■TORTOISE EP/COALTAR OF THE DEEPERS


TORTOISE EPTORTOISE EP
(2007/05/23)
COALTAR OF THE DEEPERS

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 NARASAKI率いる超多方面音楽集団であるCOTDの07年発表のEP。今作はCOTDのヘビィさを前面に押し出した楽曲とCOTDのポップさを前面に押し出した楽曲で構成されており。全4曲に統一感は無いといっていいだろう。しかしながら雑多な要素を持つCOTDの楽曲の前面に押し出す要素が違うだけで、自然と楽曲のアプローチの違いにバラついた感じは無く、雑多でありながらもCOTDの浮遊する幻想的な音は絶対の物として存在している。



 前半の2曲はモダンヘビィネス要素が前面に出た曲が並んでいる。第1曲「Serial Tear」は冒頭からゴリゴリのヘビィネス調のリフで攻めて来る。しかしパーカッションの音を全面的に取り入れ、中盤からグッと浮遊感の漂う不穏さを出してくる辺りは流石はCOTDであり、ただ単にヘビィなリフで攻めるだけなんて事は絶対にしない。第2曲「913」はKoRnを思わせるドンシャリのベースやギターリフがより前面に出た曲であるが僅かばかりのキャッチーな要素を随所で目立たせる構成を持っており、ヘビィでありながらも妙な親しみ易さや取っ付き易さを持っているのだ。後半の2曲は王道のCOTDといった超キャッチーな曲が並んでいる。第3曲「Evil Line」はCOTDらしさ全開の屈指のキラーチューンであり、胸を締めつかる様な甘く切ない旋律と、普遍的なアプローチでありながら、COTDの持つ近未来的で下手したらアニメソングとしても全然使えてしまう様な青い旋律と浮遊感がこれでもかと出ている。そして第4曲「To The Beach」の終末観とシューゲイジングな轟音と感傷が一気に押し寄せてくる泣きの一曲で聴き手の感情を掻き乱し、一気に轟音の波が全てを飲み込んでいく様は美しく胸が熱くなるのだ。



 ここ最近のCOTDのアプローチをそれぞれの楽曲で鳴らした作品であり、近年のCOTDを知るには持って来いの一枚だが、やはり後半2曲の胸を掻き乱すような青臭さと、センチメンタルさはCOTDの最大の武器の一つである事が今作を聴くと分かると思う。COTDはその超多方面に拡散していくアプローチや武器の多さが魅力的なバンドではあるが、やはり楽曲の核に存在する青さと、幻像的でSF的な世界観が一番の持ち味であるのだから。



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