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■3×33/CYBERNE×DEAD×knellt

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 先日の小岩でのリリースパーティでもCYBERNEとDEADは凄まじいアクトを見せていたが、四国は愛媛の国宝級レーベルである Impulse Recordsからとんでも無いスプリットがリリースされた!今作は大阪を拠点に活動するCYBERNEとknelltに加えてオーストラリアのDEADによる2012年リリースの3wayスプリットである。各バンドそれぞれ3曲ずつ提供している。全くタイプが違いながらも完全に独創的な音を鳴らす3バンドによる極悪異種格闘技戦だ!!



 一番手はCYBERNE。今作からツインドラム編成となっているが、とにかく彼等の音はエクストリームハードコアの極北に位置するバンドだと思う。「メタル化したジーザスリザード」とか「プログレの皮を被ったケダモノ」等と評されているらしいが、とにかくそんなチャチな物ではない。パーカッシブなツインドラムのイントロから一気に歪みまくったジャンクサウンドが咲き乱れ、変拍子駆使のキメを乱打し、圧倒的な情報量で畳み掛ける「Deflush - 月皇-」から完全に異形の世界が見えてくる。しかもこのバンドトリプルボーカルと来ているし、畳み掛けまくる3人のボーカルがエクストリームジャンクサウンドをより混沌へと導く。拡声器による歪んだ叫びが狂気を高めているし、あらゆるエクストリームサウンドをごちゃ混ぜにしたらとんでもないゲテモノが生まれてしまった上に更に凶悪な殺人マシーンだったみたいな感じだ。もしくは中本と二郎のスープをミックスしてしまったかの様な音を不特定多数にブチ撒けている感じだ。「Zomist -散死-」なんて不気味な呻き声から始まり、どんよりとしたベースラインからもう殺される予感しかしないし、スラッジ色を強めたリフが降り注いだ瞬間に死刑宣告無しの鉄槌が聴き手にもれなく降り注いでくる。そして終盤では怒涛のジャンクサウンドが超音圧で吹き荒れ、粉みじんになった聴き手の遺体をご丁寧に血や肉片すら残さず喰らう乾いた笑顔の殺人鬼としての凶悪さを誇る。一発目からこんなヤバい音がお構い無しに迫ってくる時点で今作は異常さを極めている。
 続く二番手はオーストラリアのベースとドラムのみの2ピースであるDEAD。「The Carcass Is Dry」では最初はアンビエントなパートで焦らしに焦らして、そこからバキバキに歪んだベースとタイトかつフリーキーなドラムのみによる異質のポストハードコア劇場が始まる。少し引き摺る感じがするベースの音はスラッジ要素を感じさせつつも、彼等の本質はポストハードコアだ。非常にバンカラで男臭いボーカルがまず良いし、時にタッピング等を用いながらも基本はピック弾きでメロディラインをゴリゴリに弾き倒し、しかもその旋律が渋さとキャッチーさをしっかり持ちながらエモさも生み出しているのが驚きだ。シンプルな音数のベースは歪んだ音で地を這い、ドラムは手数多目に攻めながらも、ビートの軸は全くブレず安定感を誇りながらも、自由なサウンドを鳴らしている。「Of All The People I Hate Most,I Hate You MORE」ではよりスラッジに接近した激重かつ煙たさを持つ重低音が這い回り、一発一発の音がミドルテンポで繰り出されつつ、ポストハードコアのスタイルを破り、ドープなまま突き抜けるスラッジ絵巻。ポストハードコアからエモからスラッジまでを最小限の編成で自在に行き来する彼等もまた違うベクトルで危険だし凶悪。
 そしてラストはknellt、「The 33 unearthly」から完全にフューネラルなドゥーム絵巻を展開しており、今にも止まりそうなビートがツインドラムの緻密さと音圧で鳴らされている。激重サウンドである推進力を半ば放棄しながらも、非常にメロディアスであり聞きやすさはしっかり残してあるし、その中でドゥームの毒素をより抽出したかの様な楽曲を高い完成度で鳴らしている。悲壮感に満ちた絶望的なクリーントーンのボーカルも印象的だし、不意にBPMを速めるパートを入れたりして、更に予測不能の音像を打ち鳴らしていたりもする。その一方で「TOG」では少しBPMも速くなり、暗黒リフが押し寄せる黒の濁流の中でSeekのボーカルであるSUGURU氏がゲストボーカルとして参加し、ドスの効いたハードコアなボーカルを聴かせている。こちらも中盤ではしっかりメロディアスなフレーズを盛り込んだりしているし、危険値はそのままでよりハードコアの接近した事により音の破壊力と歪みがよりダイレクトに伝わってくるし、終盤のツインドラムの正確無比な音の乱打は圧巻!!そして「Singing Objects into existence」では不穏かつ妙なキャッチーさを持つクリーントーンのギターフレーズから始まり先程までの空気を変えてしまうが、それを更にブチ壊す暗黒ドゥームリフがタイトなツインドラムと共に叩きつけられ、残酷な鮮血が飛び散るラストを迎える。



 3バンドに共通項はあまり多くないけれど共通して言えるのは非常に独創性があって尚且つエクストリームな音を放出しまくっている点だ。単なるスプリット作品に留まらない凄みを今作から嫌でも感じる事が出来るし、極限世界に足を踏み入れてしまった物達による宴が見事にパッケージングされている。最初から最後まで休まる暇すら無く、脳細胞すら書き換えられてしまいそうな一枚。2012年のエクストリームミュージックのマストアイテム!ゲス野郎は聴いておけ!!!!!



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