■Houses Of The Unholy/Church Of Misery
![]() | Houses of the Unholy (2009/07/07) Church of Misery 商品詳細を見る |
日本が世界に誇る超極悪ドゥーム・ストーナーバンドであるチャーチの09年発表の3rdアルバム。圧倒的音圧と煙たさと一気に堕ちていく酩酊感は究極を極めたと言っても過言では無いし、地鳴りの様な音が引き摺りながら一気に加速していく様は正に圧巻の一言。初期サバスの漆黒の音階と煙たさをしっかり継承していながら、それをより凶悪かつ陰鬱で攻撃性に満ちた物に仕上げ、聴き手を爆音で皆殺しにする正に殺人的ドゥームメタルの言葉が相応しい危険値MAXの作品だ。
第1曲「El Padrino」の必殺のギターリフが這いずり回り空間を一気に埋め尽くし、殺伐とした乾いた感覚とトグロを巻く脳髄を破壊するグルーブが生み出され、聴き手を危険な煙が渦巻く視界が滲む世界にブチ込んで行く!そこから第2曲「Shotgun Boogie」の疾走感がブギーする楽曲に雪崩れ込んで行く流れは本当に鳥肌を覚える位だ。大型トラックで目の前にある物をなぎ倒し、見知らぬ人間を轢き殺す感覚すら覚えてしまう位に本当に危険な殺戮音楽!人間の内面の殺意が基準値オーバーで渦巻き、猟奇的な感情を抱かせる殺意のサウンドがここに存在している!第3曲「The Gray Man」でのドゥーム音階との煙たさから、頭の中にあるヤバイ分泌物が止まる事無く溢れるリフは涎がダバダバ出てくるのは間違いないし、第4曲「Blood Sucking Freak」では陰鬱なリフの極悪さが際立っている遅めのストーナーロックを展開。本当に全編に渡り狂気と殺意が渦巻き、音楽の危険な様さがこれでもかと噴出している。これは正にサイケデリックなドラッグの感覚と、内面に潜む狂気を融合させたおぞましい化け物だ!爆音のハリケーンに飲み込まれ意味が分からないまま殺されるといった表現が相応しい、正に無差別大量殺人鬼だ!!
日本のドゥームストーナーの帝王として君臨するチャーチの極悪さと無慈悲さが嫌になる位に表に出ている今作。陳腐な表現で申し訳ないのだが本当に危険の一言に尽きる音楽が生み出した狂気だ。これを聴いて興奮する様になってしまったらもう立派なゲス野郎の仲間入り間違いないな爆音殺戮ストーナー絵巻。覚悟を決めて聴いて欲しい。別次元にぶっ飛ばされ、気付いたらあらゆる体液で体は汚れていき、二度とマトモな感覚には戻れなくなってしまうけど…