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■螺旋の旋に問う(2018年8月12日)@東高円寺二万電圧

killie、johann、CxPxSのメンバーにより結成され、昨年突如として登場したドゥーム/ストーナーの異色の3ピースこと老人の仕事。
当初は「老人」名義で活動し、昨年末頃に「老人の仕事」へと改名。そしてリリースされた1stアルバムは瞬く間に話題となり、その名前を広めていった。
今回は昨年末にリリースされた1stアルバムのレコ発企画だが、NoLA、SUNDAY BLOODY SUNDAY、BBと世代もサウンドスタイルも超えた事件性の高い4マンライブ。異端のバンドの記念日に相応しいメンツだ。
全4バンドが45分のロングセットによる未曾有の宴の全容をここに記録する。



・NoLA

この日一番若手のNoLA。今年頭に4人編成となり、現編成でのライヴを観るのは初。
ギタリストが一人減るという一見するとマイナスともなる変化を逆手に取り、よりソリッドかつ無駄の無いサウンドスタイルを手にしていた事にまず驚く。
ハードコア/トラッシュメタル/パワーヴァイオレンスなどの要素を盛り込んだ楽曲はより凶暴さを増し、畳み掛けるように繰り出される楽曲に休まる暇など無い。
余分な贅肉を削ぎ落とし減量したボクサーの如く無駄のない美しいフォルムを暴力とも言える音からも感じさせるのは流石だ。
疾風怒涛のハードコアの暴力に圧倒されるばかりのアクトだった。NoLAはまだまだ進化を続けていくだろう。



・SUNDAY BLOODY SUNDAY

TwolowとのスプリットをリリースしたばかりのSBSはより骨太のグルーヴとリフにより強靭なるオルタナティブロックを展開。
これまでの楽曲もアレンジこそは大きな変化を施していないにも関わらず、より硬派かつファッティなサウンドへと進化を遂げていた。
Twolowとのスプリットに収録されている「Control/Regain」や今後リリースされるだろう新曲も披露したが、滾るエモーションだけでなく、ダークネスや混沌といったワードを想起させる新たなる展開を見せながらも、歌とリフとグルーヴに回帰するSBS節に降伏。
よりレンジを広くしながらも、オルタナティブのスタンダードを貫き通してくれた。
SBSの圧巻のオルタナティブはやはりライヴでこそ真価を発揮する。余計なギミック抜きのバンドの底力を感じさせてくれる。



・BB

BBは常に進化を続けるバンドだ。ライヴを観る度に過去を更新し続け、常に今が最高の状態であり続ける理想的なバンドだと思う。
そしてBBのライヴは最早儀式と言ってしまっても良いのかもしれない。頭からケツまでの45分の中で明確な起承転結が存在し、ハードコア/ヘヴィロックの際の際を攻めた末の異様さとオリジナリティをどこまでも厳格に体現し続ける。
ここ最近披露されている新曲群は特にそれが顕著で、よりダイナミックなロックに接近した物から、10分近くに渡る長尺で混沌の先の光を描くような楽曲までより変幻自在に聴き手を圧倒する。
フロントマンRyujiは常にステージから鋭い眼光で観る者を睨みつけ、決して言葉では語らないが、ダイナミックかつ神秘的なバンドサウンドと共に全身全霊で新世界を見据え叫ぶ。
45分があっという間に終わり、言葉にならない感覚に襲われた。BBはハードコア、いやロックの未来を常に射抜き続ける本物だ。



・老人の仕事

トリは本日の主役の老人の仕事。以前観た時はメンバー全員がボロ布を被っている衣装だったが、マイナーチェンジして毛むくじゃらな衣装に。
そして一発目の音が鳴った瞬間に二万電圧を非日常空間へと変貌させた。
老人の仕事の音楽性はSleepに対する日本からのアンサーなんて言われたりもしているが、ドゥーム/ストーナーへの愛をもっと原始的なロックンロールへと進化させた物だと僕は思う。
太鼓の音を聞いたら踊りたくなると言った人間が持つ原始的な本能に訴える。
各楽器のフレーズそのものが非常にシンプルだからこそ、より肉体が本能のままに踊り飛び跳ねたくなる。
原始から宇宙へと飛び立つ非日常体験。観る者を踊らせ滾らせる至高のグルーヴとリフは常人離れした物だった。



シーンにて強烈なるオリジナリティをそれぞれのやり方で体現する4バンドが一堂に会した今回のレコ発はまさに見逃し厳禁の事件だったと思う。
それぞれサウンドスタイルや目指す先こそ違えど、常に新しい音と価値観で観る者に驚きを与えるという点は共通してブレてない。
オルタナティブとはこういうものであると改めて納得させられた各バンドのアクトはそれぞれ僕に新たなる衝撃を与えてくれた。
そして老人の仕事、アルバムリリース本当におめでとうございます。次なる一手も心より楽しみにしてます。
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タグ : ライブレポ

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