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■生命vol.21(2013年5月25日)@八王子RIPS

 長年に渡り活動するインストゥルメンタルバンドであるsgt.の自主企画、今回は日本が残る激情系代表格であるkillieを迎えての2マンライブ。OAにはUMEZを迎えるという超豪華な布陣。場所こそ八王子と都心からは中々遠い場所であったが、今回はるばる八王子まで足を運んだ次第だ。スタート時間ギリギリにRIPSに入ると本当に多くの客入りで、八王子近郊の人は勿論だろうけど、僕みたいに遠方から足を運んだ人も多かっただろう。それだけの価値が間違いなく今回の企画にはあっただろうし、いざライブが始まると、想像以上のライブという名の体験、そんな夜だったのだ。



・UMEZ

 先ずはOAのUMEZから。ギターの人は初代sgt.のギタリストだったらしいが、目の前にはギターの男性とベースボーカルの女性、そしてマックとシンセが設置されている。いきなり耳を貫く轟音ノイズが不規則かつ熾烈に響いて、ノイズバンドか!?と一瞬思ったが、すぐさま打ち込みのビートが響き始め、轟音ノイズが瞬く間に色彩豊かでキュートでポップなシューゲイジングするギターサウンドに変貌し、女性ベースの人がウィスパーなボーカルで歌い始めてからは完全にシューゲイザー要素のあるキラキラギターポップの世界へ。BP.辺りを思わせるギターポップを展開しつつも、よりギターのノイジーさが際立ち、より浮遊感が漂う一種の危うさすら感じさせるサウンドだが、その危うさがポップな美しさを生み出し、幻惑のサウンドを30分に渡って展開。最後の最後はZARDのカバーで締めという反則技も繰り出しOAながらも確かな存在感を見せ付けてくれた。



・killie

 そして先日台湾でのライブも行った日本が誇る激情系男尊女卑ハードコアであるkillieのアクト。もうその一瞬一瞬がハイライトであり、たったの1秒でも見逃せない瞬間のドキュメントとしてのkillieは1年半振りに観たライブでも炸裂しまくり!!よど号事件のニュース音声をSEに照明が3本の蛍光灯のみになり、ギター隊が「キリストは復活する」のイントロのアルペジオを奏でた瞬間に本当に空気が変わっていくのを感じたし、そして暴発のパートでは縦横無尽に暴れ狂うメンバーがその暴発のカタルシスを放出。その一瞬のキメやブレイク、叫び、その全てが決して見逃してはいけないドキュメントであり、空気すら切り裂くギターとビートが立て続けに攻めまくる感覚はもう興奮しか覚えない!!中盤でプレイした「歌詞は客の耳に届かない」は音源よりも更に不協和音具合も加速し、より性急になり、必殺のキメとフレーズが立て続けに襲い掛かってくる、もう混沌すら制する激情の洪水がこのバンドの魅力であるし、音源よりの更にカタルシスが高まるライブは本当に観る価値しか無いと僕は思うのだ。killieは紛れも無いライブバンドであり、全5曲、ほぼノンストップで繰り出された激情の嵐は本当に圧巻だった。ラストの「落書きされた放置死体」はもう絶頂と絶唱がぶつかり合い、フロアの熱気を更に高めて燃え尽きていた。killieのライブは久々に観たが、このバンド本当に別格中の別格だ。



・sgt.

 そして今回の主催であるsgt.のアクト。今回の企画に足を運んだお客さんへの感謝のMCから始まり、そしてライブはスタート。サポートのキーボードを迎え、ギター・ドラム・ベース・ヴァイオリン・キーボードという5人編成でのライブだったが、のっけから成井嬢のヴァイオリンが豊かな色彩をこれでもかと開花させ、そして鉄壁のアンサンブルを誇りながら、躍動を生み出す屈強極まり無いリズム隊のビートも炸裂。複雑かつ美しく絡む鍵盤とヴァイオリンとギターの旋律は本当に高揚感を生み出しながら、目の前で美しい色彩を幾重にも重ね合わせ、長尺の楽曲ばかりであるにも関わらず、それを全く退屈に感じさせず、常にその先の高揚と絶頂を予感させる展開が繰り広げられ、一種のトランス状態すら感じてしまった。中盤ではサックスも迎え6人編成でのライブとなったが、それでも屈強なリズム隊のグルーブは普遍だし、更にサックスとヴァイオリンが奇妙ながらも見事にシンクロし、リリカルなフレーズを奏で続ける。あらゆる要素を持ちながらも、それを一種のエクスペリメンタルな高揚と、磨き上げたアンサンブルと旋律で聴かせ、インストゥルメンタルだからこそ圧倒的な情報量を音で生み出し、幻想的でありながらもスリリングな一時間弱のアクトは正に別次元の小旅行とも言うべき内容だった。本編ラストではヴァイオリンの成井嬢が客席にダイブし、更にアンコールでは鉄壁のsgt.サウンドで締め。今回の企画を盛り上げに盛り上げて締めてくれた。



 ライブも22時を少し過ぎた位で終わり、無事に電車もある時間に帰路に。今回は片道一時間半近くかけてはるばる八王子まで足を運んだが、その瞬間の塗りつぶすkillieの激情と、高揚感と美しい色彩で魅せるsgt.という方向性こそ全く違うけど、それぞれ素晴らしいライブを見せてくれた2マンとなった。OAアクトのUMEZも見事な存在感であったし、八王子まで足を運んだ価値は間違いなくあった。今回出演した3バンドは全くベクトルの違う音楽性ではあるけれども、唯一無二なアクトを見せたって意味では共通しているし、またこの組み合わせでライブがあるなら是非とも目撃したい限りだ。
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