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■刻光/heaven in her arms×COHOL


刻光 (コクコウ)刻光 (コクコウ)
(2013/09/25)
heaven in her arms / COHOL (ヘヴン・イン・ハー・アームズ / コール)

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 今年でレーベル発足10周年を迎えるDaymare Recordingsの久々のスプリットシリーズは国内激情系の中でも最高峰と呼べる2バンドのよるスプリット!!正に国内激情最高峰の名を欲しいままにするHIHAのYumiとのスプリット以来の約1年振りの新曲と、ブラックメタルすら飲み込み、漆黒の憎悪を痛々しく刻み付けるCOHOLも久々の新曲をそれぞれ3曲ずつ提供した計6曲のスプリット作品。これが本当に今の国内激情最高峰に位置する両者の現在をパッケージした物であり、両者がとんでもない事になっている事を知らしめる作品となっているのだ。



 先攻のHIHAは先ず「黒い閃光」にて彼等が持っている漆黒から生み出す美しさを存分に発揮している。こちらはインストの楽曲であるのだが、HIHAならではのトリプルギターの旋律が絡み合い、新たな結晶を生み出していく情景を刻み付ける1曲になっており、これまでも彼等が楽曲の中で見せていた美しい旋律の螺旋を前面に押し出した楽曲だし、静謐なポストロックパートから、後半の轟音バーストのパートへと雪崩れ込む見事なまでに轟音系ポストロックのそれを見せているが、そこには彼等が長年かけて積み重ねた物が確かに存在するし、闇の中からその闇を切り裂く一筋の光を感じさせる1曲。しかし本番はイントロとなるSE「繭」からの「終焉の眩しさ」だ。クラシカルな「繭」から壮大な空気を感じさせるが、本編の「終焉の眩しさ」が始まった瞬間にもう完全に現在のHIHAが最高の状態である事を証明している。怒涛のトリプルギターのトレモロリフが生み出す濁流、これまで異常にクラシカルさを際立たせるギターフレーズ、怒涛のブラストビート、その序盤だけでも完全に持っていかれてしまうけれども、それだけでは終わらず、意識を奈落へと突き落とすアルペジオから、うねりにうねるベースラインのおぞましさ、合間合間でBPMを落としながらも奈落の底へと垂直落下する様な怒涛のビートとトレモロリフが本当に感動的ですらあるし、HIHAのこれまでの楽曲の中でも屈指のドラマティックさを誇っている。怒涛の展開を見せる漆黒の音の中でクラシカルな旋律が際立ち、これまでに無い位にメロディアスでもある、あざとい位の壮大なストーリー性を見せるこの楽曲によって、彼等が「幻月」を製作したその先の音を遂に見せてくれた事に対する喜びに震えてしまう。
 対する後攻のCOHOLであるけど、こちらもHIHAに負けずに新たな進化を見せてくれている。「空洞」の頃に比べて、ドラムのメンバーチェンジがあったのもあるけど、これまで以上にブルータルな要素を強めて来たと思うし、ビートやギターリフも含めて更にメタリックな要素が強くなった。ソリッドに切り刻むギターの殺傷力が凄いし、複雑に展開していくドラムも凄い。相変わらず激情を憎悪として吐き出すボーカルもそうだけど、各楽器の音が鋭利さと黒々しさを更に押し出し、よりバンドサウンドが肉体に訴えるだけの力を手にしたと言える。「不毛の地」は彼等が新たなステージへと進んでいる事を見事に体現しているし、より複雑に楽曲は展開しながらも、より無慈悲な惨忍さを発揮し、更にブラストとトレモロリフが衝突するパートでは本当に地獄を見せてくる。幽玄なるSE的な小品である「木霊」を挟み、「疎外」ではのっけからブルータルさが暴走し容赦の無い血まみれの鎌を振りかざしてくる。際限無しに突き進むサウンドもそうだし、たった3分の中で現在のCOHOLが持っている暴力性を更に高め、中盤からのビートの応酬は本当に視界に入る全てを粉砕するだけの物だし、ただ無慈悲に暴走するだけでは無いギターリフはその中で確かな芸術性も存在する。HIHAとは良い意味で対象的に、無慈悲さとドス黒さの中で見せる激情を見事に描いているし、彼等もまた国内激情最高峰に相応しいバンドだと納得させる楽曲を生み出している。



 本当に別格の音をこれまで鳴らして来た両者が打ち出した新たな一手は、想像を遥かに超える物であったし、正に現在の国内激情を担う両者だからこその名スプリットだと断言したい。両者共に久しくリリースされていない単独音源に対する期待もかなり高まるし、HIHAとCOHOLの2バンドは確実に前人未到の領域にダイブしようとしているのだ。その予告編にしては今作はあまりにも壮絶過ぎる!!



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