■Angels of Darkness, Demons of Light 1/Earth


Angels of Darkness Demons of Light 1Angels of Darkness Demons of Light 1
(2011/02/22)
Earth

商品詳細を見る




 再始動からドゥーム・ドローンを置き去りにし、たおやかで緩やかで広大な作品を発表しているEarth。11年発表の今作もそんな流れを引き継いだ作品である。作風こそ前作と変化は無いが、より郷愁に満ちた音を鳴らし、自らの音をまた一歩進化させた作品だと言える。バンドサウンドで録音されながら、チェロ等の楽器がその音を彩り、より緩やかでより重みのあるサウンドになっている。全ての地平を超えた音が鳴り響いてる。



 今作はよりルーツミュージックのカラーを色濃く出し、よりブルージーなアプローチを感じさせてくれる。しかしながらやはり超スローテンポで少ない音数で楽曲は構成され、その残響が生み出す空気の振動が本当に優しく深遠だ。この空気を生み出しているリズム隊は本当に少ない音で世界を描き、一つ一つの音の繊細な空気がそれを生み出している。歪みを感じさせながらも、その旋律は時に泣きの旋律を鳴らし、郷愁の大地への賛美歌の様に聴こえてくる。アメリカンなルーツミュージックに寄り添ったからこその変化であり、それをEarth流に仕立て上げ、壮大な音へと変貌を遂げているのだ。その土臭さは本当に太古の世界と今を繋いでいるかの様な感覚にすらなる。そして最終曲である第5曲「Angels of Darkness, Demons of Light I」はEarthの音の最深部へと入り込んだかの様な繊細であり、序盤のドローン色のある音色は本当に不穏であり神秘的で、そこを彩る繊細な旋律のギターがまたその神秘性を強くしていく。そしてくぐもった音に徐々に色が付いていく、少しずつその世界を広げ、広がっていく様はこの身体にEarthの豊かな音が沁み込み浄化される感覚すら覚える。そして終わり無く繰り返される音は静けさの中に収束する。



 今作でEarthはより自らの音を更新させた。原始の感覚とリンクし、芸術性に満ちた静謐さと土の匂いを融合させ、より壮大に果てを描く音になっているし、ディラン・カールソンの描く音が本当に身体の小さい細胞すらも静かに覚醒させていくのだ。今作は続編を発表する予定らしく、そちらでも進化したEarhtも広大な音が鳴らされている事を期待せずにはいられない。



スポンサーサイト

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

タグ別記事表示

日本 ライブレポ 激情系ハードコア アメリカ スラッジ ポストメタル ポストハードコア ポストロック カオティックハードコア ドゥーム エモ オルタナティブロック イギリス サイケ フランス アンビエント ストーナー ネオクラスト ドローン ドイツ シューゲイザー ハードコア ロック グラインドコア プログレ ギターロック ポストブラックメタル インタビュー マスロック ポストパンク デスメタル スウェーデン カナダ モダンへビィネス スラッシュメタル ブラックメタル ギターポップ エクスペリメンタル エレクトロニカ ジャンクロック イタリア インダストリアル ベルギー フューネラルドゥーム グランジ ノルウェー 年間BEST ジェント オーストラリア スペイン アコースティック ポップス プログレッシブメタル ラーメン ブラッケンドハードコア フォーク ミニマル モダンヘビィネス ニューウェイブ パワーヴァイオレンス ロシア ゴシックメタル ハードロック ファストコア ノイズ ニュースクールハードコア フィンランド メタルコア ゴシックドゥーム トリップホップ ヒップホップ 自殺系ブラックメタル オランダ 駄盤珍盤紹介 アブストラクト ノーウェイブ クラウトロック ダブ ヘビィロック パンク ゴシック ダブステップ ノイズコア シンガポール ラトビア ミクスチャー チェコ インディーロック メロディックパンク テクノ ポーランド ドラムンベース ウィッチハウス オルタナティブ アイルランド デンマーク スイス ヘビィネス メキシコ ポジパン ジャズ ヴィジュアル系 アシッドフォーク メタル ブルデス 声優 ボイスCD ドリームポップ トラッドフォーク クラストコア スクリーモ カントリー プリミティブブラック 韓国 ハンガリー アイスランド イラン シンフォニックブラック ギリシャ スコットランド USハードコア ポルトガル ガレージ ソフトロック フリージャズ モダンクラシカル 台湾 トルコ ファンク 

カテゴリー

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

カウンター