■Church of Misery ONE-MAN SHOW 2012(2012年12月29日)@東高円寺二万電圧

 最早世界的にも名前が轟いているし、日本以上に海外での人気が凄まじい事になっている日本を代表するドゥーム鬼神であるChurch of Misery。そんな彼等が久々に日本でライブを決行し、更にはバンドを離脱していたボーカルのヒデキ氏の復帰ライブであり、新ギタリストのイクマ氏のデビューライブという本当に特別な要素に満ちた恐らくバンド自身にとっても本当に特別なライブ。2012年の年末の最後の事件であり惨劇。勿論チケットは完売し、二万電圧はキャパをオーバーするギュウギュウ具合。そんな東高円寺の地下にてドゥームの惨劇は繰り広げられたのだ。



 明らかにキャパを超えた人でギュウギュウになったフロア、本当に多くの人がChurch of Miseryのライブを楽しみにしていたと思うし、彼等が繰り出すドゥームの悪意を全身で受け止めたかったと思う。ライブは予定キッカリ19時丁度に客電が落ちる。そしてスモークの煙と共に楽器隊の三人が登場し、最初の一音を鳴らした瞬間に全てが塗り変わってしまった。歪みまくったベースが地を這い、新ギタリストイクマ氏がヘビィさと煙たさを絶妙なバランスで両立させる素晴らしいギターの音を生み出し、狭い地下室で毒ガスが充満している感の様な空気に一気に脳髄が犯される。そしてボーカルのヒデキ氏が登場し、地獄の宴が幕を開いた。
 正直に言ってしまえば、ギュウギュウ詰めの中でモッシュばっかりしてたので、細かい曲順やセットリストは申し訳無いが覚えてないが(レポを書くまでに間が開いてしまったし)、新曲を結構演奏していたし、他の楽曲は割と今までの音源から満遍無く披露していたと思う。一番の盛り上がりを見せたのは中盤の「El Padrino」から「Shotgun Boogie」の流れで、もうこれぞチャーチとしか言え無い人肉を食らって生きているかの様な獰猛さと強烈な音圧が肉体と脳を破壊するサイケデリックな歪みと肉食ってレベルじゃない音圧と、圧倒的なズ太さを誇るドゥーム絵巻から、チャーチ史上最もBPMが早く最早ドゥームというか正統派初期サバス直系ハードロックでありながら、もう単純にリフとグルーブの破壊力を鍛え上げただけで大量轢き逃げ殺人野郎と化したこの2曲の破壊力は今回のセットの中でも郡を抜いて凄かったし、チャーチの凄みを体感する瞬間であった。新曲郡はよりサイケデリックさを加速させながらもチャーチの猛禽っぷりも見せつけ、これまでのチャーチの流れを受け継ぎながらも、よりバンドとしての凄みと狂気を加速させ、バンドの進化を見せ付ける素晴らしさがあった。
 何よりもイクマ氏のギターは今回のライブがチャーチでのデビューライブとは思えないレベルでバンドに溶け込むどころか、喰らい尽くしてやろうという獰猛さを発揮し、一発一発の音やリフで本当に人を殺せるんじゃねえかって思える邪悪さを発揮、そしてベースでありリーダーの三上氏のベースは音源以上に極限まで歪ませ、チャーチの核となるサイケデリックさも兼ね備えた太すぎる巨根グルーブを生み出し、太さと重みと這い回る感覚を同時に生み出していた。何よりも今回のライブでバンドに復帰したボーカルのヒデキ氏が本当に楽しそうにライブをしていたのが僕の中では一番印象に残っている。何度もステージから身を乗り出し、果てはフロアにダイブしたりという暴れっぷりもそうだし、獰猛な猛獣その物なボーカルはやはりヒデキ氏の持ち味であると同時に、チャーチには絶対に欠かせない要素だし、ヒデキ氏はそんな凶悪なボーカルをブチかましながらも常に笑顔で汗だくになりながら心からライブを楽しんでいるのが伝わってきたのが本当に印象的だったし、チャーチは本当にバンドとして良い状態にあるというのが伝わって来た。
 


 終盤でのサイケデリックな新曲で意識を彼方に持っていかれた後の必殺の1曲「Megalomania」の殺気と狂気は本当に圧倒的だったし、アンコールも含めて二時間半にも及ぶ地下室での殺戮ショーは本当に休まる暇なんか全く無かったし、何よりも一本のライブで、一つの極限世界を描き出す彼等の凄みを嫌でも体感させられた。極限までギュウギュウに詰められた酸欠状態での二時間半のライブは本当に体力を持っていかれたし、ライブが終わった瞬間は一つの開放感すら感じたが、それでもチャーチの圧倒的殺戮ドゥーム絵巻はこの日いた人々の脳髄にトラウマの様に焼きついていたと思う。世界を震撼させるドゥームメタルの鬼神ことChurch of Misery、本当に代えなんか全くいない唯一無二の存在だと思うし、日本からこのようなバンドが生まれた意味は本当に大きい。そして何よりもこの日のヒデキ氏は誰よりも最高のロックスターだったし、本当に馬鹿みたいに単純に格好良すぎた。
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