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■New Album/Boris


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(2011/03/16)
Boris

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 2011年に入り3枚のアルバムを発表したBorisであるが、まさかのエイベックスからリリースとなった今作は間違い無くBoris史上最大の問題作だ。Borisの持ち味とも言える殺人的爆音を封印し、歌メロに重きをおいた楽曲が並び、とてつもなくポップな作品であるからだ。プロデューサーに成田忍氏を迎え、徹底的にポップな作品として仕上げた今作はBorisがJ-POPを鳴らしているかの様な作品。ヘビィロックの可能性を模索し続けるBorisがこの様な作品を発表した事に驚きを隠せないファンも多いはずだ。



 なんせ第1曲「Party Boy」からキラキラとしたアレンジが施されたwataボーカルの四つ打ちポップナンバーで幕を開けるのだから。Borisを解体するとかそれ以前の全く別物のアプローチを見せているのだから。第2曲「希望 -Hope-」も疾走感のあるオーソドックスなギターロックナンバーであるし、Borisはどうなってしまったんだ!?と僕は思わずなってしまった。しかしながらただポップなだけの作品ではないのは矢張りBorisだ。第5曲「Pardon?」の静謐で不穏なサイケデリックな世界はborisサイドの音であるし、ノイズギターが疾走するディスコナンバーである第7曲「ジャクソンヘッド」とアプローチの幅は本当に広い。今作は「Heavy Rocks 2011」と「Attention Please」の楽曲を解体し再構築した作品らしいのだが、本来のBorisでのアプローチを禁じ手にする事によって、ポップミュージックとしての方向に否応なしに向かっているし、そこでどこまで出来るかを試しているかの様な感覚なのだ。だがそんな事は無いのでは無いかって事を第3曲「フレア」を聴いて思ったりもする。今作屈指の問題作であり、アニソンBorisとか言われている楽曲であるが、Borisは元々分かりやすい構成をもった楽曲も全然あるし、歌メロに重きをおいてる楽曲もかなり多い。ただ殺人的爆音を封印し、アレンジを変えるだけでここまでポップに聴こえてしまうだけなのではないかって感覚にもなるのだ。



 Borisが今作をどのような考えで作ったかは分からないが、今作はポップミュージックとしての観点で見たら純粋に完成度の高い作品であるのは間違いない。ただそれをBorisがやってしまっているから問題作になってしまっているのだろうし、BorisファンのBorisに抱いている先入観だったりを破壊する事が今作の意図なのかもしれない。安易なBorisらしさという先入観を破壊するという行為は、多彩なアプローチで聴き手に衝撃を与えてきたBorisとして見たら全うなBorisらしいやり方であるのは間違いないからだ。純度の高いポップミュージックとしての作品を作り上げたBoris。例えどんな形であろうとBorisが異形である事は決して揺るがない事は確かだ。だがやはり今作を安易に評価するのは難しいし、そんな聴き手達をBorisは指差して笑っている気すらするのだ。



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