■2015年01月

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■DEAD BEAT/NoLA


DEAD BEATDEAD BEAT
(2015/01/21)
NoLA

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 これまで何度もライブを観て来たし、観る度に凄いライブを展開して来たNoLA。2013年末からmakino氏が加入し、ベースレスツインギター編成にもなったが、その新編成も板に付いていよいよリリースされた2ndは現在のNoLAの凶悪なる宴をパッケージした作品になった。1stの頃のNoLAは既にいないし、二年半の歳月を経て進化を続けてきたからこそ生み出せた作品だと思う。激烈なる憎悪をメタルだとかハードコアを衝突させて生まれた集大成だ。



 今作は自主レーベルNoLA Recordsを設立してリリースされた訳だけど、自主レーベルリリースという事もあって気合十分だ。自主企画での猛者との共演やオーストラリアでのライブ経験は見事に生かされている。NoLAが選んだ道は洗練でなく、狂気をより増幅させる事だった。変な言い方になるけど、1stよりもある意味では1stらしさもある作品であるし、でも1st以上の作品である。より衝動は暴走し、同時にツインギターになりより凶悪になったサウンドが押し寄せてくる。何よりも1st以上にアプローチが明確になりより暴力的になった。現在のNoLAの強靭過ぎるサウンドはより禍々しくなり、安心する暇なんて与えてくれない、刺し違え上等、通り魔的であり、テロリスト的でもある、狂気以外に形容する言葉が見当たらない、制御不能のエクストリームミュージックだ。
 のっけからダウンテンポのブルータル地獄が始まる第1曲「The Dead Beat」から異様だ。Takeruのボーカルはキレまくっているし、Kotarouのドラムは今まで以上に音に重さと説得力が満ちている。ベースレスである事を前以上に感じさせなくなったのはツインギターになった事も大きいだろうけど、それでお上品に纏めるんじゃなくて、Keyakiとmakino氏のギターが共に凶悪なフレーズしか弾いてない事も大きい。突発的にビートを加速させ、引き摺り回しながらブン投げる遠心力溢れるアンサンブルはこれまでのNoLAには無かったし、その流れを引き継ぎ1分弱の激速ヘビィネス煉獄「Pull」へと雪崩込むのは最高に格好良い。リフとリードのダークなフレーズの対比を見事に展開しながら、変則的な曲展開を活かし、着地点が見えないままにカオティックさを爆発させる第3曲「狂宴-kyouen-」もお見事。デスメタルやスラッシュメタルの要素もより濃厚になりながら、突発的にグラインドするビートだったりとか、もっとハードコアパンク的な音の荒々しさは、彼らが影響を受けた国内外の多くのバンドが持っている物だけど、それをごった煮にして、凶暴なビートとリフで全て片付けてしまっている痛快さは本当に気持ちが良い。個人的には第5曲「The Pit」のモロに90年代前半のモダンなヘビィネスサウンドをベタに展開してしまっているのも痛快だったし、ボーナストラックである前作に収録されていた楽曲のリミックスである第6曲「燈 DJ NOdISC Remix」ではNoLAをダークなダンスミュージックへと料理していて、NoLAの別視点の魅力を浮き彫りにしているけど、でもNoLAは元々ダンスミュージックであるのだ。特に今作の楽曲は地獄の閻魔すら巻き込んで血湧き肉躍る狂宴を生み出しているんだから。



 凶悪さはそのままにある種の分かりやすさやキャッチーさも今のNoLAは持っているんだと思う。前作にあった長尺のドゥーム曲こそ今作は無いけど、でもより小細工無しにリフ・ビート・叫び、それだけで全てを殺すのは容易いとNoLAは笑っているんだ。全方位に喧嘩みてえな音で喧嘩を売りまくっている痛快さはより進化し、暗黒であり地獄でありながら、もっとヘビィロックの暴力をダイレクトに伝えるだけの力量を確かに手に入れているし、この若武者はまだまだ血に飢えているんだろう。僕はNoLAはメタルでも無く、ハードコアでも無く、ヘビィロックでしか無いと断言したい。余計なカテゴライズは犬にでも食わせておけとばかりにクロスオーバーを繰り返しまくったからこそ今作は生まれた。本当に聴いてて痛快だし、素直に脳天ブチ割ってくれる。だからNoLAは格好良い!!
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■Darkness triangle zone(2015年1月17日)@三軒茶屋HEAVEN'S DOOR

 今回はヘブンズドア主催の3マンイベントの方に足を運ばせて頂いた。「濃厚ダークサイド3マン!!」とヘブンズ側の告知ではあるけど、ただダークな3バンドを集めるのでは無くて、それぞれ違うベクトルの3バンドによる濃密なライブを展開するイベントであるし、前回のこの企画に出演した御大THE CREATOR OFは今回も参戦だが、今回は若手インストポストロックバンドであるshuhariとニューウェイブバンドであるMIRROR MOVESが参戦。本当に他にない組み合わせの3マンになったのだ。



・MIRROR MOVES

 先ずはMIRROR MOVESのライブからスタート。恐らくThe Psychedelic Fursの名盤4thからバンド名を取っているんだとは思うけど、しかし今時珍しい位にストレートなニューウェイブ・ジャンクロックを奏でているバンドだと思った。やっている事自体は機械的なビートに金属的な鋭角のリフを絡ませるロックだし、こういった手法は王道中の王道だとも思う。音こそ現代的な感触にはなっているけど、往年のニューウェイヴのバンドが持っていた妖しさをこのバンドのライブから感じた。ニューウェイヴという言葉自体は今の時代では最早概念でしか無いけど、その概念をちゃんと理解しているバンドだと思ったし、演奏から感じるクールな熱量は紛れもなく往年のニューウェイヴの連中が持っていたそれである。45分近くに渡って常に鋭角のビートとリフが縦断し、吐き捨てるボーカルとサイケデリックな空気と共に徐々に混迷を見せてくるライブは見応え十分。斬新な音では無いのかもしれないけど、今時こんな80年代の狂騒を現代に蘇らせるバンドはいないだろう。金属の振動が突き刺さるサウンドに酔いしれる45分間だった。



・shuhari

 お次は3ピースインストポストロックバンドであるshuhari。これがもうこの手の音が大好きな人には堪らないであろうバンドだったのだ!!Explosions in the Sky、MayBeSheWill、Russian Circles辺りの影響を色濃く感じる叙情性豊かで、リリカルなサウンド。VJを取り入れてはいるけどサウンドは3ピースというシンプル極まりなさ。それぞれの音が自己主張しまくっているのに、絶妙に引く部分は引き、見事に三角形のアンサンブルを形成している点。時にはヘビィなリフを取り入れ、時にはテクニカルさを全開にしながらも、サウンドは常にリリカルさが咲き乱れている。ある意味ではベタではあるのかもしれないけど、でも正々堂々と誤魔化し無しにダイレクトなアンサンブルで描かれる世界観もあって、観る物を陶酔させるサウンドは正統派でありながらも実力派のそれであるし、時には焦らし、時にはダイナミックに爆発するサウンドは観ていて本当に飽きない。若手バンドでありながら確かな実力派としての力量は45分で十分に見せつけていたし、フロアの反応もかなり良かった様に見える。



・THE CREATOR OF

 そして誰もが認める御大であるTCOだ。4人編成になってからのライブも完全に板に付いているのは年末に見たライブで確信していたけど、本当にライブを重ねる毎に進化をするバンドだと思った。今回はいつもならラストにプレイする「Acoustic」を頭にプレイ。45分近い持ち時間でプレイしたのはたった6曲ではあったけど、TCOのライブって本当に1曲1曲の密度がより濃密に伝わってくる。年末からプレイしている新曲のアンビエンスな感触の空気感も音数こそ極限まで減らしているにも関わらず、その余白を聴かせるという熟練の職人の様な芸当が見事に決まっていたし、中盤の「Wind Up」、「You Are」といった歌物の楽曲はオートチューンとバンドサウンドの一体感が見事にハマっていたし、個人的にはいつものライブ以上にギターの音がより前に出たアンサンブルになっていて、歌物曲でありながらも、バンドとしての熾烈さを痛烈にアピールしていた点もかなり印象深かった。終盤の「Pass Away」、「Black Star」の二曲はライブでは久々にプレイした楽曲ではあったけれども、これらの楽曲も更なる進化を見せていたし、いり深遠な世界観を高次元で描きながら、よりサウンドは熾烈で美しくなり、何よりもヘビィロックバンドとしての唯一無二さもとどまる事を知らない。「LIGHT」のリリースから実に一年が経過し、メンバーも今は4人編成ではあるけど、しかし新曲もプレイする様になり、TCOは2015年は確実にネクストへと突入する一年になるだろう。これからに益々期待が膨らむ2015年一発目のライブとなったのだ。



 そんな正にダークなトライアングルとなった一夜であり、濃密な3マンだった。ヘブンズ自体は僕自身はあんまり行かないハコではあったりするけど、ヘブンズはいつも新たな音との出会いを提供してくれる場所だと僕は思っているし、あの独特の空気も含めて本当に素敵なハコだと思う。なによりも今回の3マンみたいな企画をハコ企画でやっているのは本当に大きいと思う。また足を運ぶ時には新しい出会いに期待を膨らませたい。

■MONO Rays of Darkness / The Last Dawn Japan Tour 2015(2015年1月11日)@代官山UNIT

 昨年「Rays of Darkness」と「The Last Dawn」の2枚のアルバムを同時にリリースしたMONO。この二枚はここ最近のオーケストラ起用の編成では無く、4人のサウンドに回帰した作品でありながら、同時にそれぞれ明と暗を描くというコンセプトアルバムだった。その表裏一体の二つの世界を見事に描いた作品だったし、俗に言う轟音系ポストロックなんて最早珍しくも無くなった昨今でもMONOは矢張り別格過ぎる存在である事を改めて感じる作品だったけど、日本が世界に誇り、世界で最も評価されている日本のバンドであり、日本よりも寧ろ海外のが活動のメインフィールドであるMONOが実に久々に日本でのツアーを敢行。今回は「Rays of Darkness」にゲストボーカルで参加したこちらも日本が世界に誇る激情系ハードコア最高峰であるEnvyのTetsuya Fukagawa氏がゲストボーカルで参加がアナウンスされていたし、本当にMONOのライブを観るのも久々だったし、今回足を運んだ。スタート予定時刻前にUNITに着いたけど、驚いたのは本当に人が多い!外国人も多い!!あまりの人でかなり後ろの方でライブを観る事になってしまったけど、しかしながらMONOというバンドは今尚大きな人気を日本でも誇っているんだなって実感出来て嬉しくもあった。そしてライブは10分弱程押してスタートした。



 静かに照明がステージに点き、先ずは新作から「Recoil, Ignite」でスタートだったけど、冒頭のアルペジオからしてもう笑いしか出てこないレベルで完璧だった。演奏技術とかそういった物すら超えて、音の感触から空気感から何から何まで音源と同じに聴こえてしまった。凄い訳の分からない言い方になってしまうけど、最初普通に音源をSEで流しているのかって思ってしまった位だったし、音色とか以上に楽曲の持つ空気感だったり世界観をここまでライブで再現できるバンドって先ずMONOしかいないって事を改めて思い出した。何よりもダークサイドなMONOの持つ静寂の中の悲哀に加えて、神経をすり減らす様なアンサンブルが序盤からいきなり炸裂していたし、轟音パートでは蓮華の炎の様に燃え盛る轟音が世界を崩壊させるテンションで燃え上がっていた。この最初の13分でMONOという世界の混沌と秩序が生まれてしまったし、目の前で繰り広げられる映画的スペクタクルに息を何度も飲みながら呆然と眺めるしかできなくなった。そして前作からの「Unseen Harbor」の流れへと繋がったのは本当に秀逸。音源ではオーケストラを起用しているし、今回の4人編成でのライブではどうなるかは非常に気になる所ではあったけど、例えオーケストラがいなくてもMONOはMONOでしかなかった。厳かに流れるトレモロギターの美しさだけで世界がわからなくなってしまいそうだったし、ドラマティックな轟音パートの叙情性をオーケストラ抜きでも見事に体現してしまう辺りは正にMONOならではだと思う。時にビートが荒れ狂いながら、何度も静と動を行き来し、一つの映画の様な物語を楽曲で描いていくのがMONOであるけど、丁寧でありながら同時に激情感すら生み出してしまうのは矢張りMONOがライブバンドであるからだと思う。
 一転してTamakiさんがピアノを弾く新作の楽曲である「Kanata」は静謐なるMONOの真骨頂とも言える楽曲であり、分かりやすい轟音パートはそれこそ無かったりするけど、サントラ的世界観は全然健在。轟音パートに頼らなくてもその構成力とメロディだけで決して抗う事の出来ない絶対の世界を描き出せるのがMONOというバンドだし、一音一音が本当に静かに呼吸しているかの様だった。MONOのライブはドラマティックで神秘的であり、人間が生み出しているとは思えないスケールを持っているけど、でもこれは人間にしか生み出せない音だった実感させられたのは前々作からの楽曲である「Pure as Snow (Trails of the Winter Storm)」だと思う。今回のワンマンは8曲中3曲が前々作「Hymn to the Immortal Wind」からの楽曲になっていたけど、オーケストラを本格的に取り入れた前々作と前作の楽曲がセットの半分を占めていたのは、改めてMONOが4人で生み出す音を見返した二枚の新作を経て、過去の楽曲を再構築した結果だと僕は勝手に思っていたりもするんだけど、爆音で轟音が爆発するクライマックスの凄まじさもさる事ながら、MONOのライブは本当に人間の鼓動だったり、呼吸だったりを感じるのだ。時に轟音が荒れ狂うパートこそあるけど、そんなパートで感情の激昂を描きながらも、静謐な清流の様なパートではまるで血液の流れの様でもあるし、静かにしかしヘビィに紡がれるビートとグルーブはミドルテンポを極めているからこそ、静かなる心臓の鼓動の様でもある、MONOのメンバー4人が人間であるからこそ、4人の呼吸だったり鼓動が完全にシンクロしているからこそ、MONOという生き物がライブでは生み出されているし、壮大なるスケールだけじゃない。人間の感情や生存本能すら音にしてしまっている事に僕は最早恐怖すら覚えてしまう。
 そして照明が赤と青でダークに4人を映し出し、Tamakiさん以外スタンディングでライブをしていたけど、ここでギター隊の2人が立ち上がって「The Hands That Holds The Truth」の終わり無く反復するアルペジオのフレーズが始まった瞬間にいよいよ誰しもが待ち望んでいた瞬間がやってきた。そして登場したのはゲストボーカルであるEnvyのTetsu氏!!事前にアナウンスされていたし、この曲をプレイするのは分かっていたけど、Tetsu氏が登場した瞬間にフロアから大きな歓声。揺らめく動きをしながら今か今かと叫びの瞬間を待ち望むTetsu氏、それに合わせて同じフレーズを延々と弾いているにも関わらず熱量を加速させるギター隊、そして来た。轟音ディストーションギターとTetsu氏の激昂の叫びだ!!もうこの瞬間は間違いなくこの日のハイライトだったと思うし、事前にアナウンスこそされていたけど、やっぱりMONOの音にEnvyのTetsu氏が加わったら最強の一言しか無かった!!神経も感情も全て焼き払う様な叫びと轟音、MONO史上最も狂い記した怒り狂うビート、やっぱりTetsu氏のボーカルが加わった瞬間にMONIOはTetsu氏のバックバンドになってしまったけど、でも単にバックバンドになったんじゃない。EnvyとMONOが持つ最強の武器が合体し、それぞれのバンドでは生み出すことの出来なかった怒りと悲しみと漆黒と光の交錯する爆発の瞬間が目の前に!!Tetsu氏が叫んでたのなんて実に3分も無かったし、曲が終わると「どうも!」とだけ言ってTetsu氏は早々に捌けてしまったけど、でもたった3分で生み出された激情世界にただ興奮するだけだった!!
 そして終盤は本当にあっという間だった。新作からの「Where We Begin」は一転してエヴァーグリーンな世界を生み出し、MONOが持つメロディセンスがここぞとばかりに開花。光が目の前で全てを照らし出す様な救いの様な情景を生み出し、マーチングの様なドラムは本当にポジティブな希望の一歩を力強く叩きつけていく。この曲が今回のライブの見事すぎるエンディングの幕開けだったし、ラストの前々作からの「Ashes in the Snow」のラストの爆発する轟音の連続、そして最後の最後の「Everlasting Light」の力強い轟音とビートによう目が開けられなくなってしまいそうな光の世界。本当に大きな救済の光によって見事すぎるエンディングを迎えていたし、終盤の3曲をプレイした30分弱は本当に一瞬で終わってしまった。全8曲一時間半。アンコール無しという実にMONOらしいセットではあったけど、一時間半じゃ全然足らない!!もっともっとMONOの世界の中にいたかった!!その位全てが濃密で壮絶なライブだったのだ!!



セットリスト

1.Recoil, Ignite
2.Unseen Harbor
3.Kanata
4.Pure as Snow (Trails of the Winter Storm)
5.The Hands That Holds The Truth
6.Where We Begin
7.Ashes in the Snow
8.Everlasting Light



 それこそ拠点は海外だし、日本では滅多にライブをやらないMONOであるが、本当にMONOは世界トップレベルのバンドだと思う。日本出身だとかそういった事は最早どうでも良いとすら思うし、日本にも海外にもMONOレベルのバンドなんて殆ど存在していないのだ。それは轟音系ポストロックの日本を代表する先駆者だからだとかそういった事じゃ無い。GY!BEとよく比較されるMONOだけど、MONOはもっと叙情的で神々しい世界を描いている。言ってしまえば破壊と再生、混沌と秩序、そういった相反する要素を天才的メロディセンスと構成力で共存させ、そして最終的にはポジティブなエネルギーを生み出す。そうなんだそんなバンドは他にはいない。もうインスト音楽も轟音系ポストロックも今では全然珍しくないし、手垢に塗れてしまった方法論なのかもしれない。でもMONOはそれでも常に説得力しかない音しか生み出していないし、15年の活動の中でブレは何も存在しない。常にスタイルを貫き、そして鍛え上げてからこそMONOは世界トップレベルのバンドになったのだ。誰も抗えない絶対世界を生み出す力があるバンドなんてMONOiの他にもいるけど、僕はそこまでのレベルのバンドは無知なだけかもしれないけど、数えられる程しか知らない。そしてMONOの代わりになるバンドは何処にもいない。だからMONOは凄いし、今回のライブも凄かった。いやもうそれだけで良いんだ。
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■EXTREME MAD TERROR -year end sp 2014-(2014年12月27日)@新松戸FIREBIRD

 年の瀬にまると本当に熱いイベントが多くなるけど、この日のNoLAのMakinoさん企画は本気で地獄の夜となった。出演バンドが強烈すぎる個性派しかいないし、新松戸という場所でありながら、これだけのメンツを集めたMakinoさんには驚かされるばかりだ。今回初めて新松戸FIREBIRDというハコへと足を運んだけど、街ののどかなローカル感とは裏腹に、FIREBIRDは紛れもなくキチガイの宴となっていたのだ。



・weepray

 weeprayというバンドのライブを2014年も何度も拝見させて頂いたけど、weeprayはより分からなさばかりが目に見えてくるし、なのにそのライブは凄く儀式的でもあり、暴力的でもある。言ってしまえば出処と終着地の見えなさがweeprayの持つ不気味さの全てなのかもしれない。ステージングも音も全て完成されているし、演劇性を持ちながらも、同時にライブとしてのヴァイオレンスさも兼ね備えているのが今のweeprayのライブだし、ギターのフレーズとかは一々かなり耳に残るのに、全然キャッチーさを感じさせてくれない。正に5人の奇才が集結しているからこその奇跡的なバランスが生み出す違和感がweeprayに感じる「孤高」の部分なのかもしれない。しかし何度ライブを観てもweeprayの確信に全く迫れた気がしないのだ。ブルータルな音の暴力もあるし、カオティックハードコアの混沌の坩堝もある、練り込みまくったストーリー性溢れる音楽の持つドラマティックさもある、ビートダウンで「ここでモッシュしなきゃいつするの?」なパートもある。でもそれでも分からなくなる。それは白熱電球だけの照明を始めとしたステージセットがあるからでも無いし、儀式的なライブをするからでも無い。膨大な情報量の音と言葉が描くのは間違いなく愛の歌でしか無いのだけど、それはきっと人間のもっともっと深淵にある深い業だからこそなのかもしれないし、きっとweeprayが描くのはそんな世界なんだろう。ポエムみてえな感想になってしまったけど、この日のライブを観て改めてそんな事を思ってしまった。



・Red Ran Amber

 激速の轟音とは正にこのバンドの為にあるのだと思う。最早RRAはグランドコアという括りで語るのは不可能なバンドだと思う。いや編成だったり楽曲自体は紛れもなくグラインドコアなんだけど、このバンドは既存のグラインドコアから外れまくっているのだ。新作も勿論素晴らしいの一言であったけど、正に轟音のシャワーが光速で降り注ぐような音は決して既存のグラインドコアには生み出せない音だと思うし、メンバー全員超絶技巧で突っ走りまくっているのに、不思議と一体感しか無いサウンドと共にメロディアスでありながらカオスであり、そしてブラストしまくるグラインドさ。曲間なんてほぼ無しでノンストップで繰り出される暴走特急サウンドでありながら、パワー重視なだけじゃないし、不思議と神々しさすら感じてしまうのだ。そんなグラインドコアなんてRRAの他にいないと思うし、たった20分にも満たないライブで突き抜ける瞬間しかない。RRAのライブはカタルシスにカタルシスを重ねに重ねた末に生み出されるたった3人の激攻の頂上決戦だ。まるでチップアスリートのスーパープレイが連続で流れていく様なライブは本当に妙な気持ち良さがあるし、興奮しかない。だからこそ
RRAは単なるグラインドでは終わらないのだ。


・REDSHEER

 もう2014年に初ライブをしたとは思えないバンドだし、かなり精力的にライブを重ねてきて、僕自身もREDSHEERのライブは追えるだけ追って来てはいたけど、本当にこのバンドの進化は止まらない。頭に恐らくライブでは久々にプレイしたであろう「Gloom」のノイジーなアンビエントさと不穏さを皮切りに攻めに攻めまくるライブだったと思う。いやREDSHEERのライブは時に引きの部分もありながらも常に全力で攻めてしかいないし、ダークサイドカオティックハードコアとして持てる武器は全部持っているバンドだと思う。ラストにプレイしたここ最近プレイしている新曲「Yoru No Sotogawa」は山口氏が刻みのギターの伝家の宝刀を炸裂させまくった正に最強の攻めの一曲であるし、でも他の楽曲ではしっかりとメロウに胸を掻き毟るコードで切ない激音という矛盾してなさそうで、他にそんな音を出せるバンドなんてあんまりいないんじゃないかって音を炸裂させている。とにかく爆音で直情的でありながら、侘び寂びに溢れ、腹に来るベースと耳を貫く鋭利なギターフレーズと脳を叩き割るドラムその三つで完全に完成されたカオティックハードコアをREDSHEERは放っているし、この日のライブもそうだった。2014年は本当に何回もREDSHEERのライブを観たけど、こんなバンドは他にいないのだ。恐らく初の新松戸でのライブだったとは思うけど、どんな場所でもREDSHEERはREDSHEERでしかないのだ!!



・THE CREATOR OF

 トリ前はTCO。この日は結構久々のライブとなったのだけどTCOのライブでのアベレージの高さには毎回毎回本当に驚かされる。4人編成になってからの音も早くも板に付いていた様にもなって来たし、音の数が減っているからこその、引き算の美学のアンサンブルがより際立った物に今のTCOはなっている。前半のセットは「You Are」、「Wind Up」と歌物の2曲でいきなり攻める。今のTCOはそれこそ分かりやすい攻めの音を放出している訳じゃ無いのかもしれないけど、リフで攻めなくてもレギュラーチューニングでもヘビィな音を生み出せるという事を分かっているし、熾烈さでは無くて構築する音と世界で説得力十分に聴かせるバンドになっているからこそ強い。後半に新曲もプレイしていた、それは4分半程度のインストの楽曲だったけど、それが「LIGHT」以降のTCOの新機軸を確かに感じさせる楽曲になっていた。よりアンビエントに音数を減らした楽曲は情報量こそ決して多くないのかもしれないけど、揺らぎをより聴かせる音になったのは更に大きな進化だと思うし、爆音でカタルシス溢れる音では無いのかもしれないけど、その酩酊世界は耳から体にスっと入り込んで来て、じわじわと浸透して来た。そしてラストはお馴染みの「Acoustic」で締め。この曲は秩序から混沌という図式の楽曲だし、その両面性が本当にハマるし、TCOのライブのラストはやっぱこれだ。久々のライブにも関わらず御大の貫禄は余裕で健在。新曲も素晴らしかったし、更なる進化が楽しみだ。



・NoLA

 そして半年振りにNoLAを観たけど、もう何回も同じことしか言ってない気もするけど、NoLAは本当にライブを観る度に凄くなっているとしか思えない。今回はリリース間近な新作の楽曲中心のセットだったけど、もうこのバンドはメタルだとかハードコアとかそういった枠組みで語らせない真のエクストリームミュージックを放つレベルになっていたと思う。ツインギターがひたすらに重すぎるリフをブチかまし、タイトに爆走するドラムが全てを薙ぎ払い、Takeruのボーカルもキレまくっている。もう何というか交通事故みたいな音しか出していないし、勿論楽曲自体は練り込まれているんだけど、複雑怪奇さをもっとエクストリームな快楽へと発展させたのが今のNoLAなんじゃねえかって思う。特にこれまでの楽曲とかはそうなんだけど、凄い誤解を招きそうな言い方にはなるけど、一つのお祭り感すら今のNoLAにはある。勿論暗黒なカーニバルではあるんだけど、パフォーマンスだったりとかそういったのを含めてもっと分かりやすく盛り上がれるバンドになったとも個人的に思ったりもするのだ。それは鍛え上げられた初期の楽曲を繰り出す終盤の展開を見てより強く思ったし、もっとシンプルにかつ強靭になった今のNoLAは本当に強さと格好良さしか無いのだ。


 正にニューマッドシティこと新松戸に相応しい夜になったと思うし、こんなメンツを集めたNoLAのmakino氏は流石だと思う。新松戸という普段は全く行かない街でのライブではあったけど、本当に熱いライブは場所なんて全く関係無いと僕は思うし、この日は本当に新松戸まで足を運んで良かったと心から思う。FIREBIRDも初めて行ったけど本当に雰囲気も音も良いハコだし、また機会があったら是非とも足を運びたい。
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■2014年BESTアルバム TOP30

 2014年もあっと言う間に終わってしまいましたね。明けましておめでとうございますと言いたいですけど喪中なので新年のご挨拶は控えさせて頂きます。
 今回で5回目になる年間ベスト、今年も色々と音源買いました。本当に良い作品ばかりでした。勿論例年通りまだ買えてない音源も多数だし、色々とアレな感じですけど、今年も自分的なログとして年間ベストはやります。まあ例年と違って2015年になってからこの記事は書いてますけどね。
 去年まではBEST50って感じでやってましたけど、今年は思い切ってBEST30まで絞らせて頂きました。そのお陰で色々と漏れた名盤も多数ですし、何でこれが入って無いんだって意見もありそうですけど、それはそれこれはこれって感じで見逃して下さい。それではサクッと30枚発表します。



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第30位:And Baby / Safe Crusades / No Judgements/The Caution Children

 今年も多数の素晴らしい名盤を送り出したTokyo Jupiterだけど、特にTCCの最新作が素晴らしかったです。同じTJRのThe Black Heart Rebelionとは違って王道の轟音激情系ハードコアを突き詰めたTCCだけど、これまで以上にサウンドが屈強になりながらより美しく進化しているし、マスタリングも滅茶苦茶良い。美し過ぎて強い激情系ハードコアバンドとしてTCCは不動の地位を確立したまである。



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第29位:流転の幻日/RED RAN AMBER

 
 今年は国産グラインドが名盤を多数輩出していたけど、RRAもそんな一枚。ex.324のメンバーが在籍するRRAの2ndはこれまでも禍々しいグラインドコアサウンドだけじゃなく、美しい激情系なサウンドを取り入れてより進化した作品になったと思う。暗黒のカオティックグラインドの地獄でありながら、速く禍々しく美しいサウンドはとんでもないインパクトだ。破滅的美しさが暴走する様は正に激音の一言しか無いだろう。



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第28位:The Dark Halo/不幸

 各地でその名を広めていた大阪のドゥームバンド不幸の待望の1stはこれぞ王道を往くドゥームメタルといった会心の一作。ハードコア成分を感じさせながらも、泥臭さでは無くて、サイケデリック成分を表に出したサウンドはEWやSleepといった王道サイケデリックドゥーム好きには堪らない内容になっていると思う。シークレットトラックも含めて気を許せない緊張感と黒さが常に充満するこれぞドゥームといった快作。



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第27位:ZOTHIQUE/ZOTHIQUE

 国産ドゥームといえば僅か一年でリリースされたZOTHIQUEの2ndも素晴らしかった。JAH EXCRETIONをベーシスト兼ノイズ担当としてメンバーに迎えて制作された今作は前作同様にGOUMのkumi嬢をゲストに迎えた新機軸な暗黒童謡ドゥームまで飛び出し、よりドロドロと蠢くサイケデリックな音のみしか存在しない。よりぶっ飛んだシンセの音も含めて更にトリップ出来る危険なドゥーム作品になってしまったのだ。



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第26位:I will be your blue friend/blue firend

 akutagawaのメンバーも在籍するblue friendの待望の1st。現行のUS激情の最先端の音と強くシンクロし、数多くのバンドへの愛を感じさせながらも、それを確かに消化した末のバーストしまくる疾走感が最高だし、斬新さやアバンギャルドさは無いにしても、王道の激情系ハードコアとして堂々とその音を放つ。ベタだけどそれが良いし、スタイリッシュに突き抜けているけど熱い!!特に今作のリードトラックになっている「Midikai」のインパクトは強烈だった。




EyehategodEyehategod
(2014/05/27)
Eyehategod

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第25位:EYEHATEGOD/EYEHATEGOD

 俺たちのスラッジ神であるEHGの復活作はもう堂々とEHGでしか無かった。14年振りの5thっていうのも色々凄いけど、しかし何一つブレずにEHG印のサウンドを容赦無く展開する今作が最高じゃない訳が無いし、スラッジコアの先人による見事すぎる復帰作。作風こそ復活前と何一つ変わってないけどそれで良いのだ。泥臭くハードコアなスラッジサウンドで気持ち悪い顔してしまうだけで良いのだ。そんな訳で単独での来日をいち早く望みます。



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第24位:暗夜に蠢く/ZENANDS GOTS

 本当に千葉拓哉という男の頭の中にはどんな悪魔が棲んでいるのだろうか。るギターボーカルとドラムの2ピースで残酷過ぎる世界を生み出すゼナンズの待望の正式リリースの1stミニアルバム。超絶ファストでショートでハードコアやグラインドコアの影響を受けているサウンドだけど、そこのルールを守る事を全否定し、ひたすら地獄のみを産み落としまくっている。たった15分で聴き手を完全獄殺する負の世界に選ばれた表現者の手による本物の地獄が今作にはある。




Time to DieTime to Die
(2014/09/30)
Electric Wizard

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第23位:Time To Die/Electric Wizard

 俺たちのEWが完全に帰ってきたと拳を突き上げたくなる作品だ。悪趣味極まりないアートワークから最高だし、これまでの日和っていたEWは完全に死んだ。全盛期のEWが持っていた極限すぎるサイケデリックさも取り戻し、より重くなったサウンドが生み出すグルーブに酩酊必至!!今作には整理された美しさなんて何も無いし、ダーティさを追い求めてこそのEWだ。マリファナ馬鹿によるマリファナドゥームがやっと帰ってきた事が僕は心の底から嬉しいんだ!!




DAWNDAWN
(2014/10/08)
URBAN PREDATOR

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第22位:DAWN/Urban Predator

 茨城県古河市を拠点に活動するグラインドからの突然変異であるベースレス3ピースURBAN PREDATORの初の全国流通作品である1stミニアルバム。既存のハードコア・激情系・カオティック・グラインドに見事に喧嘩を売り、カオティックだとか激情とかグラインドという枠組みに嵌ってくれない。やりたい事を徹底的にやり尽くしながらも、それをお行儀よくまとめていないし、8弦ギターとブラストビートと言葉のナイフによるたった3人の手によって生み出された不協和音としての仮泊反応。URBANは正しい音のマッドサイエンティストであるのだ。エクストリームミュージックの新たな夜明けだ。



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第21位:tetola93/tetola93

 2012年に解散した栃木県足利市を拠点に活動していた激情系ハードコアバンドであるTetola93のディスコグラフィーでありながら全曲再レコーディングされた実質最初で最後のフルアルバム。ダークでシリアスなメッセージを放つ激情系ハードコアとしてとんでもないエネルギーを持ち、凄まじくショートで瞬発力に満ちた激情を放つ。まさかの「アンインストール」のカバーまで繰り出しながら、複数ボーカルでハイテンション極まりない音を繰り出しまくる。しかしながらシリアスに社会の闇を叫ぶ音は単なるカタルシス重視の激情では無い。今作はどこまでも重く聴き手に迫るのだ。既にバンドは解散しているけど、今こそ本気で説得力を持つ作品だ。



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第20位:暴妖/discotortion

 気付いたらex.COWPERSとex.200MPHがぞれぞれ二人在籍すると言う最強布陣になっていた札幌のdiscotortionの3rdは教科書通りに正しく音楽をする事に常にNOを叩きつけてきた彼等の真骨頂となっている。サンディエゴ周辺だとかポストハードコアを継承しながら、それをズタズタにしまくって再構築した彼等独自の音楽性を、更にズタズタにしてしまい、新たな形に構築し、今まで以上にジャンクで血生臭く破壊的だ。「もっと速いバンドも、もっと重いバンドも山ほどいるが、こんなバンドはdiscotortion以外にはいないのだ。」とリリースインフォにはあったけど、正にその通りでしかない。



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第19位:Epicureans/Yumi

 先日来日を果たしたシンガポールの激情系ハードコアYumiの1st。それが正に「君の靴と未来」の頃のEnvyに匹敵する音だったのだ。HIHAのスプリットで聴かせたポストブラック然した音では無く、激と美が同居し、これぞ激情系と言わんばかりの王道サウンドで攻めまくる。荒々しさをしっかり感じさせながらも洗練された音もグッドだし、今盛り上がりを見せている東南アジア激情をいよいよここまで来たかと思った。来日公演も良かったし、本気でこれから追いかけていきたいバンドだ。




Animal MotherAnimal Mother
(2014/10/14)
Today Is the Day

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第18位:Animal Mother/Today Is The Day

 もうブレずに凄く格好良い音をこの人たちは生み出しているよなあ。これまで以上にジャンクで血生臭くなった激烈サウンドは最初から最後まで殺伐しまくっているし、音楽的多彩さもアピールしながらも、一番痛烈だった頃の音に回帰しているのがまた素晴らしい。90年代初頭から活動を続けながらも常に悪意の塊みたいな音しか生み出していないし、今作でもそれは全然ブレていない。大ベテランの貫禄と余裕を感じさせつつも、本気の殺意しか無い。




Songs of InnocenceSongs of Innocence
(2014/10/14)
U2

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第17位:Songs of Innocence/U2

 U2って誰?騒動も記憶に新しい世界のロックモンスターの実に5年振りの最新作は80年代U2のあのメロディセンスを彷彿とさせ、ロックなU2の復帰作となっている。単なる原点回帰かと言うと違うし、これまでの作品の流れを汲み取りながら初期衝動に満ちたロックを鳴らしている。ここ最近のU2は勿論大好きなんだけど、渋くありながらもロックバンドであり続けているU2をここで聴けるとは思ってなかったし信者としては大歓喜するしかない。しかしながらエッジ先生のギターのセンスが本当に良い。ボノのボーカルも相変わらず最高だ。




viewview
(2014/06/04)
Anthology three chord

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第16位:View/anthology three chord

 札幌のエモーショナルロックバンドの1st。USエモリヴァイバル、何よりも北海道と言う多くの偉大なるバンドを生み出した地のDNAを完全に受け継いだバンドであり、特にbloodthirsty butchersからの影響を色濃く感じながらも、模倣じゃ無くて、継承する。多くの先人達への敬愛、そしてそれを昇華するセンス。WE ARE!亡き今、彼等こそが北海道エモの真っ当過ぎる継承者になったのだ。全7曲、捨て曲は一切無しどころか全曲球玉の名曲となっており、本当に素晴らしい1stになったと思う。




Distant SatellitesDistant Satellites
(2014/06/10)
Anathema

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第15位:Distant Satellites/Anathema

 前作も前々作も素晴らしかったけど、今作もただただ素晴らしい。もうゴシックメタルだとかプログレとかそういったカテゴライズも不要だし、ただただ名曲のみを生み出している。今作も天上の美しさは健在だし、涙無しでは聞けない名曲ばかりだ。ゴシックメタル時代を彷彿させる曲もあり、打ち込みを取り入れた新機軸な曲もありながらも、正にANATHEMAの集大成と呼ぶに相応しい名盤になっている。今作でも僕たちを桃源郷へと誘う音は健在。その神からの福音とも言うべき音にただ溺れっぱなしになるだけだ。



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第14位:Split/TRIKORONA × STUBBORN FATHER

 今年の最後の最後に真打とも言えるスプリットが生まれてしまった。東京のTRIKORONAは最早パワーヴァイオレンスですら括れなくなってしまった。宇宙かと思わせて、そことは全く違う場所へと道連れにしてしまう異次元パワーヴァイオレンスで、大阪のSTUBBORN FATHERはもう激情・カオティックの最高峰としか言えない出来となっており、混沌に次ぐ混沌で最早交通事故みたいな音になってしまっている。東京と大阪の化け物バンド2つの激突が生み出すエネルギーは想像を遥かに超えているし、この2バンドの行き先はもう誰にも分からない。




Primitive and DeadlyPrimitive and Deadly
(2014/09/02)
Earth

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第13位:Primitive and Deadly/Earth

 ドゥーム・ドローンの最重要バンドであり、御大Dylan Carlson率いるEarthの2014年リリースの最新作はシンプルなバンドサウンドとリフに回帰し、earth史上最もロックな作品となっている。これまで同様にアメリカーナな要素もありながらも、ヘビィなリフが作品を構成し、グルーブの重さと美しさを両立してしまったのだ。ゲストボーカルのQueens Of The Stone AgeのMark LaneganとRose WindowのRabia Shaheenの二人のボーカルも最高だし、誰もが望んでいたヘビィロックとしてのearthがここに極まったのだ。Dylan先生の天才っぷりにはもう驚くしか無いし、これは最早悟りの境地だ。




HeathenHeathen
(2014/03/25)
Thou

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第12位:Heathen/Thou

 ルイジアナの極悪スラッジの4thは。これまでの憎悪に満ちたスラッジサウンドでは無く、叙情溢れる芸術性を手にし、これまでで一番美しい作品になったと言える。これまでの作品にもふりかけ程度にはそんな要素はあったけど、こうした要素を前面に出したのは正解だと言えるし、かといって激重スラッジさが後退したかと言ったら大間違いで、暗黒スラッジサウンドも余裕で健在。バンドとして完成度の高さは屈指の物になっているし、誰にも文句を言わせない暗黒芸術が極まった作品だと言えるだろう。




JidouJidou
(2014/11/05)
カイモクジショウ

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第11位:Jidou/カイモクジショウ

 ベースレス女性ボーカル3ピースヘビィロックバンドであるカイモクの待望の1stは正にヘビィロックの全てが詰まった作品になった。メンバー全員が超絶技巧を活かし、他の音が入り込む余地の無い奇跡の三角形を形成している。その全てが必然として存在しているし、あらゆる物を咀嚼しまくって消化して生み出された音は本質的な意味でのミクスチャーであると思うし、カイモクは形骸化する事に対して全力で「NO」を叩きつけた。何よりもこの音がアンダーグラウンドな音じゃなくて、オーバーグラウンドな音として産み落とされたって事は本気で凄いんじゃないかな?今作は王道を往く作品でもあり、カウンターでもある。だからこそ2014年に日本のヘビィロックの新たな必然として生まれたのだ。



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第10位:レジスト・レジスター/アジアの純真

 この作品は今年本当に聴いた一枚になったなあ。元々はParc Fermesというバンド名で活動していたが2014年からアジアの純真へとバンド名を改名、それと同時にリリースされた自主制作1stフルアルバム。自ら「ポリティカル・ハード・アート・チーム」を名乗り、「革命と闘争のロマン」をテーマに掲げ、数多くの思想や事件が持つエネルギーを考察し、それを音楽だけで無く、ライブパフォーマンスやアートワーク等でも体現していくスタイルは独特ではあるけど、ハードコア・レゲエ・パンク・オリエンタル・レトロといった雑多な要素を持ちながら統率された楽曲、泉中水氏のポエトリーとラップによるボーカルスタイル、それぞれの楽曲が持つ情報量の多さ、どれも異質であり、異様なエネルギーを持っているし、同時に激情系ハードコアの流れにもある。しかしアジアの純真は紛れもなく正しいロックバンドだし、誰にも真似できないオリジナリティに溢れながらも、そのエネルギーの膨大さこそが彼等の真髄だ。




Rhapsody in beautyRhapsody in beauty
(2014/10/15)
THE NOVEMBERS

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第9位:Rhapsody in beauty/THE NOVEMBERS

 今年になってこれまでノベンバと無縁だった層にも大きな評価を得た5th。「美しさ」をテーマにした作品となっており、同時にノベンバのこれまでの作品で最もロックのロマンを感じる作品になっていると思っている。前作での多様性とは全然違うし、しかしこれまでのノベンバとも違う、歪みも美しさも耽美さもノイジーさも手にした残酷過ぎるロマンの結晶はロックが持つ妖しいロマンに満ち溢れているし、俗に言う「ロキノン系」だとか「ギターロック」の広い様でいて狭い範疇で語ってはいけないバンドになったと思う。まさかのBorisとの対バンだったりで、これまでのイメージを変化させ、これまでノベンバとは無縁だった層にも着実にアピールしながら、非常に多数の色彩によって描かれたロマンと美しさは今のノベンバの大きな魅力だろう。ロックのロマンスが揺らめきながら美しく輝いている。本当に良いバンドになったなあ。



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第8位:Hope Is Misery/Walk Through Fire

 weeprayの阿武さんが「海外のwombscape」って言ってお薦めして下さって聴いたけど、間違いなく今年の暗黒大賞最優秀作品だ。今作はスウェーデンのスラッジ・ドゥームの3rdである今作はダウンテンポを極めに極めた暗黒スラッジであり、激重・激遅・激暗の全てを兼ね備えた極限過ぎるサウンドは確実に人を選ぶとは思うけど、暗黒の世界観を持ちながら、時にハードコアな要素も感じさせ、スラッジな音の中から悲哀の旋律を確かに感じさせ、ズブズブと奈落の最奥へと引きずり込まれるサウンド。圧倒的な完成度を誇るし、この手の音楽の最高峰とも言える大傑作。ぶっちゃけアルバム全部通して聴くと体力かなり持って行かれてしまうけど、この手の拷問スラッジでは間違いなく最高峰に位置するだけの作品であるし、ダウンテンポの美学と暗黒の美学による黄泉の音だ。悪趣味極まりないジャケも最高!!




OSRUMOSRUM
(2014/12/17)
OSRUM

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第7位:OSRUM/OSRUM

 元Z、元AS MEIASの魚頭氏、元NAHTの羽田氏、BALLOONSの藤本氏という重鎮3人によって結成されたスーパーバンドOSRUMの1stは本当に最高だった。僕自身が魚頭圭という表現者の信者でもあるのも大きいけど、魚頭氏がまさかここまで真っ直ぐなエモを鳴らしてくれるとは思わなかった。ミドルテンポで鳴らされる音はギミックなんて何も無いし、時にはブルージーな哀愁も漂わせながら、心に突き刺さるメロディと共に歌われるのは再生の歌だ。勿論魚頭節とも言えるギターの音やフレーズは健在だし、羽田藤本のリズム隊のアンサンブルは最強でしか無いけど、重鎮達が新たに奏でたのはエモもオルタナティブもグランジも全て手にした新たなる旅立ちの歌だ。前に進み続ける人たちへのアンセムしか無いし、本当に聴いていて涙が溢れてくる。




AGONYAGONY
(2014/06/25)
The Donor (ザ・ドナー)

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第6位:Agony/The Donor

 SEC DIMENSIONの元メンバー達によって結成され、あのGREENMACHiNEのメンバーが在籍する金沢のThe Donorの2014年の待望の1stアルバム。ありとあらゆるエクストリームミュージックを吸収し、それをシンプルな3ピース編成で鳴らしながらも、全音圧殺のサウンドしか無い、メタルだとかハードコアだとかを超えて、全てのエクストリームミュージックフリーク必聴の大名盤だろ!!海外でのライブ経験もあるし、メタル・ハードコアの線引きなんて完全に無効でしかねえし、ハードコアパンク・スラッシュメタル・デスメタル・スラッジ・ドゥーム・ネオクラスト・ブラッケンドハードコア・グラインドとこのバンドの音を形成する要素を挙げると本当にキリが無いんだけど、それらを爆音で鳴らしているから最高に格好良いし、最早「音でかくて強くて格好よきゃ良いんだよ!!」と言わんばかりのサウンドは燃え上がるしかない!!ライブも最高だし、もう言う事は無い!!




ヒビノコトヒビノコト
(2014/09/10)
isolate (アイソレイト)

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第5位:ヒビノコト/isolate

 東京暗黒重速歪音楽団isolateの1stは激情系ハードコアの新たなる未来を生み出す作品だった。単なる激情系ハードコアではない、単なるブラッケンドハードコアでは無い、これまでリリースされた作品も勿論素晴らしかったけど、それすら生温く聴こえてしまう位に、今作は暗黒も激烈さも痛みも美しさも轟音も全てが桁が違う。激・重・暗・美・裂・黒だと?そんな言葉じゃ表せない何かが確かに存在していて、そんな化け物に付いた名前が「ヒビノコト」ってのはまた凄いと思う。その音も、言葉も、本当に規格外過ぎるし、正直ここまで凄い作品を作り上げるとは思っていなかった。これまでも新たなる激情・カオティックを鳴らすバンドとしてisolateは圧倒的な存在感を放っていたけど、今作でそれは確固たる物になったと思う。紛れも無くisolateにしか生み出せない作品だし、39分間が本当に一瞬で過ぎ去ってしまうし、これは真髄の音だ。この怪物の音はもう形容すらさせてくれやしない。極限の熾烈なる美しき黒の濁流。もうそれでしかないのだ。




NOISE (ALBUM+SINGLE)NOISE (ALBUM+SINGLE)
(2014/06/18)
BORIS

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第4位:NOISE/BORIS

 ヘビィロックを基点に全ての音を縦断する変幻自在であり孤高であり最果てのバンドであるBorisの2014年リリースの最新作。ヘビィロックサイドに留まらずboris名義での要素を持つ楽曲も普通に存在するどころか、これまでのBorisを総括する作品であり、しかしただ総括するんじゃなくて、散らばりまくった点を一つにせずにそのまま「NOISE」という箱にブチ撒け、そしてそれを最新の形で進化させたのだ。これまでリリースした膨大なる作品が持つそれぞれの実験の結果の再検証であり、同時に発表であり、実験を踏まえた上での実践であり、そしてそれらを散らばったままヘビィロックとして鳴らし、結果として非常にBorisらしい総決算的な作品に仕上げたと思う。本当にこのバンドの触れ幅の大きさやアイデアの多彩さは驚くしかない。それぞれの楽曲がこれまでの作品の焼き直しや再利用では無く、これまでの作品を完全に通過させる事によって全く別の次元へと到達させた作品だ。言ってしまえば「flood」も「PINK」も「New Album」も「feedbacker」も「Heavy Rocks」も今作にはあるし、同時にその過去の作品は存在すらしていないのかもしれない。全曲が必然的にそれらの作品の新たなる息吹であり、長い実験とリリースとライブを重ねて生み出した終着点であり、そして次の出発点なのだから。今作の音は進化系でありながら、脱ぎ捨てた蛹な気もするし、常に人を置き去りにしかしないBorisならではの置き土産なのかもしれない。総括する、一つの点にするのではなく、散らばらせたまま、それをそのまま新たな枠に取り込み、それぞれの楽曲が反発しながら新たな調和を生み出す。その不自然さと自然さこそがもしかしたらBorisが提唱した「NOISE」なのかもしれないし、そんな歪みすら超えて、ただ単純に最高のヘビィロックアルバムだと思う。




Clearing the Path to..Clearing the Path to..
(2014/09/02)
Yob

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第3位:Clearing the Path to Ascend/YOB

 最早ドゥームの領域では語り尽くせないバンドになったと思う。Neurot Recordingsからリリースされた7thである今作は正にYOBの最高傑作であり、本質的にヘビィでサイケデリックでありながら、これまで以上に完成度が高く美しい一枚となった。Amenraもそうだったけど、Neurot Recordingsでリリースされて本当に更に進化したと思う。YOBのボーカルの良さは今作のドラマティックな音に最高に嵌っているし、かといって芸術性重視かと言ったら違って、最高に煙たくてドゥーミー。それでいてヘビィロック的な要素ももちろん健在で、メロディセンスは過去最高の出来になっていると思う。ドゥームでありながらロックで有り続けたYOBは今作でポストメタルの領域に入ってしまったけど、それでもYOBの核に何もブレや揺らぎが無いのが良いし、素晴らしい大傑作なのにあんまり話題になってないのが少しびっくりだったりもする。今年はドゥーム系は国内国外問わずに豊作だったけど、これを超える作品は無いと思う。YOBという素晴らしいバンドの最高傑作だ。




Old Departures New ArrivalsOld Departures New Arrivals
(2014/05/19)
Trainwreck

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第2位:Old Departures, New Beginnings/Trainwreck

 ジャーマン激情の最高峰の名を欲しいままにするEngrave、Eaves時代からジャーマン激情の歴史を作り上げて来たTrainwreckの2014年リリースの最新作品にして本当に久々のフルアルバム。ここに来て本当に集大成であり、最新の進化の結晶をドロップして来た。Trainwreckの手によって2014年の激情系ハードコアの決定打と言える作品が生み出されてしまったのだ。本当に久々のフルアルバム形式の作品だけど、Trainwreckのこれまで、そしてこれからが詰まった作品だと言える。長きに渡って活動を続けるバンドの素晴らしい作品って自ら積み重ねた過去と、その先の未来を感じさせる作品が多いと思うんだけど、今作も例外無くそんな作品だし、Trainwreckがこれまで積み重ねたサウンドと、その先の新たな地平の両方がある正にバンドの最高傑作と言える作品だ。これまでの作品に比べたらレコーディング的な面での熾烈さは少しだけ後退はしているかもしれないけど、バンドの演奏やテンションといった点での熾烈さはよりハイボルテージになっているし、アグレッシブに暴れまくるサウンドこそ普遍だが、よりメロディのドラマティックなエモーショナルさや美しさという点は大きく進化を遂げているし、これこそみんなが待ち望んでいた激情系ハードコアだろ!!今作を聴いていると激情系ハードコアはまだまだオワコンになんかなっちゃいねえし、まだまだ進化と発展の可能性は十分にあると思うし、Trainwreckというジャーマン激情の歴史と共に歩んできたバンドがこうして最新作で最高の作品を生み出してくれた。限界なんてこんな物じゃねえ!!そう高らかに宣言している様にも思うし、この熱さは紛れも無く本物だ。激情系ハードコアはまだまだ行ける!!




HurtHurt
(2014/08/27)
syrup16g

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第1位:Hurt/Syrup16g

 2013年の五月に五十嵐隆生還ライブと言う名の実質Syrup16gの再結成ライブ。そしてその一年後の2014年の6月にに正式に再結成がアナウンスされ、そして突如としてアナウンスされた再結成後の完全なる最新作。2014年リリースの実に6年半振りのシロップの最新作であり、シロップが一度解散してからポストシロップなんて売り文句で色々なバンドが登場したりしたけど、その穴は誰も埋められなくて、日々の絶望や怠惰や諦めや嘆きや、それでも希望とか少しばかりの意地や愛とか、どこまでも人間臭い事を歌い続け、それは鬱ロックなんてゴミみてえな括りに括られたりもしたけど、五十嵐隆という天才であり、ゴミクズなギターロック界の冨樫みてえな立ち位置にいた天才メロディメイカーの最新作。五十嵐隆という男は本当に素晴らしいソングライターである事、同時に五十嵐・中畑・北田の鉄壁の三人によるシロップというバンドはまだまだ未完成であるという事。このアルバムはこれまでシロップを聴いていた人からしたら、それぞれの想いがあるし、絶賛する人もいればdisる人もいるだろう。でもなんで五十嵐隆とかいうゴミクズニートの癖にメンヘラのカリスマになっちまって、武道館ライブまでやってしまったんだっていう男が率いるSyrup16gというバンドが、他に代えのいないバンドなのかは、今作を聴けば分かるだろうし、結局絶望にも希望にも振り切れないゴミクズっぷり、その癖シンプルなアプローチをすればする程に際立つ天才的メロディーセンス、聴き手を突き放しもしないし、抱きしめもしない所。ああ、これこそがシロップなんだって思う。今作は始まりの作品だ。だからこそ歪だし、全曲名曲とは言えないけど、でも最高にシロップらしいシロップにしか生み出せなかった作品だ。ぶっちゃけ2位であるTrainwreckの新作を1位にしたかったけど、今年はもうこれ以外に1位は無かった。ありがとうSyrup16g。お帰りSyrup16g。僕は国際フォーラムでのライブのチケットを取れなかった事を一生恨みます。仕方ないから一生ついて行くよ。



 はい。そんな感じで今年は30枚に絞って選んだので良かったけどランキングに入ってない作品が多数という例年以上に残尿感溢れる年間BESTになりました。しかもいざ30枚選んだら激情系ハードコア・グラインド・ドゥーム・スラッジ多数という非常に偏りまくった年間ベストで、そんな中で信者的なアレでシロップが一位というオチになっているので、もう何がなんやらです。今年もそこそこ新譜系も旧婦系も買ったけど、やっぱりライブで金がガンガン減っていたし、音楽で財政が圧迫されまくった一年になりました。
 色々と振り返ると、編集盤なので年間ベストには入れてないけど、3LAによるIctusのコンプリートディスコグラフィのリリースは本当に事件だったと思う。僕自身がネオクラストに関しては後追いになってしまっているから、こうした形での編集盤リリースは嬉しかったし、Ictusは今年一番聴いたバンドかもしれません。他にもSL'S3再発だったり、Hexisの国内盤リリースだったりと相変わらず3LAは熱かったです。同時にTokyo Jupiterのリリースも熱いのが多かったし、特にTCCの新作は最高の一言でしたね。もう言ったらキリ無いけど、他にも国内外問わず数多くのレーベルから素晴らしい作品が送り出されていたし、そうした状況はリスナーとして大変嬉しいですね。
 ライブに関しては何だかんだ今年も60本以上は行ったと思う。特に印象に残ったのを上げると、先ずは3LA招聘によるHexisの来日公演。東京公演全部行ったけど、まさかのフィリップとかいうアホ外国人を支える運動会で、正にデンマークのMilkcowとしか言えないアホなライブは最高に楽しかった。Obscene Extreameが日本に上陸して、それでのDOOM(UK)の来日も熱かったし、DOOM(UK)のライブは俺の中のクラスト熱をより熱くしてくれました。勿論復活Abraham Crossを含めた国内バンドのライブも最高だったし、次回の開催は他の日も行ける様にしたいなあ。外タレ来日だと約束通り再び日本に来てくれたAlcest、よりpワーアップして再び来てくれたDEAFHEAVEN、Cyclamen今西さんとヒロシさんの招聘によるdjentの始祖であるSikThの来日公演も凄く良かった。でもライブそのもので言ったらRussian Circlesの来日公演が一番だったなあって。紛れもなく今年のベストアクトはRussian Circlesです。
 復活系も熱いライブばかりだった、高校の頃から好きだったSports、俺の中では既にレジェンドだったSxOxBやRise From The DeadやGREENMACHiNEやCo/SS/gZのライブを大阪で観れたのも良かった。でもこうした外タレや復活したレジェンドだけじゃ無く、普段のライブも熱いライブばかりだったなあ。敬愛するTHE CREATOR OFは今年も結局追いかけていたし、ワンマン2公演も勿論行った、それにsekienやカイモクジショウといったバンドと現場で出会う事が出来たのも嬉しかった。特にREDSHEERは本当に久々に心から大好きだって言えるバンドだし、今年は出会ってからREDSHEERのライブは行ける限りは行ったし、来年リリースされるアルバムが本気で楽しみ!!それと屍のラストライブもちゃんと行けて良かった。屍の解散はやっぱり残念ではあるけど、最後の最後まで自らを貫いたライブをしていたし、文句無しに最高のラストライブだったよ。
 そんな感じで簡単に2014年を振り返ったら結局おんクラして一年終わりました。このブログも相変わらずマイペース極まりない感じでした。でも今年は5本インタビューが出来て良かったです。インタビューを受けて下さったCyclamen、SeeK、BOMBORI、weepray、isolateには本当に感謝とリスペクトしかありません。インタビューは来年もやっていきます。これまでにインタビューしたバンドも新作リリースがあったらまた再度インタビューしていくつもりです。それとライブは2015年は流石に少しだけ減らすとは思いますけど、でもライブに行かないとは言ってないので、現場でもし僕を見かけたら気軽に声をかけて下さい。
 2014年は個人的に色々と大きな変化があったり、2chでdisられたり、バンドをサポートする事を改めて考えたりもしたりとかでしたけど、Gulty Forestは相変わらず続けていきます。というか今年で5周年になるのか。ここまで長く続けるとは正直思って無かったなあ。
 ではそんな感じで今年もゆるりとよろしくお願いします。
タグ : 年間BEST

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AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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