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■isolate/INFOREST split album “壁画”リリースツアーファイナル(2013年2月24日)@渋谷O-nest

 東京の激情&ポストブラック的なアプローチで圧倒的な轟音を聴かせるisolateと沖縄の壮大なるポストメタル的バンドであるINFORESTのスプリットである「壁画」、今回のライブはそのリリースに伴うツアーのファイナルであり、更にはもう当ブログでも度々ライブレポを書かせて頂いてる僕が心から敬愛するバンドであり、国内最強どころか今や世界進出を果たしている激情系最強クラスなheaven in her armsと、大阪の激カオティック&激ヴァイオレンスなハードコアを放出し、昨年リリースした2ndで人気バンドの仲間入りを果たしたPALMも参加。凄まじい4バンドがぶつかり合う壮絶な夜となった。と書いたは良いけど、今回のライブはHIHAとPALM目当てで足を運び、申し訳無いのだけれども主役であるisolateとINFORESTは本当に全くの予備知識が無い状態で観る事になったのだけれども、結論から言えば全4バンドが本当に素晴らしいライブを魅せてくれたし、本当に最高の夜になった。



・heaven in her arms

 一発目はHIHAから。去年は何回も彼等のライブに足を運び、その凄まじいライブに何度も感動を覚えたのだけれども、2013年初のHIHAは披露された新曲を含めて更なる進化を見せてくれた。1曲目の「縫合不全」からドス黒い空気を漂わせながら鳴る美しいアルペジオからして、今日のライブも凄まじい事になる予感しかしなくて、HIHAお得意の爆音でシューゲイジングする轟音トリプルギターの壮絶なるオーケストラとも言える黒の塊が降り注ぐ瞬間はやはり感動的である。「痣で埋まる」の様なハードコアな曲でも健在なトリプルギターの壮絶な音圧のアンサンブルだけど、今回のライブではそれがよりクリアに突き刺さってくる印象が大きかったし、新曲はポストロック的なアプローチを取り入れながらも、ハードコアをドラマティックかつ悲壮感をバーストさせる物で、現在レコーディング中らしい新作に対する期待を更に高めさせてくれる物だったし、最早御馴染みになっているラストの「赤い夢」の感動的な音像も素晴らしかった。長尺の曲が多いにも関わらず持ち時間が多かったのか40分程はライブをやってくれたと思うし、最初から一気にクライマックスへと雪崩れ込む悲しみを激情として鳴らすバンドとしてHIHAはやはり凄いと改めて痛感させられた。何度もライブを観ても、HIHAのライブは非常に感動的であるし、熾烈な悲しみの奥底から一抹の優しさすら僕は感じるのだ。来月はロシアでのライブが控えているし、国外でもHIHAは圧巻のライブをしてくれるに違いない。



・INFOREST

 続いては本日の主役の一つである沖縄のINFORESTのライブ。シンセを前面に押し出したポストメタルと言ったバンドで、序盤にやたらとクラウトロック的な打ち込みのビートが流れた時は、どんなバンドなんだ!・と思ったりもしたが、気付いたらギターボーカルの人がヘビィでありながらも、美しい旋律を生かしたサウンドの中でポジティブさを感じさせる魂の叫びを聴かせて、それが胸を熱くさせる。ポストメタル的な音楽性でありながらも、彼等の音は非常に雑多だと思うし、ダンサブルなビートや、シンセの旋律を生かし、ハードコアやポストロック等の要素と見事な融和を果たしていた。長尺の曲が多かったから全4曲のアクトではあったけれども、ポストメタルの中でダンサブルさも取り入れ、それをプログレッシブかつ、ポジティブなエネルギーを全身全霊で放出する激情として鳴らす彼等は緻密さや多彩なアイデアを取り入れ、独自の音楽性を確立したバンドであると同時に、人間の衝動に対しても素直で、それを激しいパフォーマンスと共に鳴らしていた。何よりも美しい轟音のアンサンブルは一つの光の様でもあったし、それはこの夜にこの場にいた人々の胸を貫いた筈だ。全くの予備知識無しで観たバンドだったけれども、沖縄にこんなに良いバンドがいたのか!!



・PALM

 トリ前は今、本当に熱い事になっている大阪のヴァイオレンスカオティックハードコアことPALMのアクト。今回の企画で一番肉体へと訴える暴力的なハードコアを鳴らすバンドであり、昨年リリースされた2ndが素晴らしかったのもあり、ライブを観るのが非常に楽しみであったが、これがもう想像以上のヴァイオレンスさで凄かった。音源よりも暴力的でありながらも、安定感もしっかりあるバンドのアンサンブルは一つの秩序を作り出しながらも、その秩序を崩壊させる物であり、えげつないギターとベースの音は早々にフロアの理性を崩壊させてモッシュ&ダイブの嵐!!彼等の音はカオティックであると同時に、極悪な刻みのリフの応酬と、怒涛のビートと、どこまでも暴力的に怒りを叫ぶボーカルがブルータルに暴走しまくり、その赤信号完全無視で、アクセル踏みっぱなしハードコアは、もう単純に格好良すぎる!!約10曲程を合間の短いMCを除けばほぼノンストップで繰り出し、多方面のエクストリームな要素を極限まで鍛えたヴァイオレンスなサウンドでブン殴りに殴りまくるPALMの狂騒と熱狂のハードコアは本当に最高の一言しか出てこなかった!!正に阿鼻叫喚のサウンドが繰り出す血の匂いのするハードコア!!



・isolate

 トリは東京の激情系ハードコアバンドであり、本日のもう一つの主役であるisolate。DEAFHEAVENの来日公演でHIHAと共に出演したバンドでもあるけど、このバンドも本当に予備知識無しで観る事に。しかし彼等の持ち曲を全部演奏した今回のライブは本当に凄まじく感動的であり、数多くいる激情系のバンドの中でも彼等が本当に選ばれしバンドであると初見で体感させられる事になった。音楽性は激情系ハードコアとポストブラックメタルを融和させた物であり、簡単に言うとDEAFHEAVENの持つ美しさと、それをよりブラックやハードコアの要素を高めた物。ツインギターで繰り出される轟音系激情なトレモロリフの洪水、怒涛のビートが繰り出され肉体的なアンサンブルを体現すると同時に、振り落とされるサウンドの先にある、ダークで絶望的な感情が渦巻く美しさ。最早音塊と化しているサウンドの奥には一つの美しさを感じさせる旋律が確かに存在し、更には変則的に展開していくし、それらが本当にドラマティックだと思う。特に合間合間に挟まれる静謐なパートから、一気にブラストビートとトレモロリフと負の感情を全身から放出する瞬間は本当にカタルシスを感じた。静→動のアプローチは本当にあらゆるバンドが取り入れてる王道中の王道な手法ではあるけれども、その動にシフトした瞬間の爆発的な感覚が凄くて、ライブでそれが目の前で繰り広げられたら、本当に感情が叩き潰されるのだ。今回の企画は全バンドが猛者とも言えるレベルの企画だったけど、その締めくくりを彼等は全てを業火で焼き尽くし全身全霊のライブで締めくくってくれた!!今まで何でisolateを知らなかったのかと自分に対して怒りすら感じたよ。



 本当に4バンド共、それぞれ自らの信じる音を全身全霊で放出し、もはやジャンルとしてとかそうゆう意味では無く、本当の意味での激情をそれぞれのやり方で見せ付けてくれたと思うし、日本の激情・ハードコアが今本当に凄い事になっていると肌で痛感させられた夜だった。主役である筈のisolateとINFORESTは全然知らない状態でライブに臨んだ形ではあったが、HIHAは更なる進化を、観るのが楽しみだったPALMは貫禄のヴァイオレンスなハードコアを、そしてINFORESTの沖縄から突然変異で生まれた新たなポストメタルの形を、isolateの激情とポストブラックの融合ではとてもじゃないけど片付けられない痛みとしての激情を、それぞれ体感出来た特別な夜になったと思う。
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タグ : ライブレポ

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