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■wombscape、Ryoロングインタビュー

ライブ画像






 wombscapeというバンドは本当に言葉で形容するのが難しいバンドである。
彼等の音源を聴く程に、ライブを観る程に、彼等はますます不可解で異形のバンドである事ばかり知り、その音の輪郭が掴めなくなってしまう。
 ハードコアとかそういった概念を越えた存在であり、そのライブではまるで悪夢を現実で体験するかの様な錯覚すら覚え、完全に振り切れた異次元の精神世界を生み出し、観る者の五感と脳髄を蹂躙する。一度ライブを観たらトラウマの様に脳に焼き付くバンドだ。
音楽という視点だけで無く、彼等には芸術性といった点も非常に強く感じるし、音楽をまるで絵画の様に生み出し描く。
 彼等のその異形の世界と音はどの様にして生まれているかを知りたくて、今回バンドのボーカルであり、wombscapeという音楽を超えた芸術集団の指揮者的存在であるRyo氏にインタビューさせて頂いた。Ryo氏は丁寧にwombscapeというバンドの創作理念を語ってくれたが、そこで改めて彼等は一つの芸術集団であり、音楽を本質的な意味でのアートとして生み出すバンドである事を再認識させられた。
バンド名になっている「子宮内風景画」。それこそがwombscapeが生み出そうとしている世界であり、人々の脳髄の奥底に眠る感覚を覚醒させる芸術、それがwombscapeであると今回認識させられた。その悪夢の世界の扉を少しでも多くの人々に開いて貰いたいと思うし、その圧巻の世界に震えて欲しい。
追記:今回のインタビュー記事は縁があって編集版の方がライブハウス新宿ANTIKNOCKさんの発行するフリーペーパーの方に掲載させて頂く事になりました。本当にありがとうございます!!



■まずはwombscapeの結成の経緯や、現在までの活動について詳しく教えて下さい。

 僕は以前、alteregoというバンドをやっていました。音楽性は、今より暗い感じでしたね。曲も全体的に長く、1曲で19分を越える曲もありました。ギターのkijoはCELL IMPLANTというバンドをやっていました。
 wombscapeは2007年末に立ち上げたバンドです。バンドのコンセプトや世界観はその時点で完成しています。あとはそれを一緒に表現できる仲間を探すのにかなりの時間を要しました。表立った活動を始めたのが2010年です。



■wombscapeというバンド名に由来はありますか?

 wombscapeは"womb"と"landscape"を合わせた造語で、「子宮内風景画」という意味です。母胎内にいる胎児が見る風景、またそれを目の当たりにした人間の感情を表現するというのがコンセプトです。



■wombscapeというバンドが影響を受けた音楽を教えて下さい。

 メンバー皆、ルーツがバラバラです。ポップス、ロック、パンク、ハードコア、クラシック、前衛音楽、など。バンドを挙げたらキリがないので一概には答えられないです。



■曲はどのようにして生まれていますか?

 曲は、1つの「物語」と捉えています。その物語には当然コンセプトや景色、ストーリー、そして主人公の感情があります。曲は全てその物語1つ1つに基づいてつくっています。
曲の元となる景色や感覚は、ある日あるとき突然、例えば白昼夢のように頭の中を埋め尽くすように生まれてくるんです。それを僕は「思い出す作業」と定義しています。
 物理的な話ではなく、あくまで概念としてですが、「本来そうであった世界」、そして「決して忘れてはいけない世界」だと思っています。それらを再構築する作業がwombscapeの活動のテーマですね。
 僕は絵も描くんですが、絵も同じです。日常を生きていて何かに直接インスパイアされるということはあまりないです。アレンジも音作りも絵を描くときも、常に「正解を探している」といった感覚です。なにか新しいことをしてやろうとか、こうしたら面白いんじゃないかとか、そういった模索は一切していない。曲作りに関して、迷いは一切ないです。



■wombscapeはカオティックハードコアの要素が強いと思いますが、バンドとしてカオティックとかハードコアはどんなものだと思いますか?

 CONVERGEやTHE DILLINGER ESCAPE PLANをはじめとする、所謂カオティックハードコアというジャンルは聴いてきたので、音楽的な影響は受けています。ただ、ハードコアに拘っている訳ではなく、あくまで1つの要素として取り入れているといった感覚です。
 たまたま今はハードコアの要素が強い曲が多いだけです。
 僕自身、ハードコアにどっぷり浸かってきた人間ではないので、「ハードコアとは」という質問には答えられません。



■wombscapeは本当に負の方向に振り切ったダークなバンドだと思います。
バンドとして音楽性の部分は勿論ですが、精神的な部分でそういった要素は何処から生まれていると思いますか?

 負の感情に特化した表現を意識的に追及しているわけではないんです。
 作曲方法のことを話しましたが、先ほど話したような世界観と、それに対する感情を忠実に再構築/具現化したのがステージ上の表現です。負のエネルギーが出ているというのは結果論です。



■wombscapeはこれまでに2枚のデモ音源をリリースしていますが、それぞれの楽曲はどのように作られたのでしょうか?またそれぞれの楽曲の終着地点は何処でしたか?

 「赤い絵具」はwombscapeで一番最初につくった曲です。どの曲も全て、それぞれのコンセプトに則り、ストーリーに沿うようにつくりました。
 終着地点は特に定めていません。より良いアレンジを思いついたらいつでも改良します。あえてひとつの区切りをつけるとするならば、正規音源をリリースする時じゃないですかね。



■2ndデモに収録されている「蝕の刻」は、ライブだと音源より長い10分を超える大作になっていますが、これは音源を出してから変化して現在の形になったのでしょうか?
またその中で、どの様なイメージで現在の形になりましたか?

 そうですね、収録したものより3倍以上も長くなりました。現在「触の刻」は4部構成になっています。デモに収録されているのは3つ目のパートのみです。デモをリリースした当初は今のような構成は考えていませんでした。その後、前後のストーリーが浮かんだので付け足しました。



■またwombscapeは個人的に凄く美意識というかアート的な部分を感じますし、それはライブでセッティングされたギターアンプのペイントなどで感じるのですが、バンドとして芸術的な視点や美意識は持ってますか?またそれがあるとしたら、それは何処から生まれているのでしょうか?

 アートワークは僕が担当しています。絵は以前からマイペースに活動していました。
 単純に、表現方法を音楽だけに絞るつもりがないという感じです。そもそもステージに上がる時点で身体を使った表現もする訳ですし。既にバンド立ち上げの時点で、バンドという形を複合的な表現が出来る場所として考えていました。その頃から、曲や歌詞は勿論、絵もコンセプトと全てリンクしたものを描くようになりました。
 今後はステージにインスタレーションの要素も取り入れて、より表現の幅を広げていきたいと思っています。



■これこそがwombscapeっていうものだったり、バンドとしての信念や拘りがありましたら教えて下さい。

 そうですね、wombscapeの活動は「音楽活動」というより、あくまで「芸術活動」というスタンスをより意識していきたいですね。



■僕はwombscapeをライブバンドだと思っていますが、ライブではどんなものを表現したいと思ってますか?

 ライブでの表現に関しては、景色もそうですが、とにかく「感覚」や「感情」というものを一番大事にしています。特にステージ上は自分の感情を、つまりは自我を解放できる今のところ唯一の場所です。この場所がなくなったら、僕はきっと自分自身をコントロールできなくなるんだと思います。日常という小さな籠の中では「負」を撒き散らしては生きていけないですからね。



■ライブに対するバンドとしての考えなどありましたら教えて下さい。

 個人的には、地方を含めもっとライブを増やしたいです。そしてそこから見えてくるものを追求したい。



■wombscapeが交流を持っているバンドを教えて下さい。

 特に友好があるバンドだと、都内だとweepray、isolate、Starlingraid、大阪だとSeeK、Knelltです。
同じ世代に出逢えた仲間として、今後なにか一緒に面白いことが出来たらと思っています。



■交流をしているバンドや、ライブで競演するバンドに対して、どの様な意識を持ってますか?

 ステージに上がるときは、常に「食いつぶしてやる」くらいの気持ちでやってます。それが仲間に対する僕なりの礼儀です。



■ライブハウスのシーンの中で特にwombscapeというバンドと共鳴するもの、共通するものがあるバンドはいますか?もしいましたら教えて下さい。

 共鳴するものがあるバンド、いますよ。先にも出ましたが、weepray。彼らと出会えたのはwombscapeとして凄く大きな出来事だと思います。
 weeprayとの共同企画のイベントがあるんですが、その名前が"心象共鳴"なんですよ。
まさにそんな感じです。心象共鳴は今後も続けていきます。



■ここ最近、都内のライブハウスで激情系ハードコアとかカオティックハードコアの猛者が多く登場し、水面下で大きな盛り上がりを見せていると思います。その中でwombscapeはどういった立ち位置でいたいとか、どういったバンドとして見られたいとかありますか?

 既存のシーンに対しては、特に意見はないです。



■現在のライブハウスシーンについてどう考えてますか?
そしてwombscapeはそのシーンの中でどうしていきたいと思いますか?

 1つのシーンに留まらず、色々なシーンに飛び込んでいくつもりです。
そのため、ホームとなるハコはつくらずに、常に色々な場所でブッキングするようにしています。



■wombscapeとして現在新たな楽曲はつくっていますか?
またそれらの新曲や今後リリースする音源はどんなものにしたいですか?

 曲は常に作っています。1曲が完成するまでの時間は、一般的に考えたらかなり長いのかもしれませんが、1年足らずのものから、10年以上かかって未だ完成していないものまであります。
 常に複数の曲を同時進行でつくり、何十回とアレンジを重ねます。
 また、具体的な正規リリース予定はまだありませんが、妥協のない納得のいく作品をつくろうと思います。



■wombscapeというバンドは今後どんなバンドになっていくと思いますか?

 これからもっともっと尖っていくと思います。今後の活動を楽しみにしていてください。



■最後に今後の予定を教えて下さい。

 7/6に新宿ANTIKNOCKで初のwombscape企画のイベントを開催します。
 今年のCONVERGEのオーストラリアツアーをサポートしたTHE BRODERICKというバンドのジャパンツアーの一環でもあります。大阪からは関西の盟友SeeK、東京からはweeprayとisolateが参加します。東京、大阪、オーストラリアの新世代ハードコアを堪能できる夜です。

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 独特なダーク・プログレッシブ・ハードコアを常に進化させてきてた、オーストラリアはメルボルン出身、2006年結成のThe Broderick。
 これまでにConverge, Misery Signals, Poison The Well and Carpathianなどヘビー・ミュージック界で最も影響力のあるバンドと共にツアーに周りプレイをし、オーストラリアでその名を馳せた。
 2012年にリリースされたデビューアルバムのFree to Rot, Free of Sinは多くのリスナーからその年リリースされた最も新鮮でヘビーな作品と称され、そのアルバムを引っさげて国内外のツアーに周り、ConvergeやRussian Circlesのオープニングアクトなどを努める。
 そして2013年、初の東南アジアと日本へ渡り、その斬新でアグレッシブなサウンドで観る者を魅了する。

http://www.thebroderick.com/



THE BRODERICK Japan tour with SeeK
 7.4 [Thu] 京都 SOCRATES Kyoto
 7.5 [Fri] 横浜南太田 GALAXY Kanagawa
 7.6 [Sat] 新宿 ANTIKNOCK Tokyo
 7.7 [Sun] 心斎橋 HOKAGE Osaka

wombscape tour dates
 6.29 [Sat] 横浜南太田 GALAXY Kanagawa
 7.5 [Fri] 横浜南太田 GALAXY Kanagawa
 7.6 [Sat] 新宿 ANTIKNOCK Tokyo
 7.19 [Fri] 渋谷 KINOTO Tokyo
 8.10 [Sat] 立川 BABEL Tokyo
 8.24 [Sat] 新大久保 EARTHDOM Tokyo




 wombscapeは7月に初企画を控えており、そちらは大阪のSeeK、オーストラリアからの刺客THE BRODERICK、東京からはweeprayとisolateを迎え、強大なる悪夢の夜を生み出す予定だ。
 現在のライブハウスシーンのリアルを体感出来るイベントであると同時に、wombscape同様に圧倒的な美意識と芸術性を持つ精神を蹂躙するハードコアバンドが集結する夜となっている。
 是非とも今から震えてその時を心待ちにして欲しい限りだ。

7.6[Sat] at 新宿 ANTIKNOCK
 -wombscape presents "瞼ノ裏 ~THE BRODERICK Japan tour with SeeK"
 open 18:00 start 18:30
 adv \2,000 door \2,500 +1drink
 ※学生 ¥1,500(要ID認証/前売りのみ)
 cast/ THE BRODERICK(Australia) / SeeK(Osaka) / isolate / weepray / wombscape


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【official website】 http://wombscape.com
【sound cloud】 http://soundcloud.com/wombscape
【twitter】 http://twitter.com/wombscape
【facebook】 http://www.facebook.com/wombscape



photographer : ミツハシカツキ
http://peacethruwar.blogspot.jp/



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メジャーの物からマニアックな物まで良い音楽を幅広く紹介してこうと思ってますが、ハードコアとかが多目だったりします。他にもコラム書いたりもしています。

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