■KIW Discovery #17(2011年8月19日)@小岩Bushbash

 日本のハードコアの異端児であり、シーンをそれぞれ作り上げてきたkillieとtialaの2マン。これは本当に大きい事件だと思う。それぞれのバンドが切磋琢磨し、シーンを作り上げてきた最前線のバンドだ。その2バンドが真っ向勝負をすると言うのは本当に事件としか言えない。それを表すかの様にBushbashは超満員!とんでもない熱量を持ったイベントになったと言えるだろう。
 と、書いたが僕はこの日は本来「FREE DOMMUNE ZERO」の方に行く予定で、このイベントへの参加は断念していた。しかしDOMMUNEの方が野外イベントであり、当日神奈川県に大雨洪水警報が出ていた為に中止と言う結果になってしまった。それから川崎でずっとうだうだしてから小岩に向かった結果になった。因みに19時30分スタートの予定だったのに、tialaが21時05分から。killieが22時15分からのスタートという事になったらしい。僕は21時30分過ぎにBushbashに到着した為にtialaのライブは見れず仕舞いだった…川崎でウダウダしてないで男らしくとっとと小岩向かってればよかったって後悔したよ…よって今回はkillieのアクトしか見てない結果になるんだけれども、そのkillieのアクトの為だけでもチケット代全然払ってよかったどころか、何かもう色々な物を全て吹き飛ばしてくれた。本当にその瞬間に存在するカタルシスが想像以上の物だったのだ。



 さてそのkillieのアクトであるが、SE代わりにニュースのアナウンスを流しながらメンバーは演奏を開始。1曲目は恐らくこの先に発表されるであろう音源に収録される予定であろう新曲だったが、それがもうkillieの進化を見せ付けるとんでもない楽曲であった。静謐で不穏なアルペジオの絡みから一気に胸を抉りつける様なドラマティックな激情を鳴らし、その中でkillieのプログレッシブさとスケール感を見せ付ける様な正にkillieだからこそ鳴らせるハードコア・激情の先へと到達したそれは一気に僕の胸を抉りつけてくれた。
 そこから必殺の1曲である「体脂肪と戦う」へ。メンバーも狭いステージでこれでもかと暴れ狂い、フロアはモッシュの嵐へ!蛍光灯の光で照らされたステージはとんでもないハードコアの不法集会の空気を生み出し、それ以上にkillieのアクトが全ての空気を歪ませる!そこから更に名曲「歌詞は客の耳に届かない」へ。音源以上に性急な感覚で演奏され、より肉体に訴えかける物に。複雑極まりないフレーズと構成をメンバーは暴れ狂いながら寸分の狂いも無く演奏するそれは正に理知的に計算された混沌。更にそのん中で本能的な激情をありのままに吐き出すそれがドス黒いエネルギーとして暴発しとんでもないカタルシスとしてその空間を支配する。そして本編ラストは「落書きされた放置死体」!!!!!!本当にその瞬間その瞬間が生み出すカタルシスと激情のハードコア。一気にフロアが燃える燃える!たった1分40秒に詰め込まれた破壊的な音は正にハードコアの邪神としての圧倒的な力を見せ付けてくれていた。
 そして呼応するフロアの空気から再びメンバーがステージへ。伊藤氏がtialaとの長年に渡る共闘関係の話をし、今回のイベントがそれぞれのバンドにとって本当に大きな意味を持つ物である事を伊藤氏のMCから伺えた。そしてアンコールは「針千本飲ます」!最後のエネルギーを振り絞り、全てを揺るがすハードコア絵巻を完成させた。



 伊藤氏もMCで「その瞬間を楽しめ。」と言っていたが、本当にその瞬間その瞬間がクライマックスと言っても過言ではないアクトをkillieは見せ付けてくれた。破綻寸前のギリギリのバランスの中で理性と本能がぶつかり合うハードコアのカタルシス。空間と空気を支配し、ただ圧倒的な音をぶちまけていったkillieはやはりハードコアとして本当に止まることを知らない化け物である事を僕は再認識した。残念ながらtialaのアクトは見れなかったが、それでもkillieが生み出した約40分のカタルシスは何者にも代える事の出来ない瞬間であった。
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