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■ガサ入れGIG Vol.2(2013年6月21日)@東高円寺二万電圧

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 この日は本当に悪夢の夜となった。煉獄から熾烈極まりない憎悪をハードコアとして放出するおまわりさん。そんな彼等の自主企画ライブの第二回となる今回は本当に全国から猛者が集結した。東京からはNoLAとTRIKORONAとHuHと、これだけで既に凄まじいのに、更には大阪からCYBERNE、四国からはSPACEGRINDERとDEAD PUDDINGという総勢7バンドにも及ぶ悪夢の宴。この日の二万は雨にも関わらず、本当に満員寸前の大盛況だったが、これだけの猛者が一同に会する事は滅多にないし、そりゃもう非日常の悪夢の熾烈なるエクストリームサウンドが充満する一夜だったのだ。



・SPACEGRINDER

 先ずは四国松山から亀井氏による一人グラインドことSPACEGRINDER。照明が全て消えたフロアで、ほぼ暗闇の中、打ち込みのグラインドが流れた瞬間から本当にあっという間。真っ暗なフロアで亀井氏はセッティングされた無数のマイクスタンドをなぎ倒し、投げ、のた打ち回り叫び、観客に体当たりしながらとにかく暴れまわる。初めて観たんだけど、本当に純粋になんだこりゃ!?ってなった。そしてライブ自体は約5分位という圧倒的短さで、破壊の限りを尽くして終了。呆然としてたらライブは終わり、フロアには無数のマイクスタンド等が散乱しているだけだった。一瞬過ぎてよく分からなかったけど、ただのっけからいきなり異常事態な感じは、今回の企画のスタートに相応しかったと思う。



・TRIKORONA

 続いてヴァイオレンスかつカオティックな狂騒をハードコアとして打ち出すTRIKORONAのアクト。先日、音源を購入させて頂き非常に気に入ったバンドだったので、今回ライブが楽しみだったのだが、先ず音源よりも更にその熾烈さが極まっていた。パワーヴァイオレンスを基調にしながらも、より悲壮感を漂わせ、それを暴力的なハードコアとして打ち出し、怒涛のビートとボーカルによって暴力的なまでに叩きつける。何よりも個人的にこのバンドはギターワークが本当に素晴らしく空間系エフェクターを使いこなし、不穏な混沌を生み出しつつも、基本は熾烈で残酷なリフを無慈悲に放出、純粋にハードコアバンドとしてのパワーを発揮しながら、同時にエクストリーム要素も叩きつけ、正に混沌と暴力のハードコアとしてのライブを見せ付けてくれた。このバンドも凄まじい怨念と憎悪を個人的に感じるし、それを極限まで高めたハードコアとしてライブも圧巻のパフォーマンスだった!!

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・HuH

 3バンド目のHuH。ギターとドラムの2人組だが、このバンドも本当になんじゃこりゃ!?ってなった。先ずはギターの人がマイク片手にフロアに飛び出し叫びに叫ぶ!!そして怒号が響く狂乱の中でギターを手にしたら、あっというまに極限の世界へ連れて行かれた。音楽的には即興とかノイズとかそういった要素を感じさせるライブで、ダンサブルな怒涛のドラミングと、のっけから弦をブッタ切り、インプロとか混沌とかアヴァンギャルドといった要素を感じさせる不規則でありながら、一発一発の音の破壊力の凄さと、無尽蔵さの中で、緻密さも感じさせるギターのみが生み出す不穏な狂騒。しまいには明確な輪郭を持っていたギターの音も完全にノイズとなり、最後はギターのハウリングが響きまくり、ドラムの人が叫びまくって終了。ライブ自体は10分弱位だったが、圧倒的アヴァンギャルドノイズの世界は観る物に大きな衝撃を与えた筈!!

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・CYBERNE

 昨年の9月に初めてライブを観てトラウマの様な衝撃を残した大阪のCYBERNE、今回で観るのは二回目だったが、まずステージに所狭しとセットされた機材とツインドラムとど真ん中にセットされた拡声器は見てるだけで圧巻だったけど、ライブは更に圧巻。まさに全てを喰い殺し、骨まで噛み砕く野獣サウンド、熾烈なヘビィさを変則的かつ、正確無比に叩き出し、ツインドラムの圧倒的ビートの嵐、ジャンクかつノイジーかつヘビィなツインギターとベースのフレーズの洪水、そしてトリプルボーカルな弦楽器隊の3人が目の前で食うか食われるかの怒号の応酬。正確無比なアンサンブルなのに、結果的には超爆音の音塊が容赦無く降り注ぎ、観る物をブチ殺しまくる血みどろプログレッシブ&カオスな音の応酬。常にスリリングなカタルシスが吹き荒れ、事故現場にて大災害が起きたみたいな異常事態を音楽で生み出す殺人鬼。初めて観た時もそうだったけど、今回も圧巻過ぎるライブにただ震えるだけだった。大阪という猛者が蠢く地で育ったジャンクな大量殺人鬼ことCYBERNE、今回も凄まじすぎて失禁しそうだったよ!!てか失禁する暇も無く殺された。

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・NoLA

 企画も後半戦に入り、圧巻のライブで各地のライブハウスで猛威を振るう、若武者でありながら最早貫禄すら感じるカリスマことNoLAのアクト。一月のNoLA企画以来にライブを観たが、更に凄まじいバンドになっていた。最早ドゥーム曲もトラッシュな楽曲も殺傷力が極限まで鍛え上げられているし、ボーカルの建氏は読経的なボーカルの時は棒立ちなのに、神々しい風格すら感じるし、叫び暴れ狂う時は平然とフロアで暴れ狂い、ステージに戻ったと思ったら縦横無尽に狂い、魅せる。それだけじゃなくNoLAはメンバー3人全員に圧倒的な華みたいな物があるし、それぞれの存在が強烈かつ確かな存在感をアピールする。しかしその佇まい以上に3人の放つ音が圧倒的なのだ。トラッシュな楽曲では鬼神の如き重機関車ビートを繰り出し、ドゥーム曲では空白すら支配し、一発の音の破壊的カタルシスと、その残響の余韻さえも美しいドラムの空間とビートを司っている感、7弦ギターが繰り出す、ブルータルな猛獣の如きリフの応酬から、垂直落下型スラッジ鉄槌リフ、ギターとドラムのみで繰り出してるとは到底思えない音圧と殺気。何よりもラストに披露した10分越えのドゥームの悪夢である「Mist」は何度ライブで観ても凄まじい。最終的にはギターは全てを埋め尽くす漆黒の濁流となり、その濁流を貫くドラムの熾烈さ、そんな音を身に纏い、破壊の悪鬼として君臨する建氏の狂気を最大限に体現するボーカル。久々にライブを観させて頂いたけど、更に進化は続いているし、新曲も含めて更なる猛威を魅せてくれた。本当に恐ろしいバンドだと思う。

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・DEAD PUDDING

 いよいよ終盤戦。四国香川からDEAD PUDDINGの出番だ!!しかし今回のライブは諸事情でまさかのボーカルの人が不在で、代わりにSPACEGRINDERの亀井氏がボーカルで参加。MCでは台風で飛行機が遅れてリハもやってない状態で今回のライブに臨んだと言ってたが、このピンチとしかならないであろう状況すらチャンスに変えて、見事なライブを見せてくれた。ハードコアのダイレクトさを持ちながら、半ばマスロックにまで至っているカオティックなアンサンブル。整合されており、非常にダイレクトかつアグレッシブであり、それはハードコアとして生かすアンサンブルの凄さ。何よりもギターの人のギターの音がZOOMのマルチ一個で作ってるとは思えない音の良さと、変幻自在さ、それでいて一貫して不穏に脳髄を攻める感じだから凄いし。卓越したアンサンブルを全てハードコアとして昇華しているのだ。何よりもそんなサウンドスタイルのバンドに乗る亀井氏の破壊的なシャウトがまた絶妙にマッチしており、見事なコラボライブとなった。四国の猛者によるアクトはこの東京でも確かな強靭さを持っていたと思う。

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・おまわりさん

 トリは企画主のおまわりさん。今回の猛者のみが集結した異常な企画の最後をどう飾ってくれるかと期待に満ちていたが、その期待すら軽々しく超える圧倒的ライブだったと先に言っておく。メンバーが静かにステージに立ち、静寂が支配する中で突如として鳴り響く邪悪な怨念ノイズ、エフェクターのノイズとギターノイズが膨張し破裂し、瞬く間に二万はノイズの濁流に飲み込まれてしまった。更には強靭なビートがノイズの中で暴走し、ボーカルの風人氏は最早フロアで狂人の如く暴れ叫ぶ。しかしそんな熾烈なノイジーさだけでなく、静謐で不穏なパートでは、その空気を一変させ、更なる不安と恐怖を生み出し、その静謐の中の恐怖を破壊的な恐怖で塗りつぶしていく様は圧倒的の一言。ハードコア色を前面に押し出した楽曲はおぞましい憎悪の渦を、長尺のアンビエント要素もある楽曲では静寂の恐怖から暴動の狂気へと変貌する悪夢を、それぞれ生み出せる事が凄いし、海外でのライブもあってか、更に自らの音に磨きがかかり、猛毒の毒ガスも刃物も機関銃も爆弾も、あらゆる殺人の道具を総動員して、ライブハウスという地下室を、大量殺人のガス室にしてしまっている様な感覚すら今回のライブを観て覚えてしまったレベルだ。アンコール含めて約30分、渦巻くノイズと叫びが木霊し、本当に目の前に地獄が広がっている錯覚を馬鹿みたいに覚えてしまったライブだったと思う。この悪夢の夜を、大量の死体の山を築いて新たなトラウマを生み出したのだ。

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 台風が近づいていたという悪天候にも関わらず、今回の特別過ぎる悪夢の宴は本当に多くのお客さんが集結し、7バンドにも及ぶ壮絶な殺戮ショウのリアルタイム上映祭を脳髄に焼き付けた筈だし、変な言い方かもしれないけど、極端というかエクストリームな方向に振り切れまくった壮絶なバンドばかり集まった企画に、これだけ多くの人々が集結したのは、おまわりさんというバンドに誰しもが大きな期待とか興奮を覚えている事、日本全国の猛者が集結する特別な夜だった事、それに尽きるんじゃないかなと個人的に思ったりもした。とにかく全出演バンドが二郎の大ブタみたいな圧倒的ボリュームだったし、強烈過ぎるライブを見せてくれた。次回のおまわりさん企画はいつになるかは分からないけど、またこんな特別な夜になると思う。
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