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■From the past, the present and through to the future(2013年6月15日)@新代田FEVER

 今年に入ってから再び音源を活発的にリリースし、大きく動き始めた全てを置き去りにするバンドであるBoris。そんな彼等の日本での久々のヘッドラインライブは、新代田FEVERでの二日間に渡るレジデンシー・ショウであり、二日連続のライブで全く違うセットリストでのライブを行う。一日目はこれまでの代表曲中心のセット、二日目はエクスペリメンタルやドローン方面のセットというBorisだからこそ出来る趣向だ。僕は今回は一日目だけ足を運んだが、まさにこれまでの、そしてこれからのBorisを見せ付ける圧巻のHeavy Rocksが渦巻くライブだったと思うし、全てを置き去りにするバンドであるBorisだからこそ生み出せたライブだったのだ。



・BP.

 10分弱程開演時間が押して、先ずはオープニングアクトであるBP.のライブからスタート。昨年末のCOTDのライブのOA以来約半年振りにライブを観たが、再始動から新作のリリースを重ねてのライブは、相変わらず少し前のめりで、ちょっと危なっかしいんだけれども、妙に整合された轟音ギターポップ、時にソリッドなハードコア要素を盛り込みつつも、常にポップであり続け、一種のキュートさと、やたらハードコアな要素が見事に調和するライブは相変わらずだし、ある意味ずっと変わらないっていう安心感と、だからこそ揺らぎ無い強さを、少しだけへっぽこだけど頼もしいアンサンブルから感じたりもするのだ。約40分で新旧の楽曲を満遍無くプレイし、BorisのOAでもしっかりとその存在感を見せ付けてくれた。 



・Boris

 そして本日の主役であるBorisのライブへ。今回のライブも3人編成でのライブで、セッティングが終わり、ステージを包むスモークと共に、3人が登場し、そして一発目は「Cosmos」からスタート、静謐なフレーズとTakeshiの歌から一気に轟音の旋律が耳を貫き、Atsuoの渾身のドラムの乱打と、wataさんのヘビィでありながら、彼方へと飛ばすギターリフが生み出すのは紛れも無くヘビィでありながら、サイケデリックであり、美しくあり、単なるヘビィロックでは片付けられないBorisにしか鳴らせない音が正に目の前に広がっており、意識は完全に向こう側へと持っていかれた。そして続くwataさんボーカル曲「Rainbow」にて更にくぐもった不穏のサイケデリックさを魅せる。中盤のストーナーとサイケデリックが交錯するギターソロでは拍手も起こり、揺らめきが幻想的に冷たく刺さる感覚を覚えた。
 しかしそんな酩酊の空気を一気に打ち砕くかの用に「Pink」のギターリフが刻まれた瞬間に、破壊的で圧倒的なストレートなBorisのヘビィロックの時間へ。ブギーするサウンドが観る物の魂を一気に着火させて、フロアはまさかのモッシュの狂乱の渦へ!!更に続くは新曲の「Vanilla」。「New Album」に収録されている「フレア」の様なBorisのエクストリームポップという側面を前面に押し出した楽曲であるが、独自のポップセンスをヘビィロックとして鳴らすナンバーであり、今後の必殺の一曲になるのは間違いないだろう。そして「Statement」で極悪に歪むギターフレーズで全てを薙ぎ倒しながらも、妙にキャッチーだったりもするのはやはりBorisならでは。しかし獰猛なヘビィロックである事には変わらないし、この3曲でフロアは一気にヒートアップした。
 そんな狂騒から繰り出された「Angel」にて再びサイケデリックで美しいヘビィロックとしてのBorisを魅せる。壮大なストーリー性を持ちながらも、静謐さと、全てを飲み込む爆音のカタルシスが同居する楽曲によって、フロアは異次元の光景を静かに見守る、大量のスモークがその情景を更に引き立て、圧倒的な神々しさをステージの三人から感じさせる。かなり長尺の楽曲でありながらも、まだ音源化されていないその新曲はこれまでのBorisを総括しながらも、これからのBorisを見せていたし、今回のライブのハイライトだったと個人的には思う。
 AtsuoのMCに入り「今日はロックパーティなんで。」の一言から再び酒池肉林のヘビィロック天国へ。彼等の代表作である「Heavy Rocks」からまさかの「Heavy Friends」、「Dyna Soar」、「1970」がプレイされ、更には初期の名盤である「Amplifier Worship」から「Hama」がプレイされるという斜め上を行った特別な4曲にフロアは再び狂騒のモッシュへ。Borisは特別なヘビィロックバンドでありながらも、原始的な破壊力を持つバンドだし、ドゥーム・ストーナーの猛威を全開にした楽曲を立て続けにプレイし、「Angel」で自らが生み出した神秘的な空気を塗り替え、単純にロックバンドとしても別格である事を見せ付けて来た。
 そしてラストは彼等の代表曲である「決別」。美しい光が視界を埋め尽くす様な美しい情景をヘビィに鳴らす代表曲によって今回のライブを締めくくった。時間にして1時間半、全11曲のアクトだったが、かなり濃密なライブであったし、アンコールこそ無かったが、最後の最後までアンコールを求める拍手は鳴り止まなかった。



セットリスト

1.Cosmos
2.Rainbow
3.Pink
4.Vanilla
5.Statement
6.Angel
7.Heavy Friends
8.Hama
9.Dyna Soar
10.1970
11.決別



 個人的にもっと多くの楽曲をやって欲しかったり、今回セットに入って無かった楽曲の中でもやって欲しかった曲は数多くあったが(特にフレアとLuna)、それでももう二度と観れないであろう特別なセットであったし、Borisの過去と現在と未来を繋ぐ重要なライブだったと思う。彼等は孤高の存在であり、それまでもそうしてきた様に、これからも最果てのヘビィロックを奏でて行くのだと思う。今回のヘッドラインライブは一日目のみに足を運んだが、それでもBorisが繰り出すヘビィロックにただただ打ちのめされるだけだった。日本が世界に誇る唯一無二のヘビィロックは僕達を嘲笑いながら、まだまだ進化を続けていくのだ。
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タグ : ライブレポ

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