■COALTAR OF THE DEEPERS(2012年11月25日)@代官山UNIT

 ここ数年は表立った活動が無かったCOTDだが、昨年のシングルリリースを機に少しずつまた活動を再開し始めており、散発的ではあるがライブも以前に比べたら行う様にもなってきた。今回のライブも特別作品をリリースしたとかってタイミングでは無く、あくまでもその散発的なライブの一本ではあるが、いざ会場に足を運んでみたら本当に多くの人で賑わっていたし、僕は当初は今回のライブに足を運ぶ予定では無かったけれども、友人の誘いで本当に4年振り位にこうして敬愛するCOTDのライブに足を運んだ。



 ライブはkilling an Arabの前奏によってスタート。徐々にメンバーがステージに登場して、最後にフロントマンのNARASAKIが登場。そして「the systems made of greed」が始まった瞬間にフロアはもうモッシュだnなんだかんだで大きな盛り上がりを見せる。タイトでヘビィでありながらも絶妙なポップネスを発揮するこの曲はスタートダッシュに相応しい曲だし、各メンバーの安定感ありまくる卓越したプレイがとにかく光る。特にドラムのカンノ氏とベースの村井氏のリズム隊は本当に鉄壁かつ怒涛のビートの嵐を繰り出し、COTDの核になっているのは言うまでもないだろう。続く「Jet Set」と「entreaty」ではギターロック的な直接性とポップネスも更に加速させて、更にフロアを沸かせる。そして「Cell」にて焦燥感と郷愁を暴発させ、メタリックさすらある高速の刻みのリフと加速するビートは否応なしに胸が熱くなるし、「sarah's living for a moment」の高速の轟音世界はまるで別次元への旅路だ。そんな疾走するポップネスから一転して「dear futureい」の甘く切ない郷愁のシューゲイザーサウンドから一転。甘く美しい轟音渦巻くシューゲイザーとしてのCOTDが花開く。「sinking slowly」の壮大なる深海を漂うかの様な今にも沈みそうで止まりそうな緩やかさの中で全てを貫く轟音の洪水が吹き荒れた瞬間は本当に感動的だったし、「to the beach」の胸を締め付ける旋律には本当に心がキュッとなった。こうした甘い轟音世界はCOTDの真髄だし、長年活動を続けたからこそより洗練され、最初期の楽曲と現在の楽曲が一つの線として繋がるのは本当に難しいと思うし、それを成し遂げたCOTDの凄みが嫌でも実感する。しかし彼等は新たな本領発揮は後半から終盤にかけての「serial tear」、「913」、「Wipe Out」の3曲で見せ付けてくれた。ヘビィネス色を一気に高めて、メンバーの演奏技術をフルに発揮し、鋭角かつ重心が強いサウンドが鼓膜を叩きつけながらも、そのヘビィさの中にも多彩なアレンジが光り、それを音源とほぼ変わらないレベルまで再現し、ポップさの中のヘビィさからヘビィさの中のポップさも行き来し、再びフロアを盛り上げる。そして終盤の「Submerge (the theme from red anger)」は本当に圧巻。スラッシュメタル×シューゲイザーなサウンドは甘く尖り切っており、これまでのセットで演奏された楽曲が一つの点として集約し始める。そして本編ラストの「Blink」にてシューゲイザーもヘビィネスもギターロックもメタルも全て集約されたサウンドとして大放出!!イントロの2カウントからクライマックスへと雪崩れ込み大団円とも言うべきエンディングを迎える。そして惜しみないアンコールの手拍子に応えて再びメンバーが登場。MCでは新作はちゃんと製作している事や、年末のライブの告知等をし、引き続き散発的ながらも活動を継続させるらしいので一安心。そしてCOTDの正に代表曲である「C/O/T/D」の印象的なクリーントーンのギターのストロークが鳴り響いた瞬間に再び甘く切ないポップネスが咲き乱れる。そしてストレートなギターポップ「ribon no kishi」へと続きアンコールのラストは「hyper velocity」!!浮遊する轟音からヘビィネスを縦横無尽に横断し、そして天から祝福の福音が降り注ぐエンディングへと雪崩れ込み。ハッピーエンドを祝う轟音が多くの人々は感じた筈だ。



0.killing an Arab(前奏のみ)
1.the systems made of greed
2.jet set
3.entreaty
4.cell
5.sarah's living for a moment
6.dear future
7.sinking slowly
8.to the beach
9.zoei
10.hedorian forever
11.serial tear
12.913
13.wipe out
14.submerge(the theme from red anger)
15.Aquarian Age
16.blink

en1.C/O/T/D
en2.ribon no kishi
en3.hyper velocity



 本当に久々にCOTDのライブに足を運んだが(しかも当初は行く予定では無かった)、彼等の多彩な音とジャンルを縦横無尽に横断し、それを一つのポップネスの結晶として生み出すライブは本当に相変わらずだったし、NARASAKIという今や各方面で活躍する天才的クリエイターとそれを支える楽器隊の生み出す音は本当に鉄壁の安定感と同時に、COTDに代わるバンドなんて存在しない事、あらゆる層を巻き込むだけの楽曲の多彩さと完成度を誇る事、それを僕は改めて実感したし、だからこそCOTDの新しい音が早く聴きたい気持ちで一杯である。20年に渡って活動しながら最新曲も最初期の楽曲も全て繋がり、それをネクストレベルのポップネスとヘビィネスの融和として鳴らすCOALTAR OF THE DEEPERSというバンドは本当に凄いバンドだ。
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