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■大阪狩りvol.5 Special 3MAN GIG(2012年10月7日)@心斎橋FANJ

 大阪轟音の変!!正にそう呼ぶべきイベントだったと思う。FragileのBaであるこんぼい氏主催のイベントである「大阪狩り」、その特別編となった今回はオルタナティブ・ギターポップ・ポストハードコアから歪んだ轟音を生み出す主催のFragileに加え、現体制での活動の終了を宣言した陶酔のシューゲイザーサウンドを鳴らす東京酒吐座、そして10年以上の沈黙を破り復活したギターポップとハードコアの異端児であるBP.というこれ以上に無いレベルでの豪華極まりない轟音絵巻!!僕は東京の人間ではあるが、今回タイミング良く関西に旅行に出ていたので、遠征と言う形で心斎橋FANJまで足を運んだのだった。しかし初めての土地という事もあって迷いに迷いまくってハコにはスタートギリギリになんとか辿り着く形になってしまった。



・Fragile

 まず一発目は主催者であるFragile。今回でライブを見るのは四回目だが、大阪で彼等のライブを見るのは本当に久しぶりであったり。もう一発目の音からギターのハウリングの洪水が爆音で押し寄せ、オルタナティブもギターポップもハードコアも飲み込んだ末のキャッチーな狂気は爆音サウンドになればなる程に破壊力は増幅する。今回のセットは今年の頭にリリースした処女作である「Clappedout air」から全曲披露に加え、新曲と旧曲も交えたセットだったが、「Bazetto」の様なポストハードコアサウンドが全開になった楽曲も「みずたまり」や「fade out」の様な歌物・ギターポップの要素が強く出た楽曲も轟音のフィルターを通過させる事によって幅広いサウンドを完全にFragileのオリジナルのサウンドとして形成させているのは本当に大きな強みだし、何よりも南冬貴と大塚絵美の男女ツインフロントはもはや一つの貫禄すら感じさせるレベルにまで様になってきているし、それを支えるこんぼい氏とますいさんのリズム隊の屈強なタフネスがバンドとしてのアンサンブルの強さを見せ付ける。こんぼい氏がMCでも言っていたが、本当にリスペクトしているバンドである東京酒吐座とBP.との対バンという今回のイベントは本当に彼等が気迫のアクトを見せ付けるには絶好の機会だったと思うし、序盤で南のギターのストラップが切れてしまうというアクシデントこそはあったが、そんな事はお構いなしにバーストする轟音は大阪轟音の変に相応しい物であった。ラストはFragileで最もポストハードコア色の強い最初期の名曲「魔人間」で鋭角のオルタナティブサウンドを暴発!!主催者としての意地と気迫を見せてくれたし、僕はやはりこのバンドの事をこれからも追いかけて行きたいと心から思ったのであった。



・東京酒吐座

 二番手は先日現体制での活動の終了を宣言した東京酒吐座(トウキョウシューゲイザー)のアクト。今回のイベントは轟音の宴ではあるが、今回最もシューゲイザーなサウンドを鳴らす彼等のアクトは1曲目「Just Alright」からトリプルギターの轟音が響き渡り、浮遊するボーカルと共にFANJを完全に非日常的な空間へと変貌させていく。ただ単に浮遊感に満ちたシューゲイザーサウンドを見せるだけではなくて、ササブチ氏のドラムが浮遊感だけでなく肉感もアンサンブルに加えて、力強さも感じさせつつも、その力強さがより轟音のサウンドを際立たせていたのも印象的であった。今回は長尺の楽曲多めのセットであったが、耳を貫く轟音サウンドが、静謐さと見事な対比を描きながら、甘く幻惑的で陶酔のサウンドが生み出されていたし、ボーカルこそ爆音のギターに埋もれていたが、その爆音の中でゆるやかに響くボーカルがより神秘性を高めていたとも思う。圧巻だったのはラストの「Back To My Place」。約9分間にも及ぶ一大シューゲイザー絵巻は音源を遥かに超える圧倒的スケールで響き渡り、今回のアクトを見事に締めくくってくれていたと思う。10/11の高円寺HIGHでのイベントで現体制での東京酒吐座は活動を終了させてしまうのが本当に惜しくなる位のアクトだったし、一夜限定で結成された筈のバンドからここまでの音像を響かせるバンドになったていうのも驚きだ。非日常の幻想轟音の浮世離れした音の世界にただただ酔いしれていたのであった。



・BP.

 トリは90年代の活動し、轟音ギターポップとハードコアを融和させた独自のサウンドを見せ付けた伝説的バンドであるBP.のアクト。去年突如活動再開を表明し、精力的に活動し新たな支持者を生み出しているこのバンド、僕自身も彼女達が活動を停止してからBP.を知り、ポップでハードな轟音サウンドに惚れ惚れしていたのでこうやってBp.のライブを見れたのは心の底から嬉しかった。東京酒吐座とは打って変わって、ソリッドでシャープなサウンドの中で甘い轟音がポップに響き渡るスタイルはまた場の空気をいい感じに変えていたし、ハードコアを盛り込み時にソリッドさを全開にし、時に甘いポップさで陶酔させる対比的な音が魅力であるがライブではそれが本当に際立っていたし、中盤に披露された代表曲である「Giant」はポップさを全開にし、浮遊するギターワークとボーカルとズ太いベースと女性らしい繊細さを感じさせるドラムが奇妙な化学反応を起こしていたし、そこから中盤で一気にハードさを全開にしてハジメガネ氏のデスボイスのシャウトの狂気を見せ、そこからまた自然にポップな浮遊感へと戻る様は自然でありながらも、独自の歪みを感じた。圧巻だったのはラストに披露された「Diving Death Drive」!!ヘビィかつハードなサウンドを全開にして無尽蔵なハードコアサウンドを見せたと思ったら、急激に静謐なサウンドへと移行し、ファニーな音階を響かせるし、そこからイチマキ嬢のボーカルが浮遊する中でハジメガネ氏が叫び、そして壮大にシューゲイズするサウンドへと移行し、エクスペリメンタルさすら感じるこの曲にBP.の凄みが凝縮されていたと思う。ラストは壮大な轟音の中でハジメガネ氏がメンバーそれぞれのボーカルマイクを何故かバスドラ前にセットするという謎なパフォーマンスをしていたりもしていた。そしてアンコールでは現在レコーディング中の再結成後以降の新曲を披露し、更にパワーアップしたBP.を痛感させ終了。10年以上の年月を経てBP.が再び活動を再開した事を心から嬉しく思ったよ。



 非常に濃密極まりない3マンだったと思うし、三者がそれぞれベクトルこそ違うが、オリジナリティに溢れてた轟音を見せてくれた大阪轟音の変は、東京から足を運んだ甲斐が本当にあったと僕個人は思うし、多くの人が今回のライブを楽しみにしていたのいはほぼ満員になったフロアが証明していたと思う。甘くハードで幻想的な音の世界は正に非日常の宴としか言えないし、今回のイベントを主催したFragileのこんぼい氏に改めて感謝の意を示したい。
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