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■Asakusa Extreme vol 25(2013年6月30日)@浅草KURAWOOD

 Obliteration Recordsが開催する国内外問わずに、デス・グラインド等のエクストリーム系バンドが正に殺り合うマニアには涎ダラダラなイベントである浅草エクストリーム、僕も以前から足を運びたかったが、僕が心から敬愛するkamomekamomeのまさかの参戦に加え、本当に多くの猛者が集結するというニュースを聞いて、遂に浅草へと足を運んだのだ。今回はハードコアパンクにデスにグラインドにドゥームと正に異種格闘技戦な面子であり、そんな混沌も含めてエクストリーム。残念ながらオーストラリアのグラインドコアバンドであるAGENTS OF ABHORRENCEは事情により来日が出来なくなってしまったが、代打はRED RAN AMBERを迎え、国内勢のみながらも、凄まじいイベントになったのだ。本当に蔵前はエクストリームの炎に包まれていた。



・RED RAN AMBER

 先ず最初は今回代打での出演となったベースレスグラインドコアバンドであるRED RAN AMBER。今回は代打での出演だったが、もうブルータルかつカオティックなグラインドコアであるし、ショートカットチューンの中で目まぐるしく展開し、それでいてカオティックの要素を飲み込んだギターワークがまずとにかく熱いし、それに非常にハードコア色の強いボーカルが乗るのがまた格好良かった。ドラムも怒涛のビートを叩き出し、本当に超光速で展開していく楽曲の数々はかなり圧倒的だったと思う。一発目から浅草はエクストリームの渦に飲み込まれた。それは先の全く見えない光速のハリケーンだったのだ。

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・ZENOCIDE

 続くは3人でハードコアから圧巻のドゥームを生み出すZENOCIDE。音源は愛聴していたが、ライブを観るのは初めてで、音源と違いギターレスのボーカル・ベース・ドラムの3人編成になっていたが、それがまた凄い。先ずベースの音がベースらしく圧殺の重低音を引き摺りながら生み出しながらも多数のエフェクターによって非常に暗黒でありながらも感情豊かであり、まるでギターの音の様でもあるのだ。そして何よりもストロング極まりないライブ。元々はハードコアパンクのバンドだっただけに、ハードコアからドゥームへ進化したからこそ生まれた非常に直情的な音。一発一発の音が重いし、BPMは遅いけど、それでも彼等のライブからは間違いなくハードコア魂を感じたし、最後にプレイした楽曲では終盤になって引き摺るBPMから一転して一気に速度を上げてハードコアサウンドになる瞬間なんか、その落差に一つのカタルシスを感じた位だ。ハードコアからドゥームを生み出す猛者、重厚な30分を見せてくれた。

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・MILKCOW

 3バンド目は現役でありながら伝説であるハードコアパンクバンドMILKCOW。なのだが、今回のライブは本当になんじゃこりゃ!?だった。もう何というか悪ふざけが過ぎるというか自由と言うか、兎に角色々と解き放たれたライブをしていたのだ。勿論前回観たライブ同様に硬派で男臭く、メタリックでグラインドな最高に格好良いハードコアをしていたけど、ボーカルの鶴川氏が本当に自由過ぎた(後のカモメのライブで向氏がかなり呆れた感じで言及してたりもした)。ライブ中ステージにはほとんどいなかったし、フロアででんぐり返ししたり、謎な踊りをしたり、まともに歌ってなかったり、でも歌えば最高に格好良いし、MCで客をイジるし、弦楽器隊の二人も終始フロアに飛び出して演奏していたりと、凄い悪ふざけともフリーダムとも取れるライブだった。でも単なる悪ふざけじゃなくて、根底に最高に格好良いハードコアパンクがあるからこそ好き勝手やっても格好良いし、お茶目なんだけどやる時はちゃんとやるって感じ。もうフリーダム過ぎたけど普通に格好良くて、ライブ終わったらズルいって言葉しか浮かばなかった。貫禄を見せるだけが猛者では無くて、本気でふざけて自由に出来るのも猛者であるって事をMILKCOWは教えてくれた。

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・BUTCHER ABC

浅草ではもう御馴染みな肉屋&ガスマスクデスグラインドバンドBUTCHER ABC(僕は今回ライブを初めて観ました)。ベースの人はガスマスクだし、ボーカルの人はパッチ付けまくった肉屋エプロンというヴィジュアルもかなりのインパクトなんだけど、正統派デスグラインドバンドが生み出すブルータルでゲスい音の数々、ビートは暴走しながらも、ギターフレーズは見事に重苦しくゲスいし、ボーカルは本当に正統派デスらしい格好良さ。禍々しく血の匂いしかしない音の数々を見事に生み出し、安定感と貫禄を十分に感じるライブをしていたと思う。ダーティさと血生臭さを追求しているからこそ生み出されたデスグラインドに頭を振りまくるだけだった。

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・kamomekamome

 まさかの浅草に参戦に驚いた人も多いし、彼等の参戦が切欠で今回初めて浅草に足を運んだ人も多いだろう。柏の生きる伝説であるkamomekamomeのライブ。普段浅草に行ってる人とかからしたら馴染みはあんまり無いだろうし、どんなライブを展開するかと楽しみだったが。まず序盤は毎度御馴染みの「エクスキューズミー」から始まり、続けて「メデューサ」とカモメ印のハードコアを容赦なく繰り出す。プログレッシブでもあり直情的であり、本当に魂を揺さぶるハードコアにフロアは勿論モッシュ発生!!そして「この時期のヴァンパイア」でいきなり止めを刺されたかの様なクライマックスな感じ。この熱量こそが今のカモメの最大の武器だし、本当に圧倒されてしまう。更にストレートな熱さを手に入れた八月リリース予定のアルバムに収録されている新曲も披露して、感情の洪水としてのハードコアを展開。確かに浅草ではかなり浮いてたバンドだったかもしれないけど、感情の洪水としてのハードコアは正にエクストリームだったし、それは今回初めてカモメを観た人も強く感じたはずだ。ラストはカモメのライブで一番危険度の高い「化け直し」から全ての再生を力強く心強く歌い叫ぶ「Happy Rebirthday To You」。間違いなくこの日一番の熱い魂の慟哭とも言うべき音にやはり感動を覚えてしまったよ。

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・BROB

 トリはサラリーマングラインドコアことBROB。サラリーマングラインドコアって通り名通り、ボーカルの人とかは本当に普段はサラリーって感じの感じなんだけど、NAPALM DEATH系統の正統派グラインドコアサウンドはストレートでありながら、ストレートであるからこそ強靭だったし、何よりも凶悪。とにかく嵐の様に繰り出されるグラインドチューンを安定感と正確さで繰り出す演奏技術も目を見張るし、何よりも正統派のスタイルを取りながらも硬派にそれを突き詰めているからこその説得力をライブを観て感じた。見た目こそ本当に普通のサラリーマンなんだけれども、繰り出す音はとにかく凶悪。見事なグラインドコアでイベントのトリを堂々と務めたのだった。

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 kamomekamomeの向氏がMCでも言ってたが、日本のエクストリームミュージックは本当に世界中のエクストリームの猛者とタメを張れるし、それどころか凌駕さえしてしまうんじゃないかって位にレベルが高いし凄まじいバンドが多い。今回の浅草エクストリームは異種格闘技戦ではあったけれども、本当に日本のエクストリームミュージックの凄さを痛感させられるイベントだったと思う。グラインドからデスからドゥームからハードコアパンクから激情までと、全バンドが圧倒的なライブを繰り広げる様は本当にエクストリームの言葉以外必要無いと僕は思う。今回、初めて浅草エクストリームに足を運んだが、是非ともまた足を運ばせて頂きたい限りだ。
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