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■I'LL BE YOUR MIRROR(2011年02月27日)@新木場STADIO COAST

 All Tomorrow's Partiesの姉妹イベントという形で日本に上陸したI'LL BE YOUR MIRROR、Godspeed You! Black Emperor・Dirty Threeという奇跡の来日を果たしたヘッドライナー2組に加え、BoredomsやBorisに終いには灰野敬二というかなり強烈な面子ばかりを集めたイベントになった。
 13時ちょい過ぎには会場に到着。新木場駅周辺にはチケット難民やダフ屋が現れるレベルまで、こんなマニアックなイベントがソールドアウトしてしまった事も驚きだ。10分程押して13時40分頃に開場、COASTはかなりの人で埋め尽くされていた。あと外国人の客がかなり多かったのも印象に残ってるなあ。以下見たアクトのそれぞれの感想。



・BOREDOMS

 14時40分に10分押し位でスタート。個人的にかなり愛聴しているバンドであるがライブは観るのは初めてだったし、どのような編成でライブが行われるのかも全く想像がつかなかったが、結論から言うとトップバッターからいきなりとんでもない量のメインディッシュ食わされてしまったかの様な圧倒的なアクトだった。編成はドラムセットを6台円形にセットして、6人のドラマーと山塚EYEという編成。そして巨大なスクリーンにはステージを上から映した様子が映されてして、ドラムセットがそれぞれ光ったりと、視覚的にもかなり楽しめる形になっていた。6人のドラマーが圧倒的な技術に基づいた民族的な大地を揺るがす様なビートを繰り出し、指揮者の様に暴れ叫ぶ山塚の動きに合わせて、ノイジーでアンビエントな音が加わっていくという形、一時間ノンストップで繰り出される圧倒的な音の世界。終盤で一気に高ぶりをみせて、満員のSTAGE1は一気にダンスフロアに!更にはダイブする外国人まで現れるというとんでもない盛り上がりを見せていた。1時間のアクトだったが10分位で終わった感じもあったし、3時間位やった感じもあった。という時間軸が歪みまくりな大地のビートに心が奪われっぱなしであった。まだまだ音楽の手法なんて幾らでもあるんだなって事も実感させられたし、世界で活躍するBOREDOMSの底力を十分に味わえたナイスなアクトだった。



・Boris

 続いてはBoris、BOREDOMSのセットの撤去からBorisのセッティングまで一時間近くかかってしまったりしていて、一抹の不安が過ぎる。そして16時30分頃やっとBorisのスタートとなった。09年のleave them all behind以来、観るのは二度目であり、leave them all behindの名演からかなり期待していたアクトであったが、正直に言うと今回のアクトはイマイチであった。栗原ミチオ氏をゲストに迎えてのアクトであったが、1曲目の「決別」は一気にBorisの世界観を見せ付けていて素晴らしい物ではあったが、2曲目の新曲がまあ見事にBorisどうなってしまったんだ!?状態な安っぽいギターロックな曲で一気に不安になる、その辺りからSTAGE1から離れていく人がかなりいた様にも見えた。3曲目は必殺のキラーチューンである「Statement」だったが、Borisらしい凶悪なサウンドは見当たらずであった。4曲目「虹が始まる時」から終盤までの流れでようやくBorisらしい重厚なサイケデリックな世界の一部を表現出来てたとは思うが、正直言って「決別」以外は消化不良であった。楽しみにしていただ残念である。ここだけの話、裏の灰野敬二行けば良かったって思ったりもした。



・Envy

 そしてBorisが終わり、そのままSTAGE2に移動し日本の激情系ハードコアの大御所であるEnvyのアクト。STAGE2が仮設テントの様なステージだったので音が悪かったり、前に行ってもステージで演奏するメンバーが全く見えないというステージの低さとか、次回に向けて主催者側が改善しなければいけない点は目立ったが、そんな事どうでも良くなってしまう位にEnvyは圧倒的なポテンシャルを見せ付けてくれた。1曲目「Worn Heels And The Hands We Hold」から一気にクライマックスへと激走していくかの様な圧倒的激情に胸を熱く焦がされていく、前方ではモッシュの嵐!そこから「Dreams Coming To An End」と去年発表した名作「Recitation」から必殺のキラーチューンで一気にバンドとフロアの熱量は上がっていく、そしてEnvy最強ナンバーである「Left Hand」で巻き起こるモッシュの嵐!そして「Scene」から後半は静謐で美しいEnvyを見せ付ける流れ、バンドとフロアの呼吸が見事に合わさっていた素晴らしいアクトであった。そしてラストはまさかの「Farewell To Words」!!フロアは一番の盛り上がりとモッシュの嵐!!ラストのノイジーな残響音と暴れ狂うメンバーの姿に胸が打ち抜かれてしまった。激情系ハードコア代表格てしての力を200%は発揮していたのではないだろうか。素晴らしいの一言に尽きる。



・Dirty Three

 STAGE1の方がかなり押しまくっていたらしく、当初より45分押しでDirty Three。Envyが終わった後、STAGE2のMelt-Bananaも観たかったのだが、Dirty Threeがいつ始まるか分からない事から断念。しかしDirty Threeが始まる前にMelt-Bananaのアクトは終了しており、何だ観る余裕あったじゃんと後悔。
 という訳でDirty Threeからの2アクトは2階席でゆったりと見ていたのだが、Dirty Threeのスタート演奏前にバイオリンのウォーレン・エリスは通訳を介しながら陽気に喋り捲り(というか曲間のMCでもかなり喋っていた)フロアを爆笑の渦に巻き込んでいたが、いざライブアクトになると一転、ギター・バイオリン・ドラムのみのシンプルな構成でありながら奏でられているのはかなり重厚な轟音の嵐、音源の優しい趣とは全く違う圧倒的な暴力性とエモさがこれでもかと溢れていた。全5曲、約50分があっという間に終わってしまった。ウォーレンはここぞとばかりに暴れまくっていて、美しさだけでなく、粗暴さも見せ付けていた。この圧倒的アクトを今回目撃出来た人は本当に幸福だと思う。最高にピースフルな空間を満喫出来て幸せ。



・Godspeed You! Black Emperor

 奇跡の再結成から奇跡の来日と、まさかの日本降臨となった訳であるが、今回の素晴らしいアクトの数々が霞んでしまう位の超絶の世界を一気に叩き付けられた。あまりの音の気持ちよさにウトウトしてしまったりしたのではあったが、異世界に連れて行かれたのは間違いないであろう。8人にも及ぶ最早オーケストラレベルのアンサンブルとスクリーンに映し出される映像が神秘の一言では片付けられない幻想的な世界へと僕達を導き、静謐な音から一気に轟音のノイズサウンドに移行していく瞬間は本当に鳥肌が立つってレベルでは無かった。音源以上の感動と深遠さがダイレクトにアンサンブルという形で耳に入って来ていて、二時間というかなり長時間現実世界からの悲しみと轟音のパラレルワールドへとあの場にいたオーディエンスは連れていかれたいた。この様なアプローチをするバンドはかなり増えたし、MONOの様に日本にも素晴らしいアクトを見せ付けてくれるバンドもいる、しかしその流れを作ったオリジネーターはやはり無敵である事を証明していた。ヘビィさ、静謐さ、轟音、美しさ、緊張感、どれを取ってもここまでのアクトを見せ付ける事が出来るのは世界で彼らだけであろう。この場にいれた事が本当に幸せであった。



 この様なマニアックな面子を集めて、イベントをソールドアウトに出来た事は本当に大きな意味を持っていると思う。STAGE2の音響の悪さや時間配分や会場の場所等、主催者側の課題もそれなりにはあるとは思うが、この様なイベントを主催してくれたクリエイティブマンには感謝と今後への改善とイベントの定着を期待したい。また会場でお会いしお話させて頂いた方にも改めて感謝を。何より素晴らしいアクトを見せてくれた出演者に改めてリスペクトを。日本でこのイベントをやる事はかなり大きな意味があると思う。次回にも是非期待したい!
 
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