■スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

■leave them all behind 2012(2012年11月4日)@代官山UNIT

 Daymare recordingsにより主催されている激重轟音フェスティバルであるleave them all behind。第一回にはISISとSUNN O)))をヘッドライナーとして迎えたり、去年の第2回ではmono、Boris、Envyという国内の猛者による3マンだったりと本当にコアで熱いイベントになっているが、今回はついに二日間に渡る開催となり、一日目は朝生愛、CHELSEA WOLFE、Boris、SUNN O)))が参加。僕は今回二日目のみ足を運んだが、そちらもMORTALIZED、DEAFHEAVEN、Envy、そして奇跡の来日であり、誰もが待ち望んでいたインダストリアルの悪鬼であるGodfleshという猛者が集結。チケットは二日間ともソールドアウトという結果になり、本当に多くの人々が今回のイベントを待ち望んでいたのだと思う。スタート20分前位に代官山UNITに到着したが既に多くの人で賑わっていたし、これから始まる闇と光の祭典に胸を高まらせるしか無かった。



・MORTALIZED

 一発目は京都が世界に誇る国内グラインドコア最高峰であるMORTALIZED。代官山UNITという大き目のハコで彼等のライブを観るのは凄い新鮮な気持ちもあったが、どんな場所であろうと彼等の音は何も変わらない。音出しで重いギターの音が聴こえた瞬間に一気にテンションは高まったし、ギターの音のみでリフを弾き倒しながらアクトはスタートし、そこにドラムとボーカルが入ったらもう完全に彼等の勝ちパターン。徹底的に速くする事により、ただリフを弾いてるだけでもカオティックになり、絶妙なキメ等を取り入れながらもとにかく高速回転するブラストビートの応酬、そして悲壮感と怒りにに満ちたボーカル。殺気立っているのに、カオティックな光速リフから感じさせる微かなメロディアスな激情。数回のチューニング以外はほぼノンストップで曲を繰り出し、休まる暇の無い混沌の乱打は、今回のフェスのオープニングに相応しすぎるし、序盤から完全にクライマックスに突入していたと思う。混沌、殺気、激情これらが三位一体となって激重の音と共に降り注ぐ様は圧巻だったし、後半の方はあまりの凄まじい音と、光速グラインドサウンドに頭がやられて夢中になってモッシュしていたよ(アバラの辺り打って、しばらく痛かったのはここだけのお話)。とにかくグラインドコアを更新する光速の激情サウンドは正に全てを置き去りにして未知の彼方へと突き進んでいたし、序盤からとんでもないアクトだった。

DSC_0334.jpg



・DEAFHEAVEN

 お次はアメリカから激情とポストブラックの融和を最上級の美しさで鳴らし、日本でも多くのファンを獲得したDEAFHEAVENのアクト。先ほどのMORTALIZEDと打って変わって、静謐で美しい音色から徐々にスケールを加速させて、激情系とポストブラックの良い所取りな美轟音を奏でており、そのアクトは正に音源完全再現レベルの高次元の物でありながら、音源以上に加速したスケールによって神々しさも全開になっていたと思うし、基本的に長尺の楽曲が多めでありながらも全くダレさせないドラマティックさもあったし、至高の轟音が緩やかでありながらも性急でもあるという一見矛盾していながらも、凄いしっくりするサウンドスケープを誇っていた、前の方に行けなくて、少し後ろの方でゆっくりと見ていたが、それでもハードコアの強度はアンサンブルに発揮されていたし、同時に常に美しい轟音と共に悲壮感に満ちた激情の叫びが木霊していた。それでも彼等の音から感じるのは光であったし,
その美しさには脱帽であった。ラストはまさかのmogwaiの「cody」のカバーという締め。原曲の美しいスケールはそのままに更に激情を加速させた名カバーを見せてくれた。激重フェスであると同時に美轟音フェスでもある今回のイベントで見事な轟音を彼等は聴かせてくれた。

DSC_0337.jpg



・Envy

 そしてBorisと共にイベント皆勤賞でもある国内激情系ハードコアの最高峰であるEnvyのアクト。今回は本当に特別なセットであり、彼等の2001年にリリースされた国内激情系の超重要作品としても名高い「君の靴と未来」を曲順通りに再現するというセット。しかし冷静に考えたらこの試みは非常にリスキーでもあると思う。何故ならライブ特有の「次の曲は何をやるのか、今日はどんな曲をプレイするのか。」という観る側のワクワク感を予め完全に封印する結果になってしまうからだ。しかし今回演奏する「君の靴と未来」は全曲名曲とも言える大名盤であるし、誤解を招く言い方をするなら全然完全再現ライブでは無かったと思う。何故なら「君の靴と未来」は11年前の作品であると同時に、その11年間でEnvyはとんでもない進化を果たしているし、11年前の作品である「君の靴と未来」をプレイしてこそいるが、そのスケールとアンサンブルは音源とは比べ物にならないレベルで演奏されていたし、完全に現代のEnvyのアンサンブルでプレイされていたからだ。アルバムのイントロである「Zero」が流れた瞬間にフロアのボルテージは最高峰を迎えていたし、第2曲「Farewell To Words」がプレイされた瞬間に完全にクライマックス、フロアはとんでもないモッシュの嵐であったし、多くの人々がステージに向かって手を伸ばし、まるでEnvyが放つ神々しいポジティブな光をその手で掴もうとしているかの様な光景であったし、その光景はEnvyが鳴らす激情と共に胸を焦がされた。必殺の「Left Hand」では更にモッシュは加速し、クライマックスの乱打とも言うべき激情が咲き乱れる。しかし本当に圧巻だったのは終盤の3曲であったし、特にラストの「Your Shoes And The World To Come」は8分間にも及ぶ悲しくも美しくあり、そして血まみれになりながらもその手で光と未来を手にしようとする力に満ちた楽曲であるし、壮絶なスケールの激情が轟音と共に炸裂し、それを今のEnvyが演奏しているのだから更に胸に響く物があったし、クライマックスの連続であった今回のアクトの壮絶なるラストを飾っていた。言うまでも無いけど他の楽曲の演奏もどれも素晴らしく、狂騒の中でポジティブなエネルギーがここぞとばかりに放出されていた。Envyは今までに何回も観てはいるけど、僕が観た限りでは間違いなくベストアクトだったし、本当に特別なアクトになった。Envyは本当に誰も追いつけない孤高の存在である事を再認識した。

DSC_0341.jpg



・Godflesh

 そしてEnvyの神々しいアクトから一転、インダストリアルメタルの神であり、Jesuを始めとして本当に多くのユニットでその才能を見せ付ける俺たちのジャスティン先生率いる悪夢のインダストリアルユニットGodfleshの降臨。まさかの再結成にも驚いたが、奇跡とも言える来日を果たし、本当に多くの人が待ち望んでいたアクトだったであろう。ステージのスクリーンには不気味な映像が流され、ステージに立つのはギターボーカルのジャスティンとベースのG.C. Greenのみ。完全に打ち込みの無機質なビートに合わせて、ギターとベースとボーカルを生で演奏するというスタイルでのライブアクトだが、もう一言で言うならば熾烈の極み。ヒステリックで殺意しか無いギターサウンドと、極太激重のベース、無慈悲なビートと共に繰り出されるジャスティンの叫びは冷徹その物。そこにあるのはこの世界のあらゆる負の感情を集結させた憎悪のサウンドであるし、徹底的にインダストリアルなテンションでのライブアクトであるからこそ、その無機質さが際立ち、常に殺されまくっているかの様な地獄その物な音像になっていたと思う。何よりも驚きだったのはそんな音楽性であるにも関わらずモッシュすら発生する盛り上がりを見せていたし、本当にこの場にいる人間、みんなGodfleshが大好きなんだなって思えたのが個人的に嬉しかったりもした。アンコールも含めて約70分程のライブアクトでその70分は徹底して地獄その物だったし、ラストはジャスティンがギターで延々とハウリングノイズを奏でて終了。最後にジャスティンはフロアに向かって何度も深々と頭を下げて、英語でまた日本に来るよって事を約束しステージを去った。

DSC_0353.jpg



 そんなこんなで予定通り21時15分頃に全てのアクトが終了。グラインドコアからポストブラックから激情からインダストリアルと4者4様の全てを置き去りにする音が鳴らされていたし。どのバンドも素晴らしいアクトを見せてくれた。LTABは今回で第3回を迎えたが、UNITは本当に多くの人で賑わっていたし、あらゆる轟音・激重・激情フリークスが集結するイベントとしてLTABは大成功に終わったと思う。恐らくほぼ全ての人が全バンドをしっかり目撃していたとも思うし、メインディッシュしかないみたいなレベルのフェスになったとも思う。恐らくLTABはまた開催されるであろうが、このまま素晴らしいイベントとして継続していって欲しい限りであるし、僕自身も二日目だけとはいえ、今回のフェスの目撃者の一人になれて良かったと思う。
スポンサーサイト
タグ : ライブレポ

■コメント

■コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

 

■トラックバック

■leave them all behind 2012 (Godflesh, envy, Deafheaven, Mortalized) @代官山Unit 11.4, 2012

とうとうこの日がやって来た。遂にこの目でGodfleshのライブを見る事が出来る!一体何年この日を夢見て来た事か。 GodfleshとType O Negativeは、私にとってずっと特別なバンドだった。Type O亡...

プロフィール

AKSK

Author:AKSK
メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

タグ別記事表示

日本 ライブレポ 激情系ハードコア アメリカ スラッジ ポストメタル ポストハードコア ポストロック カオティックハードコア ドゥーム エモ イギリス オルタナティブロック サイケ フランス アンビエント ネオクラスト ストーナー ドイツ ドローン シューゲイザー ロック ハードコア プログレ ギターロック グラインドコア ポストブラックメタル インタビュー マスロック ポストパンク デスメタル スウェーデン カナダ モダンへビィネス ブラックメタル ギターポップ エクスペリメンタル スラッシュメタル イタリア エレクトロニカ ジャンクロック インダストリアル ベルギー フューネラルドゥーム グランジ スペイン 年間BEST オーストラリア ノルウェー ジェント アコースティック モダンヘビィネス プログレッシブメタル ポップス ブラッケンドハードコア フォーク ミニマル ニューウェイブ ラーメン ゴシックメタル ロシア ファストコア ハードロック ノイズ ニュースクールハードコア メタルコア パワーヴァイオレンス フィンランド 駄盤珍盤紹介 ヒップホップ オランダ トリップホップ アブストラクト 自殺系ブラックメタル ゴシックドゥーム ヘビィロック ミクスチャー ラトビア ダブ クラウトロック シンガポール ノーウェイブ ノイズコア ゴシック パンク ダブステップ メロディックパンク テクノ インディーロック チェコ ポーランド ドラムンベース ウィッチハウス オルタナティブ アイルランド デンマーク スイス ヘビィネス メキシコ ポジパン ジャズ ヴィジュアル系 アシッドフォーク メタル ブルデス 声優 ボイスCD ドリームポップ トラッドフォーク クラストコア スクリーモ カントリー プリミティブブラック 韓国 ハンガリー アイスランド イラン シンフォニックブラック ギリシャ スコットランド USハードコア ポルトガル ガレージ ソフトロック フリージャズ モダンクラシカル 台湾 トルコ ファンク 

カテゴリー

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード

カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。