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■Standing on the edge of summer vol.3(2013年8月31日)@横須賀PUMPKIN

 2013年の夏もいよいよ終わりに近づき、そんな夏の終わりに先日素晴らしい1stアルバムをリリースしたweaveとcassettecase boysが横須賀で最高の夏になるであろうイベントを開催した。総勢12バンドが集結した夏の終わりを飾る一大イベントでもあり、athelasとhueのスプリット、裸体とANYOのスプリット、shipyardsの1stアルバムのリリースパーティでもあり、そんな色々と目出度い事を祝いながら熱いライブが繰り広げられる様は本当に最高の夏の終わりを飾るに相応しい本当に熱いイベントだった。今回、またはるばる横須賀まで足を運ばせて頂いたけど、その甲斐は間違いなくあった。



・レオーウェンバンド

 まず一発目は今は亡きメロディックパンクバンドであるloroのレオ氏率いるこのバンドから(この日は他にもTied Knotsと主催のcassettecase boysが元loroのメンバーが在籍するバンドであり、ある意味loroの同窓会にもなっていた)。歌謡曲のSEと共に登場したメンバーは全員スーツ姿で、鳴らす音は非常にスタンダードな日本語ロック。一種の懐かしさを感じさせるメロディが光り、素朴なアンサンブルは全く飾りっ気が無いけど、それが逆に凄い好印象。こういった類の音楽は普段聴かなかったりはするんだけど、そんな僕でもストレートで甘酸っぱい彼等のロックは中々の好印象だった。素朴なポップさが光るバンドだった。



・Tied Knots

 ANDBELIEVEと4th DifferenceとEASElとloroのメンバーが集結したTied Knots。彼等のライブは久々に観る訳だったのだけれども、より持ち前のエモーショナルさはダイレクトに伝わるライブになっていたと思う。透明感溢れる繊細な旋律を確かな強度で鳴らし、繊細さと力強さを同居させるアンサンブルはやはりかなり卓越した物があるし、それを何処までも素直に熱く鳴らすバンドだからこそ、このバンドの曲やライブは本当に胸に伝わる物があるのだ。何処までも高らかに歌い上げつボーカルと旋律、一つ一つの音を噛み締めながら叩き出されるドラムの音、本当にこのバンドは素直過ぎる位に力強く熱情を放っているし、最後の最後にプレイした「Crosswalk」のラストで巻き起こったシンガロングは胸が熱くなった。男臭さと熱さを繊細で優しいメロディと共に力強く放つこのバンド、やはり良い!!



・shipyards

 今年リリースした1stアルバムが本当に素晴らしい八王子のメロディックパンクバンドであるshipyards。今回のライブでは新曲をかなり多くやっていたけど、本当に絶妙な湿り気をキャッチーに聴かせる力量も凄いし、ただキャッチーで疾走感があるだけでなく、一つの哀愁をメロディに見事にブチ込み、アッパーでメンバーみんな歌うシンガロングなバンドなのに泣けるからずるいと思うし、そんな彼等の魅力がライブで見事に出ていたし、本当に熱いけど哀愁全開にしたライブがまた良かった。MCでも一々笑わせてくれる茶目っ気もありながらも、とにかく何度も拳を突き上げたくなるライブ、これが彼等の本当に大きな魅力だと僕は思う。



・Redd temple

 半年振り位にライブを観る福島のRedd templeだが、今年リリースされた1stも素晴らしかったし、しかし彼等のライブで生み出される空気っていうのは音源よりも更に凄いと改めて思った。本当に音数少ないスカスカのノーウェイブな音楽なのに、本当に一つ一つの音の不穏さとインパクトがこのバンドにはある。一発一発のドラムの音が生み出す捻れた躍動感と空白すら聴かせる引き算のビート、8bit感がライブでも健在でありながら、ディスコードな単音フレーズのみで不気味さを見せるギター、妙に脳髄を這うベース、それらを最小限の音で組み合わせた結果生まれるグルーブは本当に誰にも真似できない物だし、彼等の繰り出す音に対峙する事を余儀なくされてしまう感がまた凄い。ショートカットチューンを何曲も繰り出しながらも、空気を完全に自らの物に染めるRedd templeはやはり別格だ。



・cassettecase boys

 主催バンドの一つであるcassettecase boys。元loroのメンバーが在籍するバンドであり、こちらは3ピースのメロディックパンクバンドなのだが、とにかく男臭さ全開で突っ走りまくるサウンドの潔さと、メロディの絶妙な渋さが光るバンドといった印象。決してタイトなバンドでは無いけど、とにかく突っ走りまくる音と、そこで光るキャッチーさが彼等の持ち味であり、何よりもとにかく速い!一本気なサウンドと、シンガロングとキャッチーで渋いメロディ、ここまでストレートな音を叩きつけられたらもう感服です。本当に熱いライブをしていたなあ。



・athelas

 前半戦ラストは東京のエモーショナルロックバンドであるathelas。スタイルとしては非常にスタンダードなエモーショナルロックのスタイルを取っているバンドだけど、もう何と言うか、エモ好きのツボというツボを押さえたメロディセンスが抜群だしズルイ。それでいて繊細さの中に確かな骨太さを感じさせるアンサンブルがバンドの力を十分に発揮している。決してトリッキーではないし、王道中の王道なバンドだけど、逆に言えばその王道というある種の覇道を正々堂々と歩けるバンドだとも思うし、今後の飛躍に期待したいし、weaveに続いて絶対に飛躍するバンドだと確信している。それだけのライブを見せていた。



・Flawless Pieces

 ライブも後半戦に入り、ここで元kirieのメンバーが在籍する京都のFlawless Piecesのアクト。この日一番のドライヴィンなポストハードコアを展開し、とにかく鋭角リフとビートが暴走を起こすサウンドは本当に気持ち良いし、しっかり未整合なジャンクさも見せてくれている。また素晴らしいオルタナティブバンドが持っているグルーブというのもこのバンドにはあると思ったし、暴走しながらも、確かな重みを感じさせるグルーブはかなりの好印象。ポストハードコアでありながらも、ロックだし、正統派ポストハードコアバンドの力量を確かに感じさせて貰った。



・hue

 ずっとライブを観たかったバンドである栃木出身のhueだけれども、このバンドは本当にずるいバンドだと思った。マスロック、エモ。激情を組み合わせて、それを見事に昇華した音は本当に青く情けなく胸を貫くエモティブさに満ちているし、トリプルボーカルで時に叫び、時にシンガロングし、性急なマスロック調のフレーズの乱打から、繊細で青いアルペジオまでを行き来し、感情の物語を確かに生み出すバンドだし、クリーン主体で紡がれる旋律、そして危うさを感じさせるアンサンブルは崩壊寸前の感情を見事に表現し、その奥底にあるダイナミックさも、全てひっくるめて本当に胸を掻き毟り、焦燥に溢れている。想像以上のライブだったし、本当に今回観れて良かった。



・ANYO

 今回の企画ではかなり異質なバンドであるANYO。女性ボーカルのバンドだが、無機質な人力ビートとギターフレーズなんかはノーウェイブ的でありながらも非常に整理されているし、反復するフレーズとビートが不穏さを生み出しながらも、その絶対零度さから妙なダンサブルさを生み出していたりもした。バーストするパートではしっかりバーストし、轟音ギターを聴かせたりもしていたけど、それでも熱量は氷点下。複雑に楽曲が展開しながらも、その不穏さを一貫して放つバンドだった。ライブを観ていた時は正直に言うと、あんまり好みじゃないかなとも思ったりしたけど、今回の企画が終わって少し経ってから時間差でANYOのライブがフラッシュバックし、このバンドの沼に飲まれそうにもなっている自分がいる。一筋縄じゃいかないバンド過ぎる。多分次にちゃんとライブ観たら絶対に好きになるんだろうなあ。



・Rebel one excalibur

 Redd temple同様に福島のシーンを盛り上げるRebel one excalibur。このバンドは本当に容赦なくジャンクだ。Sonic Youth辺りの影響と、ストップ&ゴーなポストハードコアの色を持ち、とにかく不協和音で変則に変則を極めた最高に脱臼したアンサンブルを叩きつけるライブは今回も健在。決してキャッチーなバンドでは無いけど、その容赦の無いディスコードの嵐が吹き荒れる機械的でもある無慈悲さ。極限まで冷え切り、熱量を完全に放棄した音は醒めない悪夢の様だし、耳を貫く轟音ジャンクギターを機械的なビートが生み出す殺人マシーンな音に今回も殺られた。音源も完成したらしく、そちらのリリースも非常に楽しみだ。



・裸体

 トリ前はANYOとスプリットをリリースした裸体。メロディアスで歌物のバンドだけど、ライブがとにかく爆音!!素朴でキャッチーなメロディと伸びやかな歌が非常に特徴的だけど、そのフレーズの組み立て方なんかはオルタナティブロックのそれだし、時にテクニカルなフレーズを用いたり、見事に絡み合う2本のギターなんかは非常に緻密さも感じさせてくれたりもする。しかしそれをストレートに爆音で鳴らすからこそよりバンドとしての力量を存分に発揮していると思うし、ストレートだけど一筋縄ではいかない歌物オルタナティブロックの凄みをこのバンドから感じた!!



・weave

 トリは主催のweave。先日国内エモの金字塔になるであろう名盤1stをリリースした彼等だけれども、本当に今回のライブは素晴らしいの一言に尽きると思う。どこまでも正統派なエモであり、屈指のメロディセンスだけで感情を揺さぶる音を生み出す彼等だけれども繊細さだけじゃなくてダイナミックさが本当に良いし、ライブならではのガツンと来る感じが本当にある。本当に何のギミックも無いし、ただ本当に良い曲を良いライブで聴かせる、たったそれだけなんだけど、それは本当に難しい事だとも思うし、それを体現してしまっているのがweaveの良さだ。本当に感情の放出と言える音が常に鳴り止む事が無いし、それでいて情けなさも青さも全て素直に出しつくしてくれるからこそ、このバンドは本当に感動的なライブをするんだ。「Let Me Alone」と「Take A Feel」はこの日のハイライトだったし、この日一番の盛り上がりを見せるフロアとweaveの音楽は間違いなく最高の夏の終わりに相応しい物だった。weaveは本当に別格の存在だと思うし、グッドメロディと歌心とそれをダイレクトに伝えるライブ、それだけで心を揺さぶる音を彼等は生み出す。いや最高ですよ!!



 長丁場で12バンドのライブは流石に少しばかり疲れてはしまったけど、それでもこれだけの面子が一気に観れたのはかなり貴重だと思うし、夏の終わりを飾るに相応しい最高の夜になったと思う。間違いなくこの日のパンプキンは最高の熱量に包まれてしたし、それぞれのバンドが熱いライブを繰り広げていたからこそ、それは生まれたと思う。最高の夏をありがとう!!また行くぜ横須賀!!
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