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■seimeitai presents"I'll see you when we're both not so emotional"(2013年1月13日)@東高円寺二万電圧

 2013年にも突入し、今年のライブ初めとしてseimeitaiの企画に行って参りました。フロントマンのナカネ氏曰く、本当に自分が客として見に行って面白い企画にしたかったという事で、今回の企画の面子は本当に多彩であると同時に、この組み合わせでのライブは滅多に無いという6バンドによる一つのイベントとなったし、だからこそ二万は多くのお客さんで賑わっていた。正統派からエクスペリメンタルまでの幅広さ、それぞれのバンドが確かな存在感を見せるライブをしていたと思うし、本当に楽しい夜だった。



・TACOBONDS

 スタートギリギリに二万に到着し、一発目からいきなりTACOBONDSのアクトからスタート。このバンドは何回も観ているけど、本当にライブでの安定感が凄いバンドだと思うし、捩れた変則ビートと反復を繰り返すフレーズが生み出す捩れは本当にじわじわと飲み込まれるし、それでいてしっかりポップであるのがまたニクい所だと思う。全5曲と曲数自体は多くなかったけど、ノーウェイブ・ポストパンクから生み出される捩れたポップさはTACOBONDSならではだし、それを毎回安定感に満ちたアンサンブルで空間の磁場を捻じ曲げまくるライブの空気の作り方はやっぱり凄いと観る度に思うのだ。長年東京のライブハウスシーンで活動を続けているからこその貫禄がそこにある。



・1000pounds

 こちらは初めてその音に触れる事になった1000pounds。TACOBONDSの捩れたノーウェイブ感を塗り替え、一気に清涼感溢れるエモーショナル歌物ロックへ。今回ライブを観た感想としては、緻密で丁寧に作り上げらた楽曲と、郷愁とかそういった単語が思い浮かぶメロディの良さ、クリーントーンのギターフレーズが心に静かに吹き荒れ、丁寧なアンサンブルの中で時にエモーショナルさを暴発させ、何よりも真摯で真直ぐな歌の魅力が全面的に出ているバンドだと思ったし、柔らかさと強靭さの両方を持つバンドだからこそ、派手では無いかもしれないけど、確かな屈強さをライブで見せてくれるバンドだと思った。初見だけど凄い良いバンドだと思ったし、またライブ観たいです!!



・otori

 そしてこちらも初めましてなotori。コーラスをかけまくったギターフレーズとノーウェイブ・ニューウェイブの影響を感じさせながらも、それを独自解釈した音楽性を持っており、脱臼しまくり反復を繰り返し不気味な磁場を生み出す。そして冷徹なトーンの女性ボーカルがそれを助長させ、ブリブリと這い回るベースラインと、耳を劈く残響を脳髄にトラウマの様に残すギターが生み出すのは熱病の脳髄が冒される様な奇妙な陶酔感。更に変則的なフレーズが高速で乱打される楽曲では、ノーウェイブの時代のアバンギャルドさを現代的な形で生み出していたし、こちらも良かった!!しかしライブ後にバンドで調べてみたらotoriのメンバーの大半は元The Shopのメンバーらしく、その音楽性も奇妙さもThe Shopの進化系だったと納得させられた。



・PLAY DEAD SEASON

 そして凄い楽しみにしていたバンドの一つであるPDSのアクトへ。意外な事に二万でのライブは今回が初だったらしいが、最早新世代のポストハードコアの代表格として名高く、そのライブの凄さは多くの場所で話題になっている猛者である彼等はそんなのお構いなし。ライブを観るのは初であったし凄い楽しみだったが本当にライブバンドだなあって子供みたいな感想しか出てこなかった。ツインギターの鋭角フレーズとドライビングする変拍子のビートと、加速に加速を重ねるギターフレーズの凄み、それらをポストハードコアとかオルタナとかそういった言葉すら不要だとばかりの、本当にロックバンドとして馬鹿みたいに単純な格好良さで突き抜けていくバンドアンサンブルの破壊力。音楽性は本当に正統派Dlive Like Jehuチルドレンなそれではあるけど、本当に凄い猛者は正統派の手法であっても、その先人すら喰い殺すセンスとバンドとしての馬力を誇るし、PDSは間違いなくそんなバンドだとライブを観て改めて痛感させられてしまったよ。



・GROUNDCOVER.

 トリ前は、今本当にライブが凄いバンドとして名高いGROUNDCOVER.のアクト。ダブやらトランスやらハードコアやら全てを飲み込んだ激エクスペリメンタルな音楽で全てを破壊するサウンドを展開する現在のGROUNDCOVER.だが、去年は何回も彼等のライブを観たのだが、本当にバンドとして益々制御不能のカタルシスを生み出しているのだ。パーカッションと遠藤氏のドラムが複雑なビートを生み出しながらも、鉄槌として叩きつけるビートの鬼神と化し、ダブの冷徹さから、じわじわカタルシスの予感を生み出し、それが一気に暴発した瞬間にエクスペリメンタル菜轟音が全てを破壊する。望月氏はミキサーそ操作しながら叫び暴れまくり、そしてビートと空間的コラージュを過剰に施して、更に暴走するギターの管楽器のノイズの暴走。しかも最高に踊れる音になっているし、フロアの人々はその異次元のエクスぺリメンタルトランスミュージックにひたすら踊り狂っていたし、僕もその邪悪な音塊に飲み込まれながらも、ひたすら踊り狂っていた。GROUNDCOVER.は今本当にライブを目撃するべきバンドだと個人的に思っているし、どこまでも容赦の無いカタルシスの嵐、音楽は暴力である事を今のGROUNDCOVER.は証明し続けているのだと断言したい。



・seimeitai

 そしてトリは今回の主催であるseimeitai。結成当初から何回もライブを観てきたバンドだったが、実に3年振り以上にライブを見る事に。序盤はここ最近に作られた楽曲を中心にプレイ。ブリブリと独自のメロディラインを引くサック氏のベースラインが非常に印象的だし、90年代のオルタナティブの流れを独自解釈し、それを少し乾いた音でタイトかつソリッドなアンサンブルで鳴らしていた。余計な装飾を徹底して排除し、それをざらつきと絶妙なメロディアスさで融和させ、オルタナティブに独自の間口の広さを加え、それをあくまでも硬派に鳴らしていたのは本当に印象的だった。後半はバンドの初期からの楽曲である「Blackbird Rising」をプレイしてたけど、よりソリッドで刺さる感覚を新たなアレンジと長年プレイしていたからこその鍛えたアンサンブルで過去の楽曲にも新たな息吹が加わっていたし、本編ラストの「感違いガール」と後半のメロディアスなギターロックであった2曲は、よりソリッドに刺さるオルタナティブロックとしての真価を発揮し、バンドとしての進化を感じた。アンコールではバンドのテーマ曲とも言える「Fuck Police」をプレイ。僅か1分のサック氏が叫び倒すヘビィなハードコアだが、それを4回位連続でプレイして締め。バンドとしての進化も感じたし本当に良いバンドになったと改めて思った。



 そんな感じで個人的には今年のライブ初めだったのですが、全バンドそれぞれがそれぞれのやり方で良いライブを見せてくれたし、本当に楽しい夜を過ごさせて頂いた限りだ。ナカネ氏の自分自身が本当にライブを観たいバンドを呼んで企画をしたいというシンプルながらも確かな意思が企画にも表れていたし、それが確かに身を結んだ良いイベントだったと思う。あくまでも1バンドの企画だけど、そういったシンプルかつ確かな意思がある企画だったからこそこの日の夜は多くの人が楽しい時間を過ごしたと確かに思うのだ。
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