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■Infinite4ce/Shuly to 104kz


infinite 4ceinfinite 4ce
(2012/09/19)
shuly to 104kz

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 これはタイトル通り本当に無限の力に満ち溢れた作品だ。広島は福山の伝説であるゆーこときカズ、そして桜王のメンバーである金築氏と原田氏を中心としたバンドShuly to 104kz(シュライトゥーテンフォーケージー)の2012年リリースの1stアルバム。ゆーことの地獄メタルコアとは全く違い、今作ではどこまでも真摯に漢としての生き様をメッセージとして放つ最高に熱く美しい激情系ハードコアを聴かせる作品になっているのだ。



 このバンドはボーカル・ギター・ヴァイオリン・ドラムというベースレスの非常に変則的な編成のバンドにはなっているが、壮大なスケールで描かれる激情を描くとなるとこの上無い位に最高の編成となっている。先ず原田氏はゆーことの時の様にゴリゴリの高速地獄リフとは全く違う、美しい旋律を奏で、ポストロック的な空間的なエフェクターの使い方をしているし、ヴァイオリンの旋律が原田氏のギターと共に、よりスケールを拡大させ、無限に広がる美しい旋律を聴かせ、激情のパートでは轟音のサウンドを展開し、美しく高めたエネルギーを暴発させ、美しい轟音バーストを見せ付ける。ドラムもポストロック的なアプローチをタイトに力強く鳴らしながら、ここぞの時はダイナミックなビートの乱打を叩きつけ、何よりも金築氏のボーカルが放つメッセージが凄い。ポエトリーリーディングにより、明確かつシリアスに言葉をストレートに放ち、そして激情のパートではその魂を震え上がらせる福山のハードコアヒーローとしての力を完全に解放する。音楽性はストレートなハードコアでは無いにしても、やはり福山ハードコアパンクスである彼等だ、どんな手法で、どんな音楽性になっても、彼等の核にあるのは熱きハードコア魂であり、それをその声で、その音でダイレクトに叩きつけて、ブン殴ってくる。そしてよりメロウで美しく、感動的ですらあるのだ。
 そんな彼等のサウンドは第2曲「STILL ALIVE」から発揮されているし、第3曲「屍」では激情系ハードコアとヒップホップとポストロックを融和させた様な楽器隊のアンサンブルが、ソリッドに発揮され、ドスの効いた声でのポエトリーから、最後の最後で絶唱へと雪崩れ込む展開は、ドラマティックで本当に熱い。第5曲「花」ではより幽玄の旋律を聴かせ、ヴァイオリンの旋律とギターのアルペジオが共鳴する感動的な美しさ、オリエンタルさすら感じさせるヴァイオリンの旋律が本当に印象的だし、情緒豊かなギターの旋律も最後は激情の美しいディストーションサウンドを聴かせる。第6曲「STILL GRIND」ではダンサブルなビートと共に、より直情的になった激情系ハードコアサウンドが炸裂、ディレイするギターフレーズが奥の奥まで突き刺し、ループするヴァイオリンの幽玄さはそのままにグラインドし、バーストするサウンドをボーカルの高揚感が本当に堪らない。
 今作で特に印象的なのは第4曲「Infinite4ce」と第7曲「S.T.1 PRIDE」だろう。今作の中でも長尺になっているこの曲は、そのスケールの凄まじさもそうだけれども、金築氏が放つメッセージが圧倒的な情報量を誇り、圧倒的経験と鍛錬を長年積み重ねた成果が発揮されているし、本当に美しさと強さが共存した楽曲になっているし、何よりも金築氏の言葉が本当に真摯に刺さるし、これこそが漢として生き続けている漢の生き様であり、だからこそどこまでもドラマティックさを極めに極めているし、何よりも不器用でありながらも、ただ一点を見つめ射抜く様な音と言葉が放つハードコアの魂の激情が炸裂する。本当に余計な感情を抜きにして、その音と言葉は聴く人の中にある感情とか激情とかをフル稼働させ、感受性を応答させる。それこそがShulyが持つ音と言葉の力だと僕は思う。特に福山ハードコアパンクスとしての生き様を歌い叫ぶ「S.T.1 PRIDE」のラストの歪みに歪んだギターの轟音と、絶唱と、美しいヴァイオリンと、乱打されるドラムが放つ全身全霊の激情は圧巻の一言だし、メッセージ性の強いバンドでありながら、その音でも極限まで美しい魂を情景として強く描くのだ。



 怒りも喜びも全てひっくるめて、それを言葉にし、音に乗せる。そして美しい激情の音と、福山が生んだハードコアヒーローこと金築氏の言葉による本当に全身全霊の激情がパッケージされた作品であり、漢なら震えるしか無い筈だ。激情系ハードコア好き(特に最近のEnvyが好きな人)、ヒップホップ好き(特にTHA BLUE HARB辺りが好きな人)、轟音系ポストロック好きは絶対にマストな一枚だし、そうじゃない人にも全力で大推薦したい1枚。漢の生き様がそこにある!!



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