。それとメンバーの佇まいも凄い絵になるのもこのバンドの魅力だったりする。イケメン長身のTOKITA氏は勿論だけど、ギターのUCHINOさんも一挙一動が凄く絵になる人だし、そういった部分もこのバンドの大きな魅力だと思う。ライブ自体は一応普段より少し長めではあったけど、長さは全く感じなかったし、寧ろもっとやって欲しかった位ではあったけど、遅さも速さも変幻自在、そして常に重くて五月蝿い。Coffinsも単純にバンドとして本当に強いから凄いし。このバンドの凄い所って本当に余計なギミックが何も存在しない所だと思う。世界でガンガンライブをやっているのも勿論だけど、バンドとしての体力や筋力が凄いし、もうCoffinsのライブを観ていると、子供が怪獣とか戦車とかロボット見て「かっけー!!」ってなるあの感覚を思い出すのだ。そうなのだ、Coffinsは滅茶苦茶かっけーバンドでしか無いのだ。余計な言葉は他に要らない、最高だろ!!

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 こんな全世界が嫉妬する3マンをたったの1500円で、しかもライブハウス企画で観れてしまうって本当に凄いし、マジで日本人で本当に良かったってなる。海外バンドも勿論良いバンドばっかだし、僕も好きなバンド沢山いるけど、でも日本のバンドも全然負けてないどころか、日本のバンドの凄さは世界でも屈指のレベルだと再認識させられた一夜だったし、だからこそもっとこうした現場に多くの人が集まって欲しいと思うのだ。
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■デート盤/ネム

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 大阪は本当に面白いバンドばかり存在する特異な磁場が存在する土地だけど、また大阪から独自の音を鳴らすバンドがいた。大阪のサイケデリック・ポストロック3ピースであるネムもそんな大阪のバンドだ。今作はネムの2013年リリースの4曲入EPであり、揺らぎと残響の音色の美しさが響く作品だ。



 サイケといってもネムのサイケはノイジーなポストロックを通過した音であり、独自の捻れを感じさせる音でありながら、バンド自体の音は意外にもシンプルだったりする。変な難解さに逃げる自称サイケは多いけど、ネムのサイケデリックは音楽的基盤をしっかりと築いているから生まれるサイケデリックさだ。地を這うノイズから始まる第1曲「合歓」を聴けば明確だけど、バンドの音その物は本当に削ぎ落としている。音数少ないベースとドラム、ギターの音色自体も決して音数は多くない、ボーカルもギターもそうだけど、バンド全体の音にエフェクターをかけまくり、陶酔のメロディを基調とした今にも止まりそうな心拍数のアンサンブルの余白を残響音とノイジーな音色で埋める、しかし余白は残響音で埋まりながらも、耳には音が常に入り込みながらも、その一つ一つの音の隙間は確かに感じるし、浮遊感溢れる音でありながら、重苦しい窒息感もあり、一筋縄じゃいかない。楽曲の構成自体も必要最低限にしか展開していないからこそ、シンプルなメロディの美しさを感じるし、個人的には割礼が持つスロウで甘いサイケデリックロックの陶酔に、54-71や福島のRedd Templeが持つ引き算の美学が生み出す緊張感と音響系ポストロックの美学が一つになった音だと思ったりもするし、張り詰めた緊張感がノイジーに爆発する瞬間は、硝子の破片が粉々に舞い散りまくる瞬間を見ている様だ。
 第2曲「イキタエナイ」なんて特にドープに沈むサイケデリックロックであり、北海道のGreenAppleQuickStepだったりというバンドと共振するクリーントーン進行でありながら、鬱々しいダウナーなメロディが際立ち、非常に美しい音を奏でている、同時にグルーブの重みを強く感じさせ、それこそ本当に割礼が持つスロウテンポのグルーブの美学を感じたりもする。ポストロックというよりも、本当にサイケデリックロックの要素が色濃く、この退廃的な感覚こそ日本の本当に優れたサイケデリックロックが持つ感覚だ。第3曲「三千世界」では少しばかりBPMを速くし、反復するベースラインの躍動感と妖しさが楽曲を引率し、よりバンドとしてのグルーブの強さを感じる。反響するギターの音色がノイジーになり楽曲の色彩を変えながらも、繰り返されるベースとドラムのグルーブの反復が最高に快楽的でもあり、ズブズブと沈む内側へと向かうロックの魅力が凝縮されている。最終曲「lovecore is dead」は一転して今作で一番攻撃的な楽曲であり、音の情報量を一気に増やし、躍動感溢れるロックサウンドでありながら、叩きつけるドラム、ソリッドに攻めるギターリフの格好良さ、轟音が常に渦巻き、酩酊の世界にズブズブ沈みきった後にこの楽曲はご褒美過ぎるし、ネムのロックバンドとしての強さを確かに感じる。



 作品全体として音の輪郭を明確にしない少し荒いレコーディングが施されているのも本当に好印象だし、ポストロックを通過しながらも、サイケデリックロックの酩酊とざらつき、残響音とノイズギターが交錯する狭間の美しさ、バンドとしてのグルーブの強さ、そのどれもが本当に魅力的だ。サイケデリックロックを現代的な音楽を通過させ、歌心溢れながら、喪失感と郷愁を感じるボーカルもまた良い。ネムというバンドも大阪が生み出した本当の突然変異だし、同時に本物のサイケデリックロックだ。この音はそこらの先人の真似事しかしてねえ形骸を模倣しただけの自称サイケという名の糞には死んでも生み出せない音だ。素晴らし過ぎる。



■流転の幻日/Red Ran Amber

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 ここに存在するのは禍々しい凶音のみだ。元324のギターだった天野氏がドラムを叩いているベースレス3ピースカオティックグラインドコアであるRed Ran Amberの2014年リリースの5年振りの2ndは正にそんな作品だ。単なるグラインドコアでもなく、単なるカオティックでもない、圧倒的速さと美しさと熾烈さとダークさが渦巻く圧倒的な邪音の坩堝だ。



 第1曲「硝子のシャワー」から驚かされる、轟音でありながら美しさを強く感じさせるギターフレーズから始まり、それがメタリックなリフを鳴らし、破裂音みたいな天野氏のドラムと共に確かな調和を生み出しながら、同時に破滅の予感を感じさせ、日本語での熾烈なるボーカルととんでもない速さのブラストビートが叩き出された瞬間に生まれる混沌。このバンドのグラインドコアは一般的なグラインドコアと全然違って、ベースレスの編成や熾烈なるブラストビートとかはあるけど、とにかくギターワークが異質すぎる。カオティックハードコア要素を感じるフレーズが非常に特徴的で、楽曲もショートではあるが非常に複雑だ。のっけからブラストビートとカオティックかつブルータルなギターリフが横断する第2曲「夢遊の宴」は非常にグラインドらしかったりもするけど、1分弱の中で目まぐるしく楽曲が展開され、単なるブラストビートでは無く、複雑なキメや店長を駆使しながらも、激烈なドラムを叩き出しまくる。第3曲「砂の悲鳴」なんてボーカルもギターもドラムも圧倒的テンションとボルテージで畳みかけまくっているし、絶妙なビートダウンからのドス黒いメロディアスさを確かに感じさせるギターフレーズの禍々しい美しさと、確かな激情を放つ第4曲「キラークイーン」、ブルータルグラインド絵巻である第5曲「カナリア」と、とにかく容赦なんて全く無いし、これぞ正に殺しに来ている音だ。ボーカルとギターとドラムだけで、おぞましい程にドス黒い音を放ち、瞬く間に血飛沫のシャワーが一面に広がる速さと混沌のカオティックグラインドに聴き手は確実に失禁&脱糞&嘔吐だ。
 ダークな美しいアルペジオと熾烈なブラストビートと言う相反する音が闇の美しさを描き、その美しさに見入っていたら、メタリックなギターがいきなり顔を出し奈落への最強特急と化す第6曲「毒蛾」、合間に非常にハードコアライクなソロも盛り込みながらも、高速で刻まれるギターリフに惨殺な第7曲「何も見えずに」、今作で一番ストレートなグラインドコアを放ちながらも、リフの禍々しさと、ヘイトを吐き出すボーカルも、ブラストビートもブチ切れたテンションで腰を抜かす第8曲「真冬の夏」、のっけからクライマックスなギターリフから極悪なビートダウンのギロチンで首ちょんぱからのブルータルな疾走、そして再び極悪ビートダウンで死ぬ第9曲「destruction,me」、後半の破滅感溢れるギターフレーズが印象的な第10曲「遥かなる静寂」と、作品全体で本当に休まる暇なんて無い位の激烈なテンションは本当にどこから来るのだろうか。非常に複雑な楽曲ばかりだが、基本的にショートな楽曲ばかりだし、闇とカオスが濃厚過ぎる位だし、単なる速さと混沌ではなく、殺意の音を撒き散らしている。最終曲「忘却の空」も決して安易なドラマティックさに走ってはいないのに、激速サウンドから、冒頭同様に轟音の美しいギターが渦巻き、最後はあくまでも混沌とブラストビートと共に生命エネルギーを全て放ち、搾りカスになっても構わねえ!!とばかりの圧巻のエンディング。その瞬間に僕達はただ立ちすくむしか無くなる。



 今年はこの手の音はZENANDS GOTSの一人勝ちだと個人的に思っていたけど、それは大間違いだったし、Red Ran Amberが負けず劣らず暗黒のカオティックグラインドの地獄をドロップした。とんでもなく速く、とんでもなくブルータルであり、とてつもない混沌は紛れも無い激音であり、グラインドの枠に嵌らない、暗黒激音の最強レベルの音が正に目の前にあった。凶暴すぎるサウンドでありながら破滅的美しさもあり、他のバンドには生み出せなかった混沌だ。グラインドフリークスは勿論、カオティック・激情好きもマストな一枚。



■Guitar/LOSTAGE

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 奈良から世界にその爆音を放つLOSTAGEの2014年リリースの6枚目のフルアルバム。タイトルはまさかの「Guitar」だ。ジャケットもギターだし、ここまで真直ぐなアルバムタイトルとジャケットに驚いた人は多いかもしれない。今作も前作同様にレコーディングは地元奈良のNEVERLANDでレコーディングされ、レコーディングアシスタントとギターサポートにex-Crypt CityのSeb Roberts、そしてここ最近の彼らの作品では御馴染みのRopesのアチコ嬢がコーラスで参加。エンジニアは岩谷啓士郎を迎えている。



 さて3人編成になって3枚目のフルアルバムだけど、今作は見事なまでに歌物の作品となっており、LOSTAGE特有のエッジの効いたサウンドで切り裂くポストハードコア全開な曲は収録されていない、どの楽曲も非常に普遍性の高い曲ばかり並ぶし、言ってしまえばLOSTAGEというバンドはソリッドな攻撃性だけじゃなくて、普遍性と叙情的なメロディも大きな武器である事は過去の作品を聴けば分かると思う。今作は攻撃的で直接的に刺す音こそ前面には出ていないけど、紛れも泣くバンドとして深化と円熟を感じさせる音が溢れているし、本当に普遍的な良さに満ちている。
 実質的な今作のオープニングである第2曲「コンクリート / 記憶」を聴けば分かるけど、決してバンドとしての音は全然日和ってなんかいない、五味兄のズ太く歪んだベースラインはより深淵まで抉る音になっているし、五味弟のギターも泣きのメロディを奏でながら突き刺していく、岩城氏のドラムも持ち前のビートの強さを相変わらず見せ付けているし、あくまで硬質なバンドサウンドは変わっていないし、寧ろより研ぎ澄まされている。バンドとしてのアンサンブルがより強固になりながらも、ざらつきを残しながらも、五味兄はとにかく切なく感情豊かに荒涼感を露にしながら歌い、メロディはどこか優しくありながらとにかく切ない。元々LOSTAGEというバンドは普遍性もグッドメロディもあったバンドだし、それを研ぎ澄ましたからこそ今作は生まれたんだと思う。かといって器用に歌物の作品に仕上げましたかと言えば大違いだし、このバンドの歌はとにかく不器用な歪さばかりだ。第3曲「Nowhere / どこでもない」ではここぞという所では轟音ギターが渦巻き、感情を揺さぶりまくるけど、その音にカラフルさやポップさは勿論無い。なんというかどの楽曲もそうなんだけど、剥き出しで余計な装飾を拒んだ音になっているのだ。だからこそメロディが素朴かつ素直に伝わるし、歌もじんわりと心に来る。
 第4曲「いいこと / 離別」は前作に収録されている「BLUE」の様な青き疾走感をより明確にした楽曲だし、第5曲「Guitar / アンテナ」は今作で唯一LOSTAGEの持ち味の一つである吐き捨てる言葉とソリッドな音で突き刺す攻撃性が際立つ楽曲だけど、そんな楽曲でもバンドとしての大きな円熟を感じるし、特にアルバムの後半の楽曲は本当に剥き出しの音しかない。第6曲「深夜放送 / Unknown」は余計な音を本当に削ぎ落とし、シンプル極まりない音のみで構成され、アチコ嬢のコーラスが確かな風通しの良さを生み出し、心がキュンとする。第7曲「Flowers / 路傍の花」は彼らの普遍性の一つの集大成であった「NEVERLAND」の深化形であり、素朴なサウンドと、柔らかな音と歌によって傷だらけでもポジティブに前を向くエネルギーを感じる名曲であるし、今作を象徴する一曲になっていると思う。郷愁の音色が涙腺を刺激しまくる第8曲「Boy / 交差点」、そして決定打は今は亡きbloodthirsty butchersのフロントマンであり、俺たちのジャイアンである吉村秀樹に捧げたレクイエムである最終曲「Good Luck / 美しき敗北者達」だ。今作のテーマに喪失や死や別れといった物を五味兄の書く歌詞から感じたりするんだけど、そんな今作を締めくくる8分近くにも及ぶ普遍性とエモーションが緩やかでありながらも確かに渦巻く名曲だし、レクイエムでありながら確かな生をこの曲から感じるし、そうかLOSTAGEはとうとうそうした感情まで見事に表現するバンドになったんだな。最高のエンドロールの先にあるのは確かな明日への渇望と希望だ。



 LOSTAGEはポストハードコア的なアプローチも勿論最高なんだけど、同時に普遍性とグッドメロディも素晴らしいバンドだし、ここまで素直な作品を作り上げたのは間違いなくバンドの覚悟の表れだろう。今作に存在する音と言葉は安易な希望ではないし、確かな絶望や悲しみが直ぐ横に存在している。だからこそ彼等のバンドとしての前向きさや傷だらけの格好良さがより説得力を増して伝わってくるし、本当の意味での生命賛歌なんだと思う。本当に素晴らしいアルバムだ。LOSTAGEというバンドの底の知れなさを感じると同時に、本当にバンドとしての強さを感じる傑作。



■Oppression Freedom vol.12(2014年8月14日)@新大久保Earthdom

 今年に入ってから新ボーカリストであるTOKITA氏が加入し、新編成で再び精力的な活動をしている日本が誇る世界レベルデスドゥームことCoffinsだが、新編成になって初の自主企画はフランスのスラッジバンドMonarchと大阪の密教ドゥームことBirushanahのMonarch来日共同ツアーの一環であり、更には今年遂に新作をリリースした国産フューネラルドゥームの第一人者であるFuneral Mothと、つい先日TILL YOUR DEATHから来年フルアルバムがリリースされる事がアナウンスされたexATOMIC FIREBALL、exBucket-Tのメンバーによって結成され、しかしそんな前置きなんてもう必要ない完全に最強のカオティックを鳴らすREDSHEERという5バンドによるお盆の新大久保を地獄に変える宴。
 んでここで一つ謝罪なんですけど、今回外タレ枠であり、トリを務めたフランスのMonarchなんですけど、トリ前のBirushanahを観終わった後に、酒の酔いと疲れで、バースペースのソファで半分死んでたらライブを完全に見逃すと言う失態を犯してしまったのです…Monarch自体は正直に告白すると全く知らないバンドで、今回は他の国内バンド4つを目当てに来たのだけど、Monarchも観るのを楽しみにしてたし、しかもMonarchが終わってからの一緒に行った友人の「過去最強に低音と音圧が凄かった。」とか「本当にヤバイライブだった。」という声を聴いて、最後の最後にグダグダになってしまったのを後悔。あれですね、モッシュではしゃぎ過ぎと調子乗って酒飲むのダメですね。こんな失態はもう犯さない様にしますという反省をここに記すと共に、でも国内バンドのライブは4バンドしっかりと目撃したので、そちらはしっかりとレポします。Monarchのレポ読みたい人はすみませんでした…



・Funeral Moth

 のっけからフューネラルドゥームである。今年遂にリリースされたフルアルバムも素晴らしかったFuneral Mothだが、ライブを観るのは初めて。さてあの世界観をライブでどう表現するか楽しみだったが、予想は良い意味で裏切られた。音源では本当に濃霧の様な音を繰り出していたが、ライブでは一転してそれぞれの楽器の音が肉体的な感触を強く押し出し、確かな躍動とグルーブを生み出していた。しかし彼等はフューネラルドゥームだ。BPMなんてやっぱり今にも心停止しそうな遅さだし、6弦ベースと2本のギターが奏でる音は極端に歪んでるし、とんでもなく重いし遅い、しかしその一つ一つの音が生み出す荒涼感と物悲しさは凄まじいし、地獄の呻き声の様なボーカルと共に、美しくありながらも、それは破滅へと導かれていく。30分でプレイした曲はたった2曲だったけど、美しく壊れそうなメロディと、激重で激遅でありながら、確かなグルーブをを感じるライブをしていたし、本当に音と音の余白すら聴かせ、緊張感と陶酔に満ちたライブだった。

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・REDSHEER

 そして六月に小岩で観たライブで完全に僕を虜にしてしまったREDSHEERのライブ。僕自身はREDSHEERをライブで観るまでメンバーの方々が昔やっていたAtomic FireballやBucket-TというバンドはREDSHEERの前ではこの際知らなくても全く問題は無いのかもしれない。勿論REDSHEERの音はメンバーの3人がそれぞれ積み重ねた物があるからこそ生まれる音ではあるけど、REDSHEERはREDSHEERでしかないし、このバンドが生み出す音はどこをどう切っても唯一無二でしか無いのだから。小野里さんの「やろうか。」ってMCからライブはスタート。前回の小岩ではやっていなかった新曲も今回はプレイしていたけど、このバンドはジャンル的にはカオティックでありながらも、既存のカオティックとは全然違う。絶妙なタメや粘っこさを感じさせながら、爆撃を繰り出すドラム、歪みのサウンドは勿論だけど、クリーントーンのフレーズですら殺気と殺傷力を充満させ、更にはダークで胸を締め付けるメロディを繰り出す山口氏のギターは前観たライブの時より更に切れまくっていたし、特に小野里さんのベースは、どうしたらこんなベースライン思いつくんだと言う最高に不気味でおぞましいフレーズを弾き倒しながら、激情の叫びをこれでもかと繰り出す。ベースのえげつない低音の渦と、ギターの切なさと五月蝿さと殺気の織り交じったフレーズと音、独特のタイム感溢れるドラム。3ピースで必要な音しかない、かといって音を極端に削ってる訳でもない、攻撃性と切なさが入り混じり、肉体も精神もズタズタにするカオティックは本当に他にいないし、今回ライブを改めて観ても、このバンドは形容出来る物が何も無いんだ。本当にREDSHEERとしか言い様が無い!!ラストに小野里さんがベースを弾くのを放棄し、フロアに下りてピンマイクで叫んでたのを観て、本当に化け物みてえなオーラを感じたし、何だよ凄いとしか言えないんだよ。結局今回のライブでも僕のちっぽけな脳みそじゃREDSHEERを完全に掴み切れてはいないんだけど、このズタズタに切り裂く音と、胸に確かに残る刹那は本物だ。いやREDSHEERマジですげえんだよ!!

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・Coffins

 続いては企画のCoffisn。もう言うまでも無く世界レベルのバンドなんだけど、この日のライブはTOKITA氏加入後の初の自主企画と言う事もあって気合がとにかく凄かった。先ずはTOKITA氏のボーカルは完全にCoffinsに馴染んでいたし、低域のグロウルの吐き捨てるボーカルは前任のRyo氏とはまた違う格好良さだし、もっというとハードコアライクにステージでやたらと動くステージングも凄くナイスだ。長身で細身でイケメンというルックスもあってステージでの姿は本当に様になる。そして他の楽器隊の音がとにかく馬鹿じゃねえのって言いたくなるエグさ。ライブ前のサウンドチェックの時点でベースの低音の歪みと音量がおかしかったし、いざライブが始まると案の定音がうるせえ!!しかしその五月蝿い音が最高だし、滅茶苦茶引き摺る音のグルーブを持ちながらも、同時に前のめりに暴走するサウンドこそCoffinsの魅力だし、ビートダウンのドゥームパートから一気に暴走するデスメタルパートになる瞬間とか毎度の事だけど、観ている側は最高に気持ち良い!!何よりも今回のライブは攻めに攻めるセットだったし、昨年リリースしたアルバムからのキラーチューンである「Hellbringer」はイントロのドラムからもう絶頂物だし、ドゥームだとかメタルだとか云々だけじゃなくて、最高にエグくて五月蝿いロックとしてCoffinsは最高でしか無いのだ。ラストはアンセム「Evil Infection」!!!もうモッシュするしかなかったし、叫びまくったし、本当にバンドとして根本的に先ず強い!!セット自体がちと短めだったのだけは不満だったけど、それでも濃厚なデスドゥームを食らった!!死んだよ。

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・Birushanah

 そしてとどめと言わんばかりに大阪が誇る密教祭ドゥームことBirushanahである。メタルパーカッションとキャビ二段積みという要塞かな?って言いたくなるセットだけでももう笑うしかなくなるけど、本当に音を出したらヤバイのなんのってな!!最初は静謐なドラムとギターの窒息しそうになる音の反復から始まったけど、フロアから謎に布を被った佐野氏が銅鑼を乱打しながら登場し、そしてメタルパーカッションを叩き始めた瞬間にもう持っていかれた。今回のライブでは新曲も披露していたけど、それが本当に凄い。これまで同様にドラムとメタルパーカッションが繰り出す最強におぞましくありながらも、最強に踊れるビートが更にパワーアップしやがっているし、ギターの音も最強にエグイ重低音を吐き散らしながら、単なるドゥームサウンドでは無くて、Birushanah特有の密教的な音階を決して多くない音数でありながらも、一発一発で爆音で繰り出し、その余韻すらしっかり聴かせる。ダークで沈む様な音の連続と緊張感が先ず凄いのに、それが一気に解放され、だラムが爆撃を繰り出し、ギターが空間を全て埋める音の渦となり、メタルパーカッションが馬鹿みたいに統率されてる癖に、予測不能の鉄の破裂音をお見舞い、完全に耳とか脳髄とか破壊されちまうの不可避な危険すぎるドゥームサウンドなのに、肉体と精神は自然と解放されるし、もうお盆なのに先祖が盆に帰れない(by向井秀徳9どころか、盆すら越えて知らない場所に先祖も悪霊も現世の人間も連れていかれるライブだったと思う。やっぱさー大阪ってすげえわ。

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 そしてBirushanahで完全に力尽きてバースペースのソファで死んでたら肝心のMonarchを見逃したのは前述した通りで、今回一番のメインの外タレのレポを書けなかったのは本当に反省します。でも僕個人としては国内バンドだけでも十分過ぎる位に楽しんだし、本当に異彩を放つ音の宴だった。特にREDSHEERが個人的に今回のベストアクトだったんだけど、本当に来年リリースされるアルバムが今から楽しみです!!
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■Tetola93/Tetola93

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 2012年に解散した栃木県足利市を拠点に活動していた激情系ハードコアバンドであるTetola93。そのディスコグラフィーLPが2年の歳月を経て2014年にリリース!!リリースはMeatcube LabelとZegema Beach Recordsの共同リリース。Meatcube Labelのライアン氏は解散を知りながらも今作をリリースしたが、それ以上に一応はディスコグラフィーではあるけど、全曲再レコーディングされており、実質彼等のフルアルバムでもあるのだ。既にバンドは無いにしても、こうした形で音源が残るのは嬉しいし、ダウンロードコードにCDプレイヤー再生用のCD-Rにステッカーに封筒に封入された歌詞カードとかなりしっかりした形でパッケージされてるのもリスナーとしては嬉しい。



 そして肝心のTetola93というバンドであるが、僕は解散後に彼等を知ったのでライブ等は観た事が無いし、今作で初めてしっかりと彼等の音に触れたのだけど。ダークでシリアスなメッセージを放つ激情系ハードコアとしてとんでもないエネルギーを持っているのだ。是非とも今作を購入したら歌詞カードをじっくりと読んで欲しいのだけど、現在の社会の闇を体現し、切り込む様な主張と思想に溢れた言葉達は本当にシリアス極まりないし、そんなテーマは間違いなく彼等の音にも表れている。基本的に彼等の楽曲は本当に瞬発力が凄まじく、曲も基本的にショートなんだけど、だからこそその一瞬にとんでもないエネルギーが込められている。何ともらしいタイトルであるSEの第1曲「nagasaki nightmare」の蝉の鳴き声とアコギのフレーズから、ロウに潰れまくったサウンドと、荒々しく歪んだサウンドで、一気に暴発を繰り出し、行き先不明のままメンバーのボーカルリレーと、不意に入り込むキメや複雑かつ荒々しく展開される第2曲「take away the life there is no right」でもう完全に押し潰される。彼等のサウンドは非常に瞬発力とフックがあるし、だからこそ一瞬一瞬のキメや転調によって起こるカタルシスは相当な物だ。そして暴走を繰り出しまくる決して音質が良いとは言えないサウンドでありながら、終末観の美しさもあり、国内激情だったらkillieにも近い物を感じたりもするけど、彼等は彼等でまた独自の激情を生み出していたのだ。混迷を繰り出しまくる音から、不意にアニソン的な歌メロをクリーントーンで歌い出し、しかし他のボーカルはブチ切れたテンションで叫び、混迷のまま終わる第3曲「改竄された習性」も破壊力が凄いし、彼等の楽曲はジェットコースターな激歪サウンドの凄みと、ハイテンションで繰り出される叫びの連続だけじゃなくて、時折入る妙にアニソン的な感覚を感じるクリーントーンのボーカルが大きく、潰れた音じゃ分かり難いのかもしれないけど、ファストに暴走するサウンドでありながら、曲のメロディはここ最近のBorisにも負けない位にアニソンライクなキャッチーさがあったりもする。そんな要素がTetola93の激情を独自の物にしているし、同時に確かな世界観を生み出す要因にもなっているんだと思う。
 ドラマティックに破滅へと雪崩れ込むディストピア感が充満しまくった第5曲「腐敗の一死報国」からの、まさかまさかのアニメ「ぼくらの」の主題歌のカバーである第6曲「アンインストール」だ。このカバーは驚いたけど、しかし見事に音は激情系ハードコアになっていて、原曲知らないと間違いなく普通に彼等の楽曲だと勘違いすると思うけど、しっかりと随所随所で原曲のメロディと歌メロを生かし、まさかまさかの「アンインストール!アンインストール!」とサビの歌詞フレーズをシンガロングパートにしちまっているし、これは見事すぎる名カバーだし、そんな曲から理不尽すぎる暴力的な痛々しさしかない第7曲「英才教育」が全然自然に繋がっているから凄い。今作の中でも最も青くストレートな疾走感を感じさせ、クリーントーンの歌主体で進行する第9曲「焦熱の果て」は胸を締め付ける郷愁と熱さが最高過ぎるし、そこから一転してシリアスな痛みを言葉でも音でも放つ第11曲「業」、ファストなカオティックパートからビートダウンし、地獄の呻き声ボーカルと断罪のダウンテンポの音達が全てを憎み呪う第12曲「sinks in marsh」と終盤になると一気にダークな世界になり、そして最終曲「葬列」は今作で唯一の7分超えの長尺の楽曲で、壮絶にドラマティックな名曲であるけど、そこに救いは全く無いし、この曲の歌詞カードを読んで本当におぞましくなった。ここまで人の闇や社会の闇を体現した曲は無いだろ。



 合間合間のSEも非常に効果的だし、基本的にはショートでファストでカオティックな楽曲ばかりが並ぶが、世界観は本当に見事過ぎる位に統率されているし、単純にカタルシスが凄いだけのバンドじゃないし、その音と叫びだけで、彼等が歌っている事は本当にシリアス極まりないのは分かるだろう。是非とも今作を購入したら歌詞カードと向き合いながら彼等の音に触れて欲しいと思う。何よりも、既にバンド自体は存在してはいないけど、栃木県足利市と言う特別大きい訳でもない地方の一つの街にこんなに凄いバンドが存在していたという事も忘れてはいけない。何よりも彼等の放つ音と言葉はこの2014年にとんでもない説得力を持っている。



■Salad Days vol.300 ANNIVERSARY(2014年8月9日)@小岩bushbash

 小岩eM7時代から10年近くに渡って継続して開催されてきたSalad Daysというイベントだが、今回晴れて記念すべき300回目を迎えて、今回はその特別なアニバーサリーイベント。出演が国内激情系最高峰の一つであるkillie、新作もリリースした奈良のロックバンドLOSTAGE、小岩から世界を泣かせるCurve、柏から人々を興奮に陥れるdeepslauter、小岩のハードコア番長Tiala、今回活動再開を果たした小岩のメロディックハードコアSmellという小岩eM7から小岩bushbashへと形こそ変えたけど、それでも継続して続いてきた小岩という爆音地帯の歴史の記念日に相応しい6バンドが集結。そしてチケットは勿論ソールドアウトという事態になったし、最高の形で祝杯の日を迎えたのだ。



・Tiala

 トップバッターは小岩と言えば絶対に外すことなんて許されない小岩のハードコア番長こそTiala。bushbashのオーナーであるボーカルの柿沼氏はeM7時代から小岩の音楽シーンにとんでもなく貢献した人だし、今回の記念すべき日のトップバッターを最高の形で成し遂げたのだ。Tiala自体は観るのは一年振りなんだけど、このバンドのライブのポテンシャルは本当に天井知らずになり続けている。非常にキャッチーなフレーズの連続でありながらも、ポストパンク的なダンスミュージック要素も、時には不穏でノイジーな音を繰り出しながらも、結局は爆音で暴れられる音なら文句ねえだろてめえら!!って感じ、それがTialaだし、柿沼氏は早々にステージを飛び出し、フロアを練り歩きながら叫びまくり、客を煽りまくる。常に爆音で攻めまくっているけど、Tialaの鳴らすハードコアは最高にピースフルで最高に楽しい暴動であり、狂乱のパーティなのだ。20分弱のライブではあったけど、フロアのボルテージは既にクライマックス。このTialaのライブだけで今日が最高の夜になるのを確信したよ。



・deepslauter

 お次も柏の音楽の歴史では絶対に外せない柏のファストハードコアヒーローことdeepslauter。一発目の「TIMechanical」の時点でもうこのバンドのテンションは凄い事になってしまっている。キャッチーでありながらも、速い、短い、五月蝿い!!そして非常にカオティックなのにキャッチーというのがdeepslauterが提示する非常にシンプル極まりないハイボルテージなハードコアではあるんだけど、本当にバンドとしての瞬発力の高さでこのバンドに勝てるバンドなんていないと思う。一瞬一瞬の一音で客の鼓膜を貫き、目の前のハイテンションのステージングをする4人から目が離せなくなる。そして今年の年末に待望の新作をリリースする事をMCで話してからの新曲は、彼等が持つ音のキレと瞬発力と電磁波具合が更にブチ切れていたし、このバンドも小岩のシーンと共に進化したバンドであり、その進化は何処までも止まらない。オサムさんは終盤の方は足元にあった鞄を背負ったり、客の帽子を被ったりなんてというお茶目なパフォーマンスをしながらも、Tialaの時点で熱気がやばかったフロアの熱気を更に凄まじくしていた。新作も最高に楽しみだし、deepslauterはまだまだ行ける!!



・Curve

 次は一転して小岩から世界へとその轟音を放つエモーショナルシューゲイジングのオーケストラことCurve。今回プレイしたのは、今年に入ってからライブで披露している20分にも及ぶ新曲だけ。たった1曲だけのステージであり、だけど、そのたった1曲だけでCurveは自らの音の全てを体現するバンドになったのだ。3ピースと言うシンプルな編成でありながら、轟音ギターがドラマティックに奏でる郷愁のメロディ、そしてそれは世界に対する一つの祝福でもあり、絶望に対して完全なる決別の宣言。躍動感溢れるビートは新たなる幸福な世界を祝福し、しかしシリアスな緊張感は常に充満している。何よりも本当にあざと過ぎる位にドラマティックなサウンドとメロディ、一つの物語であり、一つのオーケストラでもあり、何よりも純度しかない穢れなき音は心に浸透し、この世の穢れを全て無かった事にしてしまう。今のCurveにはもう余計な言葉なんて本当に必要としない。何よりもポジティブな賛美歌としてのその轟音は、誰にも砕く事なんて出来ないんだから。



・Smell

 そして今回出演したバンドの中で唯一初見で予備知識の無かった小岩のメロディックハードコアバンドであるSmell。暫く活動を休止していたらしく、今回のライブは活動再開の復活ライブで、フロアは本当にダイバー続出な大きな盛り上がりを見せていた。僕は少し疲れたので後ろの方でゆっくりと観ていたんだけど、このバンドの音は本当にこれこそがメロディックハードコアだっていう音。日本語で歌を歌い、硬派にソリッドな音を鳴らし、しかしメロディアスでエモーショナルで武骨な音は非常にスピーディでありながらも、確かな練り込みもあり、でもストレートでパワフルでいた、でもやっぱり少しばかりのナードさもあって本当に良い。復活ライブということもあって他のバンドより少し長めのセットだったし、初見ながら彼らの放つ歌とグッドメロディは凄く良かった!



・LOSTAGE

 トリ前は新作を遂にリリースした奈良の最強の3ピースであるLOSTAGE。3人時代になってから様々な苦難を乗り越えて、本当にバンドとして大きくなったと思うんだけど、この日のLOSTAGEは本当に飛ばしに飛ばしまくっていた。一曲目から最強のイントロと共に爆裂のサウンドを繰り出す「ひとり」という最強の一曲をお見舞い。相変わらず硬質に歪みまくった五味兄のベースと、ざらつきと鋭利さとエモーションが最高の配分を持つ五味弟のギターと、岩城氏のロックとしてのビートの気持ちよさとストイックさの溢れる躍動としてのドラムのアンサンブルの切れが凄いし、ロックバンドとしての凄みしか今のLOSTAGEには無い。しかし「SURRENDER」からの流れで今のLOSTAGEはバンドとしての懐の大きさも凄いと改めて実感した。泣きに泣きまくるメロディが吹雪く「SURRENDER」から、最強のアンセムである「手紙」をまさかの中盤にプレイし、五味兄はステージから飛び出し、激情を露にする。そして終盤の2曲は新作の中でも特に歌物な「路傍の花」、そしてLOSTAGEの新たなるアンセム「美しき敗北者達」という歌物でありながら、LOSTAGEというバンドの持つ普遍性が絶対になった名曲をプレイ。序盤こそとんでもないテンションでライブをしていたけど、最後は本当にロックバンドとしての大きさを見せる貫禄のライブ。LOSTAGE自体が小岩でライブをするのは本当に久々だったらしいけど、今こそ本当に大きなバンドになったLOSTAGEだけど、このバンドは何もブレちゃいない。だからこそ僕はLOSTAGEが大好きなんだ。



・killie

 そしてトリはkillie。このバンドは言うまでも無く他に代えのいない唯一無二のハードコアバンドであり、その瞬間を血で染める言葉と音のハードコアとして間違いなく最強のバンドであり、最強のライブバンドの一つであるのは、このブログのkillieのライブレポで飽きる位に言っていると思うのだけど、今回のライブはこれまで観たkillieのライブの中で間違いなく最強のライブだった。のっけからの「針千本飲ます」と「掲示板を埋め尽くせ」というシリアスでダークで長尺でありながら、安易な感傷やドラマティックさを真っ向から否定する2曲の時点でkillieというバンドは常に進化を続けながら、本当に他に代えのいないバンドになっているって今更な事を改めて実感させられてしまった。メンバー全員の本当にテンションの高いアクションやステージングもそうだし、楽曲自体本当に展開も構成も複雑極まりないのに、もっと原始的な部分でのビートの強さだったり、リフの格好良さという部分を生かし、攻撃的に尖りに尖りまくった音で瞬殺。「エコロジーを壊せ!」みたいな静謐さも無く、常に躍動の音を繰り出しながらも、複雑に展開し、カタルシスにカタルシスを重ねまくって、天国でも地獄でもなく、目の前にありリアルこそが全てである事を証明する曲でのkillieの凄みは本当に半端じゃない。何よりも今回のライブは本編ラストの「落書きされた放置死体」から、ステージから掃けないで行われたアンコールの「先入観を考える」と「体脂肪と戦う」というkillieの楽曲郡の中でも特にハードコアとしての粗暴さも、瞬間のドキュメントとしてのカタルシスも、全てがフルスロットルになった楽曲の凄さがとんでもなかった。一気にモッシュとダイバーが続出し、ただでさえ満員の人と暑さで地獄と化したフロアは更なる地獄となり、酸欠状態での臨死状態で観るkillieという最高のシチュレーション。本当に全ての瞬間が一瞬であり、整合性も調和も全て崩壊して、ただ渦巻く音の渦と狂騒だけで、世界が染まっていく感覚と、肉体と精神が解放される感覚は凄まじかったし。だからこそkillieは最強の激情系ハードコアの一つである事を実感した。やっぱりkillieって凄いバンドなんだよ!!



 小岩eM7時代から現在の小岩bushbashに至るまで多くのバンドが熱いライブを繰り出してきたSalad Daysというイベントだけど、10年近くにも渡って継続されてきたからこその意味は本当に大きいし、だからこそ今回のライブは出演した6バンドが本当に熱いライブを繰り広げていたと僕は思う。本当にこうしてイベントを継続してきたからこそ今回のライブは生まれたし、killieの伊藤氏がライブ前のMCで「今がこれからに繋がる」といった意図のMCをしていたのも凄く印象的だったし、このイベントだけじゃなく、バンドもライブハウスも今があるからこそそれがこれからへと繋がるし、継続は本当に大きな力になると思う。だからこそこれからも小岩の音楽シーンもbushbashもSalad Daysというイベントも続いていくと思う。僕自身がそうであって欲しいと心から思うんだ。
タグ : ライブレポ

■Totem/Baton Rouge

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 俺達の3LAのリリース第四弾はフレンチ激情の最重要バンドにしてレジェンドであるDaitroのメンバーがほぼ勢揃いしたBaton Rougeの新作だ。今作はフランスのPurepainsugar、ドイツのAdagio830、アメリカのBakery Outlet、そして日本の3LAの共同リリースとなっている。これまで激の部分がかなり強いバンドの作品を3LAはリリースしたが、ここに来てとんでもなく渋い一枚をドロップしてくるとは流石すぎるし、フレンチ激情のDaitro以降を自らで鳴らすBaton Rougeの新作リリースは多くの人に大きなインパクトを与えている筈だ。またマスタリングはGY!BEの最新作も手がけているエンジニアであるHarris Newmanの手による。



 Daitroはもうここで説明する必要なんか無い位にフレンチ激情の最高峰であったし、多くの影響を与えたバンドである。Baton Rougeの音自体は今作で初めて触れたけど。これは紛れも無くDaitroの最終作である「Y」以降の音を鳴らしているし、それこそ激の要素はほぼ無いと言えるけど、Daitroが持っていたメロディセンスとエモーショナルさは間違いなく継承しているし、よりオーバーグランドな音を鳴らしていた「Y」から、今作の洗練された歌物のエモへと繋がるのは紛れも無い必然だと感じた。何よりも音楽的なレンジの広さを持ち、細部まで練り込まれた楽曲の完成度の高さは凄い。
 揺らぎの音から始まり、硬質なビートの反復と冷ややかな鉄の感触のギターが生み出す郷愁のメロディが胸を焦がしていく第1曲「Le Fixeur」からこのバンドの奥深さと味わい深さを感じるだろう。エモではあるが、分かりやすい暴発パートは無いし、アグレッシブさよりも淡々としながらも、地に足を付けたミドルテンポのサウンドが印象的だし、郷愁のメロディをあくまでも体温の感覚と、ある種の冷たさによって少しずつ変貌させていくサウンドは、もしかしたら派手さは無いのかもしれない。でも、やはりDaitro時代から持っていた卓越したメロディセンスは今作にもあるし、それをより研ぎ澄ましたからこそ、歌物になり、円熟と渋さを感じる音になったのだと勝手に思う。第2曲「Côte Du Py」も後半は激しい轟音こそあれど、絶妙に泣きまくったサウンドと、緩やかな空気の中で生み出される郷愁は本当にグッと来る。第3曲「Cours Tolstoï」こそアグレッシブさこそあれど、それでもじわじわと浸透して行くメロディの絶妙な歪みと美しさを武器としているし、インディーロック色の強い第4曲「Guetter Les Ondées」なんかは個人的にYo La Tengo辺りのバンドと共振する物を感じたり。
 激情系要素こそあまり無いけど、インディーロックやポストロック成分をほんのり感じさせる音から生まれるエモはまた一つの進化の形だし、不穏なインスト曲である第5曲「Totem」は前半の空気を良い感じに変えるアクセント的の役割を果たし、続く同じインストである第6曲「Hypn-O-Sonic」ではバンドの深部へと入り込んで行く。ポストロックを機軸としたビートの方法論と、複雑に美しく形を作り上げて行くギターフレーズという前半から、ノイジーな音へと変わっていき、揺らぎの中の熱量と、爆発しそうでしない焦燥感が最高過ぎるし、ドラマティックでスケール感溢れる第7曲「Ushguli, Au Gré Du Gel」、静謐さから今作でも一番のエモーションを放ち、バンドとしての貫禄を感じる第8曲「Voyages En Train La Nuit」、もう激羽状だとかエモとかという言葉も要らないロックとして泣ける熱さを感じる最終曲「D'année En Année」まで全曲の完成度の高さは本当に見事だし、ex.Daitroではなく、あくまでもbaton Rougeというバンドとしてのサウンドを見事に確立しているのだ。



 紛れも無くDaitroの先にある音だし、Baton Rougeというバンドとして確かな進化を見せる傑作だと思う。メンバーそれぞれがこれまでに数多くのバンドに参加しているけど、そんなキャリアが間違いなく生きているし、非常に普遍性溢れる音でありながら、とんでもなくグッドメロディを放ち、確かに心を揺さぶる作品だ。今作は3LAのサイトで勿論購入出来るので是非チェックを。



プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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