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■Infinity/Jesu


インフィニティインフィニティ
(2009/08/19)
イェスー

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 09年発表のJesuの3rdアルバムは一曲50分越えの実験作品になっている。ダブステップ的要素を持ちながらも、Godfleshを彷彿とさせるインダストリアルなビートも健在。ジャスティンは「Conqueror」以降から極上のオーガニックさと美しさを持つ、無限の色彩が視界に入り込む様な作品を発表していたが、今作はそれらのJesu節とも言える静謐で神秘的な旋律とヘビィなリフが奇跡的に同居する実験的大作になっている。



 冒頭のオーガニックなダブステップのビートから直ぐ様、スラッジ色の強いギターリフが空間を支配している。その中でインダストリアルなビートも鳴り響くJesuの中でもかなりヘビィな作品になった。しかし重いビートと重いギターリフと裏腹に、これぞジャスティンと言わざるおえない色彩豊かで美しい旋律も鳴り響き、スラッジハンマーを振り落とすかの様なヘビィなリフとプリズムの様な天にも昇るかの様な旋律が同時に鳴り響く事によって生み出された化学反応は凄まじい。最強にヘビィでありながらも最強に美しい、ヘビィロックを始点にしあらゆる音楽要素を飲み込み拡散するJesuの音楽性をとんでもなく高い純度で体現しているのだ!
 中盤でジャスティンはGodflesh時代を彷彿とさせるシャウトも解禁。楽曲も引き摺る様な重さを見せている。そして後半からの神秘的轟音を鳴らすJesuと破壊力に満ちた重圧リフを鳴らすJesuが交互に顔を出し、地獄と天界がグルグルと切り替わっていく様は言い知れぬ神秘性を持っている。そこから引き摺るリフとオーガニックなアルペジオの余韻を残したまま今作は幕を閉じる。



 作品全体では非常に有機的で豊かな色彩を感じる事が出来るが、今作でのジャスティンはJesu史上最も音楽的縛りを感じさせ無い自由な音を鳴らした。ヘビィなスラッジ色の強いリフと、ダブステップ×インダストリアルなビートと有機的で純白の旋律が同居し混ざり合い、渦巻きながら無数の光を生み出しているかの様な極上のJesu節の音になっているのは流石だと思う。
 数多くの経験と音楽知識を持つジャスティンだからこそ、縛り無き音を鳴らせるに違い無いと思う。それに今作の様な実験作でもJesuにしか成し得ない音のプリズムは見事に健在だ。
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