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■SPICE ADDICTS&A-BOY presents こんなの絶対おかしいよvol.3(2013年3月17日)@秋葉原GOODMAN

 ライブハウスにてフード活動をしているSPICE ADDICTSとA-BOYによる企画ライブであり、今回で第3回を迎える。しかし今回の面子はありそうで全く無かった組み合わせといえる。PanicsmileにFUN★ANAにTHE EARTH TEMPLEに加えてまさかの屍という4バンドが集結。この時点で本当にスペシャルな夜になるのを確信し、今回足を運ばせて頂いた。いざGOODMANに着くと、既に振る舞いカレーの調理によるカレーのスパイスの香りがしていて、既に食欲を掻き立てられる。そんな中で今回のイベントは始まった。



・PANICSMILE

 先ずはパニスマのライブからスタート。パニスマはこれまでに何度もライブを観たバンドだけれども、2010年に一旦活動休止をして、新体制で復活してからは初めて観る事に。そんな新生パニスマを今回目の当たりにする事になったけど、結論から言うと、本当にファンキーでポップなバンドになったと思う。勿論、変拍子駆使で、敢えて外される変則的なキメと、ソリッドかつタイトなギターフレーズ、分解と構築を繰り返すビートの脱臼具合とか、そういった要素は普通に健在だけれども、活動停止前のポップで歌を生かすパニスマのスタイルを更に突き詰めて、より踊れるサウンドになってし、これまでの楽曲も全くの別物になっていた。しかも新曲はパニスマ特有の奇妙なオルタナティブさを生かしながら、よりファンクに接近しつつ、よりダイレクトなハードコアさも手に入れてた。実に10曲近くを30分ノンストップで繰り出していたが、新生Panicsmileは新たなオルタナティブさを手に入れていたし、それがこれからどのような形で変化していくか本当に楽しみになるライブだった。



・THE EARTH TEMPLE

 続いては今回初めて観させて頂くTHE EARTH TEMPLEのアクトへ。ツインギターツインドラムツインベースという大所帯バンドだが、これがもうノイジーかつダンサブルで直情的なハードコアだったのだ。ボーカルの人は目元に謎にマスクをして、所狭しと暴れ、叫び、ツインドラムが繰り出す竜巻の様なビートの応酬、とにかくプリミティブで粗暴でキャッチーなハードコアを大所帯で演奏する事によって難解さではなくキャッチーでありながらも、単純に音圧と圧倒的テンションによるエクスペリメンタルミュージックとして機能し、怒涛のハードコアとして圧倒的カタルシスを生み出していた。30分が本当に一瞬で過ぎ去る嵐みたいなライブだったし、単純にハードコアを大所帯でやってるからって説明だけでは説明出来ない、凄さを彼等から感じた。本当にトルネードが目の前に渦巻いていたよ。



・屍

 そして憎悪を放つハードコアとして最強を誇る屍のアクト。前回観た1st再現ライブがあまりにも凄かったせいで、個人的にかなりハードルが高い状態で今回観る事になった。今回は現時点での最新作である「バラバラ」の曲中心のセットだったが、本当に息を飲む凄い物を見てしまった。頭でインプロ的な演奏から始まりつつも、披露される楽曲たち、板倉氏のボーカルは本当に凄くて、まるでこの世の憎悪の全てを吐き出しているかの様だったし、ハードコアを基調にしていながらも、ハードコアではとてもじゃないけど片付けられない。途中の静謐なパートでベースの音を心臓の鼓動の様に聞かせたりなんてしながらも、メタリックでありながら、赤黒いギターリフが生み出す悲しき旋律。ファストコア・ハードコアを基軸にしたビートの応酬。照明は常に赤のみで、目の前に赤黒く照らし出されたメンバーの3人の姿は神々しくもあったし、最後の最後には目の前に繰り出されてる音が、全てを超越した煉獄の業火の様に燃え盛っている様にすら見えてしまった。言葉では上手く形容できないけど、ファストコアとかハードコアという音楽性でありながら、それを憎悪って一点に特化させまくった結果生まれた地獄だし、本当に心臓を鷲掴みにされる様なライブだった。結論から言えば屍のライブは本当に凄すぎるのだ。



・FUN★ANA

 そしてトリは元ちゅうぶらんこの榎本氏とパニスマの吉田氏率いる4人組サイケデリックロックバンドであるFUN★ANA。屍のライブも凄かったけど、それに負けないレベルでFUN★ANAは爆音のサイケデリックロックを鳴らしていた。独自の捩れを感じる普遍的でありながら、妙に引き摺ったビートに引っ張られながら、スロウでメロウな普遍的なロックである筈なのに、爆音のファズギターが繰り出すヘビィさがまず凄いし、ちゅうぶらんこ時代の名曲「つまんない」ですら全く別の曲へと変貌してしまっている。ストーナーとかそういった要素にも足を伸ばしつつも、あくまでスロウでメロウなロックであり続け、それを極端に歪ませるから生まれる断層と断罪。音圧によるヘビィさ、何よりもギターボーカルの榎本氏のカリスマ性溢れる佇まいは、屍の板倉氏がハードコアの憎悪の象徴なら、榎本氏は割礼の宍戸氏の様な酩酊の世界に佇むロックスターであると僕は感じた。全6曲に渡って凄まじい爆音のファズギターが生み出すサイケデリックなロック。ちゅうぶらんことパニスマの二人がタッグを組んだこのバンドは、日本のサイケデリックロックの新たな断層を生み出すバンドだと再認識した。



 そんなわけで4バンドにも及ぶ濃密な夜を堪能しました。そしてライブ終演後は振る舞いのカレーをお腹一杯食べました。カレーの方も本当に美味しかったし、転換中に振るまって下さってたカレーで煮込んだチキンもまた美味で、本当に美味しいカレーと楽しい時間、何よりも4バンドの壮絶なライブという本当に素敵な日曜日を過ごしましたよ。
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