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■SATURDAY NIGHTMARE@国分寺Morgana(2020年1月11日)

国分寺モルガーナの土曜の激アツハコ企画!!
鉄板バンドも遠方からのカチコミバンドも気鋭の若手も含めてモルガーナだからこそ出来る攻めのブッキング。
熱情に満ちた土曜日を文字通り悪夢へと変えるオルタナティブな夜となった。



・North by Northwest

昨年突如として登場し、各所で話題になり始めている3ピースインストスラッジバンド。
このバンドのライヴは何度も観ているけど、シンプルな3ピースのサウンドから最大公約数どころか宇宙へと連れ去っていくライヴを展開する。
三位一体になった音のグルーヴ、一瞬のハウリングのブレイクから一気に雪崩れ込むスラッジサウンド、その瞬間瞬間がトランスへと繋がる。
それとこの日のライヴを観て改めて気付いたのは、NbNの持ち味とも言えるクリーントーンの不穏なサイケデリックさは関西が誇る伝説的ヘヴィロックバンド花電車のそれに確かに通じるものがある。
往年のヘヴィロックの泥臭さはそのままに、現代へとアップロードされたヘヴィロックは地底と宇宙を自在に行き来する。すなわち合法でぶっ飛べる最高のヘヴィロックって事だ。



・MUGANO

2ピース西東京ヘヴィロッカーズ。NbN同様にここ最近のモルガーナでは鉄板バンドになりつつある若手だ。
MUGANOも結構ライヴを観ているけど、どんな場所でライヴをしてもシアトルの地下室に変えてしまう魔力が魅力的だ。
下手したらこの日一番音量が大きいライヴだったけれども、MUGANOの魅力は爆音のリフとタイトなビートだけでソリッドなヘヴィロックを鳴らす所だ。
ギターリフはどこかルーズでありながらも、不思議と耳に残るキャッチーさがあり、それが一音一音タイトに叩きつけるドラムと見事に映える。
その中でもスラッジ・ストーナーを熟知したボーカルは下手な歌物バンドよりもずっと歌物としての魅力に溢れており、ヘヴィさの中の叙情詩を確かに聴かせる。
沈み込む様でもあれば、果てへと爆走する様でもあり、基軸を何も変えずに多様にヘヴィロックを鳴らすMUGANOはMelvinsがそうであるようにどこまでもロックバンドなのなのだ。



・umanome

かなり久々に観たumanome。この日の中で最も普遍的なロックバンドであり、だからこそ逆に異質さも際立ってた。
ポストハードコアな叫びまくりな楽曲も良いが、umanomeは爽やかでクリーンなエモーショナルな楽曲こそ魅力的である。
何一つ飾らずに全身全霊で歌い上げてグッドメロディを鳴らす。
下手したら往年の日本語ロックのバンドにも通じる歌心とほんの少しの湿り気。
激烈なバンドばかり並ぶこの日のブッキングでどの様なライヴをするか気になったりしたが、なんてことはないありのままのumanomeのライヴだった。
何一つ飾らない、下手したらポップだけれどもそこに打算はない。
不器用なまま鳴らされる音は叫び歪んでいても青く歌い上げてもumanomeになる。
決して派手では無いけれども心に確かに響くライヴだった。



・ixtab

群馬からカチコミかましに来たixtab。この日のライヴは本当に神憑りを感じさせる絶対正義な優勝ライヴだった。
ixtabの持つハードコアパンクはサウンドスタイル云々を全て打ち抜いていく。
変幻自在なビート、だけれども常にカオスな爆走感で突き抜け、一体どこにそんなエネルギーがあるんだと言いたくなる程に怒りを音に込める。
ネオクラスト云々とか文脈こそ色々あるが、ixtabはあらゆるハードコアパンクを飲み込み、それを怒りに一点集中で放出し、その場で死んでしまっても構わないとばかりに全身でライヴをする。
お行儀の良さなんて何一つ無いけれども、ハードコアパンクは元々そんなお手本に習う音楽じゃなくて、ありのままを全放出する音楽だって事をixtabは証明している。
最後にプレイした森田童子のカバーも含めて休まる暇など全くなし。全感受性を強引にこじ開けてブチ上がらせるライヴは本当に最高でしかなかった。



・SUNDAY BLOODY SUNDAY

混沌の夜を締めくくるのはご存知SUNDAY BLOODY SUNDAY。
このバンドはトータルとしてのバランス感覚の鋭さを持ち、こうした企画ではその魅力が一番発揮されるバンドだろう。
セット自体は1stの楽曲とREDSHEERとのスプリットの楽曲で構成されていたが、そのセトリも含めて本当にバランスがいい。
ヘヴィなリフ、歪んだベース、しばきあげるドラム、高らかな歌。たったそれだけで無限の広がりを見せるヘヴィロックがSBSなのだ。
何一つトリッキーな事をしていないからこそ、ライヴでの底力は相当なもので、それぞれの音の輪郭がはっきりし、その中でリフに溺れるのもメロディに浸るのもビートで頭を振るのも全部正しい楽しみ方になる。
いつだって最高のライヴを演るという安心と信頼。だけれども常にフレッシュな感覚でライヴを観れるバンドって本当に少ないと思う。
この日もSBSはただ最高だった。そしてそろそろSBSの新たなる未来を切り開く新曲が聴きたい限りだ。



ここ最近のモルガーナはハコ企画ならではの鉄板感を出しながらも、同時に若手バンドを積極的に輩出しようとする気概がある。
型にハマってばかりでは何も変わらないからこそ、国分寺という土地からオルタナティブな感覚で新たなる音を発信している。
だからこそモルガーナは本当の意味でライヴハウスだと言えるハコだ。
僕個人として決して足を多く運んでいるとは言えないけれども、これからもモルガーナでの新たなる音楽との出会いは心から楽しみだ。
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メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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